12・27後楽園での「D王」優勝決定戦は竹下幸之介VS秋山準 KO-D無差別級王者・遠藤哲哉は大石真翔に不覚を喫し脱落!
DDT最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021」は12日の東京・成増アクトホール大会で公式戦最終日を迎え、Aブロックでは竹下幸之介、Bブロックでは秋山準が勝ち上がり、27日の東京・後楽園ホール大会で雌雄を決することになった。
両者は11月3日、東京・大田区体育館大会で初の一騎打ちを行い、秋山が勝利しており、その再戦となる。
12日の成増大会では先にBブロック公式戦が行われ、まず得点6の高尾蒼馬が勝俣瞬馬に敗れ脱落。続いて、秋山がDDT UNIVERSAL王者の上野勇希と対戦。上野はエルボー連打、きりもみ式プランチャ、ブリザード・スープレックス・ホールドなど果敢に攻め立てるも、BMEは自爆。チャンスと見た秋山はサポーターを外してのヒザ蹴りからエクスプロイダーを見舞うもカウントは2。ならばとリストクラッチ式エクスプロイダーから、上野を引き起こしてフロント・ネックロックで絞め上げてギブアップを奪い、得点8で公式戦を終えた。
直後に得点7でBブロックのトップを走っていたKO-D無差別級王者の遠藤哲哉が登場し、秋山が属する「準烈」リーダーの大石真翔と激突。引き分け以上で優勝決定戦進出が決まる遠藤だが、大石の猛攻に苦戦。それでも、サスケスペシャル、ゆりかもめなどで反撃。さらに、ハンドスプリング式オーバーヘッドキックから、カナディアン・デストロイヤーを決めるも、足を離さなかった大石が必殺のフジヤマ・ニーロックで切り返した。渾身の力で大石が絞め上げると、遠藤はたまらずギブアップし不覚を喫した。この結果、秋山がブロック首位となり決勝にコマを進め、大石は見事な援護射撃を果した。
続けて、Aブロック公式戦が行われ、得点6の坂口征夫が彰人に、クリス・ブルックスがMAOに敗れ、得点を伸ばせず脱落が決定。公式戦最終試合となったHARASHIMAVS竹下の一戦に優勝決定戦進出が懸かることになった。得点7のHARASHIMAは引き分け以上でOK、得点6の竹下は勝つしか道はなかった。
HARASHIMAは筋肉を断裂している竹下の左腕に集中砲火を浴びせ、キック連打で攻め立てた。それを耐えた竹下はパワーボム、ザーヒー(ヒザ蹴り)でダメージを与えると、変型のジャーマン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪取。得点を8として、逆転でブロック首位に立ち、優勝決定戦進出を決めた。
試合後には秋山がリングに上がり、「11月3日、俺が君に勝って、リベンジのときがきた。がんばれよ。腕をちゃんと治してこい。俺メチャクチャ攻めるから。みんな竹下が勝つのを期待してるかもしれないけど、リベンジはさせない」とキッパリ。竹下は「11月3日、悔しい気持ちがあったから、あなたの前にもう1回立ちたいから、ここまで上がってきた。2度目の敗北はありません。僕が勝ちます」と勝利宣言。
バックステージで秋山は「彼は11月3日のリベンジ、そして『D王GP』優勝を狙いにくるでしょう。ファンの方もそれを望んでいるのかもしれないですけど、そうはいかない。あの腕で俺に絶対に勝てない。今日も攻められたみたいだけど、攻め方も何もかも違うというところをわからせてやろうかなと。僕も『D王』という新たな勲章をもらいたいし、そのために出ているので。今日もギリギリのところで大石リーダーが勝ってくれてここまで来たので、彼のためにも優勝したいと思います」と優勝を口にした。
『D王』覇者は、2月14日、神奈川・カルッツかわさき大会で無差別級王者・遠藤に挑戦する権利を得るが、秋山は「(『D王』を)獲ったら、今度は僕のリベンジするチャンスだと思うので。やっぱ(遠藤に)負けたままじゃイヤなので。勝ってリベンジしようかなと。その上でベルトも手に入るなら、なおさらいいことだし」とDDTの最高峰ベルト奪取を視野に入れていた。
一方、竹下は「本当に今までの『D王GP』にないくらい、どの『D王GP』よりも、僕自身厳しいリーグ戦でした。でも、なんとかAブロック勝ち上がって、もう一度、秋山準の目の前に立つことができたのであと決勝まで2週間、この腕を治すことはもちろん、気持ちを高めて決勝に向かいたいと思います」と発言。さらに、竹下は「2度とあんな思いはしたくないので。負けは負けでも2度目は絶対に許されないと思うので。このリーグ戦を通して、僕のテーマはMAOにも彰人さんにも言われましたけど、『楽しんで』って。楽しんでいるときの僕が一番強い。(秋山と)2回目なのでプレッシャーも正直あるけど、気負いはせず本来の竹下幸之介で勝ちたいと思います」と2年ぶり2度目の優勝を誓った。
なお、竹下のコメント中にDDTサウナ部の同志である上野、MAO、勝俣が現れ、12・27後楽園でKO-D6人タッグ王座に挑戦したい意向を表明。竹下はそれにOKサインを出していた。