飯伏幸太がタイチとの159発の蹴撃戦を制し『G1 CLIMAX』3年連続優勝決定戦進出!「僕は本当の神になります」

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16日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『レック Presents G1 CLIMAX 30』が行われ、飯伏幸太が『G1 CLIMAX 30』優勝決定戦進出を決めた。

『G1 CLIMAX』は新日本プロレスの夏の風物詩として行われているヘビー級選手によるシングルリーグ戦であり、優勝者が1月の東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座などの王座に挑戦することが慣例となっているため、下半期のヘビー級戦線の行方を占う最大のイベントとして知られている。
しかし、今年は新日本プロレスも新型コロナウイルス流行拡大の観点から上半期は大会開催を大きく制限され、6月~7月に無観客試合にて春の風物詩だった『NEW JAPAN CUP』を国内で活動する32選手のみで実施。G1も開催自体が危ぶまれた時期もあったが、世界情勢の変化もあり海外選手の参戦も実現する形で開催。史上初の“秋のG1”が9月19日から開幕していた。

 この日はAブロック最終戦が行われ、大会開始時点でブロック制覇の可能性を残していたのは12点獲得の飯伏幸太、オカダ・カズチカ、ジェイ・ホワイト、10点獲得のウィル・オスプレイの4名。
 オカダとオスプレイの一戦は、スターダムのビー・プレストリーや凱旋帰国したグレート-O-カーンの介入もありオスプレイが勝利。この時点では4選手が12点で横並びに。

 セミファイナルでは、飯伏幸太vsタイチのAブロック公式戦が実施。
 並々ならぬ気迫を感じさせる様子のタイチは、ゴングが鳴っても動かずじっと飯伏を睨みつけ、師匠・川田利明を彷彿とさせる屈伸運動で普段とは違った雰囲気をまとう。
 試合は互いに真っ向からバチバチと蹴り合う我慢比べの様相を呈し、タイチがデンジャラスバックドロップを放つも飯伏は一回転して着地し、「蹴ってこいよ!」とあくまでも蹴り合いにこだわりを見せ、その後は互いに一切組み合わず交互に同じ蹴り技をぶつけ合う蹴撃戦が展開される。
 最後はタイチのバズソーキックをキャッチした飯伏ががら空きのボディへミドルキックを叩き込み、崩れ落ちたタイチにバズソーキックからカミゴェを決め、この試合初めてのフォールで3カウント。

 ローキックは飯伏が48発、タイチが56発。ミドルキックは飯伏が7発、タイチが9発。フロントハイキックは飯伏が12発、タイチが13発。サッカーボールキック、ハイキックは各2発。ソバット、バズソーキックは各1発。飯伏のカミゴェが1発。タイチの変形水面蹴りが1発。2人合わせて159発のキックが飛び交う壮絶な蹴撃戦となった。

 その後行われたメインイベントでは、石井智宏vsジェイ・ホワイトの公式戦が実施。
 ジェイが勝利すれば飯伏との直接対決の結果からジェイが優勝決定戦進出となったが、石井がジェイの執拗な足攻めを耐えきって垂直落下式ブレーンバスターで勝利したことから、飯伏の3年連続となる優勝決定戦進出が決定。

 これを受けた飯伏は「僕の目標である2連続優勝。必ず成し遂げてみせる。明日誰が上がってくるか、待ってる。絶対に、逃げない、負けない、裏切らないから。優勝して僕は本当の神になります」と静かに闘志を燃やす。
 そして、Bブロック制覇の可能性を残すEVIL、SANADA、内藤哲也の誰と対戦したいかを聞かれると「その3人、誰でもいいです。ホントに。誰が来ても対策は練ってあるんで」としつつ、「久々に内藤哲也とはちょっとやってみたいかな」と内藤の名を挙げた。

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