【試合詳細】4・24 アイスリボン後楽園ホール大会 【ICE×∞】藤本つかさvs春輝つくし 【リボンタッグ】雪妃真矢&尾崎妹加vs松本浩代&柊くるみ 【トライアングル】松屋うのvsチェリーvs本間多恵 竹田誠志vs鈴季すず

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『春は短し戦え乙女~アイスリボン後楽園大会~』
日程:2021年4月24日(土)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:340人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
●星ハム子//バニー及川/Yappy
7分42秒 ジャパニーズ・レッグロールクラッチ
ラム会長(666)/○テクラ/石川奈青

▼星いぶき誕生日スペシャルトライアングルリボン 15分1本勝負
○星いぶき
4分3秒 グッド・いぶニング
●青野未来(Beginning)
※もう1人はトトロさつき

▼4WAYマッチ 20分1本勝負
世羅りさvs山下りな(フリー)vs宮城もちvs藤田あかね
※無効試合

▼トライアングルリボン選手権試合 15分1本勝負
【王者】○松屋うの
7分20秒 松屋スペシャル
【挑戦者】●本間多恵(Beginning)
※もう1人は【挑戦者】チェリー(フリー)
※第39代王者が初防衛に成功

▼鈴季すず・決意のハードコア七番勝負 第3戦 30分1本勝負
○竹田誠志(フリー)
13分11秒 メガラバ with デカ鋏
●鈴季すず

▼インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
【王者組/Rebel&Enemy】雪妃真矢/●尾﨑妹加(フリー)
17分39秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
【挑戦者組】松本浩代(フリー)/○柊くるみ
※第50代王者が5度目の防衛に失敗。松本&くるみが新王者となる。

▼ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
【王者】○藤本つかさ
17分12秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド
【挑戦者】●春輝つくし
※第32代王者が3度目の防衛に成功。

藤本がつくしとの“豊田真奈美の後継者対決”を制してICE×∞王座V3!松本&くるみがパワーファイトで圧倒しリボンタッグ戴冠!竹田とのデスマッチですずが大流血の末に惨敗!

オープニング


 4月22日に開催されたストロングスタイルプロレスにおいてジャガー横田&伊藤薫vs安納サオリ&雪妃真矢の試合が行われ、その試合後に腰椎横突起骨折による全治一ヶ月半の診断がくだされた安納サオリが松葉杖をつきながら会場に姿を表した。

安納「みなさんおはようございます。絶対不屈彼女安納サオリです。本日は急な欠場となってしまいまして本当に申し訳ございません。そしてこのような挨拶の場所を与えてくださったアイスリボンさん本当にありがとうございます。あまりこうした挨拶はしたことがなく、初めてなんですけど、ちょっと痛いんですけどめっちゃ元気です気持ちはすっごい元気なので、もどかしいなと思うんですけど大丈夫なんで心配しないでください。今日4月24日誕生日だった星いぶき選手、対戦相手だったんですけど本当は私が私の思いや技をプレゼントしたかったんですけど、きっと彼女もいい18歳のスタートをしてくれると思いますし、このTシャツ発売するということなんで、皆さんこのTシャツを着て応援してあげてください。アイスリボン全カード大注目なので私も皆さんと一緒にいっぱいいっぱい盛り上がっていっぱいいっぱい楽しんでいこうと思いますので、皆さん今日も一日楽しんでください。ありがとう!」

 続いて入場式が行われ、選手を代表してつくしが挨拶。
つくし「本日はアイスリボン後楽園ホール大会にご来場まことにありがとうございまーす!はいさっそくですが、アイスリボンはじめて見るよって方手を上げてください。いっぱいいる!ありがとうございまーす。はい、今日はなんと、アイスリボンのスーパーバイザーの豊田真奈美さんがご来場してくださっておりまーす!はい、そこで、今日ニコ生放送があるんですけど、メインの試合のみ、豊田さんが実況解説くださることが決定しております!はい、豊田さんの前で皆さんの前で藤本つかさの持つシングルベルを自分が巻きますんで、手拍子と拍手で応援よろしくお願いします。それでは、春は短し戦え乙女、スタート!」

第1試合


 ハム子たちが握手とともにエルボーで襲撃し、各コーナーにそれぞれ振って3人で「お・し・り・だー!」。
 続けて中央に引き込み、エルボーを避けて3人でセクシーポーズ。ハム子が「お前らやってみろ!」と挑発すると、ラムがノリノリでM字開脚しセクシーポーズ。感嘆の声が会場から漏れる中、ラムは3人を蹴倒しバニーにストンピング連打。コーナーに振って石川が串刺しエルボーからバニーと石川がエルボー合戦。バニーがソバットを叩き込み首投げからPKを叩き込んでフォールも2。
 バニーはYappyにタッチ。

 Yappyはバニーをお姫様抱っこし石川にぶつけると、バニーを乱暴に投げ捨て石川をコーナーに振ると串刺しブロンコバスター。さらにハム子と合体ヒッププレスからバックを取るが、バックを取り返した石川が羽交い絞めにしてテクラがトラースキック。石川がボディスラムから側転ボディプレスを投下しフォールも2。石川はラムにタッチ。

 ラムはチョーク攻撃からマウントエルボー連打。スタンドになり、ラムのラリアットをガードしたYappyがエルボーからフロントスリーパースイング。フォールも2。
 Yappyはハム子にタッチ。

 ハム子はストマックバット連発も、ラムは腹の肉を掴んで捻ると、コーナーに登るがバニーが髪を掴んで動きを止める。ハム子は正面からダブルチョップを叩き込んで担ぐが、着地したラムがコードブレイカーを叩き込みテクラにタッチ。

 テクラはドロップキック。ハム子がロープに振るが、エプロンに降りたテクラは走り込んで来たハム子のボディにショルダーアタックからコーナーに登ると、走り込んできたハム子を避けて串刺しエルボーからスイングネックブリーカードロップ。フォールも2。
 ラムがYappyを、テクラがハム子をカニばさみで倒し、それぞれに619。バニーが出てきてエルボーを打ち込んでいくが、石川がショルダータックルでバニーを迎撃し、テクラがハム子に、ラムがYappyにダイニングクロスボディアタック。フォールも2。
 テクラはハム子をフェイスロックで捕らえるがバニーがカット。
 Yappyとハム子がサンドイッチボディスプラッシュも、テクラは毒蜘蛛ポーズから走り込むがバニーが横からドロップキックで迎撃。さらにYappyがギロチンドロップからハム子がラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 ハム子は担ぐがテクラが丸め込もうとするも、ハム子はそのまま潰してフォール合戦へ。バニー、Yappy、ハム子が連続ハムロールもラムがカット。
 ハム子が担ぐがテクラは着地しハイキックから後方回転エビ固めで3カウント。

<試合後コメント>

テクラ
「見た?また私が3カウントを奪った!長いキャリアを持つハムコサンから勝った!2月のつくし戦は負けたけど良い試合が出来た。世羅とのFantast戦はFantasticな試合だった。今日の勝利はサプライズではなく当然のこと。ラム会長と石川とのチームも素晴らしかった。これからもガンガン行くわよ!」

――次なる標的は
「エートネ、ツギノターゲットハ、ダレカナ~?ワタシ、ワカル、ケド、まだシークレットだよね~(笑)」

第2試合


 未来とトトロがいぶきにダブルのガットショットからロープに振ってトトロのショルダータックルと未来のドロップキックの同時攻撃。
 2人は18歳の誕生日を迎えたいぶきにハッピーバースデーを歌うが、歌い終わりでいぶきが2人まとめて丸め込むが2。
 トトロと未来はガットショットからいぶきを場外に投げ捨て、未来がトトロをコーナーに振って串刺しドロップキックを叩き込みサッカーボールキック連発からPK。フォールも2。

 未来はボディスラムを狙うが、耐えたトトロが逆にボディスラムで叩きつけボディプレス。フォールも2。

 エルボーの打ち合いになるが、いぶきが走り込むと未来とトトロはダブルエルボーで迎撃しエルボーの打ち合いを続ける。
 いぶきが未来とトトロに交互にチョップを叩き込んで介入すると、トトロにダブルチョップからロープに飛ぶが、トトロは未来をいぶきに突き飛ばして迎撃すると、2人まとめてダブルラリアとでなぎ倒しフォールも2。
 トトロは未来を担ぐが未来は丸め込みいぶきの上に乗せてフォールも2。
 未来はトトロにラリアットも、いぶきが未来にバッククラッカー。いぶきはコーナーに登り、トトロにダイビングクロスボディアタックからフォールも未来がカット。

 未来はいぶきのラリアットをガードし、ダブルアームスープレックスでトトロに叩きつけると、ロープに飛んでいぶきにラリアット。フォールも2。

 未来はバックドロップを狙うが、耐えたいぶきが丸め込み3カウント。

<試合後コメント>

星いぶき
――急遽カード変更もありましたが、見事勝利を飾りました
「最初は安納さんとシングルマッチが決まってたんですけど、選手ってこういうことあるじゃないですか。怪我もつきものなので、それは仕方ないと思います。でもそれでも、未来ちゃんとトトロさんが自分の試合に関わってくださってすごく感謝してるし、すごいありがとうって感じです!やっぱり、自分の誕生日なんで自分が負けたら自分がイヤじゃないですか。なので、今日は、ずっとなんですけど、18歳になって一発目は勝ちを狙っていきたかったので、すごく良かったと思います」

――18歳になっての目標は
「まず、星ハム子をシングルで倒すことと、そして18歳、高校生活もラストなので、高校生の間にベルトを巻いて、ベルトを持って学校に登下校したいと思います!」

――狙っているベルトはありますか
「やっぱりシングルですよね。でも急にシングル行くって言ってもまだまだだと自分でも思うので、色んなベルトに挑戦していって、そこで結果が出せるようになったらシングルも狙っていきたいと思います。トライアングルも行きたいですよね。黄色いベルト、自分のコスチュームも黄色、この黄色いコスチュームの一部として巻きたいと思います!」

第3試合


 全員凶器を持ち込むが、ハードコア戦ではないためレフェリーが厳重に注意。
 山下、藤田、世羅の3人が手4つになるなか、もちがこれをくぐってセクシーポーズ。もちも手4つに加わるが、これを離すと時計回りにチョップを打ち込んでいく。山下の藤田へのチョップが強烈で、藤田は「変わって」ともちと場所を入れ替え時計回りに攻撃を打ち込んでいくが、山下はもちに打たずに藤田にチョップ。
 これに怒った藤田と山下がチョップの打ち合いから、ないがしろにされて走り込んできた世羅ともちをショルダータックルで迎撃し、藤田と山下はショルダータックルのぶつかり合い。山下がチョップからロープに飛ぶが、藤田がジャンピングショルダータックルで迎撃し、コーナーに振って串刺し攻撃。山下が避けるともちと世羅が藤田に串刺し攻撃から、世羅が山下にセラリズムバスター。さらにもちを担ぐと山下に向かってアティテュード・アジャストメント。世羅は山下をフォールも2。

 山下と世羅はエルボーの打ち合いから世羅がエルボー連打。山下はエルボーを巻き込んでボディに膝蹴りからトラースキックを打ち込むと、ロープに飛ぶが世羅は担いでみちのくドライバーII。フォールも2。
 世羅は走り込むが山下はカニばさみで倒して後頭部にロッキンポも、これを追走したもちがまとめてボディスプラッシュから世羅と山下をまとめてボディスプラッシュ。フォールも2。

 世羅はもちをロープに押し込み、藤田とともに連携攻撃をしようとするが、世羅が藤田に右ストレートから、もちと世羅がダブル攻撃を狙うが、藤田は2人まとめてショルダータックルで迎撃しまとめてキャメルクラッチ。これは山下がカットし、藤田をバックドロップで叩きつけるともちと世羅を蹴りつけロープに飛ぶ。だが世羅ともちはガットショットで迎撃し投げようとするが、山下は2人まとめてブレーンバスターで投げ捨てると2人まとめてパワーボムを狙うが、世羅ともちはリバースするともちが世羅にエルボー。だが世羅はもちをコーナー振って串刺しダブルニーからフォールも2。

 世羅はもちを担ぐが、着地したもちへエルボーからロープに飛ぶも、もちはもっちりバディシザースで迎撃しフォールも藤田がカット。
 藤田がハンマーブローから走り込むが、もちはもっちりバディシザース。これをキャッチした藤田がバックフリップで叩きつけてフォールも2。
 藤田は投げようとするが、耐えたもちがラリアットを巻きこんでDDTからコーナーに登りリバーススプラッシュを投下。フォールも山下がそこへダイビングボディプレスを投下してカット。山下がフォールもその背中に世羅がダイビングダブルニーを投下し、山下をフォールしようとするが山下がぶっこ抜きブレーンバスター。4者ダウン。

 もちがバラ鞭を取り出しムチ攻撃連打。レフェリーが注意するが、藤田がバッド、世羅が野球ボール、山下が椅子を取り出し、これを見たレフェリーが「お客さんの方にいったら試合止めるからな!」と警告する。
 だが世羅は「俺らは野球がしたいんじゃー!」と叫び、山下は椅子に座り監督のように見守り初め、世羅がピッチャーとしてボールを持つ。藤田がバットを構えキャチャーのもちへボールを投げ、これは藤田が空振りストライク。
 だがレフェリーが危険と判断し試合を止めると「選手が野球を始めたため無効試合!」と宣言した。

<試合後コメント>

宮城もち&藤田あかね&世羅りさ&山下りな
世羅「いやあ、決まりましたよ。今日はね、私たちは野球の前哨戦だと思ってましたからね。山下といえば大阪。大阪といえば阪神。阪神は私側のチームですので、勧誘する気まんまんで今日はいました。山下には野球の適性があると思います。野球を7月7日までにしっかり教え込みたいと思いますので、皆さん7月7日を楽しみにしていて下さい」
山下「本日から世羅野球チームに入団しました、山下です。よろしくお願いします。でも下についたわけじゃなくてあくまで対等のライバルとしてチームを高めあっていきたいと思いますので、応援どうぞよろしくお願いします」
あかね「大阪大阪言うけど、大阪ちゃうしな」
もち「それなー」
山下「いや、もう私住民票移したんで」
世羅「ほら!大阪だよ!」
あかね「野球分かる?」
山下「(わかん)ない」
もち「『ない』って!(笑)」
山下「私はもう野球は、なにもない」
世羅「知識を与えときますんで」
あかね「こっちのチームに1人増えたということは、こっちも1人また増やさないといけないということで、考えますよ」
もち「そうだね」
あかね「野球は始まってんすよ」
山下「プロレスの点でも私は是非この4人でまた4WAYを希望したくですね、思っております」
もち「組んでもらおうぜ」
あかね「やろうやろう」
山下「タッグマッチじゃなくて、あくまで4WAYにこだわりたいなと。他のメンバーじゃなくて、この4人でまた年内に必ず何かしらの形で試合をしたいと。言ったもん勝ちですから。必ずやれることを願っています。ちょっと今日は勝敗が……全員勝者なんで」
あかね「審判厳しいなあアレな」
山下「今日は全員勝ったということで。前向きな課題は出来ましたが、後悔はありません」
あかね「7月7日、待ってます!」
山下「じゃ、全員挨拶!」
(※全員で脱帽しながら礼)

第4試合


 チェリーがうのに脇固めも多恵がカット。
 多恵とうのがダブル攻撃を狙うが、チェリーが同士討ちさせて二人まとめてフットスタンプから多恵をフォールもうのがカット。

 うのと多恵がチェリーにダブルの巴投げから左右から腕ひしぎ。チェリーはうまいこと抜けると多恵とうのがお互いにアキレス腱固め。チェリーはうのに首4の字を仕掛けるが、ギブアップしないとみるや今度は多恵に首4の字。チェリーはこれを離すと多恵とうののボディにそれぞれフットスタンプから、次々首投げで倒し、2人まとめてドラゴンスリーパー。これを離してフォールも2。

 チェリーは多恵とうのをコーナーに振るが、耐えたうのを蹴りつけると、うのにぶら下がり腕ひしぎ。チェリーが突き飛ばしてカットすると、うのがチェリーにラリアットもガードしたチェリーがボディブローからカニバサミクラッチも2。

 チェリーはヒールホールドから膝をリングに叩きつけて春夜恋を狙うが、うのは担いでカットするもチェリーは丸め込むがお互い切り返しあう。うのは下から三角絞めで捕らえるが、これは多恵がカット。だがうのは多恵もヒールホールドで捕らえ、逃れた多恵がうのの顔面に低空ドロップキック。

 多恵はロープにもたれかかるうのの顔面にドロップキックから、コーナーに登りミサイルキック。フォールも2で返されると脇固め。さらに足もとっていくが、チェリーが多恵のリストをとって絞り上げていき、これを離すとチョーク攻撃でロープに押し込みロープに飛ぶ。だが多恵は脇固めで捉えようとするが、グラウンドで切り返そうとしたチェリーを切り返し脇固めからアームロックへ。これはうのがカット。

 うのは多恵にアンクルホールド。カットに来たチェリーの足もとって二人まとめてアンクルホールドで捕らえるが、これを離すとロープに飛んでスピアー。チェリーが避けてうのに熟女でドーンから、多恵とうのを横に寝かせてコーナーに登る。だが多恵がエルボーから正面に登り、うのが多恵の背中にエルボーから髪を掴んで引き倒すと、チェリーをロープにくくりつけて多恵に走り込む。だが多恵が飛びつき腕ひしぎもうのが潰してフォールも2。
 うのは多恵を松屋スペシャルで捕らえ、これで多恵がギブアップした。

 試合後、リング上にテクラが乱入し、うのからベルトを強奪。脱兎のごとく逃げていくテクラを追ってうのも慌てて退場していった。

<試合後コメント>

松屋うの&テクラ&星いぶき
(※ベルトを持ち去ったテクラをうのが追いかけ、もみ合いながら登場)
うの「返してよ!マイベルト!」
テクラ「マイベルト!」
うの「ハァ?!返してよ!」
テクラ「私はこのベルトが欲しいの。(※自身を指して日本語で)チョーセンシャ、ツギノ、チョーセンシャ!」
うの「ベルトを返してほしければ、次の挑戦者にしろってことですね?わかりました。いいですよ。ネクストチャレンジャー、テクラ!」
テクラ「OK~♪」
(※ここでいぶきが2人の間に割って入る)
いぶき「ちょっと待った待った待ったぁ~!今日トライアングルで勝ちました。ということは、この黄色いベルト、自分が挑戦してもいいですよね?一枠空いてますもんね?」
うの「空いてますね」
いぶき「ということは?このトライアングルの新星・星いぶきに挑戦させて下さい!」
テクラ「イブキ、リベンジネー♪」
いぶき「リベンジです!」
うの「わかりましたよ。こんなにすぐに次の挑戦者が決まるなんて、勢いあっていいんじゃないでしょうか。日付も自分が決めますね。5月3日、横浜リボンでタイトルマッチ!決定しましょう!」
いぶき「取り返すんで」
うの「いやいや、守るんで」
(※テクラが再びうののベルトに手をかける)
うの「ノー、ノー!ドントタッチ!」
テクラ「ェア~ハッハッハ(笑)」
(※テクラが笑いながら去っていき、うのといぶきは睨み合いながら退席)

第5試合


 竹田が入場するなりすずが走り込みエルボー連打。すずはイスを持ち出し、竹田もイスを持つと殴り合い。一発目ですずのイスが吹っ飛び竹田はロープに振るが、すずは竹田のイス攻撃をブリッジして避けると椅子ごとドロップキックで吹っ飛ばす。

 すずはハサミを持ち出し、竹田に殴りかかるがガードした竹田がボディに膝蹴りからハサミを奪ってロープに振ると頭頂部にハサミを握ったままナックル。
 場外に転がり降りたすずの額に「ハードコア、デスマッチなめんな!」とハサミ攻撃を連打し、これですずは流血する。

 リングに戻り、竹田は巨大バサミを取り出しすずの顔面を殴ると、ハサミの刃ですずの顔面をこすっていく。
 竹田はフォールも2。

 竹田はストンピングも、立ち上がったすずがエルボー。竹田はボディブローからコーナーに振って串刺しバックエルボー。さらにコーナーに逆さ吊りにすると、顔面の前にイスをセットし、竹田は椅子ごと顔面に低空ドロップキック。フォールも2。

 すずは膝立ちでエルボーを打ち込んでくが、竹田はナックルからイスを中央にセットし「オレを投げてくれ!」と要求。すずは竹田をボディスラムでイスに叩きつけると、竹田は「気持ちいいぜー!」とイスをすずの頭頂部に叩き込んでフォールも2。

 竹田はラダーをリングに寝かせると、すずをラダーへボディスラム。今度はラダーを立てた状態ですずを叩き込もうとするが、すずがこらえてロープに飛ぶも、竹田はカニばさみですずの顔面をラダーに叩き込みフォールも2。

 竹田はフォークが刺さったボールを持ち出し、そこへのブレーンバスターを狙うが、すずが逆に投げようとする。竹田はボディに膝蹴りからロープに飛ぶが、すずがボールを投げつけてカットすると、ボールに向かって竹田をボディスラムで叩き込む。
 すずは串刺しスピアーから、ロープにもたれかかる竹田の顔面にエプロンを走り込んでのドロップキック。コーナーに登りミサイルキックからフォールも2。

 すずはバケツに入った鈴をリングにぶちまけ、竹田を投げようとするが耐えた竹田にエルボー連打。竹田はこれを巻きこんでDDTから、鈴を握ってすずの口の中に突っ込むと、ナックルを顔面に叩き込んでコーナーに振って串刺しニー。
 リングに倒れたすずの上にイスを乗せ、そこへイスを叩き込む。さらにイスをリングに立てると、そこへボディスラムで叩き込みフォールも2。

 竹田はパワーボムを狙うが、耐えたすずがエルボー。エルボーの打ち合いからすずがエルボー連打も、受けきった竹田に急所攻撃。竹田はガットショットからボディスラムで叩きつけ、タッカーを持ち出しすずの頭にタッカー攻撃。さらに垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけフォールも2。

 竹田はすずの口を開けると、舌へタッカー攻撃を狙うが、耐えたすずがガットショットからビンタ。さらに急所攻撃からタッカーを奪うと、逆に竹田の口にタッカー攻撃からジャーマンスープレックスホールドも2。

 すずは延髄斬りからフォールも2。

 すずはジャーマンを狙うが、耐えた竹田が逆に投げ捨てジャーマン。さらにロッキンポを叩き込みフォールも2。

 竹田はラダーをコーナー際にセットし、ハサミをすずの頭頂部に突き刺してボディスラムで叩きつけると、すずの上にイスをセットしラダーに登り、ラダーからのダイビングスワントーンボム。フォールも2。

 竹田はすずの頭にはさみを突き刺したままメガラバで捕らえ、レフェリーが試合を止めた。 

竹田「アイスリボンのお客さん!おはようございます!おいお前鈴季すずだっけ?半年前にお前となぜかシングルやったけど、半年?正直、成長してねーと思ったけど、やられてもやられても肩あげるその根性だけは認めてやるよ。おい、初めての流血は気持ちいいか気持ちくねーか?それ次第だけど、絶対気持ちいいですよねお客さん?まあ、今日の試合、いつも俺がやってる技ほとんどやってねーけど、まああれだ、デスマッチ・ハードコア、技とか技術じゃねーよ。いつもいう、ハートだよハート、いいかすず、一つだけ、この悔しさ、そしてデスマッチハードコアへの思い、ぜってぇ忘れるな。それを持ち続けていたら必ず良いことあるから」
すず「ギブアップしてないよ!ギブアップしてない!ギブアップ!してない!竹田誠志と、二度目の試合だけど、また、ボロボロに負けた!でも!今日は、負けたけど!めちゃくちゃ気持ちいい!」
竹田「そうそうその気持ちだよ絶対忘れんなよ!タッグトーナメントあるだろ?そんなもの早く終わらせて、7番勝負最後まで終えて、もっかいやってやるよ!どうですか!7番勝負最後、こんなんじゃすまさねぇからな。もっともっと成長して這い上がってこい。ありがとな」
すず「7番勝負最終戦?まだ3人目だよ!次は、7番勝負の相手を、発表します。(スクリーンに葛西純と木高イサミが映される)葛西純!木高イサミ!鈴季すずが絶対に、潰すから!また見に来いよ!」

 すずは退場していく竹田の背中に向けて中指を突き立て、その強いハートを見せつけた。

<試合後コメント>

竹田誠志
「小学校で言ったら低学年、1年生みたいなもんだよ。デスマッチ入学式、こんなもんじゃねえからな。デスマッチの世界、もっとぼろぼろになって、血を流して、もっともっと這い上がってこい。これを味わってから物を言え。俺は若い頃、散々上の者にボコボコにされて、それがあったから今がある。(※胸を指して)ここだよ、気持ちだ気持ち!技とか技術じゃねえよ。気持ちがあればいくらだって上いけるんだから。アイツには心の底に秘めたなにかを感じる。最近のインディーの若手とかデスマッチやってるやつらにああいう芯の気持ちってのを見習って欲しいなと感じたね。手応えはありました」

――相手が女子であろうと10代であろうと、関係なく自分のデスマッチしていました
「いや、もう関係ないでしょ、リング上がったら。その優しさ持っちゃったらもうデスマッチなんて出来ないよ。リングに上って対角に立ったら、1人のプレイヤー、1人のファイター。デスマッチってリングで戦う1人の選手だから。手を抜こうとも思ってないし、手を抜いたら怪我するしね。だったら真っ向から潰す。でもアイツは何度も何度も肩上げてきた。その気持ちだけは買いますよ。技術とか身体とか、まだまだだけど、そんなのいいんだよ、最初は。キックアウトして、技返して、技返して、それだけで人は分かるから。お客さんには伝わるからね」

――これからタッグトーナメントも控えています
「なんか、タッグトーナメントはちょっとおちゃらけた奴が多いんで、女子・男子関係なく、そういう奴らは……やっちまいますから」

――すず選手に「ここを磨かれたら再戦時は危ない」と感じた部分はありますか
「いやぁ、なんだろうなあ。やっぱり流血っていう部分。多分アイツ初めて血を流したと思うけど、こうやって近くで闘ってると、前やったときと違って、若いから体力あるはずなのに息上がってたり、目が泳いでたりね。そういう冷静さを失うところがあったな。そういうのは経験だから。血をいっぱい流してもっともっと経験積んで。6月ってスパンは短いけど、心の部分をもっと磨いて、第7戦やってやろうかなって気になったんで、次やるときはこれ以上の……アイツのやる気次第だけど、用意はするよ」


鈴季すず
「大流血ですよぉ!あぁ、クッソー!でも、ギブアップしてないから。ギブアップしてねーんだだよ!ギブアップしてないから、負けてないっすよ!竹田誠志に大流血させられた。だけど、デスマッチ、ハードコアの楽しさを叩き込まれた感じがあります。メチャクチャ気持ちよかった。メチャクチャ痛いけど、メチャクチャ気持ちよかった。ただ、最後はギブアップしてないから。負けてないから。前回闘ってから半年。『半年間の間で何が変わるんだ』って、やっぱりお客さんとか思っただろうし。本人も『なにも変わらねぇだろ』って言ってましたけど、確実に変わってる!確実に七番勝負を経験して確実に気持ちだって強くなってるし、誰よりも負けない心は持ってる。負けることがこんなにも屈辱だっていうことを、ホントに今日は改めて今日は感じました。ただ、ギブアップしてないから。ギブアップしてない!」

――第4戦での葛西純戦、第5戦での木髙イサミ戦が発表されました
「やっぱり、今話題のデスマッチのカリスマ、葛西純とは絶対に1回試合をしたいなと思っていたので。七番勝負、指名させていただいて。スパンが短いっていうのは、ちっと日程的な問題もあるし、ちょっと自分は、七番勝負が終わったあとのことを、最近考え出しているんで。まあ、まだ言えないですけど、自分の中ではそれに向けて七番勝負をやってる感じなので、スパンが短くなりましたが、次はいつですか?2週間後ぐらい?5月5日?やっぱり自分は若いんで。誰よりも若い。葛西純は46歳なんすよ。とーちゃんとあんまり変わんないっすよ。だからこの2週間で確実に成長して、今日よりも強い鈴季すずを見せたいなと思います」

――先程竹田選手が「初めての流血で息が上がったり目が泳いだりしていた」と語っていましたたが、すず選手の中では流血でどのような影響を感じましたか
「なんか、こう、なんだろうな……意識が遠くなるような、目の前がすごい見えなくなっていくような感じ?あぁ、なんかフワフワした感じですかね?目の焦点が、頑張って頑張って合わせようとするんですけど合わなくて、どんどん血で視界が遮られていって。ちょっと初めてっていうこともあってテンパってしまったなという感じはありましたね。試合のときは我武者羅で自分でもなにやってるか分からなかったんですけど、次の課題が見つかりました。こういうことになっても落ち着いて動けるように、周りを見れるように、課題ですね」

――試合前に竹田選手は「『もうデスマッチやめたい』と言わせてやる」という旨の発言をしていました。戦いを終えていかがですか
「まだまだやりたいですね!毎日やりたい!いくらでもやりたい!自分はデスマッチ界のトップに立つって七番勝負を始める前に宣言したから。だから、まだまだやって、まあ、1回こんなことになったぐらいで『やめたい』って言うような、ヤワじゃないんで。鈴季すずは!鈴季すずを見てる奴はみんな分かると思うけど、心は誰よりも強いから!それはお客さんにも期待して欲しいし、今、全国的に、世界はこういう状況で、会場で(プロレスを)あんまり見れなくなるかもしれないけど、自分はプロレスをやり続けて、ハードコア、デスマッチをやり続けて、届けて、お客さんに!届けていきたいから!これからも!いきたいと思います!……ちょっとなに喋ってるか、伝わってるか、わかんないですけど(笑)いてー……気持ちいいです。鼻水がいっぱい出てくるわ。きったねー(笑)うぇへへへへ(笑)次は葛西純に竹串ぶっ刺してやりますよ!期待してて下さい!」

第6試合


 先発は松本と雪妃。ロックアップから松本がロープに押し込むが、雪妃が体勢を切り返してハイキック。避けた松本にソバットも、松本はヘッドロックで捕らえて絞り上げる。
 雪妃はロープに近づくとエプロンをまたいで松本の腕をロープに絡ませると、ロープを蹴りつけて腕へ攻撃。走り込んできた松本の足を刈っていくが、グラウンドの攻防から両者一度距離を取る。両者タッチ。

 妹加とくるみはショルダータックルのぶつかり合いからくるみが膝蹴り。さらにショルダータックルのぶつかり合いからロープに飛んだくるみがショルダータックルで倒す。
 松本が出てきて妹加をコーナに振ると、くるみが串刺しボディスプラッシュから松本も串刺しボディスプラッシュ。
 くるみと松本はダブルのブレーンバスターで叩きつけ、くるみはボディへフットスタンプ。くるみは首投げから再度ボディへフットスタンプ。再々度ボディへフットスタンプからフォールも2。

 くるみは膝立ちの妹加にエルボーを叩き込んでいき、ロープに飛ぶが雪妃がエプロンからミドルキック。妹加がそこへラリアットから雪妃にタッチ。

 雪妃はサッカーボールキックから左右のビンタ。さらにソバットからコーナーに振ろうとするが、耐えたくるみがコーナーに叩きつけて串刺し攻撃を狙う。だが雪妃が低空ドロップキックで迎撃し、ローキックもくるみはエルボー。雪妃のローキックとくるみのエルボーの打ち合いから、くるみがキャッチするも雪妃は足を刈ってアキレス腱固め。くるみはロープを掴みブレイク。
 雪妃はくるみの足をロープに乗せて踏み潰し、これを離すと妹加にタッチ。

 妹加は足へのエルボーからストンピング。さらに足へのセントーンからフォールも2。
 妹加は投げようとするが、耐えたくるみがフェイスバスターから顔面へのドロップキック。くるみは松本へタッチ。

 松本は妹加と雪妃を次々ショルダータックルで倒すが、妹加がガットショットからロープに振るも松本がショルダータックル。耐えた妹加がエルボーを打ち込むと、松本の背後から雪妃がローキックを叩き込みロープに振ろうとするが、松本は2人まとめてバックドロップから妹加にリバーススプラッシュ式ダブルニー。フォールも2。
 松本は顔面へケンカキック連発からエルボー。さらに投げようとするが、耐えた妹加がリバースするとそのままヒッププレス。
 妹加はエルボー連打も松本が強烈なエルボー。妹加は負けじとエルボー連打も松本は強烈なエルボーでふっ飛ばしていき、妹加は雄叫びを上げて立ち上がるとエルボー連打。だが受けきった松本がエルボーでふっ飛ばし、ローリングラリアットもガードした妹加がラリアット。松本はこれをガードしエルボーからロープに飛ぶが、妹加はラリアットで迎撃し雪妃にタッチ。

 雪妃はガットショットからコーナーに振って串刺しジャンピングニーからロープに飛んでビッグブーツ。受けきった松本にローキック連打も松本はキャッチするが雪妃はサミング。顔面に膝蹴りから髪を掴んで引き倒し、ロープにもたれかかる松本の顔面にランニングニー。
 妹加が松本にアルゼンチンから雪妃がコーナーに登るが、くるみは雪妃の足を掴んで動きを止めると、松本が妹加を雪妃に叩きつけて正面に登り雪崩式ブレーンバスター。

 雪妃のハイキックを避けた松本が投げ捨てジャーマンからラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 松本はパワーボムを狙うが雪妃がフランケンで丸め込むが2。
 雪妃はロープに飛ぶが、松本は追走ラリアット。避けた雪妃が逆さ押さえ込みの体勢になり、妹加がラリアットでアシストして丸め込むが2。
 雪妃のトラースキックをガードした松本にバズソーキック2連発からフォールも2。
 雪妃は走り込むが、松本がラリアットで迎撃。両者ダウン。両者タッチ。

 くるみのラリアットを避けた妹加が前から後ろからベイダーハンマー。だがくるみはエルボーも妹加は足を刈って逆エビ固め。これは松本がカット。
 妹加はくるみにセントーンを2連続で投下し、アルゼンチンで担ごうとするがくるみは耐える。
 妹加はエルボー連打からロープに飛ぶが、松本が追走ラリアットからくるみがキャノンボールを発射。フォールも2。
 くるみはツームストンパイルドライバーを狙うが妹加は丸め込むも2。

 くるみは膝蹴りからバックを取るが、耐えた妹加へ松本がラリアット。だが妹加が避けてくるみに誤爆させると、妹加は2人まとめてダブルラリアットでなぎ倒し、妹加がくるみにスパインボム。雪妃も雪の結晶で松本を投げすて、妹加がくるみにダイイングセントーンを投下。フォールも2。
 妹加はコーナに登り改めてダイビングセントーンを投下するが、くるみが避けて自爆させる。
 ラリアットの相打ち連発をくるみが打ち勝ちフォールも1。
 くるみはラリアットからフォールも雪妃がカット。
 松本が雪妃をラリアットでなぎ倒し、妹加にバックドロップを狙うが、耐えた妹加にエルボー。くるみもエルボーから松本がローリングエルボー。くるみがソバットからインプラントで突き刺しフォールも2。
 くるみは人でなしドライバーからぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

松本浩代&柊くるみ
くるみ「勝ちました」
松本「わはははは、ヤバいなお前やっぱ(笑)ヒザ大丈夫だった?」
くるみ「まあ、なんとか(笑)ヤバかったんですけど、気合いで」
松本「気合いで(笑)くるみは純粋にベルト巻きたいって言ってたけどさ、私結構大口ガンガン叩いてたからさ、ちょっとね、正直『どうしよ』とかもあったけどさ、証明したよ!(笑)いやぁ、私はさ、くるみと『これぞ女子プロレス!』っていうのを見せていきたいと思って……(※くるみが満面の笑みで松本の顔を覗き込むと松本も破顔)くるみの顔見てると、なんかすごくピュアな気持ちになっちゃうわ(笑)」
くるみ「やったぁ(笑)」
松本「今日はくるみが勝ってくれたから、野望を聞かせて」
くるみ「野望。とりあえずたくさん防衛したいなというのもあるし、もっともっと、『これぞプロレスラー!』というのをどんどん広めていけたらなと思ってます」

――松本選手、雪妃選手とはアイスリボンでは久々の対戦でしたがいかがでしたか
松本「雪妃は私にとっては雪妃なので。まあ、元々雪妃が持ってるもの、背負ってるものっていうのは十分に認識した上で、今日はやっぱり、ああやって大口叩きましたけど、やっぱりチャンピオンとして見てた相手なので、雪妃とガッツリ闘えて勝てたというのはすごく嬉しいし、自分にとって刺激なのは、若い力でもある。今回は尾崎妹加ですよね。初対戦だったんですけど、あの子は多分強くなると思うな。ちっちゃいけどデカい。表現難しいけど(笑)でも、ああいう選手にどんどん伸びてほしいし、思いっ切り、私らが壁になってもいいと思うんで、ガンガンぶつかって成長していけたら面白いなというのはあるんで、今日はね、あの2人と闘えて良かったなって。 まぁ、勝ったから言えるんですけど、勝って言われたあっちはムカついてるかもしれないけど、それでも何度でもぶっ潰してやりたいと思います」

――会見では、「壊れてしまうかも知れない選手がいる状況が嫌だ」という言葉がありましたが、試合を終えてみていかがですか
松本「あの会見の時点で完全に向こう気持ちで負けてたと思うんですよね。試合前からああいう弱音を吐くっていうのは、私どうしても理解できなくて。同じ勝つために、強くなるために、世間に伝えるために、世間にパワーを伝えるためにやってるプロレスなのに、闘う前から『壊れちゃうかもしれない』っていうのはね、やっぱり自分の中でリングに上がる者として許せなかったので。まあ今回、アレがあってよかったんじゃないかなと思います。かといって、敵いませんけどね(笑)」

第7試合


 ロックアップからリストの取り合い。グラウンドの攻防から距離を取り睨み合う。
 ロックアップから藤本がヘッドロック。つくしは髪を掴んで切り返しヘッドロック。藤本も髪を掴んで切り返しヘッドロックで取り返す。ロープに振るとつくしはアームホイップを狙うが、藤本が投げ捨てるもつくしがガットショットからコーナー駆け上がり式のアームホイップからカサドーラを狙うが、藤本が切り返しサッカーボールキックからつくしがエルボーも、藤本は首投げからサッカーボールキック。顔面を踏みつけた藤本は、これを離すと背中へドロップキック。
 藤本は逆エビ固めもつくしはロープを掴みブレイク。

 藤本はヘアーホイップも、つくしもすぐにヘアーホイップでやり返す。藤本もつくしの髪を強引に掴み、ヘアーホイップから顔面に低空ドロップキック。
 藤本はロープにつくしをくくり、背中にドロップキックを叩き込むが、つくしも藤本をロープにくくり背中にドロップキック。
 つくしは場外に藤本を蹴落とすとコーナーに登るが、藤本が正面に登るとつくしはヘッドバッド。藤本はガードするが、つくしはエルボーから場外に向かって逆さ吊りにすると、断崖式フットスタンプで場外に落とす。さらにコーナーから場外へのプランチャを投下。

 リングに戻り、つくしは顔面を蹴りつけて踏みつける。立ち上がった藤本がエルボーを打ち込み、つくしのエルボーをガードするがつくしはクリスト。藤本はロープを掴みブレイク。

 藤本がロープに振るがつくしはカサドーラフットスタンプ。避けた藤本に再度カサドーラフットスタンプからフットスタンプ連打。
 つくしはタイガースープレックスを狙うが、耐えた藤本にでんでんむし。2で返した藤本の顔面へ低空ドロップキック。

 つくしはコーナーに登りミサイルキックも、立ち上がった藤本がドロップキック。
 藤本はコーナーに登るが、つくしはエルボーから正面に登ろうとするも、藤本も蹴りつけてカットするとミサイルキック。フォールも2。

 藤本は極楽固めも、切り返したつくしが極楽固め。藤本はこれを背負い投げて極楽固め。つくしはロープに足を伸ばしブレイク。

 藤本は髪を掴んで引き起こし、インフィニティを狙うがつくしは切り返してエルボー。つくしはコーナー駆け上がり式のアンプリティアーからブーメランクロスボディアタック。フォールも2。

 つくしはコーナーからダイビングクロスボディアタックも、藤本はドロップキックで迎撃し串刺し低空ドロップキック。
 藤本はコーナーに登るが、つくしはチョップから正面に登り雪崩式フランケン。
 つくしは走り込むが藤本は延髄斬りで迎撃。だがつくしは走り込んでへデックも、すぐに立ち上がった藤本がサッカーボールキック。両者ダウン。

 エルボーの打ち合いからつくしがビンタ。藤本も髪を掴んで動きを止めてビンタ。つくしは顎へのエルボーからロープに飛ぼうとするが、藤本は背中を蹴りつけて倒すと顔面へケンカキック連発。さらに背中にサッカーボールキック連発からPK。フォール1。
 藤本は再度PKからフォールも1。再々度PKからフォールも1。

 つくしはエルボー連打から藤本のラリアットを巻き込んでエルボーからフォールも1。

 つくしは藤本のエルボーを避けてヘッドバッドからタイガースプレックスホールドも2。
 つくしはコーナーに上がりダイビングフットスタンプからフォールも2。

 つくしはジャパニーズオーシャンスープレックスを狙うが、耐えた藤本がロープに足をかけてブレイク。
 つくしはエルボー連打からチョップを叩き込んでロープに飛ぶが、藤本は丸め込もうとするもつくしが切り返してフォールも2。

 つくしは丸め込もうとするが藤本は延髄斬りからロープに飛ぶが、つくしは低空ドロップキックからラ・マヒストラルも2。

 つくしはジャパニーズ・オーシャン・スープレックスを狙うが、耐えた藤本がインフィニティ。両者ダウン。

 藤本はインフィニティで叩きつけてフォールも2。

 藤本はソバットからロープに飛ぶが、つくしは追走してカサドーラも2。
 つくしは顔面に低空ドロップキックからフォールも2。
 つくしは左右のエルボーからエルボー連打。藤本はダブルチョップから延髄斬り。さらにビーナスシュートを叩き込んでフォールも2。

 藤本はジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスホールドで3カウント。

エンディング


藤本「私は、つくしが大好きだ!ほんとに大好き。迷惑、かけられたぶんだけ大好きだ。先日、なんとか、私の地元宮城県利府町で凱旋試合をすることができました。自分はそこで、燃え尽きるだろうと思ってたんですが、それをつくしが、阻止してくれた。もしつくしが今日挑戦してこなかったら、自分はもう、プロレス界にやることはないって思ってたと思う。いつも、私の大事なターニングポイントには近くにつくしが居た。つくしは、私に十分影響を及ぼす存在になってるんだよ。アイスリボンに十分存在感を示してるよ。つくしがここに、居続けてくれたことがアイスリボンだと思ってる。いつか、あんたもこのベルト巻くでしょう。今日試合してそれは遠くない未来だと思いました。また必ず挑戦してきてよ。約束して(つくしと指切り)」
つくし「(泣きながら)マイク持ってください。7度目の挑戦、また、ベルト巻くことができなくてほんとに悔しい。この光景を、6回も見てきて、7回目も見て、本当に悔しい。だけど、次、ベルトを、取れるヒントを豊田さんからもらった気がします。それは、豊田さんから頂いた技、ジャパニーズオーシャンスープレックスで、勝って、ベルトを巻くこと。だから、お客さん、自分を信じて、これからも応援してくれますか?(大きな拍手)この拍手に答えられるように、自分は必ずそのベルトを巻きます。ありがとうございました」
藤本「またお互い成長したらシングルマッチやりましょう。これは春の約束です。(再度指切り)それでは今日参戦した全選手リングに集まってください。また、お客様に、いつ会えるか、わからなくなりそうですが、今日、ここで、緊急事態宣言前日というこの日に、後楽園ホールでお会いできてほんとに奇跡だと思ってます。奇跡は何度も起きると思う。だから、また、会いに来てください。またその日までプロレスやりましょう。それでは、春の季節なのでつくしがしめてください」
つくし「自分がプロレスでハッピーと言いましたらアイスリボンて心の中でアイスリボンって思ってください。しめます!プロレスでハッピー!アイスリボーン!」

<試合後コメント>

春輝つくし
「今日いけると思ったんですけどね……。いつも だったら、『自分になにが足りなかったんだろう』って負けたあとのインタビューで言ってたんですけど、今日豊田さんがいらっしゃっていて、『ジャパニーズ・オーシャン・スープレックスで獲りなさい』って課題をいただいたので。次シングルのベルト獲るんだったら、その技で獲ることで、豊田さんが期待してくれたのを叶えられるのかなって思います。ホントに、何度後楽園の天井を見たことか。7回も見ちゃいましたよ、自分。ホンットに……あー、悔しいですねぇ。でも、いつもマイナスの言葉を言ってたんですけど、今回はヒントをいただいたので。そのヒントが正解になるように、自分はまたシングルのベルト狙っていきたいと思いますし、春に輝くつくし、春輝つくしって改名したんですけど、春夏秋冬自分は輝き続けたいと思うので。心折れず、アイスリボンの顔になるため頑張りたいと思います」

――今日は負けてしまいましたが、藤本選手とあれだけバチバチやれ合えたことに収穫はありましたか
「つっかさんも言ってたんですけど、今まで印象に残った試合を出す機会があって、出してみたら、やっぱりほとんどつっかさんが相手にいたり、隣にいてくださったり、藤本つかさの名前が多かったので。本当に自分の中でも特別な、大好きな存在ですね。だからその藤本つかさからアイスリボンの頂点のベルトを獲りたいと思ってるんです」

――藤本選手にはそれまでベルトを守り続けて欲しいと
「いや、もちろんですよぉ~!これで負けてたら『もうなんだったんだ』って話ですよ。もう天井は見たくない。改めて思いました」

――その約束を果たす日はいつになると思いますか
「そんな遠くないと思いますよ。前だったら、『いつかわかんないです』って言ってたと思うけど、もうゴールは見えてると思ってるので。約束は守るためにあるものだと思ってます。あー……悔しい……。なんで来ないんですかね、ベルト。なんで来ないんだ!なんで巻けないんだ!7回もですよ。ホントにこんなに、7回も……。今日お客さんの中には少なからず、自分が勝つだろうって予想が、自分のもとにはそう届いていたんですけど、ホントに『また裏切ってしまったな』って想いがあったんですけど、 試合後のお客さんの拍手を聞いて、『ホントに期待に応えなきゃな』って気持ちが高まりましたね。普通、7回も裏切られたら応援しなくなるのが普通だと思うんです。わかんないですけど。ちゃんとゴールしたつくしを必ず見てほしいと思うので、必ずシングルのベルト巻きます!」


藤本つかさ&豊田真奈美
藤本「豊田さん!ありがとうございました!」
(※豊田が見守る中でコメント開始)
藤本「豊田さんの前で、サイクロンをつくしに決めた。その事実が嬉しいです。つくしが悩んでるのはほんとに分かってて。7回挑戦して、7回悔し涙を流してる。私はこのベルト7回巻いてるんですよ。『豊田さんの後継者』って言われてる2人なのに、随分道が真逆になってしまったなって思って。でもそれはなぜかっていうのは、つくしが一番分かってると思います。今日、豊田さんの前でこのシングルがやれたこと、それはすごく嬉しいんですけど、つくしに呪縛から解き放たれてほしかったというか。豊田さんからいただいたオーシャン、出したいけど出せなかった。『出していいのかな』ってずっと思ってたと思うんですよ。だけど、今日は吹っ切れた感じがして。自分にやろうとしてきたから。それが今日この試合で出ただけでも良かったのかなって思います。なんというか、陰で泣いてたのは分かってたんですけど、それはお客さんに伝わってなかったので。私は、水の中でも泣いてる人の涙に気付いてあげられる人になりたいなってずっと思っていたので。つくし、今日で1つステージが上がったんじゃないかなって思います。多分、あの子はいつかこのベルト、必ず巻くと思います。今日試合して思いました。ボッコボコですよ(笑)」
豊田「ふふふ、あの頭突きでね(笑)」
藤本「頭突き、あのへんから!でも自分も頭は鍛えてたので、病院送りにはなりません!(笑)」

――ジャパニーズオーシャンを出そうとしたのはつくし選手の覚悟の現れでしょうか
藤本「彼女に足りないのは多分そこだったと思うんです。そこをやろうとする勇気。ずっと遠慮していた部分があった。豊田さんに対しても。だけど、それを今日、『やってやろう』と思ったことが一歩進んだんだと思います。次やったら!次シングルやったら、ちょっとわからない。そんくらいの選手です」

――つくし選手は「自分が次に挑戦するまでベルトを守り続けて欲しい」と語っていました
藤本「言ってました?もちろんですよ!私、来年も凱旋やるんで!まだまだ現役やるんで。つくしは多分、気付いてた。私が凱旋終わったら、もうそろそろ身を固めるんじゃないかと。だけど、やっぱり火を点けてくれたのがつくしであったので、またこのベルトをかけてつくしとやりたいです。そのためにも、つくしには上に上がってきてもらいたいですね」

――つくし選手はシングルで藤本選手に勝った経験がありながら、なぜかICE×60の頃からベルトがかかると勝つことが出来ない。世羅選手や雪妃選手は勝っているのにつくし選手が勝てない要因はなんだと思いますか
藤本「つくしとは勝ったり負けたりして、このベルト以外では、結構私は一番負けてる選手ではあるんですよ。なんでしょうね。お客さんが期待をしているのは分かるんですけど、まだっていうか、『まだ、まだ』って、一番期待する瞬間っていうのがまだ来てないんじゃないですかね。多分、私がいなくなったときのアイスリボンは彼女が背負っていくと思うので、そういうときなのかなと思います。彼女と試合をすると『私もまだまだ現役で頑張らなきゃな』っていう気持ちにさせてくれるんですよ。だから私もいつも以上に力が出るし、それがどんどんヒートアップして、こういう結果になるんだと思います。つくしによって私もも っともっとアップデートしていくし。そういう選手だと思います」

――今後の防衛戦についてなにか考えていることはありますか
「次、どうなるか正直わからないんですけど、仙台だったり、大阪だったり、名古屋だったり。その出身者とシングルマッチだったり、やりたいなって。防衛戦だったりをやりたいなっていう気持ちがありますし、今参戦してくれるレギュラー選手とも1人ずつやっていきたいです。因縁のある松本浩代とか、松本浩代とか、松本浩代とか(笑)

――こういうご時世だからこそ、出し惜しみせずにやれるときにやっていきたいと
「はい、そうですね!攻めていきます!」
(※コメントを終え、豊田と藤本が並んで記念撮影)

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