30周年を迎える小島聡が東京ドームでKENTAの持つ権利証争奪戦に名乗り!「齢50を迎えたこのプロレスラーの挑戦を受けてみるつもりはありませんか?」
23日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to TOKYO DOME』が開催され、小島聡がKENTAの持つIWGP USヘビー級王座挑戦権利証の奪取に名乗りを上げた。
新日本プロレスでは、例年年間最大のビッグマッチとして「1・4(イッテンヨン)」こと1月4日の東京ドーム大会を行ってきたが、昨年は史上初の4日&5日の2DAYSの東京ドーム大会を開催。そして今年も4日&5日の東京ドーム大会が決定し、6日にはTDCホール大会も実施することが決まった。
この日の昼には東京ドーム大会についての記者会見が行われたが、KENTAの持つ権利証争奪戦に出場する予定だったジュース・ロビンソンが左目の負傷による検査のため会見を欠席。
KENTAは「ロビンソンもいない。ジョンモク(※現王者のジョン・モクスリー)もいない。これ、なに?どういう類のプレイですかこれは?なんで俺ここに1人でいるの?おかしいだろこれ。なにしに来たんだよ俺。もうこれ以上言うことないよもう。なにこのプレイ。やめてよ。アイツが『やりたい』って言うから、『やらせろ』って言うから俺が『あぁ、じゃあしょうがねえ。やってやる』ってなってるのになにこれ?どういうこと?ふざけんなって。終わり!」と不機嫌にまくし立てて去っていった。
そして、この日の夜に行われた後楽園ホール大会の冒頭で、ジュースが左目眼窩底骨折と診断されたためこの日の試合および1月4日の東京ドーム大会を欠場することが発表され、KENTAとの権利証争奪戦も白紙に。代わりにこの日は小島聡が緊急出場した。
小島聡&トーア・ヘナーレvsKENTA&ジェイ・ホワイトのタッグマッチで行われた試合では、小島がKENTAを強く意識して突っ込んでいき得意のマシンガンチョップも決めてみせるが、KENTAはマシンガンエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫んでのダイビング・ラリアットを見舞うなど挑発的なファイトを見せる。
試合はジェイがヘナーレをブレードランナーで沈めて終わったが、マイクを取った小島はKENTAとリング上で対峙し「ジュース・ロビンソン選手が怪我をしてしまい、とても残念に思っています。ただ、時間は止まってくれないし、待ってくれません。ということで、今年の9月14日に齢50を迎えたこのプロレスラーの挑戦を受けてみるつもりは有りませんか?」と権利証争奪戦に名乗り。
KENTAが右手を差し出すと小島は笑顔で握手しようとするKENTAは直前にその手を引っ込めて髪をかきあげてから去ろうとするが、小島が急襲してコジコジカッター。そしてブリーフケースを掲げて勝ち誇り、サポーターを投げ捨ててラリアットを狙うがKENTAは慌てて場外に退避。
小島は「せっかく礼儀正しく行ったのに……。お前が悪いんだ。ということで、KENTAへの挑戦表明。なにはともあれ、来年30周年!いっちゃうぞバカヤロー!」と元気に叫んだ。
バックステージに戻った小島は「ジュース・ロビンソンが本当に不意の怪我をしてしまい、これは誰のせいでもねえんだ。プロレスやってれば、こんなことはいつだって起こりうる。俺だって凄えわかってる。だからこそ、ジュース、早く治ってほしい。早く治るように全力で祈っていたいと思う。ただ、時間っていうのは止まってくれないんだ。だからこそ、俺も来年、30年になっちまうんだ。ということで、30年という節目の年にこういう機会が回ってくるとは、夢にも思ってないよ。ジュースの早い完治を祈りつつ、この小島聡がKENTAくんから勝利を奪い、全力で凄い状態になって、ジュース・ロビンソンを待っていようと思います」と語った。
そしてKENTAも「おもしれえじゃん。どうせいつになるかわかんねえ、いつジョンモクが来るのかもわかんねえ。いいよ。やってやるよ。いいね、このなんかうまくいかない感じいいじゃん。凄え俺っぽくていいじゃん。好きだよ。こういうの好きだよ。やってやるよ」と受けて立つ姿勢を見せた。
小島は2017年3月の旗揚げ記念大会では、IWGP王座に真壁刀義とともに挑戦予定だった本間朋晃の欠場によって天山広吉とともに急遽挑戦することとなり、見事王座奪取を果たしたという過去もある。
小島は大一番から迎える30周年イヤーの始まりを勝利で飾ることが出来るのかに期待が集まる。