大江戸隊が正義の美少女マスクウーマンを悪堕ちさせTwitterトレンド入り!「『正義はかならず最後に勝つ』なんてアニメや漫画の世界。プロレスは現実。リアルなんだよ」
12日、東京都・大田区総合体育館にてスターダム『シンフォギアXD presents TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition~CINDERELLA TOURNAMENT 2021(準決勝~決勝)~』が開催され、スターライト・キッドが大江戸隊へ強制加入させられた。
“スターダムのアイコン”こと岩谷麻優が率いる正規軍的ユニットのSTARSと、刀羅ナツコ率いる悪の大江戸隊は、その立ち位置故に以前より相容れぬ存在としていがみ合ってきたが、ここ1年あまりで鹿島沙希、吏南、琉悪夏とSTARSから大江戸隊への寝返りが相次いだこともあり、両軍は全面戦争へと突入。
今年4月の横浜武道館大会では、決着戦としてユニットメンバー争奪イリミネーションマッチが行われ、STARSがまさかの敗北を喫してゴキゲンです☆(※米山香織が変身した姿)を奪われてフキゲンです★に変身させられてしまった。STARS壊滅を目論むナツコは、岩谷麻優またはスターライト・キッドの強奪を宣言し再びメンバー争奪戦を提案。STARSもゴキゲンを取り戻すためにこれを受けて立ち、この日2度目の全面戦争を迎えた。
【STARS】 岩谷麻優&スターライト・キッド&羽南&コグマ&門倉凛vs【大江戸隊】刀羅ナツコ&小波&フキゲンです★&琉悪夏&鹿島沙希の5vs5で行われたこの試合は、大江戸隊がラフファイトでSTARSのチームワークをかき乱しつつ多対一の局面を作り出して猛攻。
岩谷が集中攻撃を受ける展開となるも、STARSのNo.2であり岩谷を実の姉のように慕うキッドの指揮のもとで岩谷を救出して持ち直していくが、新戦力であるWAVE認定タッグ王者の門倉がフキゲンに相打ちに持ち込まれ失格となり、鹿島の起死回生(※トケ・エスパルダ)でコグマ、岩谷が次々と3カウントを奪われたことでキッドが孤立。
大江戸隊はレフェリーを場外に引きずり出してリング上を無法地帯にし、キッドを袋叩きにした上で救出に来た岩谷をコーナーにヒモで縛り付ける。そして最後はナツコが身動きの取れない岩谷の眼前でキッドから3カウントを奪い決着。キッドの大江戸隊加入が決まった。
ナツコが絶望に打ちひしがれて放心状態のキッドのマスクを掴みながら岩谷に見せつけ、「岩谷麻優は散々あたしに『正義はかならず最後に勝つ』と言ってきた。あたしはずっと言ってたよ?それはアニメや漫画の世界であって、プロレスは現実。リアルなんだよ。アイツはそれを今日ここで勝ってあたし……いや、全国のSTARSのファンに証明しなくちゃいけなかったんじゃないのかなぁ?結局、そんなことはただの妄言だってことがウチらの手によって証明されちゃったわけだけど」と嘲笑。
そして「今までは岩谷に次ぐ二番手だったかもしれないけど、大江戸隊からしたらコイツは一番下。今は急成長中の琉悪夏がいるから、その下の舎弟としてやっていってやってもいいかなあって。なあ、喜べよ?フフフッ♪」と上機嫌にキッドを引き回して去っていった。
その明るく誠実な人柄や正々堂々のスタイルからスターダムのベビーフェイスの象徴的存在であったキッドの強制ヒールターンは大きな話題を呼び、「大江戸隊」「STARS」がこの日のTwitterのトレンド入りを果たす。
これに気を良くしたナツコは、メインイベントで朱里と計43分19秒の死闘の末に赤いベルト(※ワールド・オブ・スターダム王座)の防衛に成功した林下詩美の前に現れ、「Twitterで“大江戸隊”がトレンド入りしたんだって!チョーシ乗っちゃうよねぇ~?(笑)そんなあたしからキミに挑戦状。どう?もちろん受けてくれるよね?」と挑戦表明。詩美もその場で「そんなに調子いいならこのベルト挑戦させてやってもいい」と了承したため、両者の赤いベルト戦が決定的となった。
ナツコは大江戸隊の前リーダーである花月が強い誇りを持って巻いていたベルトを巻くチャンスを獲得し、“舎弟”とはいえ大きな戦力を得てさらにスターダム内で勢力を拡大していく大江戸隊。日々状況が激変していくスターダムのユニット抗争の行方、そしてナツコ自身初となるシングル王座の戴冠を果たすことができるのかに注目していきたい。