山本裕次郎が1・24高島平区民館での自主興行を目前に全対戦カードと意気込みを発表!「コロナ禍で気落ちしている人が少しでも踏み出すきっかけになってもらえればいい」

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2021年1月24日(日)、プロレスラー・山本裕次郎が高島平区民館にて『Battle Art Pro-Wrestling ~山本裕次郎自主興行~』(15:00開場、15:30試合開始)を開催する。全4試合、すべてシングルマッチというコンパクトスタイル。主催者である山本に大会で行われる4試合の展望を含むインタビューをオンライン形式で行った。

▼第1試合 シングルマッチ
川島真織
VS
X(当日発表)

真織とは僕がHEAT-UP、彼が別団体の練習生の時に出会って、彼が17歳の時だったんですよね(川島真織は1997年生まれ=現在23歳)。でも考えがしっかりしてるなあと話していて感じました。(山本の移籍により)同じ団体所属になって、理由はわからないですけど先に彼が退団。一緒の大会で試合することが無くなってしまい、守ってあげることができなかったというか、何もしてあげられなかったことが心残りとしてすごくあって。以前も少し話したんですけど(彼が)引退するにしても、プロレス続けるにしても一区切りつけませんかと第1回のBattle Art Pro-Wrestlingで試合に出てもらった。で、そこから試合が終わって、電話で話したり彼の地元・京都で直接話したりとかして、やっぱりプロレス好きだから続けたいという答えが返ってきて。

だったら同じ所属だった時に何もしてあげられなかったの分、僕が彼に試合の場を提供してあげたいなと。返せるのは試合の場を提供してあげることだと思うんですよ。4月5月にも大会は予定してるんですけど、経験になると思うので、来年の春くらいまではいろんなタイプの選手と戦ってもらいたいです。

対戦相手のXは真織が戦いたいといっていた選手を用意した形になります。真織から色々話も聞いてたんで、一番やりたいベストな相手を用意しました。真織は僕みたいなバチバチした試合がやりたいとは言ってるんですけれども、やっていくうちにやりたいものっていうのも変わっていくだろうし、僕と違って器用で運動神経がいいんで、以前も飛び技を使ってたり、ルチャ的なことも幅広くできるようになればいいなと。別にココだけにこだわらず、いろんな所でも試合をやってくれればいいなと。今回は彼のやりたい試合を用意するので、彼なりのやり方で盛り上げてくれるだろうと思ってます。当日Xはわかりますけど、どんな選手が相手でも対応してくれるでしょう!

真織も1回目の大会で復帰して、しばらく試合がなくて、仕事と両立しつつコンディション作りが大変だったという話をしていました。でも彼は真面目なので、その中でもしっかり仕上げてきてくれると思ってます。プロレス復帰してまだ間がないのですが、その成長過程を今大会で見せてくれれば。まだ結果はついてこないだろうけど、成長過程がお客さんに伝わればと思います。

このご時世ということもあるんですが、第1試合だけは僕の携帯を使ってインスタライブで映像配信もしようかなと思ってます。今回は実験的にインスタライブで。僕に知名度がないっていうのもあるんで、大会は注目されてないと思うんですよ。山本裕次郎の興行ってどんな雰囲気なのかな? 高島平区民館ってどんな雰囲気なのかな? っていうのを少しでも感じてもらえれば。当日僕の携帯が不調だったらごめんなさいって感じなんですけど(笑)。そして、真織の地元の関西圏の人向けにも試合を届けられればいいなという気持ちもあって。これは真織にも伝えたんで、(呼びかけるように)気合入れてねー!

▼第2試合 シングルマッチ
田馬場貴裕
VS
鈴木心

2人ともBattle Art Pro-Wrestling初参戦となります。田馬場選手とはブルーシャーク選手の自主興行でタッグマッチで戦って、田馬場選手と清水来人選手とのタッグ(パートナーは石川雄規)だったんですけど、2人ともすごく面白い選手だなと思ってました。で、清水選手は1回目、2回目の興行と出てもらってたんですけど、やっと田馬場選手に出てもらう形です。彼は格闘技出身ではあるんですけど、クレバーなところがあって。落ち着いてプロレスをやってるなと。で継続して総合の練習もしていて、グラップリングの試合やったりとか、いろいろ幅の広い活動していて。僕がプロレスやり始めたときがそんなだったなあと。若いからできると思うんですけど、強くなることに貪欲ですよね。

対戦相手となる鈴木選手はいろいろご縁ができての参戦です。僕が高島平に住んでいて、ここでプロレスを広めようとしたときに一番手っ取り早いのは自分でジムを持つこと。でもそんな知名度がある選手でもないし、資金はもちろん場所もない。とはいえ将来的にはレンタルスペースなどで運動教室的なことをやれたらいいなあと思ってるんです。鈴木選手とは全く試合もしたことがないし、面識がないんですが、実は子供向けの運動教室を板橋区内でやられていて、「見学させてもらえませんか」とTwitterのDMで送ったのが始まりです。彼もビックリしたらしいんですけど、コロナがある程度落ち着いて、親御さんの許可が取れたら見学をお願いしてました。何か月後かに見学させていただいて。すごく親御さんたちと信頼もできていて。子供さんとも楽しく、そしてハードな教室をやっていて。すごく今後の活動のヒントをもらったんですよね。

鈴木選手もいろいろキャリアがあると思うんですけれど、そこから鈴木選手の試合にも興味がでてきたんですよ。学生プロレス出身で、ルチャスタイルという歩みなので、いわば全く別の格闘スタイルの田馬場選手を当てたらどうなるのかなと。化学反応が起きそうで面白い。それで2人に話をしたら快くOKが出たので、試合をしていただこうかと思いました。

鈴木選手は板橋に教室があって、地元感、ホーム感もあるでしょうし、田馬場選手も高島平で多く試合をしていて、僕のこの興行の後にも主催興業があるので、ファン声援の熱い、盛り上がりのある試合になると思います。

▼第3試合 シングルマッチ
洞口義浩
VS
河野真幸

僕を除くと第1回、第2回、今回とBattle Art Pro-Wrestlingに連続参戦しているのが原学さんと洞口。ということで洞口はレギュラーみたいなもんですが、ウーン……うまく言ってあげられないのですが、期待しているからこそ一旦今回で区切りでいいかなと思ってます。最初僕は彼にくすぶってる感があったと思って、石川さんと対戦してもらって、ステップアップのきっかけをと考えていたんですけど。今の彼は彼なりにいろんな団体に上がって活躍できているので、そこまで心配しなくてもいいんだなと思ったんですよね。つい最近も道南リングや石川さんの結婚式でシングル戦を戦って、物足りないなと感じることもあったものの、頼もしいなと感じることもあって、世話を焼くことがなくても成長しているし、独り立ちしていると感じたので、フラットな関係に戻ろうかなと思ってます。もちろん機会があれば参戦してもらうこともあると思うんですけど、選手のモチベーションが上がるカードが組めないのであれば無理に参戦することはないと思ってるので、彼のモチベーションが上がるカードを僕が思いついたとき、またオファーする形にと考えています。いったん区切りの試合……といいつつ、4月もまた洞口に声をかけるかもしれないですけど(笑)。

今の洞口選手には同格の相手か、上をブッ倒す試合をしてもらいたい。勢いをつける時期に消化試合みたいな試合はいらない。その上で、彼を送り出すために河野選手というのは思い切りブチ当たれるいい相手。正直、今の洞口選手の状態だと善戦してくれればいいなあ、だと思うんですけど、番狂わせくらい起こしてほしい。またこれをキッカケにいろんな団体に上がってほしいし、僕よりも知名度があるし、僕よりもいろんな団体に上がってるわけだから。そしてまたいつか、アニマル浜口ジム同窓タッグの際は彼にも上がってほしいと思います。

対する河野真幸選手は僕がアニマル浜口ジムにいたときの後輩ではあるんですけれども、プロレスラーとしては大先輩で、凄く遠いところに行ってしまった人です。新日本(NEW JAPAN FACTORY)、全日本と遠くに行ってしまった。僕も対戦したかったし、自分の夢としてアニマル浜口ジム同時期出身タッグマッチとかもやってみたいんですが、その足掛かりというか、僕が全面的に行く前の適任者として(同じ浜口ジム出身の)洞口を選出しました。

河野真幸選手は僕が20年位前にアニマル浜口ジムで出会って、僕より1年半くらい後に入ってきたのかな。当時からデカくて体力もあって。総合、プロレス、そしてWRESTLE-1に行って王者になってと、正直、僕の大会に出てもらっていいんですか? というレベルの関係性です。浜口ジムでは先輩後輩ですけど、プロレスラーとしては大先輩で、遥か遠い存在になってしまったんですけど、でも嬉しいなあと。懐かしさも含めて、お声を掛けさせてもらいました。団体所属の方は金銭的なこと、スケジュール的なこともあったので、声掛けにくかったんですけど、WRESTLE-1が解散になって、その後どうなるのかなあと思ったら、アンディ・ウー選手と自主興行『VAMOSTAR』を立ち上げられて取り巻く状況が変わりました。他に参戦してもらえるのかなあと、ダメ元で久ぶりに連絡を取ってみたら、スケジュール開けときますと快く受けてくださり、有難い気持ちしかないですね。

河野選手、僕にもさん付けしてくれて。年上だからっていうのもあるんですけど、ホント久々すぎて会うのもかなり久々で。アニマル浜口ジム以降だと僕がまだアマチュアでプロにもなってない頃、2002年のボブ・サップvsアーネスト・ホーストがあったWRESTLE-1。ただ見してやるぜくらいの気持ちで、会場設営のバイトに行ったんですよ。そのとき武藤敬司さんが会場入りしたタイミングで、当時付き人として出入りしていた河野選手とたまたま出くわしたんですよ。彼は覚えてないかもしれないけど、「おー」、「俺バイトバイト!」みたいな感じで、それが僕は面白すぎてすごく覚えてるんですよね。それ以来だから本当に久々で、たぶん会場で顔合わせたらニヤニヤしちゃうと思います。

でも僕らが楽しくないとお客さんに伝わらないと思うんで。試合がなあなあになっちゃいけないと思うんですけど、緊張感とともに、控室のいい雰囲気、バックステージの雰囲気作りも頑張ります。これは1回目、2回目の反省でもあるんですけど、前回前々回と僕がアタフタしすぎてたんで。裏側で楽しむ余裕がなかったので、今回は楽しみたいと思います。

うちの興行って、普段プロレスを観ないご近所さんも多くて、190センチ以上の人に高島平で出会うことってまずないので、体だけでお金が取れる、入場から注目していただけると思います。気持ちのぶつかり合いがバチバチだと思ってるので、洞口選手とのいいバチバチが観れると思います。

▼最終試合 シングルマッチ
山本裕次郎
VS
原学

今回も全試合メインイベントのつもりなので、メインイベントという言い方はしたくないので最終試合です。今回実は第4試合、僕の試合だけ最後まで決まらなかったんですよ。不思議な話で、みんな自主興行のカードって、どういう順番で決めてるんですかね? 本来なら興行主、自分のカードから決めていくんだろうなと思うんですけど、本当に決まらなくて決まらなくて。第1試合から第3試合がほぼ同時に決まって、そこから僕の対戦相手が1か月くらい決まらなかったんですよ。もちろん、希望した選手とスケジュールとかいろんな条件のタイミングが合わなかったんですけれど。でも決まらない中で、しばらく考えてるうちに、自分が全力を出し切れる選手は誰だろう、誰だろうって考えて。噛み合わない選手とやってもダメだなと思ったんですよね。加えてコロナが来て、考えさせられることがあって。原点に立ち返らないといけないなと思ったんですよね。

で、いろいろアレコレ考えると、全力を出し切れる相手をいろいろ考えるときに、原学という名前しか思い浮かばなかった。これは自主興行を初めてやる時にも思ってて、メインはずっと原学とシングルと思ってたんですけど、まあこれもタイミング的に合わずに叶わなくて、今回の1月もやりたいけど、いつでもできると思って(頭から外してた)。いつでもできる、いつやっても面白いと思ってたら、気づいたら原学と4年くらいシングル戦やってない。過去4回やって僕の1勝3敗。大きく負け越してますけど、でも前回の最後の対戦は僕が勝っていて……。

そしたら、あ、原さんだ! もう「忘れてた!」くらいの感覚で思い出したんです。コロナで本当に考えました。会いたい人に会えない。もちろんいろんな人が必要なんですけれど、どうしても優先順位を付けなきゃいけない時期に来てるなと思って、僕の大会の中での優先順位、原さんっていうのは、すごく上のほうにいる存在なんですよね。別にたくさん話すような仲でもないんですけど、今回改めて体で会話してみようかなと。

自分がプロレスラーになって何がしたかったということを思い出した時、今後、自主興行を続けていく上で、もちろん自分の大会なんで自分が出続けていくんですけど、可能な限り原さんには手伝ってほしい。手伝ってほしいというのは僕とタッグ組んでほしいとか、表面上の仲良しこよしじゃなくて、逆に対戦する形で対角にいたりとか、自分がいいなと思う選手と向かい合ってもらったりとか、原さんには原さんの変わらないスタイルを続けてもらって。気持ちのバチバチを僕だけじゃなくて、原さんにもほかの選手に伝染させてほしいなと。僕にとって原学は必然性のある選手。逆にどう思われてるかは知らないですけど(笑)。僕にとっては大事な選手なんですよ。2人ともいいおっちゃんになってきたんで、今ばっちりのタイミングだと思います。もちろん勝敗があるのは前提なんですけど、全力を出し切れる相手。それが原学選手です。

自主興行、自分の興行をプロデュースしながら、今まではほかの選手カードのことやチケットのフォローのことも考えたけれど、しっかり自分の試合に集中したいなと思って、全試合シングル戦、4試合という形です。(コンパクトになったのは)コロナというのもあるんですけど、中止になった幻の5月2日大会が4試合シングルのミニ大会というコンセプトだったんで、それを引き継いだものになってます。

とはいえ、全試合メインイベントという姿勢です。テーマ性のないタッグマッチをやるよりは必要なカード、その時ベストなカード、無駄を削ぎ落としたのが(今回の)シングル。今後はタッグを組むかもしれないですけど、消化試合は作りたくなかった。みんながヘットヘトになるカードを組みました。みんなでクッタクタのヘットヘトになりながら、最後はニコニコしながら帰っていくというのが一番面白いと思うんで。タッグ相手に託せる部分がない分、クッタクタのヘットヘト、全部の試合が全力を尽くす試合になると思います。全試合終了後に集合写真撮ろうと思うんですけど、全員にこやかじゃない、クッタクタの顔になってるかもしれません(笑)。これも全試合全力投球という僕のイズムの表れです!

感染症予防対策ももちろん全力で。単純にこのご時世で観に行きにくいと思うし、なんでこのタイミングでやるんだという声もあると思うんですが、今やらないとという思いもある。僕がプロレスラーになったきっかけもプロレスを見て元気をもらったっていうのもあるし、気分が落ちている人が多い今、プロレス見て元気をもらったとか、壁にぶつかってる人に、少しでも踏み出すきっかけになってもらえればと思います!

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