“リングの妖精”万喜なつみ、9・21品川での東京女子ラストマッチの対戦相手がパートナーの乃蒼ヒカリに決定!

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 契約満了のため、9月いっぱいで東京女子プロレスへのレギュラー参戦を終了する万喜なつみの同団体でのラストマッチ(21日、東京・品川ザ・グランドホール)の対戦相手が、タッグチーム「ぱんでみっくBoo-Boo(以下、ぱんでぶー)」でコンビを組む、パートナーの乃蒼(のあ)ヒカリに決まった。

 万喜は昨年1月4日の東京・後楽園ホール大会より、同団体にレギュラー参戦。同8月には、初代インターナショナル・プリンセス王座に戴冠するなどトップ戦線で活躍。同4月からは乃蒼と「ぱんでぶー」を結成し、タッグ戦線でも新風を吹き込んできた。

 13日、同団体は東京・板橋グリーンホールで、「フォールツアー'20~WOMM(レスリング・オブ・マイ・マインド)~」を開催。「ぱんでぶー」の二人はセミファイナルでタッグを組み、伊藤麻希、猫はるな組と対戦した。

 万喜が伊藤とヘッドバット合戦を見せると、乃蒼は猫と激しいエルボーの応酬を繰り広げるなど、一進一退の攻防が続いたが、10分過ぎ、乃蒼がコブラツイストからブルーレーサーで猫を絞め上げた。これをカットされると、伊藤、猫にダブルのトラースキックを立て続けに見舞った。最後は乃蒼が裏投げを猫に決めて3カウントを奪い、12日の板橋大会に続き、このタッグで2連勝を飾った。

 試合後、マイクを持った万喜は「ヒカリとタッグを組めて本当に楽しかった。21日、ラストなんだけど、その前にちゃんと伝えておきたいなと思って。ラストマッチ、またタッグ組めたらいいね」とタッグ結成を提案。

 これに対して、乃蒼は「私も今日までいっしょに『ぱんでぶー』としてやってきてくれて、本当感謝しかないです。でも言いたいことはそれだけですか? タッグはイヤです。シングルがやりたいです。どうですか?」と一騎打ちを逆提案。

 万喜は「心のどこかでヒカリからのその言葉、待っていた気がする。お願いします!」と言って、二人はガッチリ握手。これにより、9・21品川での万喜のラストマッチは乃蒼とのシングル戦に決定した。

 バックステージで万喜は「(契約満了を)発表してからの2連戦を、『ぱんでぶー』で組めたってことが素直にうれしくて。常に成長しているなって言うか、あうんの呼吸と言うか、もう合図とかなしにわかるようになっていることとかも、もう全部がうれしく思いました。昨日自分が3(カウント)獲れて、今日ヒカリが3獲ってくれて。リングの上では『またタッグ組めたらいいね』って言ったんですけど、心の底では『シングル』って言葉をちょっと待っている自分がいました」とコメント。

乃蒼との一騎打ちに向けて、万喜は「最近のヒカリのプロレスを見ていてもそうだし。自分のわがままで突如『ぱんでぶー』が解散じゃないけど、いったん二人でリングに立つことがなくなってしまった状況も含めて。たぶんヒカリは絶対に勝つつもりでいるだろうし、全部をぶつけてくると思うので。自分もそれを全面で受け止めた上で、自分がまだまだ全然上にいるんだよっていうのを示したいと思います」と勝利を誓った。

 乃蒼は「聞いてはいたんですけど、(この2連戦で)組んでもう1回改めて、ここから離れちゃうのかっていう実感がちょっとずつ沸いてきた。これからこの東京女子で一人でやっていかなきゃいけないなかで、最後までタッグとしての『ぱんでぶー』で東京女子を終えていいのかなっていうところが、ちょっと引っ掛かって。なつぽい(万喜)が来てくれて、私はレスラーとして大きく180度考え方が変わったりして。最後にシングルをやらせてもらったのが、1年前の『プリンセスカップ』。それ以来シングルはしていなくて。ここは最後になつぽいも『ぱんでぶー』として終わるよりも、私が一人でしっかり自立して闘っていけるっていうところを見て、安心して東京女子を卒業してもらえたら、私はうれしいかなと思って、私はシングルをお願いしました」と話した。

 続けて、乃蒼は「もう超えたいところはありますね。ここでなつぽいを超えておかないと、私はダメなのかなって。いつまでも『ぱんでぶー』として、なつぽいといっしょにいけるっていうことが、現実としてなくなっちゃうわけで。ここでキチンと結果を残して安心して行ってほしいし、私は負けるつもりで試合をお願いしたわけじゃなくて、勝って一人でもやっていけるってことを伝えたい」と必勝を期していた。

 乃蒼は『ぱんでぶー』が“解散”ではなく、“休止”という表現を使ったが、両者が最後にタッグ結成ではなく、シングル戦を行うことで、果たして何が生まれるだろうか?

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