【会見全文】初代タイガーマスク&ジャガー横田が育てた女子版タイガーマスク“タイガークイーン”のデビューを発表!「これが僕が恩を感じているプロレス界に残せる遺産」

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 17日、都内某所にて初代タイガーマスクこと佐山サトルが女子版タイガーマスク“タイガークイーン”をデビューさせることを発表した。

 会見に出席したのは、初代タイガーマスクこと佐山サトル、新間寿会長、平井丈雅代表、ジャガー横田、スーパー・タイガー。

 この日の会見では“重大発表”があると予告されており、詰めかけた大勢のメディアの前で初代タイガーマスクが最初に口を開いた。


初代タイガーマスク
「次回大会の前に1つ重大発表がございます。実は、40年前、新間さんにタイガーマスクがデビューさせて頂き、タイガーマスクが作られて今回は私がタイガーマスクを作ることになりました。実は半年以上も前からその選手に目をつけて、タイガーマスクを作っていたのですが、その選手を今日はご紹介します。女子プロレス。すごい選手がいるというので拝見させていただいて、この選手を見た瞬間『これならできる』と思って半年以上前から特訓を重ねていました。そしてこの選手の名前は私が付けさせてもらいました。その選手のタイガーマスクとしてのセンスと動きと、優雅さと、個人的な意見でこのタイガーマスの名前を、女子プロの名前を“タイガークイーン”という名前にさせてもらいました。7月29日にタイガークイーンがデビューしますので、皆さんご期待ください。相当いい選手です。皆さん期待以上の選手なのでビックリすると思います。ジャガーさんと話させていただいて、『こんないい選手がいるのか』とびっくりしました。ストロングスタイルと女子プロが合点してこんないい選手がいるとは思いませんでした。一見するだけで私が教えたんだなということがすぐわかると思います。それくらいなんでも出来る選手ですので、皆さん当日の試合会場ではびっくりするような、そしてまた温かい声援を贈ってあげてください。宜しくお願いします」

 初代タイガーの重大発表を受け、新間寿から挨拶が行われた。


新間寿
「こんなコロナの時代ですけども、タイガークイーンは私に言わせれば『面白きこともなき世を面白く住みなすものはタイガークイーン』。こういうふうになってもらいたい。私はこのように思っております。もう一言、この間から新日本プロレス、そして多くの人々の夢を与え続けてきたアントニオ猪木がテレビで表現で、色んなことでYouTubeで発表しておりますけど、何人かの新日本プロレス関係者から、私どもが精一杯勤め上げた新日本プロレスの黄金時代を築き上げたアントニオ猪木という人がああいう姿でもってテレビやらYouTubeに出ている。『なんとか新間さん、やめさせてもらえないか』と。元気を与える猪木さんがああいう姿を……。私は動画を見ておりません。しかし、今日そういうニュースを吹き飛ばすような、タイガーマスクが40年、そしてやっと見つけ出したタイガークイーンの、7月にデビューするというそういう嬉しいニュースとともに、1人の歴史が終わったのかなという気持ちを抱かせる出来事が起こりました。私も当年86歳。先月2度目の心臓の手術をいたしました。しかし今でもまだヒンズースクワット、腕立て伏せ、そしてローラー。45分から1時間かけてやっております。日々鍛錬。それが新日本プロレスによって築き上げられたタイガーマスクでありアントニオ猪木であり坂口征二であり藤波辰爾であり、そして長州力。そういう人達の歴史でありました。その歴史を今一度タイガーが来月、新しいタイガークイーンとして世に生み出していく。そこへ私の息子が一生懸命になって、大好きだったジャガーさんのためにということで、ウチの息子のリングに、6m40のリングを賑わせてくれたジャガー横田さんが手伝ってくれる。こんな嬉しいことはございません。新しい喜びと新しい希望と、そして私達を面白くしてくれる今の世の中。楽しい、そして住みよい、そして誰にも負けない!日本というこの良い国!大和の国である!大和魂を持っている!私達がこの世の中をより良くするためには、多くの人々が健康でなければならない!それにはタイガーマスクでありジャガー横田を見れば私はわかるんでないかと思います。今後とも宜しくお願いします。今日はありがとうございました」

 そして、タイガークイーンのアドバイザーでありコーチも務めているジャガー横田が挨拶を行った。

ジャガー横田
「ご紹介に預かりました、ストロングスタイルプロレスでアドバイザーとして就任させていただきました。私は現役ではディアナというところが所属でありますが、個人・ジャガー横田としてストロングスタイルプロレスと出会いがあり、いろいろな話をさせていただいたときに、佐山総監の熱意、スーパー・タイガーの頑張りを見て、なにかお手伝いができればということで平井社長とお話を進めてきて現在に至ったものです。今回タイガークイーンのデビューということで、佐山総監の指示の下、私が練習を見ております。とにかく7月29日のデビューに向けて今現在練習を頑張っております。本当に楽しみな選手の1人だと思っております。どうかご期待いただければと思っております。今後とも宜しくお願いします」

初代タイガーマスク
「本当にすごい選手です。ジャガーさんと一緒に教えてて、僕がいないときにはジャガーさんがずっと教えててくれてて、魂が一緒だというのがすごくよく分かります。新日本プロレスの昔の魂が、女子プロの方も一緒なんだなというのがよく分かります。それに教えたとおりにジャガーさんが適切な指示を下して、そしていい選手が出来てきました。本当に素晴らしい選手です。皆様にお願いしたいのは、温かい目をもって、ファンの方も、私にの40年前を思い出していただいて、温かい目をもってこの選手に接していただきたいと思います。これが僕が恩を感じているプロレス界に残せる遺産かなと思いますので、是非皆さん宜しくお願いします」

――今回、新たなタイガーマスクとして女子選手が選ばれましたが、男子ではなく女子の理由はなにかあるのでしょうか
初代タイガー「私はいい選手がいるならば男子も女子も関係なく。最初は『女子だったらダメだな』と思っていたんですけど、動きを見た瞬間に、そしてストロングスタイルに上がってくれてるジャガーさんとか、色んな女子プロの選手の姿を見たときに、『これは女子も男子も一緒だな』と思って。ホントにプロレスを盛り上げるんだったら男子以上の選手がいっぱいいるなと思って。それで試合を見てみたら、紹介してもらったらすごい選手だったということです。タイガークイーンにふさわしい選手だと思います」

――新間会長、初代タイガーマスクの成功は相手がダイナマイト・キッドだったことが大きいと思います。タイガークイーン選手のデビュー戦の相手は決まっていますか?
新間「相手だよね。ホント僕も相手が全てだと思う。やっぱ、タイガーマスクの7月23日のデビュー戦の相手がダイナマイト・キッドでなければ、彼は違う方向に進んだかも知れない。ただ、色んな人の本を読んだり、色んな人と話をするけども、第一戦は、あんまり良くなかったとか、観客もあまり反応がなかったって言ってるけど、当たり前の話だと思う。タイガーマスクとダイナマイト・キッドのあの試合を見たら、声を出すアレもないし、梶原先生なんて口開けっ放しで見てた。それであの試合が終わったあと、タイガー自身も試合のさなかに『イギリスと違ってあまり反応がないな』という思いでいたって言うけれども、ああいう試合を見たあの観客の中にいた私からしたら、あっけにとられて『こういうプロレスってのは初めて見た!』。そういう空気が会場の中を支配してたんだね。だから次のシリーズから外人選手たちがタイガーマスクの試合の時は控室から全員出てきて見てた。それくらいタイガーマスク、佐山サトルの試合ってのは。ダイナマイト・キッド戦だからこそ良かった。だから今回、タイガークイーンの相手をするのは誰かなってのを、私も平井がどういう選手を選ぶのか。これでタイガークイーンが売り出せなかったとしたら、これはマッチメイクの失敗ですよ。佐山サトルが、初代タイガーが、『こんないい選手がいた』と、ジャガーも認めた選手だと。その選手がデビュー戦を終わって、その評価によってどういうふうに初代タイガーマスクのように行くのか。それとも『なんだ、タイガーさんやジャガーさんが選んでもこんな試合なのか』という選手で終わってしまうのか」

――大きな賭けだと思います
新間「うん。それは平井の責任だよ?分かってるだろうな?だからさっきお前泣いてたんだろう。お前の責任だぞホントに。(失敗したら)お前次から、マッチメイク全部人に譲らないとダメだよ。相手も決めてんのか、だいたい。まだ決まってない?」

(※平井代表がプレッシャーに耐えられず震えて目に涙を浮かべる)


ジャガー「考えてる最中です」
新間「要するに、ダイナマイト・キッドだからこそ今の佐山サトルがあると僕も思いますよ。だからタイガークイーンの相手がどういう選手でどういう試合をするのか。私は家族全員できっぷを購入して行きますから、今回は。楽しみにしてます。相手が決まってないならここにいるマスコミの人たちに相談すればいいじゃない。ターザンさん、新井さん、東スポも週プロもいる。だいたい、東スポの一面に載らない試合なんてもうやるなっての。昔は東スポの方から『新間、なんか面白い試合ないのか。東スポの一面に出せるような試合を組め』って言って私も発破かけられてやったわけだからね?ホンットにいい試合してくれよ?!分かってますね?記者会見で泣かないで、喜びの涙でもって報告できる試合の相手を選んでちょうだい」
平井「はい、あの、ジャガーさんの……ジャガーさんが……」
新間「ジャガーさんがジャガーさんが言ってないで!なにはともあれいい選手を選べよ。な?お前が選ぶんだろう?!人が選ぶんじゃないんだ、お前が選ぶんだ!」
平井「ア……ア……」
新間「『ア、ア』じゃないよ!なあ、佐山ちゃん?」
初代タイガー「はい」
新間「そっちが選んだんじゃないもんな?ダイナマイト・キッドは」
初代タイガー「全然違いますね」
新間「ビックリしたよぉ、あの試合はホントにビックリした!マスクが良いとか悪いとか、合うとか合わないとかじゃねえんだよ!あんな試合ができるっていう、佐山サトルってのがスゴかったんだ」
初代タイガー「試合ですよね」
新間「ホント試合ですよ」
初代タイガー「誰かいますか、女子プロで」
ジャガー「思いつかないです」
平井「ッ……?!」
新間「そうじゃなかったら、ジュニアで男の選手でも選んでぶつけたらどうだい?」
ジャガー「それも一案ですね」
新間「ホントだよ。『佐山サトルのストロングスタイルです』つって、それだけの自信があるんだったらさあ、男の選手だっていいじゃない。まあ、考えてご覧?もう1月早く記者会見出来るようになってたらな、相手を誰にするかってみんなに相談したり出来るじゃない。紙面で公募したりさぁ。ダイナマイト・キッドのときは、初対面で初めてで試合をするって、ホントにスゴい試合をしたよね」
初代タイガー「ビックリしました」
新間「ビックリしたのは俺達の方だよ!(笑)」
初代タイガー「あの圧力にビックリしました」
新間「スゴかったなぁ……あの試合は……」

――初代タイガーマスク誕生の際には、「コーナーポストに上がる」「タイガーマスク二世」とコールするなど様々な条件がありましたが、タイガークイーンに課す条件はなにかありますか
初代タイガー「まだ決めてないです」
新間「条件あったっていうけど、あのとき俺は分かんなかったけど、上がったの?(コーナーの)一番上に?」

――上がってないです
初代タイガー「僕も覚えてないです(笑)」
新間「もう誰も覚えてないんだね。梶原先生だって覚えてないからね」

――「タイガーマスク二世」のコールもありませんでした
新間「アレはわざと!(笑)倍賞鉄夫がやんなかった。『二世なんて言いづらい』『じゃあ言うな』つって。ホンット楽しみだよ、私も」
初代タイガー「僕も楽しみです」
新間「これみんな平井の責任にしようね。平井ちゃん、頼みます。いい選手選んでください」
初代タイガー「当たったらスゴいよぉ?当たると思うんだけど。スゴい選手です」
新間「相手だねえ」

6・19道場マッチ


 続いて、会見は第2部に移行。
6月19日にディアナ道場にて開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス 「第1回タイガーサポーターズマッチ」』についての記者会見が行われた。

ジャガー横田
「この度、ストロングスタイル、年に3回ですか。後楽園ホールでの試合しか無いということで、私から『試合数を増やしたほうがいいんじゃないか』という話をさせていただきました。やはり、私の所属しているディアナの道場マッチを見ていただいて、ここで試合数を増やそうという話から、ディアナ道場での試合が決まりました。その中で、私が女子のカードを組む担当になっておりますので、やはりカードがとても難しくてですね、私の年代になると年齢層が高くなってしまうんですけども、やはりいちばんに考えるのが、ストロングスタイルプロレスという部分でストロングスタイルという部分を強く意識しながらカードを組んでおります。私自身は。その中で、やっぱり男子レスラー、私と同じリングに上っているという意味では、いい意味のライバルになっていかなければならないと私は思っておりまして、そして男子レスラーたちは『女子には絶対負けるわけがない』と思って闘っていただくことがお互いの向上になっていくと、常にそれを目標にカードを組んでおりますので、道場と言えどもそれぞれが最高の試合をすると信じております。私自身も今年60になりますが、若い人に負けないファイトをしたいと思っております。宜しくお願い致します」

スーパー・タイガー
「今回、ディアナ道場様で道場マッチをやらせていただくんですけど、我々は他団体と比べて試合数が少ない。そこが一番プロレス界に対して、経験値の少なさが弱点として浮き彫りとなる部分は今まで仕方ないところがありました。今回こういう形でまた戦いの場が増えることによって、我々が持っているポテンシャルというのは他団体のどの選手にも負けない。そのためには、このような機会を頂いて1戦1戦が我々にとっては10戦、100戦に近い意気込みで、追いつけ追い越せ……負けるつもりは元々さらさら無いので、何より経験を積んで、そしてストロングスタイルの新しい可能性、人材発掘というものをしっかりと求めて、なにより男子だけでなく、昨年から始まった女子プロレスとの闘いにおいて、ストロングスタイルの名のもとに共闘し、ライバル関係、『絶対に女子には負けない』という思いを、ディアナ道場の道場マッチの中で熱い魂を持って闘いに転換していきたいという思いで闘いに挑んでいきたいと思っております」

初代タイガーマスク
「道場マッチは非常に重要です。今月の20日、ある雑誌が出版されます。素晴らしい雑誌です。何を特集しているかと言うと、『佐山さんにとってタイガーマスクとはなんですか』とよく聞かれるんですけども、私は『新日本プロレスにいた若手時代の道場にいた3年間がが全てだ』といつも答えています。それが結晶だと思っています。その特集が組まれています。皆さん、その取材力にビックリすると思います。私が何をやっていたか、私の若手時代の3年間。ビックリすると思います。全部調べられています。その魂を、若い選手に、いや、日本のレスラーみんなに受け継いでもらいたい。これは猪木イズムですけど。これを受け継いでもらいたい。そういう思いで、道場マッチには大賛成です。ホントに試合数が云々の話はすごくありますけど、魂も受け継いでもらいたい。道場マッチだからといって手を抜くことはウチの選手に限ってはありません。ジャガーさんのところの選手もそうでしょう。魂は共有しています。これでプロレスがまた芽を吹き返すならこんなに嬉しいことはありません。これで皆さんも頑張ってもらいたいと思います」

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス 「第1回タイガーサポーターズマッチ」』
日時:2021年6月19日(土)
開始:15:30
会場:神奈川県・フォレスト幸洋(1Fディアナ道場)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
佐藤綾子(ディアナ)
vs
青木いつ希(ショーンキャプチャー)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
TORU(TTT)
vs
石坂ブライアン(花鳥風月)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/永島千佳世(フリー)
vs
倉垣翼(フリー)/藪下めぐみ(フリー)

▼タッグマッチ 60分1本勝負
スーパー・タイガー/間下隼人
vs
伊藤崇文(パンクラスism)/阿部史典(BASARA)

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.11~初代タイガーマスク40周年記念第2弾~』
日程:2021年7月29日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール

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