高橋ヒロムと石森太二がBOSJトップタイに浮上!ヒロムは「“飯伏幸太の大ファンと戦えるのが楽しみ」と次戦のSHOを挑発!
29日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』が行われ、石森太二と高橋ヒロムがBOSJでトップタイに躍り出た。
今年は、例年11月頃から開催されるヘビー級のタッグリーグ『WORLD TAG LEAGUE』と、例年6月頃から開催されるもコロナ禍による大会自粛で流れてしまっていたジュニアヘビー級のシングルリーグ戦『BEST OF THE SUPER Jr.』が史上初の同時開催。
この日の大会では、BOSJ公式戦として田口隆祐vs上村優也、エル・デスペラードvsDOUKI、マスター・ワトvsSHO、BUSHIvs石森太二、ロビー・イーグルスvs高橋ヒロムの5試合が行われた。
セミファイナルの石森太二vsBUSHIの試合では、BUSHIがゴング前からドロップキックで奇襲し早速のトペ・スイシーダを狙うが石森が場外から地対空ジャンピングハイキックで撃墜。さらにBUSHIのTシャツを剥ぎ取ってお株を奪うTシャツスリーパーなどラフファイトも交えてじっくりと首にダメージを与えていく。
BUSHIもカウンターのティヘラやエプロンに突き刺すハングドマンDDTで反撃し、カナディアンデストロイヤーからエムエックスを発射も、石森はこれを空中でキャッチしてサイファーウタキを叩き込むパワーを見せ、最後はBone Lockで勝利。石森がIWGPジュニアヘビー級王者として貫禄勝利を果たした。
メインイベントで行われたロビー・イーグルスvs高橋ヒロムの試合では、ヒロムが攻略本を読みながら入場し、ロビーのページには「ロビー・イーグルス 来てくれてありがとう」の文字。
試合が始まると、ロビーはデスペラード戦で足を負傷しているヒロムへ徹底した足攻めを展開。しかしヒロムは攻略本での研究成果かロン・ミラー・スペシャルは決めさせずに反撃に移り、キャメルクラッチで固めながら「ロビロビロビ~!オイオイオイ!ロビロビロビ~!オイオイオイ!」とロビーの本国でのコールを煽る余裕も見せる。
流れに乗るヒロムだったが、序盤の足攻めが響きTIME BOMBを狙ったところで崩れ落ちたり、サンセットフリップ・パワーボムを狙ったところで踏ん張りが効かなかったりと勝負を決めきれず、ロビーがワープ4.5(450°スプラッシュ)からのロン・ミラー・スペシャルと勝ちパターンに持ち込む。さらにロビーがウラカン・ラナを狙うが、ヒロムはこれをキャッチして持ち上げ、強引にビクトリー・ロイヤル。そして最後はTIME BOMB IIで叩きつけて3カウント。ヒロムが昨年12月の復帰戦でロビーに敗れた雪辱を果たす勝利を飾った。
ヒロムは大の字になりながらもマイクを取り、ロビーコールを煽ってコロナ禍に揺れるBOSJで唯一の海外勢であるロビーへ感謝の気持を伝える。
そして、「あぁ!足が痛い!腕が痛い!前歯も欠けたし、背中だっていてー。精神的にもいてーよ。……でもさ、辛ければ辛いほど、痛ければ痛いほど、俺の中からパワーが燃え上がってくんだよ!それがヒロムちゃんスタイルだぁ~!さぁ、スーパージュニア優勝まで後4試合!もっと!もっと!!もっと、もっと、もっと、もっと、もっと!みんなで楽しもうぜぇ~!」と叫んで大会を締めた。
ヒロムは公式戦は残り3試合だが、すでに12月11日に日本武道館で行われる優勝決定戦まで勘定に入れた “4試合”の勝利を誓う形となった。
バックステージに戻ったヒロムは、「なんて心地いい痛みだ。プロレスラーって最高だよな。だって、普通はさ、痛かったら“やだもういきたくない。え、なんで痛いのになんかやらなきゃいけないの、やだやだやだ。痛いんだから明日休む~。やだやだ行きたくな~い”。これが普通だろっ!でもさ、プロレスラーは関係ねーんだよ。痛くてもやるんだよ。当たり前のこと言ってるだけだけどな。でも、それが快感だろ!それが気持ちいいんだ!それが気持ちよくてプロレスラーやってんだよ」と想いを叫ぶ。
そして「次の相手誰だ?“飯伏幸太の大ファン”だぞ!“飯伏幸太の大ファン”の選手と戦えることが非常に楽しみなので皆さん、大阪にいる皆さんはぜひ、生で見たらいかがでしょうか」と茶化しつつもシリアスな表情で「スゲーもん見せてやるよ」と語り、12月2日の大阪大会でのSHO戦を見据えた。
後半戦に差し掛かるBOSJでは、石森とヒロムが10点(5勝1敗)でトップタイ。次点でSHO、ワトが8点(4勝2敗)で追う形。最後まで結末の読めないBOSJの行方を見守っていきたい。