赤井沙希が堀田祐美子の一番弟子をボッコボコ!「全女イズムの端っこに触れられた」
12日、東京都・後楽園ホールにてDDTプロレスリング『Get Alive 2021』が開催され、赤井沙希が堀田祐美子の一番弟子である川畑梨瑚を完膚なきまでに叩き潰した。
川畑梨瑚は2018年11月に堀田祐美子の指導を受けてアクトレスガールズからプロレスデビュー。しかし、2020年7月に堀田がアクトレスガールズを離れると、その後を追うように退団し、現在は堀田の属するT-HEARTSで選手活動を続けている。
そして、先月26日に堀田が久々にDDTのリングに上って青木真也を撃破するなどの活躍を見せると、これに触発された川畑は高木三四郎社長へ自身のDDT出場を直訴。堀田は最初こそ「そんなことを軽々しく言うことが今の女子プロレスはおかしいんだよ!」と川畑を喉輪で捕らえたまま壁に叩きつけるほどの怒りを見せたが、いざ愛弟子のDDT出場が決まると“全女固め”習得のマンツーマンの稽古を付けて徹底サポートを行った。
川畑のDDTデビュー戦はダークマッチでの赤井沙希とのシングルマッチ。
川畑が握手を求めるも赤井はこれを無視して気だるげに髪をかきあげる挑発的な仕草を見せる。川畑はゴングと同時の連続ドロップキックで挑発に応えていくが、赤井が余裕を持って受け切ってサッカーボールキックから顎先を的確に撃ち抜くハイキックと序盤から容赦無し。
根性のエルボーで突っ張っていく川畑に対し、赤井は顔面にかかとから靴底をめり込ませるえげつないビッグブートを見舞うが、川畑は胴絞フロントネックロックで食い下がり、ノーザンライト・スープレックス・ホールドからムーンサルト・プレスを発射。これを赤井に回避されると、川畑は堀田との特訓で身に付けた全女固めで畳み掛けて粘りを見せるが、赤井が情けのかけらもない顔面蹴りからの三角絞めで貫禄勝利。
マイクを取った赤井は、「アンタ、どんな気持ちでこのDDTのリングに上ってきたか分からんけど、私全女イズムって言われても全然分からへんかった。けど、堀田さんのもとで学んでる方とこのリングで触れることが出来て、全女イズムの端っこ、ちょっとだけ分かった気ぃするわ。でも、ウチもこのDDTで生まれて育って、DDTイズムってものがある。そのイズムを背負って、お互い頑張りましょう」と語りかけて握手を求めるも、川畑はその手を荒々しくはたいて拒絶した。
バックステージに戻った赤井は「入場でダンスしたり、今風の子なのかなと思ったら試合は割と泥臭くて、ど根性って感じで、粘りが強くて、負けずに諦めずに突っかかってきた。これが全女イズムなのかなって。言葉では言い表せないんですけど、全女イズムの端っこに触れられた気がします。私も途中、やっててカッとなっちゃったんですけど、楽しかったんで。またあの子が納得できるまで何回も付き合ってあげてもいいよって感じです。私もDDTイズムを背負っているので」と川畑を評価しつつも強気の発言。
川畑は「悔しいですね。負けたことももちろんですけど、『女子プロレスをリングで体現する』って言ったのに、不甲斐なさで今は頭が回らないです。堀田さんの全女イズムは自分ではまだまだ出せていないと思うので、次の機会をいただけたのであればそこで全女イズムを出していきたいと思います」と悔し涙を浮かべながら語った。