秋山準が愛弟子の岡田佑介とタッグ王座に臨むも戴冠ならず!元・全日本タッグには手応え!
15日、東京都・後楽園ホールにてDDT『Summer Vacation 2021』が開催され、竹下幸之介&勝俣瞬馬がKO-Dタッグ王座の初防衛に成功した。
昨年6月、かつて全日本プロレスの社長まで務めた秋山がDDTにレンタル移籍を発表するという衝撃のニュースが流れた。その後、秋山は昨年末に全日本との契約を更新せずフリーとなり、今年2月にDDTの至宝であるKO-D無差別級王座を戴冠。その一夜明け会見でDDTへ正式入団した秋山はヘッドコーチに就任するなどすぐに中核を為す存在となり、王者としても約半年で3度の防衛を続けてきた。
そして秋山はかつてDDTで無敵のKO-D王者として君臨していた竹下の高い高い壁として立ちはだかり、シングルマッチでは昨年11月、12月の2戦ともに秋山が完勝。DDTのエースの座を取り戻したい竹下にとって“秋山超え”を果たすために避けては通れない試練となっていた。
この日のメインイベントではKO-Dタッグ選手権試合が行われ、竹下幸之介&勝俣瞬馬に秋山準&岡田佑介が挑戦。DDT内の友情タッグに全日本プロレス時代の師弟タッグが挑戦するという趣のある試合であり、秋山と竹下のシングル王座戦の行方も占うことが出来る注目の試合となった。
竹下と秋山は互いを強く意識しあい、隙あらば相手に突っ込んでリングの内外で火花を散らす。竹下vs秋山、勝俣vs岡田のシングルマッチが同時に行われているような試合展開が続くも、互いに本当に危ないときにはカットに入り返す刀で連携攻撃を見舞うなど臨機応変の試合運びを見せる。
中盤からは勝俣が捕まる展開となるも、竹下が秋山を相手取って随時救出。これまでの闘いの中で秋山に幾度も狙うものの決まらずにいた変形チキンウィングフェイスロックも決めてみせる。
終盤に入ると秋山が積極的に岡田をアシストするようになり、秋山のバックドロップに岡田がダイビングエルボードロップを合わせる合体技や、秋山のエクスプロイダーから岡田のダイビングヘッドバッドの連携を決めて勝俣を追い込んでいくが、竹下&勝俣が合体式のMAD MAX(※竹下のブレーンバスターに合わせて勝俣が飛びついてパイルドライバーの形で突き刺す)を決めて逆転を許さず。最後は勝俣がアスタラビスタ(※変形デスバレーボム)からファイヤーバード・スプラッシュを決めて3カウント。
試合後、竹下が防衛したタッグベルトを見せつければ、秋山も無差別級のベルトを掲げてにらみ合いを展開。そして翌週に迫る決戦に向けグータッチを交わして互いに健闘を誓いあった。
バックステージに戻った竹下は「変形チキンウイングフェイスロック、やっと決まった。あと5秒極まってたらギブアップ取れたと思う。秋山準対策で考えたとっておきなので、今日の試合で脅威に感じてもらえるかなと思います」と来る決戦に向けて自信。
対する秋山は、全日本時代の力関係では考えられなかった岡田とのタッグについて「次にもしやる機会があればもっとよくなってると思う。アイツが俺のタイトルマッチでの動きを汲み取って動けるようになればベルトもそう遠くにあるものじゃない」と手応えを感じた様子。
そして、竹下の変形チキンウイングについては「痛かった。首が悪いから動けない」と威力は評価しつつ「でも、今日出しちゃったのは彼のミスと言えばミスかもね」とニヤリ。秋山もまた無差別級王座防衛に向けて自信を見せた。