中嶋勝彦が拳王との金剛対決を制してN-1 VICTORY史上初の二連覇!10・10大阪でGHCヘビー級王座に挑戦へ!「今のこの勢い、丸藤正道よりちょっとだけ上かもな」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 3日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『N-1 VICTORY 2021 ~NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE~』が開催され、中嶋勝彦がN-1 VICTORY二連覇を果たした。

 N-1 VICTORYとは、グローバルリーグ戦の流れをくむNOAHヘビー級の最強を決めるシングルリーグ戦であり、今年はA~Dの4ブロックに分かれ計16選手が参戦。
 9月12日に開幕戦が行われ、同月26日に行われた後楽園ホール大会でAブロックを清宮海斗が、Bブロックを拳王が、Cブロックを中嶋勝彦が、Dブロックを船木誠勝が制覇。この日の最終戦で準決勝&決勝戦が行われた。

 清宮と拳王の準決勝では、ゴングと同時清宮がスピードを生かした速攻を仕掛け、ジャンピングニーからジャーマン・スープレックスを見舞って先制。その後はアグレッシブな足攻めで拳王最大の武器である蹴りの威力を殺していくが、拳王は敢えて痛む足でのキックで反撃して意地を見せ、グラウンドの展開で試合を支配。清宮も折れずに多彩なエルボー弾や的確なタイミングで放つヒザへの低空ドロップキックで攻め立て、蹴暴からP.F.Sを立て続けに被弾しても雄叫びを上げて気迫のキックアウト。清宮は垂直落下式リバースDDTからタイガースープレックス・ホールドを狙うが、拳王がオーバーヘッドキックで脱出。清宮は倒れず耐えてレッグロールクラッチを狙うが、拳王がリバースして上から潰し、技アリの粘り勝ち。

 船木と中嶋の準決勝では、両者共にアップライトで構えて小刻みなステップで距離を刻み、掌底やローキックで牽制し合うという緊迫した空気に包まれる立ち上がり。積極的にグラウンドに引き込もうとする船木に対して中嶋はディフェンスを徹底して船木のスタミナを削っていくが、船木が顔面への掌底一発で中嶋をダウンさせ、サッカーボールキックで追撃してハイブリッドブラスターの体勢へ。これを阻止した中嶋が投げっぱなしジャーマンからサッカーボールキックの猛連打。しかし船木も中嶋のヴァーティカルスパイクを脇固めで切り返し三角絞め、腕十字と巧みに組み替えて対抗。その後は両者顔面を張り手で打ち合う壮絶な打撃戦を展開も、船木が決めに行った一撃に中嶋がカウンターのミドルキック。崩れ落ちた船木をヴァーティカルスパイクで突き刺し、中嶋が死闘を制した。


 この結果を受け、優勝決定戦は拳王と中嶋の金剛対決に決定。
 メインイベントで行われた両者の試合は、互いに手の内を知り尽くしつつも小細工を好まない2人らしく真っ向から相手の襲撃を受け止めていく男気溢れる試合模様に。
拳王が中嶋のフェイバリットムーブであるコーナーでの顔面踏みつけ(通称:シャッタータイム)を繰り出すという挑発ともリスペクトとも取れる攻撃を見せると、両者一歩も引かぬ胸板へのミドルキックの打ち合いがへと発展。中嶋がサッカーボールキックの猛連打からバーティカルスパイクを決めるも拳王は必死のキックアウト。
 拳王はさらなる襲撃をキャッチしてアンクルロックに捕らえ、がら空きになった中嶋の腹部へミドルキック、P.F.Sを見舞い、呼吸が詰まった中嶋にスリーパーホールド。その後は互いに避ける素振りも見せずフルパワーのミドルキックを撃ち合い、互角と見るや顔面へのビンタの撃ち合いへ。中嶋が左右の猛連打でラッシュをかけると拳王がガクリと膝をつき、最後は中嶋がダイヤモンドボムで試合を決めた。

 グローバルリーグ戦時代から数えても史上初の連覇を成し遂げた中嶋はリング上に現GHCヘビー級王者・丸藤正道を呼び出す。
 中嶋は「N-1というすっげー過酷なリーグ戦を勝ち抜いてやっとあなたのところまで来ましたよ。これで対等ですよね?もちろん俺はここでは終わりません。10・10、大阪であなたの持つGHCのベルトを俺が奪います。しっかりとベルトを磨いていてください」と宣戦布告。
 これを受けた丸藤は「こんな試合見せられたら、見てたお客さんはみんなお前を応援しちゃうよ。このリーグ戦を勝ち抜いて身に付けたその自信とモチベーション、そしてその目を……勝彦、俺が木っ端微塵に打ち砕いてやるよ。お前はこのリーグ戦、優勝したのなんのためだったか分からないくらい打ち砕いてやる 勝負だ、勝彦!」と不敵に笑い、ベルトを挟んで睨み合った。

 バックステージに戻った中嶋は「N-1 VICTORY、今年もまた俺が獲って、史上初の二連覇だ。どういうことか分かる?N-1は、俺、中嶋勝彦の舞台ってことだ。こんな過酷なN-1を勝ち上がらないとあのベルトには届かないってことだ。改めてあのGHCヘビーのベルトの重みとその価値を、この身体全身で感じたい。このボロボロの身体でも、丸藤正道の持つGHCヘビーのベルト、俺が奪ってやる!今のこの勢い、丸藤正道より、ちょっとだけ上かもな。俺は10・10大阪にすべてをかけるよ」とニヤリと笑った。

 丸藤正道vs中嶋勝彦のGHCヘビー級選手権試合は、10月10日のエディオンアリーナ大阪第1競技場大会にて行われる。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る