新日本3.8後楽園大会 NJC 2回戦 後藤vs.柴田、内藤vs.ファレ、飯伏vs.矢野、真壁vs.裕二郎

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NEW JAPAN CUP 2015
日時:2015年3月8日(日)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:2,015人(超満員札止め)

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●ジェイ・ホワイト
7分07秒 スワントーンボム→エビ固め
○YOSHI-HASHI

▼第2試合 10人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/獣神サンダー・ライガー/本間朋晃/●キャプテン・ニュージャパン/KUSHIDA
10分54秒 ラリアット→片エビ固め
○小島聡/タイガーマスク/中西学/田口隆祐/マスカラ・ドラダ

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
棚橋弘至/○小松洋平
12分10秒 逆片エビ固め
永田裕志/●田中翔

▼第4試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
○中邑真輔/オカダ・カズチカ/石井智宏/桜庭和志
11分22秒 ボマイェ→片エビ固め
“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン/ドク・ギャローズ/タマ・トンガ/●コーディ・ホール

▼第5試合「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦 時間無制限1本勝負
○真壁刀義
10分13秒 キングコング・ニードロップ→片エビ固め
●高橋裕二郎
※真壁が準決勝に進出

▼第6試合「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦 時間無制限1本勝負
○飯伏幸太
2分44秒 飛び付き回転エビ固め
●矢野通
※飯伏が準決勝に進出

▼第7試合「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦 時間無制限1本勝負
○内藤哲也
12分51秒 ウラカン・ラナ
●バッドラック・ファレ
※内藤が準決勝に進出。飯伏幸太との対戦が決定

▼第8試合「NEW JAPAN CUP 2015」2回戦 時間無制限1本勝負
○後藤洋央紀
17分18秒 昇天・改→片エビ固め
●柴田勝頼
※後藤が準決勝進出。真壁刀義との対戦が決定

NJC 2回戦で実現した同級生対決に勝ったのは後藤!真壁はインフルエンザからの逆襲
2回戦を丸め込みで突破した内藤と飯伏が準決勝で激突!小松、田中、ホールが躍動!

第1試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第1試合腕を取っていったYOSHI-HASHIをアームドラッグで投げたホワイトはドロップキックで場外に追いやる。しかし追いかけてきたホワイトを鉄柵に投げつけたYOSHI-HASHIは逆水平チョップ。ホワイトをリングに戻したYOSHI-HASHIは逆水平チョップ。
ホワイトも逆水平チョップを打ち返すが、打ち勝ったのはYOSHI-HASHI。ホワイトをトップロープの上に乗せて逆さ吊り状態にしておいてからドロップキックを叩き込んだYOSHI-HASHIは逆片エビ固めへ。

ロープに手が届きそうだったホワトだが、YOSHI-HASHIはリング中央に引きずり戻す。それでもどうにかロープに逃れたホワイトは、YOSHI-HASHIの串刺し攻撃をかわすと、リープフロッグからカウンターエルボー。
さらにエルボードロップを落としたホワイトはミサイルキックを発射。エルボースマッシュでカチ上げたホワイトだが、串刺しラリアットを叩き込んだYOSHI-HASHIだが、歩岩とも首固めで丸め込む。

カウント2で返したYOSHI-HASHIはバンカーバスター(=変型ショルダーネックブリーカー)を決めるがカウントは2。パワーボムを狙ったYOSHI-HASHIだが、ウラカン・ラナで切り返したホワイト。カウント2で返されるとロープに飛んだホワイトだが、カチ上げ式ラリアットで迎撃したYOSHI-HASHIはスワントーンボムを投下して3カウント。

<試合後コメント>
ジェイ・ホワイト
「やっぱり今日も力が足りずに負けてしまった。これで終わりじゃないしまだ始まったばかりだ。俺はこれからも歩き続けていくことは絶対にやめない。これからもどうか僕の事を見続けてくれ。ドウモアリガトウ」

第2試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第2試合ライガーとタイガーの先発で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだタイガーだが、まずはクリーンブレイク。タイガーがソバットから走り込むが、ライガーはカウンターのケブラドーラ・コンヒーロ。これを着地したタイガーがドロップキック。
タッチを受けたKUSHIDAがダイビング・ブレーンチョップを投下するが、ドラダが入ってきてコーナーに飛び乗ってKUSHIDAを翻弄。さらにミサイルキックを発射。続いて中西が出てくると、KUSHIDAをのど輪で捕まえるが、KUSHIDAもヒザへの低空ドロップキックを返して本間にタッチ。

逆水平チョップ合戦は中西がダブルチョップで本間をなぎ倒してからクロスチョップ。本間もショルダータックルでぶつかっていき、ようやくなぎ倒すと小こけしを投下。しかし、かわされて自爆。すかさず小島が入ってきて相手コーナーの選手に攻撃していく、ドラダが本間にダイビング・レッグドロップを投下。
田口が入ってきて本間をボディスラムで叩き付けると、お株を奪うこけしを投下。さらにスリーアミーゴ(=3連続高速ブレーンバスター)を狙ったが、3発目を逆に投げてみせた本間は天山にタッチ。

田口にモンゴリアンチョップを見舞った天山は串刺しラリアットからカーフブランディング。ブレーンバスターで投げた天山はモンゴリアンチョップを連打するが、田口は延髄斬りから走り込んできた天山をジャンピング・ヒップアタックで撃墜してから小島にタッチ。
マシンガンチョップから行っちゃうぞエルボーを投下した小島はローリングエルボーから走り込むが、天山はニールキックで迎撃してキャプテンにタッチ。
ジャンピングショルダ=を決めると天山組はトレイン攻撃。倒れた小島に本間が小こしを投下すると、キャプテンがダイビング・ヘッドバットで続く。しかし田口が入ってきてヒップアタック無双。

ライガーはケツを叩いて迎撃したが、それでもヒップアタックを決めた田口。その間にドラダがコーナーからケブラーダを発射。リング上では小島が天山をラリアットで吹っ飛ばすと、腕のサポーターを外す。そこにキャプテンが地獄突きで向かっていくが、走り込んできたキャプテンをカウンターのラリアットで吹っ飛ばした小島の勝利。
試合後、NWA世界ヘビー級のベルトを小島にアピールしていると、天山はベルトで殴打。立ち上がった小島も「調子に乗ってんじゃねぇぞ!」と叫んでから天山に殴りかかっていく。周りが両者を分けるが、怒りが収まらない小島が「テメー天山、この野郎! お前それでもチャンピオンか!」とマイクで叫ぶと、天山も「オイコジ。お前はこのベルトに100年早いんじゃ。アホンダラが」と言い返し、もはやテンコジ対決は避けられない状況だ。

<試合後コメント>
小島聡&タイガーマスク&中西学&田口隆祐&マスカラ・ドラダ
小島「あれでもチャンピオンか? ベルトで人の顔殴るってどういう事だ? ロブ・コンウェイと変わらないじゃないか! おい! 魂までNWAのサーブ会長に売っちまったのか?」だらしねぇチャンピオンだな。チャンピオンなら堂々としておけよ、この野郎。ベルトを使ってそれを武器にするのか? それがお前のやりたい事なのか? ふざけるな!」

タイガー「天山さんがNWAのチャンピオン。ライガーさんが(NWA)ジュニアのチャンピオン。かなり天山さんがああいう状態で、焦ってる気持ちはあると思う。ライガーさんはわからないけどね。今日はライガーさんとも最初しか絡んでいないからわからないけれど、俺はライガーさんという大先輩にすごく敬意を表しているし、ライガーさんは新日本のジュニアを引っ張ってきたという風格もある。ただ俺はそのライガーさんに今だからこそ挑戦して、ベルト云々でもいい。ただベルトがある以上はどうしても獲りたい。ライガーさんからベルトを獲りたい。ただその気持ちだけです」

ドラダ「マスカラ・ドラダ、イチバン。IWGPジュニア、ケニー・オメガ、オネガイシマス。トーナメント、スーパージュニア、マスカラ・ドラダ、ヌメロ・ウノ(ナンバーワン)!」

田口「またかけて闘えるように、かけられるように。何度でも立ち上がる。挑戦する。立ち上がるたびに強くなる。立ち上がるたびに硬くなる。大きくなる。何度でも立ち上がる。またかけて、またかけてもらえるように、強くなります」

――スーパージュニア開催が近いというのも頭にあるかと思いますが。
田口「そうですね。スーパージュニアの優勝が一番アピールできますよね。スーパージュニアに勝って、またかけてもらえるように。スタンド・アップ、マイ・サン!」

第3試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第3試合入場した永田は田中と脇の差し合いをしてウォーミングアップ。棚橋と共に小松が入場すると田中と睨み合いに。だが、棚橋が小松を下げて先発を買って出る。田中とロックアップした棚橋はロープまで押し込むが、体勢を入れ替えた田中は離れ際に張り手。棚橋は腕を取っていくが、そこにエルボーを叩き込んだ田中はエルボーを連打。
「来いやー!」と両手を広げて受け止めた棚橋は、エルボーからの太陽ブローを返していくが、田中はなおもエルボーを連打。棚橋は「来いよ!」と重たいエルボーを返していくが、串刺し攻撃を蹴りで迎撃した田中はショルダータックルでなぎ倒す。

しかしボディスラムを狙った田中を逆にボディスラムで叩き付けた棚橋は小松にタッチ。ダブルのタックルを見舞っていくと、小松は控えの永田を攻撃。怒った永田が思わずリングインするが、レフェリーが下げる。小松はそんな永田を睨み付けてから田中とエルボー合戦。しかし田中はカウンターのドロップキックを叩き込むと永田にタッチ。
飛び込んできた永田にチョップを連打した小松は、ショルダータックルでなぎ倒すとキャメルクラッチに捉える。田中がカットに入ってくるが、小松は立ち上がって田中を場外に投げ捨てる。しかし永田が張り手からボディへのエルボー。この一発で小松は悶絶。永田はなおもボディへのエルボーからキチンシンク。

さらにサッカーボールキックからストンピング。エルボーと叩きのめすと、故ジャンボ鶴田さんばりの強烈なコブラツイスト。そして田中にタッチすると、田中はアームホイップで投げていく。続いて永田がミドルキックを連打していくが、倒れた小松はすぐに立ち上がっていき、ジャンピングエルボーで永田をなぎ倒して棚橋にタッチ。
フライング・フォアアームからロープに飛んだ棚橋は、フロントキックで迎撃しようとした鉈がの足をキャッチしてドラゴンスクリュー。そこからテキサス・クローバー・ホールドを狙うが、田中が入ってきてドロップキックでカット。永田もフェイントからヒザに低空ドロップキックを決めるが、棚橋は走り込んできた永田のヒザに低空ドロップキック。

だが、棚橋が永田のバックを取ると、またも田中がカット。すかさずエクスプロイダーで永田が投げると、田中がタッチを要求。タッチを受けた田中は串刺しジャンピングエルボーからフライング・フォアアームを叩き込むと、俵返しを狙ったが、棚橋も同じ技を狙う。力の入る場面だが、投げたのは田中のほう。
そこから逆エビ固めに捉えた田中だが、棚橋は脚力で跳ね返す。走り込んでいった田中だが、捕まえた棚橋はシュミット式バックブリーカーで叩き付けて小松にタッチ。田中に串刺しエルボーを叩き込んだ小松は、そのままの勢いで控えの永田にもエルボー。怒った永田が入ってくると、棚橋が飛び込んできて永田を捕まえる。

すると棚橋と小松が同時にハーフハッチスープレックスで投げていく。小松のほうはホールドしたがカウント2。ならばと逆エビ固めに捉えた小松だが、田中は腕立てしながらロープに辿りつく。その間、場外では永田が棚橋を鉄柵に投げつける。田中と小松は張り手合戦から田中が走り込むが、足に絡みつきながら回転した小松はそのまま逆片エビ固め。
もの凄い反り具合だったが、田中も必死に耐える。だが、小松は腰を落としてガッチリと決めていき田中は無念のギブアップ。ヤングライオンの2人に刺激されるように棚橋と永田も熱くなり、素晴らしい試合となった。

<試合後コメント>
棚橋弘至&小松祥平
棚橋「いつの時代も、いつの時代もこれからの未来を担う若手選手の存在が心強いと、今日は心底思いました」

――棚橋選手の小松選手に勝たせたいという気持ちに応えた勝利でしたね。
小松「その期待に応えられるのが僕なんで。スターの素質ありと。最近チャンスをもらっているんで。僕が言いたいのは……スーパージュニア、スーパージュニアに出たい。俺を出させてくれよ。今日だって結果出したでしょう?新日本の未来だから。俺をスーパージュニアに出させろって」

第4試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第4試合中邑、オカダ、石井に桜庭が加わったCHAOS。するとアンダーソンが「サクラバ、カモン!」と桜庭を指名。円陣を組んだCHAOSは桜庭を先発として出す。桜庭相手にアップライトに構えたアンダーソンは、シャドーをしてからローキック。だが、桜庭がローキックを返すと、アンダーソンはすぐに後退。
ならばと急所攻撃からエルボーを連打したアンダーソンだが、張り手を返した桜庭はスタンドでサクラバロック。慌ててロープに逃れたアンダーソンだが、桜庭は中邑にタッチ。ロープに押し込んで脱力ブレイクしようとした中邑だが、そこを攻撃していったアンダーソンは「イヤァオ!」と叫んでトンガにタッチ。

シンスケウォークを真似てみせたトンガだが、反撃した中邑はすぐに本家シンスケウォークを披露。石井が入ってくると、トンガドロップキックを放っていくが、倒れずに後退してロープに飛んだ石井はショルダータックル。さらに中邑とオカダが石井を抱えてトンガを蹴り倒すと、その上に石井を投下。さらに桜庭がサッカーボールキック。
エプロンからギャローズが石井を攻撃していくが、突進してきたトンガを誤爆させた石井。だが、トンガが石井に馬乗りになって殴っていくと、ホールが飛び込んできてCHAOS勢を場外に追いやる。場外乱闘になる中、ホールが勢いよく飛び込んできて石井を踏みつける。

完全に捕まってしまった石井にギャローズがボディブローを連打。さらにアッパーカットから串刺し攻撃を狙ったが、かわした石井はブレーンバスターの体勢に。これを逆にボディスラムで切り返したギャローズだが、エルボードロップをかわして自爆させた石井はラリアットを叩き込むと、ギャローズの巨体をブレーンバスターで投げていき、オカダにタッチ。
ギャローズをDDTで叩き付けたオカダは串刺しエルボーからジャンピング・フロントキックからボディスラム。ダイビング・エルボードロップを狙ったオカダだが、ギャローズが立ち上がったため着地。そこにトラースキックを叩き込んだギャローズはアンダーソンにタッチ。しかしフラップジャックで叩き付けたオカダは中邑にタッチ。

キチンシンクからリバースパワースラムで投げた中邑は、滾ってからダッシュするが、アンダーソンもスパインバスターで切り返す。そこからBULLET CLUBがトレイン攻撃。そしてホールが豪快なローリングラリアットを叩き込むがカウントは2。ホールは巨体にもかかわらずコーナーに飛び乗ってのクロスボディーを狙ったが、かわした中邑が突進。しかしパワースラムで叩き付けたホールはアウトサイダーズエッジの体勢に。
石井がラリアットでカットしたが、アンダーソンとギャローズがマジックキラーの体勢に。これを桜庭が蹴りでカットすると。オカダがドロップキック。しかしホールがラリアットで飛び込んでくる。しかし中邑がホールにダイビング・ボマイェを発射。これがクリーンヒットして朦朧としているホールに中邑がダメ押しのボマイェを発射して3カウント。会心の勝利だったのか、中邑は観客と共に「イヤァオ!」とシャウトした。

<試合後コメント>
CHAOS
オカダ「去年のG1優勝して、今年1発目、東京ドームのメインに出て、ニュージャパンカップ、一回戦負けです。別にこれで終わりじゃないし、やっぱり俺がいないとカネの雨、降らないでしょう? もっとみんながビックリするようなレインメーカー、すぐに戻ってきてやるから覚えておけ」

外道「おい、いいか。終わりじゃねぇ。今言った通りだ、終わりじゃねぇ。レインメーカーが強引に、力でよ! 引っ張り戻してやる。見とけよ、この野郎。」

※中邑、桜庭、石井はコメントなし

第5試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第5試合後半戦はNEW JAPAN CUP 2015トーナメント2回戦。まずは裕二郎がセクシーなレオタードに身を包んだMAO嬢を帯同して入場。MAO嬢が艶めかしく腰を振る姿をリングサイドから眺めていた裕二郎だが、そこに憮然とした表情で真壁が入場。
エルボー合戦からヘッドロックに捉えた真壁だが、髪の毛を掴んで引き離した裕二郎はショルダータックル。しかし倒れない真壁は逆にショルダータックルでぶつかっていき、裕二郎をなぎ倒す。

場外に出た裕二郎は足をすくって真壁を倒すと、左足を鉄柱に叩き付けてから鉄柵に投げつける。さらにニークラッシャーを決めると、リングサイドのMAO嬢とウルフパックを合わせる。リングに戻った裕二郎は真壁の左ヒザを集中攻撃。さらにハーフダウンの真壁の顔面に低空ドロップキックを叩き込んだ裕二郎は挑発するように真壁の顔を蹴って行く。
「来てみろ、この野郎」と言いながら立ち上がった真壁はエルボーで反撃すると、コーナーで馬乗りナックルからダブルリストアームサルト。しかし裕二郎はヒザへの低空ドロップキックからフィッシャーマンバスター。真壁の左足をロープに巻き付けてから蹴っていった裕二郎は、顔面へフロントキック。

真壁もパワースラムを返すとパワーボムの体勢に。踏ん張った裕二郎がエルボーを狙うが、袈裟斬りチョップで迎撃した真壁は豪快なパワーボムで叩き付ける。カウント2で返した裕二郎にジャーマンを狙うが、手に噛みついて阻止した裕二郎はフラップジャックで真壁をトップロープに叩き付ける。
ファイアーマンキャリーで担ぎ上げた裕二郎だが、どうにか脱出した真壁。しかしラリアットでなぎ倒した裕二郎は完璧な東京ピンプス(=フェースバスター式カナディアンハンマー)で叩き付ける。カウント2で返した真壁だが、裕二郎はターンバックル・パワーボムで叩き付ける。

さらにマイアミ・シャイン(=肩口に抱え上げた相手を捻りを加えながら落とす変型デスバレーボム)を狙ったが、暴れて逃れた真壁はダブルハンマーでなぎ倒すとラリアットで吹っ飛ばす。しかし裕二郎もサミングからレフェリーをどかして急所攻撃を狙ったが、読んでいた真壁は低空ラリアットで迎撃。
裕二郎も続く真壁のラリアットを2連続で相打ちに持ち込んでダッシュするが、カウンターのラリアットで迎撃した真壁は裕二郎をコーナーに乗せると、スパイダージャーマンで投げ捨ててからキングコング・ニードロップを投下して3カウント。まず真壁の準決勝進出が決定した。

<試合後コメント>
真壁刀義
「何か聞く事あるか!」

――真壁選手の中ではもう優勝は想定内かと思いますが……
「当たり前だ!」

――優勝の副賞であるタイトルの挑戦はもうどのベルトか決めていますか?
「まだ言わない。獲ってからだ。獲ってからじゃないと恥ずかしくてな。俺は最後までカッコつけるからよ。獲ったところで抜かしてやる。でもな、今日の対戦相手。高橋裕二郎。いいじゃねぇかよ。ただよ、試合向かう前、終わった後すべて考える。意気込み、格、ハングリーさ。すべてが違い過ぎるんだよ。こちとらよ、先月よ、まさかのインフルエンザってもんでベルト返上してるんだよ。今までそんなヤツいねぇよな? そんなヤツいねぇぞ! 社会の概念が変わったっていったって、そんなヤツいねぇだろ。恥ずかしさが、チャンピオンとしての恥ずかしさが頂点まで来てるんだよ。是が非でも獲りたい。高橋裕二郎、本間、ガイジンのやつもいたな。今までだったらけちょんけちょんのクソミソにして、試合のイニシアティブを獲るんだけど、今回ばかりは肌で感じたのはヤツらのレベルが上がってるって事だ。若いヤツの力。レスラーとしてちょうど脂が乗ってきている。だからこそ簡単には退けないよな。往生際が悪い? 悪くて結構だよ。そんなんじゃねぇんだよ。新日本プロレスを根本から強くした、根本の根本だ。何もなかったクソみたいなヤツが、天下を獲ろうとしてるんだ。一回インフルエンザで落としたけどな。もう一回だ。もう一回チャンピオンベルトの挑戦まで行ってやる。冗談じゃねぇぞ。こちとらハングリーさが他のヤツとは桁が違うんだよ。あとあるか?」

――次は柴田vs.後藤の勝者との対戦ですが?
「いいんじゃない。柴田に関してはこの前のG1のリーグ戦で負けている。(一昨年の)正月(の東京ドームでの対戦)は獲ってるけど、その後やられてる。後藤にしてもそうだ。なんか知らないけど、こうういうタイトルがついてる試合では負けてるんだよなぁ。正直言ったらめざといったらめざといのかも知れない。賞金がかかってる。トーナメントで名前が上がる。そういう時には本領を発揮する。あのクソ野郎のいいところだよ。でもよ、今回ばかりよ。ベルトを落としたという口惜しさがあるからよ。そんじょそこらのやる気? 闘志? そんなもの俺には通用しない。まぁ少なからず、昨日も今日も試合があって、オフもあったけど、若いヤツらの力がスゲー上がってきてる。これはもう否めない。新日本プロレスの団子状態? レベルの高さはいやがおうでも認めざるを得ないな。だからこそ負けられない。この俺の怖さ、すごさを今の若いヤツらに刻み込んでやる。……あとある?」

――大丈夫です(笑)。
「しゃべり過ぎ? もうもういい感じ?」

――いやもう意気込みを感じました!
「なるほどね。ない? あぁそう。ない? あぁそう。変わったな、お前ら。どうもありがとう!」

第6試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第6試合NJC初出場の飯伏と棚橋を頭脳作戦で下した矢野の注目の初対決。放送席の棚橋を指差してあざけ笑った矢野に対し、飯伏は気合いの入った表情で入場。いきなりイスを手にした矢野に対し、当然注意するレフェリー。イスを片付けるフリしてペットボトルを手に取った矢野は、その水を飯伏にあびせかけると、突進してきた飯伏をカニ挟みで倒してイスに激突させる。
さらに光の速さでコーナーカバーを外したコーナーに叩き付けるとスクールボーイで丸め込む。カウント2で返した飯伏の髪の毛を掴んで引き倒して丸め込むが、これもカウント2。飯伏もどうにか反撃しようとするが、矢野はやられていないのに急所攻撃をアピール。

逆に急所攻撃から裏霞(=がぶりの体勢から丸め込む変形首固め)で丸め込むがカウント3寸前で返した飯伏は矢野をドロップキックで場外に追いやると、三角跳びケブラーダを狙ったが、矢野はリングに戻る。エプロンに着地した飯伏はスワンダイブ式ミサイルキック。矢野は金具が剥き出しのコーナーに飯伏を叩き付けようとしたが、ジャンプしてコーナーに飛び乗った飯伏。そこから体を捻りながら矢野に飛び付いた飯伏は回転エビ固めで丸め込んで3カウント。
矢野を上回る幻惑殺法で準決勝進出を決めた飯伏はガッツポーズしながら「よし」と気合いを入れて引き上げていった。

<試合後コメント>
飯伏幸太
――ベスト4進出、おめでとうございます。
「ありがとうございます。」

――矢野選手という曲者を相手に見事に勝利をおさめました。
「いやぁうれしいですね。うれしいです。本当に結果、結果が本当に満足……。勝てたのが本当にうれしいですね。次は広島ですか?」

――内藤選手vs.ファレ選手の勝者とです。
「いやもう、どっちが来ても必ず勝つ。いやぁ本当にうれしいです!」

第7試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第7試合オカダの復活ロードを粉砕したファレと、何としてでも勲章が欲しい内藤の一戦。ロックアップからロープに押し込んだファレは離れ際に殴りかかるが、かわした内藤が体勢を入れ返す。突き飛ばしたファレは串刺し攻撃を狙ったがかわした内藤はカニ挟みで倒すと顔面に低空ドロップキック。
場外にエスケープしたファレに内藤はエプロンからプランチャを投下。しかしキャッチしたファレはそのままボディスラムで床に叩き付ける。さらに放送席のテーブルの上に乗せると、東京スポーツの柴田記者からネクタイを奪い取って内藤にチョーク攻撃。

場外カウント19で辛くもリングに戻った内藤だが、背中に乗って頭を踏みつけたファレは引き起こしてボディブロー。さらにハンマーを振り下ろして踏みつけたファレは、ニーオンザベリーから髪の毛を引っ張る変形おキャメルクラッチ。そこから腰にヒップトスを落としたファレはキャメルクラッチ。
だが、ジャンピング・ボディプレスをかわした内藤はフライング・フォアアームからヒザへの低空ドロップキック。左ヒザを押さえて後退したファレにもう一発低空ドロップキックを叩き込んだ内藤は、さらに左ヒザ目がけてスワンダイブ式ミサイルキックを発射。

サイクリングヤッホーのようなジャベからリバースのインディアンデスロックでヒザを痛めつけていった内藤。しかしファレもその体勢からのど輪で内藤を捕まえると、立ち上がってネックハンギングで吊り上げてからコーナーに投げつける。コーナースプラッシュからサモアンドロップを狙ったファレだが、背後に脱出した内藤はヒザへの関節蹴り。
しかしエルボーを返したファレはサモアンドロップで叩き付けるとジャンピング・ボディプレス。カウント2で返した内藤だが、ファレはチョークラリアット(=チョークスラムの体勢で持ち上げてからのショートレンジラリアット)を狙う。だが、左ヒザを蹴って阻止した内藤は延髄斬り。

10分が経過し、ジャンピングエルボーアタックを狙った内藤をキャッチしたファレだが、内藤はヒザに飛び付くとそのまま前方回転してニーロック。しかしその体勢のまま多胎上がったファレは強引に投げようとする。どうにか逃れた内藤はコーナー駆け上がり式のスイングDDTを決めると、阿吽(=低空延髄蹴り)からコーナーに登っていく。
だが、立ち上がったファレはハイジャックバックリーカーで捕まえる。どうにか脱出した内藤はトラースキックから走り込むが、ラリアットで迎撃したファレはチョークスラム。今度こそバッドラックフォール(=投げ捨てアウトサイダーズエッジ)を狙ったファレだが、ファレが投げた瞬間、両足でファレの顔を挟んだ内藤は電光石火のウラカン・ラナで丸め込んで3カウント!

大「内藤」コールの中、準決勝進出を決めた内藤は飯伏幸太との一戦が決定した。

<試合後コメント>
内藤哲也
「もちろんね、去年の二回戦。去年の横浜アリーナの借り。きっちり返せたかな。どうかな。納得いかないなら、またきっちり倒してやるよ。このニュージャパンカップ、前回の対戦で負けたアンダーソンにきっちりリベンジして、前回対戦で敗れたファレにもリベンジして、次は飯伏か。2013年のG1で負けた借り、忘れていないんでね。広島の舞台できっちり飯伏を倒して見せますよ。ニュージャパンカップが俺のリベンジロードになってるかもしれないけど、ちょうどいいよ。飯伏、広島できっちり叩き潰してやるよ」

第8試合

2015-3-8新日本プロレス後楽園_第8試合メインはNJCトーナメント2回戦にして後藤と柴田の同級生対決。お互いに真正面に立ち、握手を交わしてから試合開始。片足タックルを狙った柴田だが、脇を差していった後藤。しかし足をすくってテイクダウンを奪った柴田はリバースのインディアンデスロックへ。
さらに、そこから弓矢固めに捉えるが、後藤は体をひねって押し潰す。ロックアップから柴田がロープに押し込むが、ここはクリーンブレイク。再びロックアップすると、今度は後藤が押し込んでいって、クリーンブレイクしたが、そこに柴田が張り手。

一気に火が付いたようなエルボー合戦から後藤が走り込むが、キチンシンクで迎撃した柴田はミドルキックで後藤を場外に蹴り出す。だが、すぐに場外に出て後藤をリングに戻す。柴田もリングに戻ろうとしたところを後藤が場外に蹴落として鉄柵に投げつけると、柴田も後藤を鉄柵に投げ返してからエルボー合戦。
場外カウント19まで打ち合った末に両者同時にリング内に滑り込むと、柴田がヘッドロック。ロープに振ろうとする後藤だが、柴田は離さない。ならばとヘッドシザースで切り返した後藤だが、柴田は足首をロックして頭を抜くと、素早く足4の字固めへ。

反転して形勢逆転した後藤だが、柴田は転がってロープに脱出。立ち上がろうとする後藤のヒザを蹴り飛ばした柴田は、後藤がマットについた左腕を蹴飛ばす。ロープを掴んで立ち上がった後藤だが、柴田はそのロープを掴んだ左腕を蹴り上げると、場外にエスケープした後藤をリングに連れ戻してキーロックへ。
何とかロープに逃れた後藤だが、柴田はエルボーの連打でコーナーに釘付けにすると、対角線のコーナーへ。しかし後藤が追走。これをフロントキックで迎撃した柴田だが、後藤はショートレンジラリアットを返すと、反対側のコーナーにホイップして串刺し式村正(=ニールキック)からバックドロップ。

ロープに飛んだ柴田を追走して追っかけ式ラリアットを叩き込んだ後藤だが、引き起こそうとしたところを柴田はバックドロップで投げていく。後藤もバックドロップを返すが、柴田は間髪入れず投げ捨てジャーマン。しかし後藤は後頭部へのショートレンジラリアット。柴田も串刺しフロントキックを2連発で叩き込むと、座り込んだ後藤に串刺し式低空ドロップキック。
さらにハーフハッチで投げた柴田は、スリーパーに捉える。スタンディングのまま後藤はロープに辿り着くと、その腕を蹴り上げて走り込んできた柴田にカウンターで牛殺し。ダブルダウン状態から起き上がった両者はマットに両ヒザをついたままエルボー合戦。

さらに立ち上がって激しいエルボー合戦を展開すると、走り込んできた柴田に後藤はラリアット。柴田もフロントキックを返すと、ラリアットを狙った後藤の腕にラリアットを叩き込む。それでも突進した後藤だが、柴田は武者返し(=スタンディング式肩固めからの大外刈り)で叩き付ける。だが、後藤は下から絡みついて昇龍結界(=変形腕固め)。
ロープに逃れた柴田に走り込んだ後藤だが、柴田は珍しくラリアットで迎撃。拳を握って後藤を引き起こした柴田だが、後藤はノータッチヘッドバット2連発。顔を押さえてダウンした柴田。15分が経過し柴田を引き起こした後藤だが、柴田はハイキック。そこから立ち上がった柴田はgo2sleepの体勢に。

ところが、そこから掟破りの牛殺しで叩き付けた柴田はPKを放っていくが、蹴り脚をキャッチした後藤。柴田はそのまま左右の掌底を叩き込むが、後藤は一旦離れてラリアットでなぎ倒す。そこから裏昇天(=カナダ式背骨折り→裏チョークスラム)で叩き付けた後藤だがカウントは2。走り込んでのエルボーが相打ちになると、後藤は昇天の体勢に。柴田も逆に投げようとしたが、後藤はぶっこ抜くように柴田を持ち上げると、完璧な形で昇天・改(=マットに叩きつける際にエルボードロップになる昇天)を決めて3カウント。

両者、倒れたままなかなか立ち上がれない。またしてもそれほどの激闘となった両者の試合。観客から惜しみない拍手が贈られると、ようやく後藤が勝ち名乗りを受けた。これで後藤は準決勝で真壁刀義との対戦が決定。
そして後藤と柴田が握手を交わすと、柴田は勝者の腕をあげて称えた。柴田が先に引き上げていくと、後藤はマイクを持って「今日…今日勝ったからにはこの俺が必ず優勝します。ありがとうございました! ベルトが……ベルトがこの俺を待っている! 以上!」と叫んで後楽園大会を締めくくった。

<試合後コメント>
後藤洋央紀
――ベスト4進出おめでとうございます。
「なんとか勝ったけどさ。まぁトーナメントのキツさは俺が一番わかってるつもりなんで」

――今日はトーナメントの枠を超えた、柴田選手との激しい試合を見せてもらいましたが。
「またこの機会で当たるとは思っていなかったですけど、このトーナメントのいい弾みになったというか、俺にとってはものすごいプラスになった闘いだったと思います。」

――次の対戦相手は真壁選手です。真壁選手は先ほどの試合後に「こういうタイトルがかかった時の後藤選手とは分が悪い」とおっしゃっていたのですが?
「当然でしょう」

――後藤選手は早々に優勝したらIWGPヘビーに挑戦すると表明されていましたが?
「はい。そうですね。俺の中ではIWGPは特別で、届きそうでなかなか手が届いていないベルトなんで。やっぱりそこにかける思い入れというのは他の誰よりも強いものがあります」

――これまで3回優勝しているニュージャパンカップですが、今日が事実上の決勝戦と言っていての勝利で、これで4回目の優勝も見えてきましたか?
「もう見えているでしょう。今日勝ったからには優勝しなければいけない。そういう試合だったと思います。今日が事実上の決勝戦だと思って闘っているんで、どんな事をしても勝ちますよ。この腕が朽ち果てようともね。ありがとうございました」

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