KO-D無差別級王者・遠藤哲哉が高尾蒼馬に不覚を喫し「D王」Bブロックは大混戦に!

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 KO-D無差別級王者・遠藤哲哉が6日の成増大会のセミファイナルで行われた「D王 GP」Bブロック公式戦で、同じユニット「ダムネーション」のメンバーである高尾蒼馬との一戦に敗れ、同ブロックは大混戦に陥った。

 勝って決勝進出に王手をかけたかった遠藤は丸め込み連発で秒殺を狙うも、高尾は場外へエスケープ。リング下から高尾に続いて、遠藤もたらいを持ち出すとレフェリーが注意。遠藤はカナディアン・デストロイヤーを決めるなど優位に進めたが、高尾はジントニックで逆襲。激しいエルボー合戦から、高尾はランニング・エルボー、みちのくドライバーⅡ、リバース・ゴリースペシャルとたたみかけるもカットされた。遠藤はオーバーヘッドキックを繰り出すも自爆。高尾のエンドレスワルツはカウント2に終わったが、2発目のジントニックを決めると3カウントが入り、遠藤は公式戦初黒星を喫した。

 同門ながら、かねて遠藤を「大嫌い」と公言していた高尾が「哲哉! 大好きだ。俺に負けてくれたから、大好きになったよ。俺の方が年上で先輩だから『蒼馬』とか呼び捨てはやめろ!」と言うと、遠藤は「わかったよ、高尾クン」と返した。すると、高尾は「もう嫌いだよ。大嫌いな哲哉、今日はありがとう。同門対決で試合して今日は俺が勝って、まだ優勝の芽はあると思うし、それに懸けてあとは勝つだけだ。哲哉、大好きだ」とマイク。

 バックステージに戻った遠藤は「言ったな、全勝優勝。樋口(和貞)と引き分けた時点で全勝優勝じゃないんだよな。悔しい。『ダムネーション』対決、蒼馬に負けたのが本当に悔しい。蒼馬、俺に勝ったってことは間接的に秋山準からも、上野(勇希)、勝俣(瞬馬)、その辺からも勝ったっていうこと。それで何も感じないようじゃ、そこまでの男だ。少しはプレッシャー感じて、もっと高みを目指してくれればいいんだけど」と肩を落とすも、同門の高尾にゲキを飛ばした。

 殊勲の星を挙げた高尾は「嫌いな哲哉に勝ったんで、よかったんじゃない。最後もガッチリ獲ったんだから。もう俺のことは呼び捨てすんなよ。もう1試合あるから、それに向けて勝つだけでしょ。選手としても内面も大嫌いだよ! 大好きなんてウソに決まってんだろ! 媚びてんだよ、客に! 人前では大好きって言ってるだけだよ! (残りの勝俣戦は)勝ちでしょ。アイツ、不戦勝でいいよ。俺休むから」と話した。

 この日の公式戦を終えて、遠藤は7点(3勝1敗1分け)で首位をキープしたが、樋口に得点では並ばれた。3位タイの6点で、秋山、高尾、上野(いずれも3勝2敗)の3人が追走。遠藤はリーグ戦最終日(12日、成増大会)で大石真翔と対戦するが、この5選手が決勝進出の可能性を残す大混戦となった。

 また、Aブロックでは、この日、HARASHIMAが彰人とダブルフォールで引き分けて得点7(3勝1敗1分け)となり首位を守った。竹下幸之介は坂口征夫をザーヒーでのKOで破り、6点目をゲット。竹下、坂口、クリス・ブルックスの3選手が6点(いずれも3勝2敗)で並んでおり、同ブロックも12・12成増大会の結果次第となり、混迷を極めるリーグ戦となった。

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