篠瀬三十七代表が脳腫瘍肥大のため飛鳥プロレスは9・30新宿大会で一時活動休止!メインは児玉VS土肥、セミはTAJIRI&イケメンVSヤンキー二丁拳銃、2AWタッグ選手権戦も開催
飛鳥プロレスを運営する篠瀬三十七代表が持病である脳腫瘍が肥大したため、9月30日の東京・新宿FACE大会をもって、同団体の活動をいったん休止する意向を明らかにした。これにより、11月11日に同所で予定されていた興行は中止となり、来年に再開を目指すことになった。
篠瀬代表はWNCでデビューする前の11年に脳に腫瘍があることが判明していたが、良性と判断されたため、プロレスラー活動を続けていた。だが、脳にダメージが加わると悪化して、日常生活にも支障が出る恐れがあり、昨年3月に引退し、当時主宰していたASUKA PROJECTを解散。同9月に、新たなコンセプトのもと、飛鳥プロを旗揚げし、プロデューサーに専念していた。
ところが、6月に体調の異変を感じ、7月に検査を受けた結果、脳腫瘍が肥大していることが判明。これまで、だましだまし運営を続けてきたが、ついにドクターストップがかかり、30日の新宿大会をもって、無念の活動休止を余儀なくされた。この後、10月から入院、加療に努め、体調が回復すれば、来年に活動再開を目指していくことになる。
くしくも、旗揚げ1周年記念興行が活動休止前のラスト興行となるが、メインイベントは同団体のレギュラー参戦選手の最強の座を決める「BEST of ASUKA」トーナメント決勝戦の児玉裕輔vs土肥こうじの一戦。セミファイナルには「1周年記念試合」として、TAJIRI&黒潮“イケメン”二郎vs宮本裕向&木高イサミ(ヤンキー二丁拳銃)が組まれ、真霜拳號&花見達也(王者組)VS木藤裕次&松田慶三(挑戦者組)の2AWタッグ選手権戦も決定。その他、真琴VS朱里の超レアなシングルマッチなど、全6試合、豪華なラインナップが出揃った。
以下、篠瀬代表の見どころ解説及び主要選手コメント
▼「BEST of ASUKA」決勝戦 児玉裕輔vs土肥こうじ
「WNCで私のデビュー戦の相手をしてくださった児玉選手と、『デーブ・フィンレー杯』決勝で対戦した土肥選手。2人の先輩が雌雄を決する。誰より私が思い入れのあるカード。この数年で成長してるし、ともにフリーになって肌を合わせる。2人とも、メジャーの全日本プロレスにも出ています。デビューの頃から2人を応援してるファンにとっては、たまらない一戦になるでしょう。児玉選手は軽量級でテクニックがあり、土肥選手はヘビーで肉体も変化してる。その2人がシングルで闘うんですから、文句なしのメイン。WRESTLE-1活動休止前の一騎打ちでは、土肥選手が勝っていて、児玉選手は雪辱に燃えているはず。勝った方が再開後の飛鳥の中心人物になるのは間違いないです」
児玉コメント
「9・30新宿、ついに『BEST of ASUKA』トーナメント決勝戦。お互いのプロレス人生のほとんどを共に過ごしてきた児玉と土肥がシングルでぶつかります。どんな試合になるのか、どちらが優勝するのか、お見逃しなくですぞ!」
土肥コメント
「某団体でニ流と揶揄されたオレら二人で、至高のプロフェッショナルレスリング魅せます。オレらにしかできない闘いを!」
▼TAJIRI&黒潮“イケメン”二郎vs宮本裕向&木高イサミ
「当初イケメン選手のパートナーは、立花誠吾選手だったわけですが、負傷欠場となってしまって。困ったときに、TAJIRIさんが入ることになればカードがはまったんです。TAJIRIさんとイケメン選手は師弟タッグ。TAJIRIさんと二丁拳銃は、アジアタッグで抗争してたし、TAJIRIさんが入ることでワクワクする。オファーしたところ、TAJIRIさんも快諾してくれた。ファンの皆さんに楽しんでもらえると思います。宮本選手はずっと出てほしくかったけど、スケジュールがなかなか合わなかったんですが、ASUKA時代から通じて、6年越しの初参戦になります」
TAJIRIコメント
「飛鳥プロレス、現行では最後の大会。その試合で勝利した暁には、オレはリング上であることを表明する。世の中がひっくり返るほどの、あることを。それが何かは会場で確認してくれ。とんでもないことになるぞ!」
イケメンコメント
「今回、立花と組んで、宮本&イサミの二丁拳銃と対戦する。インディー界では、このタッグチームはトップにいるクラスじゃないかな。そこに駆け出しのオレたちのタッグチーム、ハゲトロンゲーズが挑めるのは楽しみにしてたんですけど、立花の負傷欠場でなくなって。急きょ代打が師匠のTAJIRIさんということで、立花には申し訳ないけど、ウキウキしてます。飛鳥プロレス、(休止前の)最終戦になるということで、篠瀬三十七の病気も吹っ飛ぶくらいの明るい元気な試合をしようと思います。皆さま、楽しみにしててください。30日、会場で会いましょう! フィニッシュ!」
宮本コメント
「立花選手も楽しみではありましたが、まさかTAJIRI選手が代役とはビックリしました! 相手は完全なる師弟タッグなので、より一層緊張感のある試合で、楽しいプロレスができそうなのでワクワクしてます!」
イサミコメント
「立花の代打がTAJIRIさん!? 願ったりかなったりだね!! TAJIRIさんとは飛鳥はもちろん全日本でも何度も当たってる。飛鳥1周年にふさわしい試合を宮本さんとします。イケメンさんもうまいので気を付けつつ、ヤンキー二丁拳銃のベストを!!」
▼2AWタッグ選手権~王者組=真霜拳號&花見達也vs挑戦者組=木藤裕次&松田慶三
「前回(8・28新宿)、この4人が入った6人タッグ戦で熱波軍が勝って、タイトル戦を要望した経緯があります。このカードが決まって、改めて熱波軍から『タイトル戦にしてくれ!』と希望があり、2AW9・22千葉大会に私が出向き直談判しまして、十枝利樹会長、真霜、花見両選手の承諾を得まして、タイトルを懸けることになりました。飛鳥では初のタイトル戦になります。勢いに乗る王者組と、熟練の挑戦者組。熱波軍には勝って会場を盛り上げて、ベルト奪取の歓喜に沸く光景を見せてほしいですね」
▼真琴 vs 朱里
「9月26日は真琴選手の誕生日なんですが、なにかしらメモリアルな記念マッチを組んで、レギュラー参戦してくださってる真琴選手に恩返しができないかと思いました。2人とも同じ団体(WNC)でしのぎを削ってきた間柄。朱里選手はなかなかスケジュールが折り合わなくて、1年ぶりの参戦になりますが、真琴選手にとってもいい思い出になるでしょう。ただ、2人とも立場的に負けられない闘いになる。今、朱里選手はスターダムを主戦場にしてますし、いつ参戦できるかわかりませんから、次いつ実現できるかわからないシングルですから、超レアです」
▼飛鳥 絆 高橋匡哉&小林香萌vs佐山駿介&茉莉
「高橋選手、香萌選手、佐山選手は元ASUKA。茉莉選手もASUKA時代から、ほぼレギュラーで出てくれていましたから、純・飛鳥を一番体現してくれているカード。当初は高橋選手も、佐山選手も呼ぶ予定はなかったんですが、活動休止ということになって、オファーしたところ、快く出てくれることになりました。佐山選手はASUKA解散後、TTTの所属になって、エース格でがんばっていて、飛鳥の色をつけたくなかったんで、あえて呼ばなかったんです。ファンの方も、今大会で一番思い入れのあるメンバーによるカードになると思います」
▼田中稔&藤原ライオン&鈴木心VS大和ヒロシ&UTAMARO&瀧澤晃頼
「『BEST of ASUKA』トーナメントに出てくれた4選手に、レギュラーのUTAMARO選手、ライオン選手を加えた豪華な6人タッグマッチになります。個性派の実力者揃いで、予測不能なおもしろい試合になると思います」
飛鳥プロレス「2020秋 旗揚げ1周年記念興行」
日程:2020年9月30日(水)
開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
▼「BEST of ASUKA」決勝戦
児玉裕輔(フリー)
vs
土肥こうじ(フリー)
▼飛鳥プロレス1周年記念試合
TAJIRI(フリー)/黒潮“イケメン”二郎(フリー)
vs
[ヤンキー二丁拳銃]宮本裕向(666)/木高イサミ(BASARA)
▼2AWタッグ選手権
【王者組】真霜拳號(2AW)/花見達也
vs
【挑戦者組】木藤裕次(フリー)/松田慶三(フリー)
▼真琴birthday match
真琴
vs
朱里(MAKAI)
▼飛鳥 絆~ミクスドマッチ
高橋匡哉(大日本)/小林香萌(フリー)
vs
佐山駿介(TTT)/茉莉(Color‘s)
▼6人タッグマッチ
田中稔(フリー)/藤原ライオン(フリー)/鈴木心(フリー)
vs
大和ヒロシ(フリー)/UTAMARO(フリー)/瀧澤晃頼(フリー)