【インタビュー】『表現を守るんだったらバカの声なんかに耳を傾けるべきではない』オーカーンが語る木谷高明会長との裏話とブシロード&パルワールドと攻める世界戦略【後編】

前半(https://battle-news.com/?p=148353)では自身のルーツや、アニメ・ゲーム業界とプロレス業界の親和性についてをグレート-O-カーン(以下オーカーン)選手に熱く語っていただいた。
後半では、失踪している岡倫之選手の都市伝説についてや、ブシロードが新日本プロレスを手放す一因となった発言時に起きていた木谷高明会長との裏話や今後の戦略についてに踏み込んだ。
■岡倫之の都市伝説みたいな話があって
――プロレス業界に入る前から、実はアニメ・ゲーム業界にもたずさわれていたとか
「・・・いや、余は記憶を失っていて、気づいたら2018年のイギリスのマットでの記憶しかないんだけども。良く勘違いされている、岡倫之(おかともゆき)という男がおる。そいつは元々ブシロードの社員で、新日本プロレスのヤングライオンとなり…今どこで何しとるか興味も無いし知る由もないがそいつもアニメが好きらしい」
――僕もその岡さんとは何度かお話しさせていただいたときに、ラブライブの園田海未ちゃんが大好きだという言葉を聞いたことがありました。そのような流れもあって、ブシロードと新日本プロレスの親和性も、オーカーン選手の中でも頭の中で感じるようなところあったんでしょうか?
「過去からはないな。ただ岡倫之の都市伝説みたいな話があって、岡っていうのはどうやら『ミルキィホームズ』っていうアニメが大好きだったらしくて、初めてライブを見に行ったのが大学3年生の時の、日本武道館の公演。毎日週7で練習がある日本大学レスリング部で、これは余も練習に行ったことがあるから相当厳しいのわかってるよ。矢野通もよく『日大レスリング部は厳しいぞ』って話してるから。藤田和之とか本田多聞とかとんでもないレスラーを出してる。そこは認めてるよ。日本大学レスリング部がすごいのは。その厳しい環境でなかなか遊びにも行けない中、時間を作ってなんとかライブに行ったらしいんだよ。それくらい『ミルキィホームズ』が好きだった。その年の、大学3年生の冬コミに行ったときに、各企業待機列って違う場所にあるわけよ。ブースに行っても別の場所にある列に並ばないと商品は買えない。そこで『ここがブシロードのブースですか?』って聞いたら、『ここはブシロードじゃなくて新日本プロレスです』って言われたらしいんだ。で、『なんだ新日本プロレスか』って岡は言ったらしい!」
――無礼すぎる心の声がだだ漏れですね
「あくまで都市伝説だから余は知らないが、そうしたらそのスタッフから『いやでもお兄さん体でかいじゃん!耳沸いて何やってるの?』って聞かれ、『レスリングやっていて全日本チャンピオンです』って答えたと。そしたら『すごい!いま木谷社長いるから挨拶してきな』って急展開が起き、ブースの中に入れるだけでも嬉しかった岡は、木谷のことは知ってたから『えっ!?こんな有名な社長と会える!』って喜びながら話をしたら『じゃあウチ来なよ』って木谷が言ってくれて」
――まるでアニメのようなご都合主義な急展開です
「木谷は『全日本チャンピオンなんだ。強いね。アニメが好きなんだ。ミルキィホームズも好きなんだ。じゃ、うち来いよ』って。大学3年の冬コミだから、そろそろ就職先考える時期だろ?岡としては、自衛隊とか、アルソックとか、警視庁とか、レスリング強い所でオリンピック目指そうとしてたらしいんだけど、まさかアニメの企業に入れると思わなかったから、もう即断即決で。奈須きのこもそうだけど、木谷もそう。出来るビジネスパーソンは即断即決。岡倫之も即断即決したらしい。レスリングでオリンピック目指すんだったらやっぱり強豪に行った方がいいわけだよ。でもそいつはもう『アニメ企業入れる!こんなチャンス二度とない!運命だ!』と思って、パーンと決めたわけ。ブシロードをオリンピックに連れて行ってやればいいって」
――岡さんはホントにブシロードの申し子と言うか、このアニメ・ゲーム業界の遺伝子を一番最初に注入された人だったのかもしれない
「まあそうかもね・・・まあもう消えたから、どうしようもねえけれども。そんな感じで運命があったんだけども、ここからちょっと面白い話があって。その翌年の全日本レスリング選手権のときに、実際見てみないとわからないからと永田裕志が見に来る事になって。岡倫之はプロレスホント知らないから、永田裕志って誰?ってなったらしくて。永田裕志を検索して調べたんだよ。そうしたら白目むいてるんだよ」
――永田裕志といえば白目ですからね
「何でふざけてんだこの人はと思って。しかもこれじゃ顔わかんねえじゃん白目むいてたら。わかんないから顔調べたのに顔が出てこねえみたいな感じになってちょっと苦労したって。他にも岡っていうのは大学の商学部で、レインメーカーっていう映画のレポートを書く授業があって。レインメーカー、調べるわけよ。そうしたらオカダ・カズチカが出るわけよ。そのとき思ったのは、インディーレスラーの人かな!?って思ったらしいよ」
――意外ですね!検索で出てくるぐらいには有名なのに
「岡のイメージでは、プロレスラーは黒パンとかワンショルダーのイメージがあって、こんなジャラジャラしてこんなカッコつけて、しかも細いから強そうに見えないし。だからどこかのインディーなのかと思った。団体をわかっていなかったから新日本とか全日本とかNOAHとかがあるとかも知らないわけよ。プロレス団体は1個しかないと思っていて。漫画の『リアル』とか『天上天下』でインディー団体や同好会があるような事を知っていて、これがインディーかと思ってたら後々新日本プロレスで出会うというね・・・っていうのをKAMINOGEの記事で見たような気がするよ」
■木谷は『ありがとう』とお礼をね、一企業の社長がね、頭を下げてくるんだよ
――色んな都市伝説もある中で、オーカーン選手が日本に帰ってきた時には業界も少し様変わりしていて、ブシロードがガッツリと日本のプロレス界を応援してくれる状態になっていたと思います。そのブシロードと今回離れる事になってしまいました
「まあもちろん悲しみはあるよ、うん。期待もあるけどね、もちろん。そこはビジネスの観点としてね。まずM&Aの部分では、ブシロードは5億で買い取った物を36億で売ったっていうビジネスセンスはたいしたもんだと思う。ずっとね、借金も返させて、黒字も出させ続けて。だからブシロードにいればさらに上がるんじゃないかなっていうのはあるけど、これはビジネスだから」
――ブシロードにいたからこそキングオブプロレスリングなどカードゲーム化もされましたね
「色んなコラボ、グッズも出せた、出演したのも嬉しいし、Youtuberとか色んなアーティストと制作コラボ、声優さんとも仲良くなれて嬉しいけれど、カードゲームになれたっていうのも経歴の一個で。それができなくなるっていうのもそうだし、ブシロードってすごいのは自社で全部結構完結できる。声優もいるし、グッズも出せるし、ラジオとかもあるし、CDとか出版とかメディアも出来る」
――会場(スタァライト劇場)まで持ってますからね
「そう。実は結構すごい会社。二次元オタクとしてはここで全部完結できる。これが無くなるのは厳しい・・・だけど、そこをうまく最大限、利用出来るのは余だけだったし。木谷からしたら企業の社長だから、ビジネス観点においても、何においても、得じゃないと思ったら切るとか、得になると思ったら売るとか、それは当たり前。でも、やっぱり余が積み上げてきたものが木谷に認められたから、先日発表されたな?総プレイヤー数が4000万人を突破している世界的タイトル『パルワールド』のオリジナルカードゲームの公式インフルエンサーに就任させてもらったわけだよ」
――パルワールドがカードゲームになるんですね!?
「7月30日に日本のみならず世界で同時発売される。可愛いパルをカードとしても集める事ができる、そして余のような初心者でも簡単に遊び楽しむ事ができる。何より大事な事だからもう一度言うがパルが可愛い。奥深い戦略や色んな面を楽しむ事ができるルールになっていて、これから余もイベントに出演して、大会にも出て支配してやるから、挑んでこい愚民ども」
――パルワールドを通じて世界的な活躍が今後確約されましたね
「ここで尊敬とかリスペクトが大事なのかなって思うのが、木谷がつらいときに余が持っているカードゲームのコレクションを投稿した(https://x.com/Great_O_Khan/status/2040773976881066068)のだが」
――このカードたちの中に自分のカードが並ぶって、こう見るとすごいことですね!
「こういう風にカードゲームのコレクションを動画で公開して、レスラーもカードゲームになれるなんて、ブシロードのおかげで最高だなー!みたいな事書いたら、そうしたら木谷は『ありがとう』とお礼をね、一企業の社長がね、わざわざ礼を言ってくれるんだよ。いちレスラーに。アニメが好きとかじゃなくて、オーカーンは仕事の上でも信用ができる、信頼が出来るっていうのもあるんじゃないかなと」
――確かに、プロレスラーでしっかりと、外に対して社会人対応してる人もいないですから
「それにおいてはやっぱりアレだよ、女の子助けた事件の会見。あそこですごく評価があがったっていうのは周りの奴らから聞く。会見が完璧だったと。その会見に関してはどっかの記事で勝手に見ればいいさ。まあやっぱそういう所が、頭がね、違うのかなと思うよ」
――さすが帝国を統べる人は、大社長とも対等に渡り合える
「うむ、その通りよ。だから余とブシロードの関係はね、今後も続いていくから。まあ寂しさはあるけれども、それはそれで楽しみよ。なんだったらサイゲームスも副株主というか、サイバーエージェントグループにも大好きなコンテンツがあるから。テレ朝もアニメの放送やってるし。楽しみではある。まあ個人でブシロードと繋がっておけばいいから。スポンサーになれるのも余にだけなんだから、ブシロードからまた大金を投資させてやろうかなと思ってるよ」
――FGOの並びにパルワールド オフィシャルカードゲームの名も入ってくると
「そうだな。余のバックステージコメントは、コレ嫌味なんだけどちょっとプロレスの話してやるよ。もうプロレスなんかどうでもいいから、あんまりコメントなんかないわけよ。だから前哨戦とかはほぼほぼノーコメントだし。終わったあとも、別に感想なんかないわけよ、基本勝って当たり前だし。だから嫌味でね、『お前のことなんか気にしてないよ』って嫌味も込めて、最近勝ったときは「『パルワールド オフィシャルカードゲーム』『Fate/Grand Order』『宮根誠司』『安川正孝』『HaKA』勝利の貢献褒めてつかわす」って言ってんだよ。こういう所で、発言で人を喜ばす。余に尽くす者への最大の下賜になるし。これがビジネス観点。プロレスなんかじゃ食えないんだから。やっぱり広報。勝って当たり前の相手に興味なんか無いわけよ」
――現在スポンサーはオタク業界中心ですけれど、この先もし先方が希望すれば、飲食だったり他業種のスポンサードっていうのも考えられますか?
「いくらでもいいよ!メシだって好きなんだから。メシなんか誰だって食うだろ?飲食店のホールディングスの会長だってやってるし、アナウンサーもやってるんだし、なんだっていいよ。余に尽くすんだったら、いくらでも待ってるよ。例えば、VAPE?シーシャだって、元々持ち運びシーシャ吸いながら入場してたし。だからVAPE来るかなって思ってたんだよね。それこそジーストア、パルワードOCGのようにアンバサダーやインフルエンサーでもいいし。なんだっていいよ、プロレス関係じゃなかったら。でも余に金を払うならバトル・ニュースでもいいよ」
――弊社も帝国書記官の座を奪いに
「週プロでも東スポでも、新日本プロレスの公式サイトでも、余の記事がメインで出ることはもうほぼほぼないだろうから、親和性のあるバトル・ニュースならしっかりと尽くしてくれるのではないか?」

■表現を守るんだったら、バカの声、愚民どもの声なんかに耳を傾けるべきではない
――是非そちらも検討させていただきつつ、僕が個人的に関わっている仕事に2.5次元舞台というものがありまして、昨年はエル・デスペラード選手に出演(戦隊大失格)いただいたり、8月には『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』という舞台に植原ゆきな選手とビッグ春華選手が、かつては関本大介選手(終末のワルキューレ)、安納サオリ選手(ニンジャバットマン)などにも出演いただいたんですが、オーカーン様に出演いただくなんてことは…
「苦しゅうない。余は2.5次元も見るし。このあいだ『ブルーロック』の舞台を見たときは大変感動した。ストーリーがいいのはもちろんだけれども、運動量!ブルーロックってサッカーだから相当運動するし、台詞も多くて、はしょってはいるけど、アニメの二期ぐらいまでやっちゃってるんだよね?だからとんでもない。これよく覚えられるなって。あれは本当に素直に尊敬。すごいとしか思えない」
――むちゃくちゃ早口なのに走り回ってますからね
「そうそうそうそう。舞台装置もブルーロックの世界観に合ってたし、舞台が動くっていうのもなんかすごく良くて。立体感があったね。だからすごく感動して、これに携われるっていうのはね、アニサマとかFLOWフェスとかね、そういうのに出るのと同じぐらいの功績なんじゃないかと思うから。これはむしろ邪魔にならなければ出させてもらえたらなという気持ちはあるよ。だって余は映画俳優だからね。『ゴールド・ボーイ』という映画にも出演している俳優だから。声だけでも『りばあす』というアニメにも出演した声優でもあるから」
――そこに舞台俳優が加わっても当たり前のこと
「うむ。その通り」
――ちなみに色んな作品がありますけれど、ハーレムものと普通の戦いのものですとどちらの方がいいとかありますか?
「じゃあハーレム(笑顔)」
――ぜひその際はオファーをさせていただいて
「『To LOVEる』やるか」
――舞台で『To LOVEる』やりますか!
「やっぱそこはプロ根性があって、プロレスって潰そうと思えばいくらでも潰せるんだよ。アンパンマンですら、暴力で解決するなんてダメでしょって親からクレームあるわけよ。子供がアンパンマン真似してアンパンチ親にしてくるんだと。そんな親がプロレスなんか見たら卒倒しちゃうよ」
――そうですね(苦笑)
「中指立てるわ、ビッチだって言うわ、血が出るわ、人殴ってるわ、殺すぞって平気で言うわ。あんなのね、時代を気にしてたら何にも出来なくなる。コロッセオだって見世物だったんだけど、やっぱりこれ残虐だよねってなって、どんどん衰退していったんだよ。コロッセオってすごい人気だよ。あんだけでかいじゃん。あんだけ客集客できたんだよ。でも、金よりも倫理観が勝っちゃって。今だってそうじゃん。金よりも倫理観の方がね、バカの声がでかいから。バカの声聞いちゃうとダメなんだよ。だから、バカの声なんかはね、どうでもいいって感じで、いくらでも悪どいこと出来るんだけども、やっぱり表現を守るんだったら、やっぱりバカの声なんかね、愚民どもの声なんかに耳を傾けるべきではないから、だから『To LOVEる』やろうか」
――公式にオファーをしてみましょうか
「集英社だったら増田こうすけやにわのまこととのコラボTシャツ出してるし、お偉いさんとメシ食って色んな編集の裏側の話も聞いたし、グッズだって作らせてくれたりとかしてるから。集英社なら……余に言いな」
――是非よろしくお願いします!様々お聞きしてきましたが、今後のアニメ・ゲーム業界とプロレスに関して、オーカーン選手の展望をお聞かせください
「プロレスなんかどうでもいいけど、プロレスラーオーカーンがね、今後どうやって持っていくかということであれば。まあそうだね、これまでの繰り返しかな。変わらずね、まず第一に、趣味を楽しんだ上で、人生楽しんだもの勝ちだから。二次元コンテンツをまずは楽しむ!その先に利用できるものがあればプロレスを利用して、声優の仕事をしたり、声優のラジオ番組にも出たけれど今後も出続けるし。スポンサーも増やして行きたいし。コラボグッズも出すし、YouTubeでもコラボするし、色んなライブにも招待で連れて行ってもらうし、色んなイベントにも出演するけども、今まで日本が多かったから。世界進出もいいのかなと」
――やはりこれからは日本ではなく世界ですか
「やっぱり最近政治でもね、アニメの経済規模がすごいからと、クールジャパンもあるけれど高市早苗首相も『アニメを世界に』という流れになってきてるから。これはビジネスチャンスなのかなと。だから世界で、番組MCみたいな形の人間ってそんなにいないわけだろ?アニメだけで行っちゃってるから、そのポジションって空いてるわけで。まずはパルワールドの公式インフルエンサーとしてね、パルワールドを利用してロサンゼルスの40万人以上来場するアニメエキスポとか、13万人以上が来場するシンガポールのAFAとか、最近プロレスもアニメも熱いと言われるテキサスのアニメイベントとかに進出して、名実ともに世界の二次元コンテンツの支配者になる。それでこそね、金を稼げるわけよ。プロレスラーでたぶん唯一ね、プロレスよりも趣味で稼ぐプロレスラーになってるけれど、それで有名になっていくと思うよ」
――そこに向けて周りの様々な方々と連携していく
「これは木谷がアミューズと契約する時に言ってたんだよ。芸能人になりたくてプロレスやる奴がいてもいいじゃないかと。芸能人がプロレスする?フワもそうだし、ウルフアロンとかもそうなんじゃないかな?ほかの所で活躍してる奴がくるとか。スターダムの選手ってそうじゃないか?逆があってもいいんじゃないか。アミューズで所属になって芸能界で活躍したいから、プロレスを利用するやつがいてもいい。それに感銘と言うかすっごい共感して。だから、アニメが好きでVtuberと仲良くなれて、Vtuberも声優も、アニメ監督も、アニメ企業の社長も、みんな余をリスペクトして、こんだけのことやってんだよ。言えてないだけでもっといくらでもあるから。Xでプロフィールの固定にしてるからみんな見ればいいよ。どれだけのことを余はやったか。最後に何が言いたいかというと、プロレスを利用して、二次元コンテンツで、声優と仲良くなりたいとか、Vtuberと会いたいとか、ライブに出たいとか、声優の仕事したいとか、何でもいいんだけど、それが出来るよと。それをやってるのが余だよと。しかも向こうからもリスペクトをしてもらって、しかもすげえ金になるという、最高の立ち位置を得ることができる。プロレスを利用すれば。だから余に憧れて、プロレス界を目指す者が現れてもいい。そして余は今後、世界にも打って出る。このブシロードからもらった公式インフルエンサー、パルワールドOCGの力を使って。世界中の愚民どもが我にひれ伏す日もそう遠くないな」
















