破局した中野たむとなつぽいが因縁精算戦を前に髪を掴み合っての大論戦!「なっちゃんの嫉妬深さをもっと見てみたい。あたしの心も体も揺さぶってよ」
26日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『Road to YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Spring』が行われ、“COSMIC ANGELS”中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカがアーティスト・オブ・スターダム王座の3度目の防衛に成功した。
COSMIC ANGELS(以下、コズエン)とは、“宇宙一かわいいアイドルレスラー”中野たむが“Hカップグラドルレスラー”白川未奈と、“Gカップグラドルレスラー”ウナギ・サヤカとともに結成したユニット。
当初はSTARS内で結成されたユニット内ユニットという形だったが、これがたむの独断行動であったため岩谷と対立。STARS内で冷戦状態にあったが、昨年12月にコズエンがアーティスト・オブ・スターダム王座(6人タッグ王座)を戴冠し、同月にはSTARSから初防衛に成功。満を持してSTARSから独立した。
その後、ウナギは“試練の七番勝負”を課されるなど団体内外から期待を集め、たむは日本武道館でジュリアとの賛否両論を集めた髪切りマッチを制して悲願の白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)を戴冠して二冠王に。そして昨年末の試合中に鼻を骨折して離脱していた白川も日本武道館大会にて復帰し、ウナギとともにランブル戦ながら長与千種からフォールを奪う大金星を挙げるなど飛躍。
この日のメインイベントでは、前月の後楽園ホール大会でアーティスト王座への次期挑戦権を掴み取った“Queens Quest”渡辺桃&AZM&上谷沙弥をコズエンが迎え撃った。
4月4日に開催を控えた横浜武道館大会では、白川未奈vs渡辺桃、ウナギ・サヤカvs上谷沙弥のシングルマッチが決まっており、この4人は試合前から互いを強く意識。
試合は序盤からコズエンが軽快な連携攻撃を決めて優位を取るが、AZMがスピードで撹乱して桃が重い蹴りを叩き込んでいくという連携で盛り返す。そして白川と桃、ウナギと上谷がバチバチと打撃を打ち合っていく中、たむはキャリアに劣る上谷に狙いを定めて攻め込んでいくも、AZMのサポートが光りQQから集中攻撃を受けてしまう。
たむがピンチになると白川&ウナギはサポートに回ってたむvs桃のリーダー対決の場面を作り出し、最後はたむがジャーマン・スープレックス・ホールド、SSD、タイガースープレックス・ホールドと大技三連撃で桃から3カウントを奪った。
試合後、たむは横浜武道館で白いベルトをかけて闘うなつぽいをリングに呼び出す。
たむとなつぽい(当時:万喜なつみ)は互いにアクトレスガールズとしてBeginningに所属していた過去があり、仲睦まじい様子を見せていたものの、たむが2017年にBeginningを退団した際にはなつぽいがたむを厳しく批判。その後、なつぽいも2018年に退団するが2人のリング上での接点はなく、それぞれの道で戦ってきた。紆余曲折の末に2人はともにスターダムの所属選手となり、互いを意識するかのような発言はしていたもののリング上での目立った接点はないままに。
ついに両者の王座戦が決まると、調印式に出席したなつぽいは過去に撮った2人の写真を泣きながら引き裂き「ホントに大好きだったのに。本気で信頼してた私が馬鹿みたい!」とたむへの複雑な思いを叫んでいた。
たむは「なっちゃん、あたしね、この白いベルト、本ッ当に大切なの。なにもかもかなぐり捨てて、死にものぐるいで、地獄の底を這いつくばって、やっと掴んだベルトなの。あなたには渡すわけにはいかない。でも、いっつも営業スマイルのいい子ちゃんぶってるなっちゃんの、そのドロドロの、宇宙一汚い嫉妬深さをもっと見てみたい。このタイトルマッチ、あたしの心も体も揺さぶってよ」と挑発。
なつぽいは、たむの髪を掴んで跪かせ「COSMIC ANGELSはさぁ、苦労話が大好きだよね?でもね、そんな苦労話、自慢話になんねーんだよ。たむちゃん、アンタが時間かけて、ロースピードで駆け上がってきたこの場所、私は宇宙一ハイスピードで駆け上がってやる」と反撃。
たむもなつぽいの髪を掴んで跪かせ「あたしはアンタのもっと先を行くよ」と返し、互いに睨み合った。