【試合詳細】2・14 DDTカルッツかわさき大会 【KO-D無差別級】遠藤哲哉vs秋山準 【DDT UNIVERSAL】上野勇希vs坂口征夫 【KO-D8人タッグ】高木三四郎&男色ディーノ&大鷲透&大石真翔vs青木真也&スーパー・ササダンゴ・マシン&アントーニオ本多&平田一喜

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『KAWASAKI STRONG 2021』
日程:2021年2月14日(日)
開始:14:00
会場:神奈川・カルッツかわさき
観衆:900人(超満員札止め)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○渡瀬瑞基/岡谷英樹
8分30秒 逆エビ固め
岡田佑介(フリー)/●小嶋斗偉

▼第3代KO-D8人タッグ王座決定戦~ノーDQマッチ 60分1本勝負
●高木三四郎/男色ディーノ/大鷲透(フリー)/大石真翔
12分49秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め
青木真也(フリー)/スーパー・ササダンゴ・マシン/アントーニオ本多(フリー)/○平田一喜
※青木組が第3代王者組となる。

▼スーパー女子プロ大戦~咲乱華~ 30分1本勝負
○赤井沙希/雪妃真矢(アイスリボン)
10分52秒 新人賞→片エビ固め
安納サオリ(フリー)/●松本都(崖女)

▼スペシャル6人タッグマッチ~ノータッチルール 30分1本勝負
スペル・デルフィン(沖縄)/クリス・ブルックス(フリー)/○伊藤麻希(東女)
16分7秒 カニカニ・フライング・ビッグヘッド→片エビ固め
MAO/●中村圭吾/舞海魅星(東女)

▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○HARASHIMA/岡林裕二(大日本)
13分34秒 蒼魔刀→体固め
樋口和貞/●納谷幸男

▼飯野雄貴復帰戦~DAMNATIONvsALL OUT! 30分1本勝負
[DAMNATION]佐々木大輔/高尾蒼馬/●マッド・ポーリー/火野裕士(フリー)
20分34秒 スピア→片エビ固め
[ALL OUT]竹下幸之介/彰人/勝俣瞬馬/○飯野雄貴

▼DDT UNIVERSAL選手権試合 60分一本勝負
【王者】○上野勇希
17分10秒 胴絞めスリーパーホールド→TKO
【挑戦者】●坂口征夫
※第4代王者が3度目の防衛に成功。

▼メインイベント ヤネカベ presents KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
【王者/DAMNATION】●遠藤哲哉
31分11秒 変形スターネスダストα→片エビ固め
【挑戦者/準烈/D王 GRAND PRIX 2021優勝者】○秋山準(フリー)
※遠藤が4度目の防衛に失敗、秋山が第76代王者となる。

秋山準が遠藤哲哉を破りKO-D無差別級王座戴冠!上野が坂口を絞め落としてUNIVERSAL王座防衛!青木&ササダンゴ&アントン&平田が8人タッグ王座戴冠!

第1試合


遺恨が深まり、20日の成増大会で一騎打ちを行う渡瀬瑞基と岡田佑介がタッグ対決(渡瀬、岡谷英樹組VS岡田、小嶋斗偉組)。両者は激しくやり合ったが、最後は渡瀬が逆エビ固めで小嶋からギブアップを奪った。
「(渡瀬は)全然気持ちが入ってへん。小嶋選手とか岡谷選手とかの方がよっぽど気持ちが入ってていい」(岡田)
「俺は熱くなれた。次、シングル楽しみですよ」(渡瀬)

第2試合


封印されていたKO-D10人タッグ選手権がリング上の密を避けるため、8人タッグ王座として復活。青木真也、スーパー・ササダンゴ・マシン、アントーニオ本多、平田一喜組が、高木三四郎、男色ディーノ、大鷲透、大石真翔組を破り、第3代王座に就いた。
「日本中の全団体の余り者たちと試合してやります。総合格闘技でも立ち技でもいい。序二段以下の力士でもいい」(ササダンゴ)
「ディーノ、(2・23)名古屋で6人タッグがある。切り替えよう」(高木)
「ベルトがないと言いたいことも言えないからね」(ディーノ)

第3試合


「スーパー女子プロ大戦~咲乱華~」と冠された、赤井沙希、雪妃真矢組VS安納サオリ、松本都組は、安納と松本のコンビネーションがやはりうまくいかず。安納が松本に手を出し、赤井が新人賞をたたき込んで松本をフォール。
「最初から安納さんとは心が通じ合うような気がした」(赤井)

第4試合


スペル・デルフィン、クリス・ブルックス、伊藤麻希組がMAO、中村圭吾、舞海魅星の東北出身トリオとミクスド6人タッグマッチで対戦。デルフィンと伊藤の誤爆もあったが、最後は伊藤がロープカニ歩きからのカニカニ・フライング・ビッグヘッドで中村から3カウントを奪取。
「今日と同じカードでもいい。東北でやりたい。今年から、この3人で動くこともあると思う」(デルフィン)
「東北出身の3人で、こうやって東北スタイルで試合できて、この先財産になる」(MAO)

第5試合


昨年大みそかの「年忘れ!シャッフル・タッグトーナメント」を制したHARASHIMA、岡林裕二の「スマイル・ピッサリ」が樋口和貞、納谷幸男組と激突。納谷も持ち前の巨体を生かし果敢に攻め込んだが、HARASHIMAの蒼魔刀の前に沈んだ。HARASHIMAは「チャンスをいただけるなら(タッグ王座への挑戦を)いきたいですね。樋口のチームから勝ったんで」(HARASHIMA)
「あの2人がタッグベルトに興味を示したみたいだけど、まずは名古屋の竹下幸之介&MAO戦が終わってから。話はそれから」(樋口)

第6試合


 DDTプロレスが14日、カルッツかわさき大会を開催。第6試合では脊髄硬膜外血腫のため、昨年8月から長期欠場していた飯野雄貴が半年ぶりの復帰戦を自らの白星で飾った。

 飯野は竹下幸之介、彰人、勝俣瞬馬との「オールアウト」軍で出陣し、「ダムネーション」の佐々木大輔、高尾蒼馬、マッド・ポーリー、火野裕士と対戦。

 スーパーヘビー級の火野相手に、串刺しボディアタック、ショルダータックルを敢行した飯野は、火野と壮絶なチョップの打ち合いを繰り広げるも一歩も引かず。飯野がラリアットを繰り出すと、火野も投げ捨てジャーマン、ラリアットで応戦。リング上は8人が入り乱れる大混戦となったが、20分過ぎ、竹下がポーリーに投げ捨てジャーマンを見舞うと、飯野がスピアを一閃。これは返されたが、助走をつけてのスピアを決めるとポーリーは返せず3カウントが入った。これで、飯野は23日の愛知・名古屋国際会議場での火野との一騎打ちに向け大きな弾みがついた。

 飯野は「完全復活だ! 火野! 来週の名古屋、シングルでぶっ潰してやるからな。覚えとけ!」とアピールすると、エプロンにいた火野と視殺戦を展開。

 バックステージで、佐々木が「飯野のヤロー、完全復活させちまった。だけど、23日の名古屋で、火野の裕ちゃんとシングルが決まっているだろ。そこでアイツはもう1回終わりだ! 再起不能にしてやる!」と言えば、火野は「その通りや。復帰したばかりなのに、また欠場や! かわいそうに。楽しみにしておいてや」とコメント。

 飯野は「リングで言った通り、来週の名古屋で火野をぶっ潰すしかないんで。もうやるしかない」と語った。

 また、佐々木が「今年の目標が決まったぞ。竹下をダムネーションに入れる。そう伝えとけ!」と発言。それに対し、竹下は「俺は結構そういうの動揺するからなー。行かへんと思うけど、何か動揺すんねん」と話した。

第7試合


 DDTプロレスが14日、カルッツかわさき大会を開催。セミファイナルでは、DDT UNIVERSAL王者の上野勇希が、これまで散々苦汁をなめさせられてきた坂口征夫を下して、同王座3度目の防衛に成功した。

 上野は1月9日、後楽園ホール大会でV2を果たした後、次期挑戦者に坂口を指名したが、バックステージや、同28日の東京・新宿FACE大会での前哨タッグ戦で坂口からスリーパーで絞め落とされ赤っ恥をかいてきた。防衛するために、上野はタイトル戦直前に関節技のスペシャリスト・青木真也の門を叩き、スリーパー対策を講じて臨んだ。

 坂口のサブミッション、キック連打で苦しんだ上野だが、トルニージョ、ハーフネルソン・スープレックス、フロッグ・スプラッシュなどで応戦。坂口のスリーパー狙いに、上野は青木から教わった後方に倒れてフォールにいく戦法で阻止。坂口は強烈なミドルキック連発、PK、ハイキック連打で追い込むも上野はカウント2で返した。坂口は執ようにスリーパーにいこうとするも、脱出した上野が胴絞めスリーパーで絞め上げると坂口が落ちてレフェリーが試合を止めた。

 試合後、潔く敗北を認めた坂口は自らベルトを上野に渡した。上野は「坂口さん、こんな僕のチャレンジを受けていただいて、そのおかげでいろんなものがちょっとずつですけど、つかめたような気がします。本当にありがとうございます! 今日はきっとちょっとだけ僕の方が運がよかっただけな気がします。でもちょっとずつ、実力を高めて僕も何年後か先に坂口さんみたいに怖くて、すごくて、カッコいい大人になりたいです。これからも試合でたくさんいろんなことを教えてください」とマイク。

 控室に戻った上野は「これ(ベルト)のおかげで、こんなにキツくて、こんなに苦しくて、こんなに怖くて、こんなに楽しいことがあるなんて。坂口さん、恐かった! でもいっぱい勝手にいただいたものがありますから」とコメント。

 坂口は「負けて何も言うことはないけど、一つの糧になってくれればいいし。まだまだこの先DDTで上に行ってもらって、がんばってもらわなきゃいけない。そのためには俺みたいなタイプもいる。こういう人間も経験しておけば怖いものはないだろ。だからみんながんばって、若いヤツらが上に行って。あとはオマエらが怠けたとき、いつでも俺は前に立ってやる。そのためには刀ずっと磨いておくから」と話した。

第8試合


 DDTプロレスが14日、神奈川・カルッツかわさきで今年初のビッグマッチ「KAWASAKI STRONG 2021」を開催。メインイベントでは昨年12月いっぱいで全日本プロレスとの契約が満了し、1月からフリー参戦していた秋山準が王者の遠藤哲哉を破り、KO-D無差別級王座を初戴冠。試合後にはDDTへの入団希望を表明し、初防衛戦の対戦相手には「イラプション」の樋口和貞を指名した。

 遠藤と唯一のシングル戦(昨年11月22日、東京・後楽園ホールでの「D王 GRAND PRIX 2021」公式戦)で敗れている秋山にとっては、2連敗は許されず、どうしても負けられない闘いだった。

序盤はグラウンドでのレスリングの攻防でスタートし、秋山は遠藤の腕を鉄柱にぶつけるといった厳しい攻め。5分過ぎ、遠藤は秋山が手術した左ヒザにマトを絞り、低空ドロップキック、ニークラッシャー、レッグロック、ドラゴンスクリューで反撃。10分過ぎには秋山がパイルドライバー、場外でのDDT、ネックブリーカーなどで逆襲。15分過ぎ、遠藤はサスケスペシャル、ゆりかもめ、ネックロックで攻め立てれば、秋山もヒザ蹴り連打、投げ捨てジャーマン、フロントネックロックで応戦。その後も攻守がめまぐるしく入れ替わるなか、25分過ぎ、秋山は雪崩式エクスプロイダー、エクスプロイダーへとつなぐもカウントは2。遠藤はオーバーヘッドキック、ハンドスプリング式オーバーヘッドキック、旋回式トーチャーラックボムを決めるも秋山がキックアウト。遠藤は小橋建太氏から伝授された“青春の握り拳”から必殺のシューティングスター・プレスを繰り出すも自爆。秋山は右のサポーターをずらし、怒涛のヒザ蹴り連打、エクスプロイダーにいくも2カウント。エルボー合戦から、秋山がヘッドバット、リストクラッチ式エクスプロイダーを見舞うも遠藤が返した。ならばと、秋山は変形スターネスダストαを繰り出した。脳天からマットに鋭角に落とされた遠藤はさすがに返すことはできず、3カウントを聞いた。

 立会人の小橋氏が秋山にベルトを渡し、腰に巻こうとするも、秋山はやんわりと拒み、ベルトを肩にかけた。秋山は「遠藤! オマエ、これからも闘っていくと思うけど、最高だよ。よかったよ。今日は少しの差で俺が勝った。次やったらわからない。このベルトちょっと借りとくな」とマイク。続けて、秋山は「勝って小橋さんからベルトもらいました。小橋さんがこのベルトを腰に巻いてくれようとしたんですけど、もう1人このベルトを巻けない、負けてるヤツがいるんで。それにリベンジするまでは、このベルトを腰に巻けません。次、樋口! オマエ、リーグ戦で俺に情けない1敗させてくれたよな。ここでKO-Dで、リベンジさせろ。だから最初の挑戦者は樋口。皆さんいいですか? 今林(久弥アシスタントプロデューサー)さん、偉い人に言っといてください」と初V戦の挑戦者に、昨年12月6日、東京・成増アクトホール大会での「D王」公式戦で、わずか4分3秒で敗れ去った樋口の名を挙げた。

 バックステージで秋山は「ホント、遠藤もいいチャンピオンでしたけど、もう一歩。口八丁手八丁、リング上、全部やるんだったら、今はコロナ禍のなかで、いろいろストップするなかで、発信というのも大切だと思うし、リングの中も大切だと思う。今は俺なのかなと。だから俺のところにベルトがきたのかなと思う。でも本当にいいチャンピオン」とコメント。

 さらに、秋山は「コーチからレンタル移籍に変わって、そこから頭を切り替えて、選手としてしっかりやらないとと。フリーという立場で上がってるんで、自分のためでもあるし、応援してくれるファンのため、家族のためでもあるし。やらないといけないというのが芽生えたんで。そんなとき、高木(三四郎)さんから、ぜひ所属でというお話をもらったんですけど、この試合をしっかり務め上げてから、そのお返事は待ってもらえますかと言った。これでしっかり言えると思います」とDDTへの入団を決意したことを明かした。

 そして、秋山は「そんな急に、俺が所属だと言って、みんな『ちょっと待て』と思う人もいるかもわからないけど、俺はもう切り替わって、高木さんから、その話をもらったときにありがたかったし、51の俺を所属にってリスクあると思うんですよ。ましてやケガして、手術となったとき、黙って待ってくれた。それをいい形で最後のリングで見せないといけないし。それまで自分のなかで待ってくださいと。だからヒザが痛かろうが何だろうが、やらなきゃいけなかったし。やったし。これで返事をしっかり言えます」と続けた。

 挑戦者に樋口を指名したことに関して、秋山は「来てから負けてるのが遠藤、樋口。負けたままチャンピオンというのも何かね。自分のなかで気持ち悪いので、小橋さんに『まだやらないといけないことがあるんで』って巻かなかったんです。次、樋口に防衛できれば腰に巻きますんで」と話した。

 また、男色ディーノのツイートについて言及した秋山は「本道と対決するんだと思うけど、対決するんだったら、アイツとリング上で向かい合ったって、俺のスタイルでいったら勝負は見えてる。だけど、アイツが言ってるのはDDTの男色ディーノと、本道を掲げた俺が、『どっちがDDTなんだ?』というのを彼は言いたいんだと思うんです。本道どうのこうのというのは俺一人でできるものじゃないから。やろうという気のあるヤツはそれでいいと思うし、やりたくないと言うんだったらやらなくていいし。俺はそのまま引っ張っていくだけだし。高木さんからも言われてるし。勝負してくれと。新日本に勝負だと言われてるんだから、どこで勝負だと言ったら、プロレスで勝負だろ。ディーノの気持ちもわかるし。アイツのやってることは嫌いじゃない。だけどプロレス界で勝負はそれじゃないんだよ。どれだけの人間が、俺もそこで勝負してやるよと。本道というところで、『秋山、オマエと勝負してやる』というヤツが出てくることを楽しみにしてます。出てこなかったら、出てこなかったでいいよ。樋口からそう。やりたくないんだったら本道と言うなよって。オマエ、プロレスやりたくないんだったら、挑戦してくんな。それでオマエは負けを認めたってことで、ベルト持つからって」と語った。

 かたや、王座から陥落した遠藤は「遠藤哲哉、21年もっと強くなります。オレ自身、
負けるつもりはなかったし、負けるとも思ってなかった。ただ、こういう結果。新チャンピオン秋山準、この結果がすべて。実力・・・偶然、そんなもんじゃなくて必然。遠藤哲哉より秋山準が強かった」と負けを認め、「俺のなかの本道はDDTというのは変わってないし、変えるつもりもない。王道と言われる全日本を知らないし、DDTしか知らない。俺のなかで本道と言ったらDDTというのは、これからも変わらないし、変えるつもりがないし。俺のなかの本道で秋山準の本道を超えてみせます」と雪辱を期していた。

高木三四郎総括


 2・14川崎大会終了後、CyberFight・高木三四郎社長が総括した。

「DDTの21年初のビッグマッチということで、一昨日はノアの武道館もあって、今日はDDTのカルッツかわさき。キャパ的な部分とかで比較するのもアレだと思うんですけど、緊急事態宣言下のなかで、今日も一応完売ということで、予定している席は全部埋まったということでありがたいなと思うところですね。
途中、(動画配信サービスの)『WRESTLE UNIVERSE』が2度落ちまして。本当に想定外のアクセス数でサーバーがダウンしまして。今後はこういうことがないように、サーバーをかなり増強しなきゃいけないんですけど。2年前にやった両国大会『Ultimate Party』よりも負荷がかかったようなので。ちゃんと検証しなくちゃいけないんですけど、注目度がドンドン上がってきているなかで、特に海外ですね。今日も第4試合とメインイベントの最中に、恐らくそういう部分が注目度が大きくなってきているんじゃないのかなと思う部分があるなかで、体制としてキチンとしなくちゃならないので。その辺に関しては本当に反省する、課題が残ったのかなと思っています。
リング上に関してはセミファイナルのUNIVERSALのタイトルマッチもそうですし、メインイベントもすごい試合でした。個人的には秋山(準)選手は同じ学年なので、秋山選手がベルトを獲ったってところに、私自身もすごく元気をもらったと思っていまして。プレイヤーとしてよりも経営者としてすごい元気をもらって。一昨日も、あんまりそこは比べたくないんですけど、武藤(敬司)選手もそうだし、秋山選手もそうだし、ちょっと感慨深いものがありますね。今、マット界の流れってやっぱり若い世代が中心になってきていて、世代交代って言われているなかで逆の現象が起きている。僕のなかで逆世代交代って呼んでいる現象が起きているので、ここはがんばってもらいたいなと。ただ当然ながら今までDDTの中核としてがんばってきてもらった若い選手たちも、何かしら発憤する部分はあると思うので。そこはこれから期待したいなと思っています」(高木社長)

 秋山が高木社長からオファーを受けていた、DDTに所属する話への返事ができると発言したことについては、「本当ですか。さっきタイトルを獲ったことに対する労いはしたんですけど、正直そこまでは聞いていなかったんで。ちょっと聞いておきます。でもすごくうれしいことではありますね」(高木社長)と回答。

 逆世代交代に関しては「別に狙っているわけでもなく現実じゃないですか。コロナでいろんなものが変わってきているんですよ。今日だってリング上、見ましたか? 小橋建太さんがKO-Dのタイトルマッチの立会人として真ん中にいて、そこに王者として遠藤哲哉がいて、挑戦者として秋山準。1年前に誰がこの絵を想像してました? だからわからない! 理屈じゃわからないことがドンドン起きているんですよ。マット界、プロレス界は。このコロナという状況がいいのか悪いのか。もちろん僕らにとっても苦しいですけども、この状況でしかできないこととかっていうのは、これからもドンドン起きると思いますし、ドンドン起こしていかなくちゃいけないと思っているので。逆世代交代って言いましたけど、全部そうなんですよ。もう俺も説明つかない。みんな11年ぶりにノアが日本武道館やりましたって言って、そこで潮崎豪に武藤敬司が挑みますって誰も想像つかないのと同じですよね。秋山準が挑戦者でKO-Dのベルト、その立会人が小橋建太って誰も想像つかないじゃないですか。ドンドンそういうことが起きればいいのかなって。起こそうとも思っていますし。経営側としては起きたことを受け入れるべきかなと思っていますし」(高木社長)と話した。

 秋山が「新日本を乗り越えていくんだと、高木さんに言われた」と発言したことについて、高木社長は「その通りですよ。そこはブレてないです。自分の目標はやっぱり新日本プロレスを抜くこと。そのためにはまずサーバーを増強しないとね。やっぱり会員数では差が全然あるんで。でも将来的にそれくらいの会員数になったととしても、それをこなせるくらいサーバーの増強をしていかないといけないです」と述べた。

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