【試合詳細】7・31 アイスリボン横浜ラジアントホール大会 藤本つかさ&宮城もちvs春輝つくし&世羅りさ 山下りな&藤田あかね&真白優希vs尾﨑妹加&鈴季すず&石川奈青
『横浜リボン2021・夏』
日程:2021年7月31日(土)
開始:12:00
会場:神奈川県・ラジアントホール
観衆:150人(満員)
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○星ハム子
8分45秒 どすこい式逆エビ固め
●咲蘭
▼トライアングルリボン 15分1本勝負
○ラム会長
5分56秒 スクールボーイ
●星いぶき
※もう1人はチェリー(フリー)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○テクラ
9分15秒 ウィーバックネヒト
●トトロさつき
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
山下りな(フリー)/○藤田あかね/真白優希
14分53秒 小手返し→エビ固め
尾﨑妹加(フリー)/鈴季すず/●石川奈青
▼ダブル誕生日&宮城もち7月の憂鬱を払拭せよマッチ 30分1本勝負
藤本つかさ/○宮城もち
18分9秒 メタボリックサンド→エビ固め
●春輝つくし/世羅りさ
横浜武道館大会に向けてコロナ禍で激震も藤本は「アイスリボンは藤本つかさがいる限り大丈夫です!」もちが7月の憂鬱を払拭!
第1試合
咲蘭がアイスリボン最年長のハム子との初シングル対決に挑んだ一戦。開始早々にハム子のセクシーポーズを受けたものの、咲蘭は表情ひとつ変えずに立ち尽くすと、ハム子がその場の空気にいたたまれなくなったか、「何か…すいません…。」と自らポーズを崩すと、そこに咲蘭のストンピングが襲い掛かる。これをしのいだハム子はキャメルクラッチからの鼻フック、コーナーでの腹ウォッシュ、さらにお・し・り・だーッ!と一気にラッシュ。これを必死にしのいだ咲蘭はドロップキックの連打からハム子をうつ伏せにして初公開のおてんばダッシュ。さらにおんぶスリーパー、スクールボーイ、ハム子の逆エビ固めへの仕掛けを切り返しての丸め込みと奮闘するも、最後はハム子100㎏からのどすこい式逆エビ固めにギブアップを喫した。
第2試合
8月9日横浜武道館大会でテクラのトライアングルリボン王座に挑戦するラム会長にとって、タイトル戦前、最後のトライアングル戦。開始早々、いぶきがヤングで共闘しようと呼びかけると、なぜかこれにチェリーが応え、結果、チェリーといぶきが2人で会長にアイストレインを決めた。しかし、続けて2人にロープに振られた会長はこれを2人まとめてのフェイスクラッシャーで切り返すと反撃開始。さらにチェリーがいぶきに「自分はヤングじゃないの!」と告白するなど、徐々に試合は三すくみの攻防戦に。最後はいぶきにエクトプラズムを仕掛けようとするが、これを必死にいぶきが防御。2人がもみ合うところに入ったチェリーがそのエクトプラズムをまともに浴びることになり、一瞬、固まったいぶきを苦悶するチェリーにぶつけた会長が、いぶきのバックに回り込んでの丸め込みを決めカウント3を奪取。タイトル戦を前にきっちりとトライアングル戦を制してみせた。
第3試合
8月9日横浜武道館大会でトライアングルリボン王座戦を行う王者テクラと挑戦者トトロの前哨戦となるシングルマッチ。序盤からじわりじわりとトリッキーな動きでテクラがプレッシャーを掛けていくが、トトロはこれをパワーで潰しにかかる。途中、トトロのコンタクトレンズが両目共に外れてしまうハプニングがあったが、この際もトトロはテクラをエプロン際にうつ伏せにして踏みつけた状態でコンタクトを入れなおし、またテクラのスピアーをがっちりと受け止めて潰すなど、パワー差を存分に見せつける。しかし、切り返し、インサイドワークで徐々に試合ペースを掴んでいったテクラはトトロに抱え上げられながらも、うまくバランスを崩して逃れると、ハイキック、ミドルキックのコンビネーションからフェイスクラッシャーにつなぎ、最後はウィーバックネヒトを決め、トトロからギブアップを奪った。
第4試合
ガチャ王国メンバーが揃い踏みの6人タッグは山下vsすず、あかねvs妹加、真白vs石川と、いずれも8月9日横浜武道館大会での対戦が決定しているだけに、トリプル前哨戦でもある。試合前からガチャ王国を挑発する妹加、すず、石川。それぞれがそれぞれのターゲットを指名して対戦を迫るが、対するガチャ王国は国王の真白が幹部2人を抑えて、自身が先発を買って出る。試合は真白とすずの顔合わせでスタートした。勢い込んで先発に出た真白だが、すずに蹴散らされ1分も経たずに山下に交代。早くもFantastICE王座戦が実現した。さらに試合がヒートアップしていくにつれて、次期ICE×∞王座挑戦者決定戦を行うあかねvs妹加、そして真白vs石川と、横浜武道館が待ちきれないとばかりに激しい攻防が展開される。しかし、その戦いの中でガチャ王国が国王のピンチをしっかりと幹部2人がアシストしながら試合を進めていくなど、王国の規律は守られ、その幹部2人のアシストを受けた真白が勝利を導く。あかねと石川の攻防はあかねが変形キャメルクラッチから変形バックフリップにつなぎフォールに入るが、これを石川がカウント2でキックアウト。みかんでポンを狙って石川を担ぎ上げようしたあかねだが、これを逃れた石川は側転からの回転エビ固めを決める。なんとかカウント2で返したあかねが石川のバックに回り込んだところ、リングインした真白が無防備の石川に目潰し。すかさずあかねが小手投げから石川を丸め込みカウント3を奪取した。
第5試合
ここまでなんとか7月を無傷で乗り越えてきたもち。しかし勝利はなし。いよいよ迎えた7月のラストマッチは藤本との宮城タッグでの出陣。さらにもちが7月21日、藤本が7月30日と、共に誕生日を迎えたばかり。また藤本と世羅は8月9日横浜武道館大会でのリボンタッグ王座戦の前哨戦でもある。先発に出た世羅は「ポンコツ出てこい!」と赤コーナーに迫る。藤本ともちはお互い先発を譲り合うが、世羅は「まずはお前からだ」ともちを引っ張り出す。エプロン側にもちをはりつけにして、つくしと2人で歳の数だけチョップを交互に打ち込んでいく。続いて藤本を引っ張り出すと、世羅がジャイアントスイングで歳の数だけ振り回そうとするが30回ほどで離してしまう。続けてつくしが藤本を捉え、ダイヤル固めで歳の数まで振り回した。すっかりフラフラ状態の藤本だが、つくしをロープ2段目に横に寝かせて固定すると、串刺しドロップキックを叩き込む。リボンタッグ王座のパートナーである浩代を意識した「ぶっ壊すぞー」といってドロップキック。代わってもちが出るが、あっさりつくしに捕まってしまい、手のひらへのフットスタンプを浴びてしまう。さらに世羅がリバースカンパーナからもちの手の甲にダブルニーを落とす追い打ち。すっかり手にダメージを負ったもちだが、グルグルバスターでつくしを回すと藤本に交代。世羅とつくしにロープに振られた藤本だが、忍者キックで切り返すと、つくしにサッカーキック2連打。PKをかわしたつくしがカサドーラからボディへのフットスタンプ。再びカサドーラを狙うがこれを返した藤本がPKを決めエルボー合戦へ。つくしがドロップキックをヒットさせ、さらに切り返し技の応酬から藤本vs世羅へ。卍固めを決めた藤本だが、世羅はその体勢から上体を起こしてセラリズムバスターで切り返すとコンバインへ。さらにパワーボムを狙うがこれをウラカンで切り返した藤本が丸め込みからサッカーキック、PKにつなぐとインフィニティの体勢に。これを踏ん張ってこらえた世羅はアシストに入ったもち共々、ダイナマイトで吹っ飛ばすと、つくしを抱え上げて藤本に蹴り、さらに倒れたところにつくし高角度ダブルフットスタンプの形で落とす。自らロープを掴んでのリバースダブルニーを決めるとカバーに入るが藤本はキックアウト。藤本と世羅がエルボー合戦へ。ここで世羅がカウンターのドロップキックをヒットさせるが藤本も延髄ハイキックを決め、再びインフィニティを狙う。これをがっちり捕まえた世羅がエアーズロックで投げ落とす。1でキックアウトした藤本が世羅のバックに回り込みながら、インフィニティを爆発。両者がリング上で大の字に。試合はもちvsつくしへ。つくしがドロップキックを放つがもちは串刺しボディアタックで反撃。さらにヒップドロップ、アルゼンチンバックブリーカーへ。つくしもスタナー、顔面への低空ドロップキック、さらにコーナーでの雪崩式ダブルフットスタンプ、飛び込みエルボーとつなぎ、ミサイルキックを狙うが、ここに藤本が入り、もちを突き飛ばすと、つくしのミサイルキックは藤本に身代わり。息を吹き返したもちがつくしをうすDON。藤本が串刺しドロップキックをつくしに決め、もちがリバーススプラッシュを狙うが2発目を世羅にキャッチされ、ファイヤーマンズキャリーでもちを持ち上げた世羅がエアーズロックでコーナー際にもちを落とし、つくしがダイビングフットスタンプ。カバーに入るが藤本がカットに入る。もちのバックに回ったつくしがタイガースープレックスの体勢に入るが、これはもちがこらえる。つくしがでんでんむしへ。これをもちがエビ固めで切り返す。キックアウトしたつくしが直伝ラ・マヒストラルへ。再び藤本がカット。つくしのハルカゼを再び丸め込みで切り返したもちはキックアウトしたつくしにもっちりバディシザース。世羅がカットに入るが、その世羅を藤本が抑える間に、もちが2発目のもっちりバディシザースを決め、最後はメタボリックサンドでもちがつくしからカウント3を奪取。7月最後の日を自らのフォール勝ちで飾った。
もち「勝ちましたーっ!7月の憂鬱、払拭しました!7月31日という最後の日に。勝てば、こうやって最後にマイクを持てるんですね。やっと7月に1勝挙げることができました。私には今年もまた地獄のような7月が来るんだという気持ちで、本当に嫌だったんですけど、(その憂鬱な気持ちを払拭できて)嬉しいです!でもお家に帰るまでがプロレスだと思うので、ちゃんと赤信号になったら止まる、右左を見て危ない車が来ないか見る、交通安全とか交通ルールとかを守って無事に帰宅して、明日8月1日を迎えたいと思います。そして私の憂鬱に付き合ってくださいまして、皆さん、本当にありがとうございます。晴れやかな気持ちです!」
藤本「いやー、良かったよ、もちが数年ぶりに7月ケガもなくリングを降りられそうですね。帰って手洗い、うがいをするまでがプロレス観戦です。皆さん、しっかり守っていただければと思います。そして世羅さん、今日はお互いの大切なパートナーが欠場という形でしたけども、世羅がいたから今日戦うことができた。良かった。モチベーションが保たれました。いや、モチベーションが上がりました。めちゃくちゃ技が効いたので、明日も前哨戦、思う存分やり合って、8月9日リングでお会いしましょう。このベルト、私が巻いてます。」
世羅「欲しいのは雪妃と巻く、そのタッグベルトです。自分にとって、それ以上価値があるものはないと思っているので、必ずアジュール・レボリューションで横浜武道館の地に立って、あなたと松本浩代からそれを引っぺがして、負けた2人がその(ICE×∞の)ベルトを懸けて戦ってくださ~いっていう風にしてあげますよ。楽しみにしてください。そんなことより、本日はお二人、誕生月のタッグマッチだったということで、見事、勝利おめでとうございます。そんな2人にプレゼントがございまーす!」
※つくしが2人のプレートの入ったケーキを両手に持ってリングへ。リング上でふらついて落としそうになり、慌てて世羅が手を貸し、藤本ともちにケーキがプレゼントされる。観客も拍手で2人を祝福。
世羅「38歳と35歳の抱負をお願いいたします。」
藤本「プライベートのことは毎年言っているので割愛しまして、あと1週間で8月9日横浜武道館ですけども、1週間、たぶん何かしらハプニングがあると思うんです。でももうそれすらも楽しむメンタルを私は、そしてアイスリボンはお客さんは持っているので、何が来てもその時の最高のアイスリボンをお見せします。安心して8月9日ご来場ください。それが私の願いです!」
もち「プライベート、割愛していいんですね。」
藤本「もう毎年同じこと言いたくもない。」
もち「じゃあ、私はプライベートはつっかさんに勝ちたいと思います。そしてプライベートで勝ったうえで、私もその(ICE×∞)のベルト、狙っているって言ってないですけど、別に巻きたくないって言ってないんで、横浜武道館でどうなるかわかんないですけど、私も何かしらベルトを巻いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。」
※最後は出場全選手がリングに上がり、藤本ともち2人が「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で締めた。
<試合後コメント>
藤本つかさ&宮城もち
藤本「安心しました。もちが勝ってくれて。」
もち「今日しかなかったので、行くしかないと思いました。」
藤本「ステキな誕生日を迎えることが出来て。(もちに)7月っていいでしょ?」
もち「いいですね。7月。」
藤本「今日で好きになったと。」
もち「はい。来年はもっと好きになってるかも。」
――最後はつくし選手から勝利しました。
もち「そうですね。気付いたらいつも7月って近くにつくしがいたりとか、対角につくしがいたりとかっていうのが多くて、切っても切れない何かがあると思うし、今後も何か続いていくんだろうなと思います。でも今日のつくしのリングに懸ける意気込みって、こっちが怖じ気づいてしまうぐらい狂気を感じるものとかあって、それを自分が乗り越えないとこの先の道は切り開けないなと思ったので。つっかさんは、地元のおねえちゃんであり、同じ誕生月のおねえちゃんであり、私の大好きなおねえちゃんの力を借りて勝つことが出来ました。」
――藤本さんは腰に青いベルト、肩に2本のベルトを懸けていますが。
藤本「本人も凄く悔しがってると思うんですよ。今日はこのベルトを懸けて、松本浩代とタイトルマッチが決まって、初めての前哨戦の予定だったけど、結果前哨戦が出来ずに、8月9日を迎えることにはなった。でも、今まで私たちが過ごしてきた時間全てが前哨戦なので、なくても十分なのかなと思いました。(2本のタッグベルトを持って出たという)これは、今日、浩代さんの分もという気持ちでした。つくしにやられましたね、また。世羅にも言われたけど。つくしとの対角は気持ちがいい。やっぱりもう1回このベルトを賭けて、つくしとやるためにも防衛し続けなきゃなと思いました。」
――今日の世羅選手の印象は?
藤本「世羅の方が逆に影響受けてるんじゃないかな。元気はあるけど、雪妃の残像というか、そういうのが残っていた気がしましたね。雪妃自身もたぶん凹んでると思うので、8月9日は有利かもしれません。たぶん、浩代さんは凹んでないと思う。」
――凹んでない?
藤本「凹んでないんじゃないかなぁ?分かんない。でも私はメンタル最強なので、もし浩代さんが凹んでたとしても私が。」
――ハッピーに導くと?
藤本「はい!お任せください。アイスリボンは藤本つかさがいる限り大丈夫です!」