清宮海斗、拳王、中嶋勝彦、船木誠勝がN-1 VICTORY決勝トーナメント進出!敗退した武藤敬司は「今年取れなかったら俺はだんだん条件が悪くなる」と意気消沈
- 2021-9-27
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- プロレスリングNOAH
26日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAHが『N-1 VICTORY 2021 ~NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE~』を開催し、清宮海斗、拳王、中嶋勝彦、船木誠勝がN-1 VICTORY決勝トーナメント進出を決めた。
N-1 VICTORYとは、グローバルリーグ戦の流れをくむNOAHヘビー級の最強を決めるシングルリーグ戦であり、今年はA~Dの4ブロックに分かれ計16選手が参戦。
中嶋勝彦と桜庭和志のCブロック公式戦では、組み技で攻めたい桜庭を中嶋がローキックで突き放していくと、桜庭も「あったまきた!」とローキックで応戦し、蹴り足をキャッチしてのヒザ十字。桜庭が猪木アリ状態を作り出すも中嶋が足への容赦ないローキック連打を見舞うと桜庭は「痛いよ!」と解除。中嶋が容赦ないサッカーボールキックの連打も桜庭は隙を突いてのアキレス腱固め。なんとかブレイクした中嶋に左右のハイキックが入っていくが、桜庭は「まだまだまだ」と引き起こしてスリーパーホールド。しかし中嶋はこれをぶっこ抜いてバックドロップで叩きつけ、左右のサッカーボールキック連打からヴァーティカル・スパイクを狙うが、桜庭が着地してハイキックを発射。中嶋も同時にハイキックを発射し互いの顔面に突き刺さる。
いち早く起きた桜庭がグラウンドでのフロントネックロックからコツコツと頭にヒザを入れていくが、中嶋はこれをぶっこ抜いてのヴァーティカル・スパイクで突き刺してカウント3。中嶋がCブロックを制覇した。
拳王と望月成晃のBブロック公式戦は、序盤から激しい蹴り合いが展開され、拳王がアキレス腱固めで望月の足を潰していくが、望月は場外戦で鉄柵へのストマックブロックを起点にボディブローやソバットなどの腹攻めで逆転。望月が一気に決めようとすると拳王はその隙を付いて水面蹴りからの後頭部への膝蹴りで反撃。コーナー上でのチョップ合戦を制した望月が雪崩式ブレーンバスターからバズソーキック、ストマックブロック、一角蹴りからツイスターと猛攻。拳王は三角蹴りには行かせずドラゴン・スープレックスも、即座に起き上がってきた望月の襲撃をかわして顎先へ右ストレートビンタやハイキックの打ち合いを制した拳王がP.F.Sを発射も、望月は上段突きで迎撃。
拳王は掟破りの一角蹴りを叩き込み、P.F.Sを投下。望月は下からの丸め込みで最後の抵抗を見せるが、拳王が胴絞スリーパーホールドで捕らえると望月がタップ。拳王がBブロックを制覇した。
藤田和之と船木誠勝のDブロック公式戦では、立ち上がりこそじっくりとした寝技の立ち上がりを見せるが、打撃戦に入った瞬間に藤田がエルボー一発で吹き飛ばしてダウンさせ、藤田が追撃しようとすると船木が即座に脇固めから腕十字に入るなど全てが必殺の一撃となり得るスリリングな攻防が展開。船木のミドルキックをキャッチした藤田が投げっぱなしジャーマン、パワーボムと決めてから顔面蹴り発射も、船木が回避して掌底連打から回転エビ固め。これを藤田がキックアウトした瞬間に藤田のお株を奪う顔面蹴りを叩き込んでカウント3。
5分5秒での決着とは思えない高密度の熱戦を制して船木がDブロックを制覇した。
武藤敬司と清宮海斗のAブロック公式戦では、武藤が序盤から足4の字固めでの速攻を狙い、清宮がブレイクして場外に退避すると武藤はロープを上げて清宮をリングにいざなう余裕を見せる。武藤は勝利の方程式である足攻めを軸に試合を組み立てようとするが、清宮はドラゴンスクリューをいなして着地したりシャイニング・ウィザードを回避したりと幾度も大舞台で対戦して得た武藤研究の成果を発揮し、スリーパーホールドで動きを鈍らせてからアームロックなどの腕攻めに移行するという堅実な攻撃に終始。
終盤は武藤のシャイニング・ウィザードと清宮のジャーマン・スープレックスが乱れ飛ぶ荒れた展開になり、武藤が場外鉄柵を使ってのドラゴンスクリューを決めて足4の字固め。数分間捕まった清宮が必死のブレイクを見せると武藤は「あと何分?」とレフェリーに確認してもう1度足4の字固め。残り1分となると武藤はシャイニング・ウィザードを連発も清宮はキックアウトを続けていき、フルタイムドローのゴングが鳴る。無敗のまま最終戦を終えた清宮がAブロックを制した。
試合後、武藤は「クソ!クソ!悔しい!今年取れなかったら俺はだんだん条件が悪くなるからな。めげてくるよ。少しは『今年こそは!』って思ってたんだけどさ。落ち込んでるよ」とぼやきつつ、清宮については「俺のことはすごく研究してきたよな。あまりに俺を見すぎてもさ、敵は俺だけじゃないから」と高い評価を下しつつ今後に向けてのアドバイスを贈った。
決勝トーナメントは10月3日の後楽園ホールにて行われ、準決勝の組み合わせは清宮海斗vs拳王、中嶋勝彦vs船木誠勝に決定。決勝戦も同日行われ、N-1 VICTORYの覇者が決定されることになる。