【試合詳細】8・9 新日本プロレス後楽園ホール大会 【NEVER6人タッグT決勝】オカダ・カズチカ&矢野通&SHOvs後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI

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『SUMMER STRUGGLE 2020』
日程:2020年8月9日(日)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:698人(札止め)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
●上村優也/ゲイブリエル・キッド
8分32秒 ピンプジュース→体固め
[BULLET CLUB]高橋裕二郎/外道

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義/本間朋晃/●辻陽太
9分47秒 ラリアット→片エビ固め
○小島聡/永田裕志/田口隆祐

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]鷹木信悟/○SANADA
12分9秒 オコーナーフリッジ
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/●DOUKI

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
○棚橋弘至/飯伏幸太/天山広吉/マスター・ワト
12分45秒 ハイフライフロー→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./エル・デスペラード/●金丸義信

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]●内藤哲也/BUSHI
10分57秒 反則
[BULLET CLUB]○“キング・オブ・ダークネス”EVIL/石森太二

▼第21代NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメント決勝戦 60分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ/矢野通/●SHO
24分18秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
[CHAOS]後藤洋央紀/○石井智宏/YOSHI-HASHI

YOSHI-HASHIが石井&後藤とともに悲願の王座初戴冠!内藤のピンチをヒロムが救出し緊急復帰が決定!鷹木vsみのるの神宮でのNEVER戦が決定的に!

第1試合


 BULLET CLUB陣営はタッグマッチながら当たり前のように竹刀を持った外道もリングに上がり、3人でウルフパックポーズを合わせる。
 裕二郎とゲイブでゴングが鳴ると、裕二郎がガットショットからヘッドロックで絞り上げ、腕を取りに来たゲイブの指に噛み付く。ゲイブは裕二郎のエルボーをかわしてショルダータックルで吹き飛ばし、上村とともに外道へダブルのショルダータックル、さらに裕二郎にダブルのバックエルボーを見舞う。しかし邪道&外道の暗躍で場外に引きずり出させ、何度もベルトで殴打されてしまい、裕二郎も鉄柵攻撃で続く。
 裕二郎はゲイブをリングに戻してボディスラムで叩きつけ、「カモン!ヤングボーイ!」と挑発し、ゲイブがエルボーで突っ張ると膝蹴りからバックブリーカー、スライディングキックと続け、ゲイブを場外に放り出す。場外では外道が何度もゲイブの背中をベルトで殴りつけ、外道がタッチを受ける。
 外道はストンピング連打からサミング、フィストドロップとゲイブを痛めつけ、グラウンドのスリーパー。ブレイクしたゲイブは外道の突撃をガットショットで止め、外道のブートを受けながらも雄叫びを上げて串刺しバックエルボーを見舞い、上村にタッチ。
 上村はコーナーの裕二郎にエルボーを見舞ってから外道にもエルボーを連打するが、外道がサミングで動きを止め、ロープに飛んでいくが上村がドロップキックでカウンター。さらに串刺しドロップキックからかんぬきスープレックスの体勢に入るが、なんと外道は上村の耳に噛み付いて脱出し、裕二郎にタッチ。
 裕二郎はエルボー、チョップと上村をいたぶってロープに飛ぶが、ゲイブが飛び込んできて裕二郎にドロップキックを見舞い、ヤングライオン2人でトレイン攻撃からダブルのブレーンバスター。さらに上村はジャーマンスープレックスを狙うが、裕二郎が抵抗するとロープに飛び、場外で竹刀を構える邪道を視認するとスライディングキックで撃退。満を持して裕二郎にかんぬきスープレックスホールドもカウントは2。上村は逆エビ固めでガッチリと腰を落とすが、外道がナックルでカット。裕二郎は上村をフィッシャーマンバスターで叩きつけ、ピンプジュースで突き刺すとこれでカウント3。
 試合が終わっても外道はゲイブをベルトで、邪道は上村を竹刀で何度も殴打し、ニヤニヤと笑いながら勝ち名乗りを上げてウルフパックをあわせた。

<試合後コメント>
高橋裕二郎&外道&邪道
裕二郎「オイ、オカダ! 1対3だと? ふざけんなコラ、あぁ!? 俺とオカダのよぉ、シングルマッチは、『ランバージャックwithベルト・マッチ』だ!(※外道が持っていたベルトを鳴らす)オマエに今まで蹴落とされてきたヤツらのよぉ、痛みを、全部、このベルトで返してやるよ!」
外道「オイ! オカダファンに言っとくぞ! オカダによぉ、イージーな方を選ぶんじゃねぇぞ、オイ! あぁ!? 待ちきれねぇなオイ、あの野郎!」
邪道「(※竹刀を鳴らしながら)これで血まみれにしてやるよ!」
裕二郎「これ、マジ!」

ゲイブリエル・キッド&上村優也
ゲイブリエル「新日本のプロレスに対する真摯な姿勢に惹かれ、俺はこのリングで闘うことを決めた。俺たちレスラーも互いにリスペクトを忘れずに闘うべきだ。だけど邪道、外道、裕二郎は何だ。3人のキャリアを合わせれば80年は超えるベテランだろ。あいつらは若手を導く存在じゃないのか。なのにベルトを使って鞭打ちときた。俺たち若手にそんな卑怯な真似を使って、それで自分たちは強いと思ってるのか? オカダに同じ真似をしてみろ。タダでは済まされないだろう。とにかくこの状況を打破しないと。ユーヤ、こっちに来い。
野毛道場とLA道場は去年からずっと互いをライバル視してるよな。去年のG1のことだったな。試合中に成田&ショータ対カール&クラークの衝突が勃発して、それ以来ずっとこんな関係性だ。でもこのまま敵対視してたって、俺たちの成長には繋がらない。俺たちはプロだろ。本当のプロなら結束して勝ちを取りに行くべきだと思わないか?」
上村「(面倒くさそうに)……イエス」
キッド「イエスと言ったな? よし!」
上村「ゴー・バック!」
※ゲイブリエルは、先に控室へ
上村「何だ、辻さんだけかと思ったら俺にも絡んできた。おしゃべりだな、LA道場の中でも。コメディアンだ。普段はグッド・フレンドシップでもよぉ、リングの上では関係ないっすよ。やりたいんだったら、いつでもやってやるよ。かかってこいよ! いいか、勘違いするなよ。リングの上だったらよぉ、全員敵だ!」

第2試合


 本隊同士の対戦ながら、ヤングライオンの辻は永田に突っかかって試合前から張っていき、その気迫を見せつける。
 辻と永田でゴングが鳴ると同時にショルダータックルでぶつかり合い、辻が永田のビッグブートを耐えてエルボーを連打しショルダータックルでなぎ倒すと両者タッチ。
 田口と本間の対面となると、ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルの攻防となり、本間が打ち勝つとエルボー合戦となり、本間が逆水平チョップに切り替えると田口は喘ぎ声を上げながらへなへなと倒れ込んでしまう。本間がコーナーでチョップを連打すると田口はタイムを要求するが、本間は無視してさらに連打。田口は本間の串刺しラリアットをブートで止めると、前向き、後ろ向き、セカンドロープを踏み台にしてのヒップドロップと3連撃も、3発目を本間が剣山で迎撃したため田口は股間を押さえて悶絶。本間は小こけしを放つが、田口はこれを回避し、電動こけしで攻撃。解説のミラノコレクションA.T.が「やっぱ電動の方がイイんですかねえ」と唸る。
 小島に代わると、本間に逆水平チョップで勝負を挑み、正面からチョップの打ち合い。これ打ち勝った小島がエルボードロップから連続フォール。本間のスタミナを奪って永田にタッチ。
 永田は串刺しビッグブートからサッカーボールキック、PK、ビッグブートと畳み掛けてロープに飛ぶが、本間はこけしロケットでカウンターして真壁にタッチ。
 真壁は永田をショルダータックルでなぎ倒し、コーナーでエルボーを連打。ここで小島がカットに入るが、小島もコーナーに振って往復串刺しラリアット。そして永田にコーナーでテンカウントパンチからノーザンライトスープレックスホールド。さらにジャーマンスープレックスを狙うが、永田が振り払ってビッグブート。さらに真壁のラリアットをキャッチしてエクスプロイダーで叩きつけて小島にタッチ。
 小島は真壁にマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶが、真壁に向き直った瞬間に真壁がラリアットを叩き込み、辻にタッチ。
 辻は小島に串刺しジャンピングエルボーからボディスラム、さらにその場飛びのスワントーンボムと呼べる美しいフォームのサンセットフリップを見舞い、続けてボディプレス。さらにブレーンバスターを狙うが、着地した小島がコジコジカッター。ここに真壁&本間がカットに入り、2人で小島を押さえつける中で辻がドロップキック。今度は辻が押さえる中で真壁&本間がサンドイッチラリアットを叩き込み、辻がロープに飛んでスピアーを付きさすが、田口がギリギリでカット。
 辻は逆エビ固めも、小島はその脚力だけで辻を吹き飛ばし、ラリアットを狙うが辻はバックを取ってのスクールボーイで切り返し、辻が怒涛のエルボー連打で小島にヒザを付かせてからロープに飛ぶが、小島がカウンターのラリアット。辻は風に舞う木の葉のように錐揉み回転しながら吹っ飛んでしまい、カウント3を奪われた。

<試合後コメント>
本間朋晃
「昨日、俺はタイチにやられちまったから、言えなかったことが一つある。俺の目の前でザックとタイチはIWGPタッグのベルトを見せびらかせていやがった。俺と真壁……真壁は違う。俺はちょっと今ダメかもしんねえ。どん底かもしんねえ。でも、仮にも第69代IWGPタッグチャンピオンなんだよ。ナメんじゃねえぞ! お前らのベルト、凄え凄え輝いて見えた。やっぱり欲しいよ。俺と真壁、夢の続き、俺は忘れてないから。あのベルトがどうしても欲しい。どん底でも、絶対俺はチャンスを掴んでみせる」

辻陽太
「ああ、また小島さんのクローズラインに沈んでしまった。まだまだ弱いな。強くなんなきゃな。それとよ、昨日、俺はゲイブに言ったよ。『お前がLA道場にいるメリットは何だ?』って。それはな、ゲイブだけじゃない。他のLA道場のメンバーにも言っているんだ。クラーク、アレックス、どうなんだ? なんならアレックス、お前は日本の『NEW JAPAN CUP』にエントリーしてたろ? でも、こんな状況で来れなくなって、実際、今開かれているアメリカの『NEW JAPAN CUP』、お前はどうなんだ? 出れてないだろ? なんでかわかるか? お前がLA道場生だからだ。いい加減目を覚ませ。言ってやるよ。お前らは洗脳されてんだよ。これが洗脳を解くチャンスだぞ。いいか、よく聞いとけ。人生は日々の選択だ。今、お前が何を選択するか、それがお前の人生だ」
※真壁はノーコメント

小島聡
「エル・デスペラード、ちょっと名前が長いから略して、デスペラー。昨日、貴殿のコメントをスマホサイトで読ませてもらったよ。フィニッシュ限定マッチというアイデアを聞かせてもらった。ラリアットを使っていいという、あまりにもあまりにも凄いアイデアを聞いて感動している。俺がラリアットを使って、ここ5年、ここ10年、ここ20年、ここ25年、ず~っとラリアットでしか勝ってないのを知らないのか、お前は? いや、お前じゃない。貴殿だな。このプロレス界のことを何も知らないのか? 昨日も俺のことを知らないって言ってたもんな。そりゃあ、プロレスのことを何にも知らないと思うよ。だけど、そのキミのアイデアはとてもいいと思う。フィニッシュ限定、ラリアット。だったら、キミのフィニッシュは何でもいいぞ。俺がラリアットを使えるんだったら、キミは何を使っても構わない。一発で終わらせてやるよ。それだけ楽しみにしとけ。いろんなアイデアを俺も頭に入れとくよ。だけど、お前のそのアイデアが一番熱いと思う」

田口隆祐
「(『ガリレオ』の福山雅治のモノマネをしながら)小島聡vsエル・デスペラード? 実に興味深い……」

永田裕志
「今日は寺門(辻のこと)が身体が大きくなって、凄い迫力が出てきたっていうか、ちょっと見ない間に凄い成長したな。あれはヘビー級で十分やっていける物を持っている。それがやっぱり若い選手が成長していく中で、今一番伸びているのは寺門かなと思いました。以上です」

第3試合


 両軍が入場し、コールを受けた鷹木がみのるに向けてNEVERのベルトを掲げたところでみのるが奇襲してゴング。
 みのるは場外で鷹木を鉄柵に叩きつけ、リング上ではSANADAがDOUKIの足を取ってパラダイスロックの体勢に入るが、DOUKIが下から蹴り上げて回避するも、突っ込んでいったところでSANADAに場外に放り出され、SANADAがプランチャで追撃。
 鷹木に代わると、鷹木がDOUKIにボディスラムからネックロック。さらにスライディングラリアットを狙うが、「と!見せかけて!」と叫んでコーナーに控えるみのるへラリアット。DOUKIにはセントーンを見舞い、SANADAにタッチ。
 SANADAはロープに飛ぶが、エプロンからみのるが捕縛してぶら下がり式の腕十字。ここから4人入り乱れての場外戦へと発展し、みのるがリングの下からイスを取り出して鷹木を殴打。DOUKIはSANADAをリングに戻すとコブラクローで首を絞めあげてからみのるにタッチ。
 みのるはSANADAとチョップの打ち合いを展開し、みのるが顔面への張り手でSANADAを怯ませてキャメルクラッチ。ここへ鷹木が突っ込んできてカットするも、みのるが強烈なエルボーで場外に排除。
 DOUKIに代わると、DOUKIはブレーンバスターを狙うが、SANADAはこれを耐えてフランケンシュタイナー。SANADAは鷹木にタッチを求めるが、DOUKIが先にみのるにタッチ。みのるはSANADAをロープに振っていくが、SANADAがカウンターの低空ドロップキックでヒザを撃ち抜くと鷹木にタッチ。
 鷹木はショルダータックルでみのるをなぎ倒し、串刺しラリアットを連発してブレーンバスター。さらに組み付いていくが、みのるはボディブローで外すとエルボーでコーナーまで吹き飛ばし、助走をつけて串刺しフロントハイキックからPK。鷹木とみのるは足を止めてのチョップ合戦からエルボー合戦と正面から打ち合っていき、互いにノーモーションでのエルボーの速射。みのるは鷹木のパンピングボンバーをかわしてスリーパーホールドからのゴッチ式パイルドライバーを狙うが、鷹木はショルダースルーで切り返し、スライディングラリアットを放つもみのるはこれを回避。みのるはフロントネックロックで高木を絞め上げながらDOUKIにタッチ。
 DOUKIは鷹木へラリアットを放っていくが、鷹木はこれを倒れずに耐え続け、ナックルで迎え撃ってから龍魂ラリアット。SANADAにタッチ。
 SANADAと鷹木はDOUKIにトレイン攻撃を見舞い、鷹木の延髄ラリアットからSANADAのフロントキック、鷹木のバックドロップ+SANADAのドロップキックの合体攻撃。さらにSANADAがその場飛びのムーンサルトプレスを見舞い、TKOを狙うがDOUKIが着地するとみのるがSANADAへレフリーをプッシュ。SANADAの動きが思わず止まったところでDOUKIが延髄斬り。みのる&DOUKIがトレイン攻撃を見舞い、DOUKIがスライディングキック、みのるのPK、DOUKIのスワンダイブ式フットスタンプと連撃。
 カットに来た鷹木とみのるが正面からゴツゴツとエルボーで打ち合っていき、鷹木が左右のエルボーからパンピングボンバーを狙うが、みのるがスリーパーホールドで捕らえて鷹木の動きを止める。その間にDOUKIがSANADAへデイブレイクからスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うが、これを耐えたSANADAがドラゴンスリーパーの体勢。DOUKIはこれを首固めで切り返すが、追撃を狙ったところでSANADAがオコーナーフリッジで丸め込み、カウント3を奪った。
 
みのる「おい、鷹木ィ!鷹木信悟!俺と、鈴木みのると、NEVERをかけて、俺とシングルで戦え!文句ねえな?!そしてもう1つ!無条件でそれをよこせ。文句ねえよな?よえーんだもんなあ?アッハハハ!」

鷹木「オイ鈴木ィ!無条件で、このベルトをよこせだと?分かったよ。持ってけよ……なんて言うと思ったか馬鹿野郎!鈴木、お前がこのベルトを宝物と表現したように、俺にとっても大切な宝なんだよ!この宝が欲しかったら、完全にこの俺をKOしてみろ!鈴木みのる?最高のケンカ相手じゃねえかオイ!やるぞオイ!新日本!コイツとNEVER組めオイ!NEVER戦組め!場所は!8・29神宮球場だ!どっちかがぶっ倒れるまで!いや!どっちかが失神して病院送りになるまでトコトン殴り合おうじゃねえか!」

<試合後コメント>
鈴木みのる
「オマエらも聞いたろう? これで決まりだろう! オイ! 決まりだ! 明日のスポーツ新聞、インターネット、そしてNEW JAPAN WORLD。見出しはこうだ。『NEVER王者・鷹木信悟、弱いくせに鈴木みのる様の挑戦を仕方なく受けました。泣きながら“これ差し上げます。何もしないで帰ってください”と泣きつきました』と書け! オイ、見りゃ分かるさ(※笑う) 『どちらかが倒れるまで』? 何、甘いこと言ってんだ! 『どちらかが動けなくなるまで』だ。ぶちのめしてやる。鷹木ィ! 新日本! 覚悟しろ!」

DOUKI
「オイ、コレ、3カウント入ってたか? エリートめ、見てろよ! こんなんじゃ終わらねぇぞ、クソ!」

鷹木信悟
「もういいだろ、新日本プロレス! いい加減、発表してくれよ! えぇ? 対戦相手も、完全に決まったろう。8・29明治神宮球場! NEVER無差別級選手権試合! 鷹木信悟vs鈴木みのる、確実だろう! あの野郎、(※アゴを押さえながら)痛てぇなぁ、ホントに! 痛すぎるけど、楽しすぎるぜ、オイ! 最高のケンカ相手じゃねぇか! あの野郎、常に上から目線で見やがって。確かにアイツは、キャリアもある、実績もある、名前もある。申し分ないよ。だがな! 1つ、俺はオマエのこと、『プロレス王』なんて思ったこと、いちどもねぇからな! それを神宮までにしっかり、暴いてやるよ!」

第4試合


 気合十分の棚橋が先発で出ていってタイチを挑発すると、タイチは気だるそうにリングイン。棚橋とタイチの対面でゴングが鳴るが、タイチは全く組み合う姿勢を見せず、一度も触れ合わずにザックにタッチ。
 棚橋とザックの対面となり、手4つから腕の取り合い、ヘッドロック、ショルダータックルの攻防を棚橋が制する。再びショルダータックルを狙うザックがコブラツイストで絡みつくが、棚橋もコブラツイストで返し、アームホイップからアッパーエルボー。ザックは冷静に退却して間合いを外し、デスペラードにタッチ。棚橋も天山にタッチ。
 デスペラードは天山を罵倒してロープに飛ぶが、天山はヘッドバッドで迎撃し、モンゴリアンチョップを連打。デスペラードはサミングで対抗していくが天山は怯まずモンゴリアンチョップ。天山はブレーンバスターを狙うが、金丸がカットするとワトが飛び込んできて金丸を殴打。金丸はワトの突撃をスカして場外に放り出すと天山に低空ドロップキックを見舞い、全員入り乱れての場外戦へ。タイチは飯伏を「アイツと一緒に死ねよこの野郎!」とカメラケーブルで首を絞めあげ、金丸とともに天山の目をえぐる。タイチが天山をリングに戻すと、デスペラードが足へのボディプレスを見舞ってザックにタッチ。
 ザックも足攻めを引き継いでヒザへのストンピングからレッグロック、トゥーホールドと痛めつけてタイチにタッチ。
 タイチは天山の顔面を踏みつけて屈辱を味わわせ、カットに入ろうとする飯伏へ「またぐな。またぐなよ」と牽制。さらに「どうした天山、終わりか?」と挑発しながらモンゴリアンチョップを放ち「なんだこのしょっぱい攻撃は!」と逆上してサミング。さらにロープに飛ぶが、天山はカウンターのマウンテンボムで叩きつけて飯伏にタッチ。
 飯伏はタイチに掌底連打からのソバット、その場飛びのカンクーントルネードを見舞い、ジャーマンスープレックスの体勢も、タイチが暴れて抜け出すと正面からミドルキック打ち合いに。さらに顔面を蹴り合うフロントハイキックの打ち合いとなるが、タイチのハイキックをかわした飯伏が鋭いローキック。さらに串刺し攻撃を狙うが、タイチがこれをかわしてジャンピングハイキック。さらにアックスボンバーを狙うが、飯伏はフランケンシュタイナーで迎え撃ち、ワトにタッチ。
 ワトはタイチにエルボー連打からロープに飛ぶが、エプロンから金丸がキック。タイチがワトの喉を掴んで引き倒し、金丸にタッチ。
 金丸はワトのスワンダイブ攻撃を見切ってプッシュして場外に突き落とすが、ワトもすぐにエプロンへ戻ってスワンダイブ式の錐揉みエルボー。ワトはロープに飛ぶが、金丸がカウンターのドロップキックを突き刺し、デスペラードとともにトレイン攻撃。さらにデスペラードの旋回式バックドロップ+金丸のドロップキックの合体攻撃を見舞い、金丸が側頭部へ低空ドロップキック。そしてディープインパクトを狙うが、ワトがこれを回避してドロップキック。棚橋にタッチ。
 棚橋は金丸にフライングフォアアーム、デスペラードにはドラゴンスクリューを見舞い、ザックにもドラゴンスクリューを狙うがタイチがローキックでカット。タイチ&ザックはトレイン攻撃を見舞い、タイチが「死ね!棚橋!」とバズソーキック。さらにユニオーネの竜巻を狙うが、飯伏がカットしてタイチにハイキック。さらに飯伏がタイチにカミゴェを叩き込んでKOすると、棚橋が金丸のウイスキー攻撃をかわしてドラゴン張り手を見舞い、ゴールデン☆ブレイド。そして棚橋がコーナーに上がりザックへハイフライアタック。天山が金丸に串刺しラリアット、ワトが昨日解禁した新技の縦回転ドライバーで突き刺し、場外のデスペラードへトルニージョ。そして棚橋が満を持してのハイフライフローで金丸から3カウントを奪った。
 はらわた煮えくり返るタイチは「おい。殺してやるよお前ら。マジで殺してやるよお前ら2人、やるんだな?殺してやるよ」とIWGPタッグへのリマッチを認めることをほのめかして退場。棚橋&飯伏は笑顔で拳を合わせながら退場。

<試合後コメント>
エル・デスペラード
「凄えな、ザックとタイチ。旧世代の神と新世代の神とやってたのか。ああ、それは楽しそうだ。まあ、それはいいや。タイチとザックに任せるよ。バカ(小島のこと)はなんて言ってた? KOPWのこと言ってたんだろ? ということはさ、さすがにルールぐらい持ってきただろ」

──デスペラード選手が考えたルールがいいと。自分も考えていると。
「考えてるっていう割にはなんで俺のアイデアなんだよ。自分で持ってこいよ。バカかあいつ。で、なに? フィニッシュ限定マッチ? あれ、なし。いい、いい、めんどくさい。なしなし。逆。クローズライン禁止な。お前、クローズライン使うな。で、俺はピンチェ・ロコ使わねえから。それでいいだろう。俺が持ってきたルールがなんたらかんたらって言うんだったら、そのルールでやってみろ」

タイチ
「(IWGPタッグのベルトを床に置き、自身も膝をついて)そんなに欲しいか、これ? そんなに大事か、お前らにとって、これがよ。そうだよな。俺らが獲って、価値が上がりたい放題だもんな。ビビって誰も来やしねえし、結局お前らだけが来てる。やりてえのか? そんなにやりてえのか? お前らマジで終わらせてやるからな。(腕を左腕をさすりながら)シビレちまって、てめえの膝で。死にてえか? 死にてえのか? 終わりたいんだな。棚橋だけ終わらせてやろうと思ったけどよ。飯伏、わかんねえか、俺がやりたいこと。ゴールデン・ボールズ、両方の玉、潰してやるよ。お前らの玉。(IWGPタッグのベルトを足で蹴飛ばし、踏みつけながら)こんなもの懸けても懸けなくてもどっちでもいいよ。てめえら、本当に気に入らねえ。今度こそ終わらせてやるよ。いいぞ、どっちでもいいぞ。どうせこんなもんなんだよ。なあ、ザックよ。どっちでもいいよな。こんなザック見たことねえよ」
ザック「じゃ、リマッチさせてやるよ。これでタナハシは完全に息絶える。イブシは自分が神になったとほざいてるのか?俺にはそう見えないが」タイチ「獲りに来い。やりてえんだったら、(記者に向かって)お前ら伝えておけ。(ベルトは)ここにあるから。これを持って、俺らのもとに今すぐ来いって。挑戦させてくださいって、拾ってこい。そうしたら考えてやる。拾え。言えよ」
※金丸はノーコメント

マスター・ワト&天山広吉
ワト「おい、金丸。次はシングルマッチ。俺と1vs1で決着つけようぜ。もちろん結果は、俺が、俺が勝ってやる!」
天山「ワト、いいぞ、いいぞ! その調子。あいつは頼もしいよ。昨日は負けたけども、一回二回負けただけでへこたれるような奴じゃないから。ワト、マスター・ワト、シングルで金丸なんて、そのへんふっ飛ばしてやれって。俺もサポートするから。マスター・ワトになるチャンスや」

棚橋弘至&飯伏幸太
棚橋「よし! ずっと、ずっと膝を攻められたけど、今日やっと返した。勝ち星で返したから」
飯伏「わかったでしょ、見て? もう復活ですよ、棚橋さん!」
棚橋「このチームは飯伏には迷惑かけたけど、いろいろ苦しめたけど、俺の復調にかかってるから。急に変わってはいけないけど、飯伏が俺の気持ちを引っ張り上げて、その気持ちに身体がついてきてる。キャリアの中でもこういう状態は本当に珍しい。だからこそ、今を大事にしたいし、今日タイチ(カミゴェのゼスチャーをしながら)、ノックアウトされてんじゃん」
飯伏「棚橋さん、僕がもっともっと上げていきます」
棚橋「お~し!」
飯伏「このタッグチーム、もっともっと僕が引き上げていきますから」
棚橋「お~し!」
飯伏「上げていきますよ!」
棚橋「お~し!」
飯伏「これからですよ!」
棚橋「お~し! さすがに250メートルダッシュは俺にはきついけど、がんばってついていくよ」
飯伏「お願いします」
棚橋「それとさ、あと一個だけ。昨日勢いでカミナゲって言っちゃったけど、やっぱりあれはやめよう!」
飯伏「なしで!」
棚橋「なしで!」
飯伏「でも、新しいものを僕は98個。2個消されてるんで。お願いします」

第5試合


 連日続くEVILと内藤の前哨戦。ゴングを待たずにBULLET CLUBが奇襲して場外戦からゴングが鳴り、内藤がEVILとセコンドの東郷を2人同時に相手して場外戦で圧倒。内藤はEVILをリングに戻して顔面をグリグリと踏みつけ、バックエルボーからロープに飛ぶが、場外から東郷が足を引いて内藤を倒すと、EVILがロープを使ったニーロックで内藤のヒザを痛めつける。
 石森に代わると、石森もヒザへのストンピングやニークラッシャー、ニーロックと足攻めを引き継いで痛めつけてからEVILにタッチ。
 EVILは内藤のヒザにストンピングを連打し、「内藤!」と叫んでヒザへのニードロップからニーロック。内藤がブレイクすると、「カモン内藤!カモン内藤!」と額を突き合わせながら挑発。内藤がチョップ連打で反撃していくが、EVILはフィッシャーマンズスープレックスを狙う。内藤が耐えるとEVILはロープに飛ぶが、内藤がドロップキックでカウンター。両者タッチ。
 BUSHIは石森のエルボーをかわしてフランケンシュタイナーで放り捨て、オーバーヘッドキックからミサイルキック。さらにライトニングスパイラルを狙うが、石森が振り払ってエルボー。両者正面からエルボーの打ち合いとなり、ロープに振られた石森がハンドスプリングオーバーヘッドキック。EVILにタッチ。
 EVILはBUSHIに串刺しラリアットからダークネスフォールズを狙うが、BUSHIが着地してDDTで突き刺し、内藤にタッチ。
 内藤はEVILへ串刺しドロップキックから振り子式ドロップキック。さらにコーナーで何度も顔面を踏みつけ、顔面を貫く低空ドロップキック。そしてスイングネックブリーカーの体勢も、EVILがブレーンバスターで返そうとするとプルマ・ブランカで絞り上げるが、東郷がエプロンに上がってくると内藤は技を解いて警戒。内藤は改めてデスティーノを狙うが、EVILが振りほどき、内藤の足をレフリーにもたせて股間へトラースキック。さらにダークネスフォールズで叩きつけ、EVILの体勢に入るもBUSHIが延髄斬りでカットし、突っ込んできた石森をバッククラッカーで排除。EVILはBUSHIへラリアットを狙うが、内藤がマンハッタンドロップで迎撃して延髄斬り。さらにBUSHIがコードブレイカー、内藤がジャックナイフで固めるもカウントは2。内藤はデスティーノを狙うが、EVILが内藤をレフリーへ突き飛ばし、正面衝突を食らったレフリーが昏倒。

 無法地帯となったリングへスポイラーズ・チョーカーを持った東郷が上がってくると内藤は東郷に向き直って警戒するが、その背後からEVILが内藤へ急所打ち。さらに東郷がスポイラーズ・チョーカーで内藤の首を絞めあげるが、なんとここへ欠場中だったL.I.Jのパレハ、高橋ヒロムが入ってきて内藤を救出。
 ヒロムは石森へショットガンドロップキックを見舞って石森にマウントナックルを連打。ここで目を覚ましたレフリーがヒロムの介入をL.I.Jの反則とみなし、試合終了のゴングを鳴らさせた。

ヒロム「おいおいおいおいおいおい!俺が反則負けかよ!あ?BULLET CLUBはこんだけ反則しても反則負けにならねえのに、俺には随分厳しいじゃね―かレフリー!おうおうおう、俺が来ないほうがいいみたいになっちゃったじゃね―かぁ!……ごめ~ん!まあいいや。石森、お待たせいたしましたぁ!分かるよ、分かるよ。『おいおいヒロムちゃん、ホントに肩は治ったのかい?』って心配そうな顔してくれてる石森くん、だぁ~いじょうぶ!こ~んな動き(左腕を振り回す)したって、こ~んな動き(左腕を左右に振る)したって!全然ビクともねーから!ガンガン攻めてこいよ!おい、石森!明後日の大阪大会から、また遊ぼうぜぇ~?」

<試合後コメント>
EVIL&ディック東郷
「オイ! いいとこで邪魔しに来やがってよぉ! このワイヤーで絞め落とす前に現れやがって! オマエ、何人増えようがよぉ、変わんねぇんだよ。2人増えようが、3人増えようがよぉ。俺がEVILの隣にいる限りは、絶対に負けることはねぇ!」
EVIL「アイツらはよぉ、やっぱりクソ野郎どもだ、よく覚えとけ!」

石森太二
石森「(※鼻と口のあたりを押さえながら這うようにしてインタビュースペースに現れ、座り込む)不意打ち食らっちまったよ! アイツ、それなりに回復してたな。でもな、今日はあくまで不意打ちだから問題ないよ。てか、てか、あの野郎、『真正面から真っ向勝負で』ってこだわってるわりには、襲撃するんだな! ハハハハ! おかげで俺も、さらにムカついたよ。大阪で復帰してくるんだろ、アイツ? よぉーし、やってやるよ! ヒロム……きゅん!(笑)」

高橋ヒロム
「おかしい。レフェリーおかしいぞ! オイオイオイ、こりゃあレフェリー、3人全員出てきた方がいいんじゃねぇか? どうせ控室で見てんだろ? でも、何を言っても、今日俺が何だか分かんないけど反則負けになっちゃったのは確か。だから……ごめんなさい!(※深々と頭を下げる)
とりあえず、みんな、お待たせ! ヒロムちゃん、完全復活~~~(※と、両腕をグルグル振り回す) ほら、ほら、いけるわ。完全復活。ところで、石森、いや石森きゅん! 7日の後楽園のコメント、胸に突き刺さった~! いや何か、あまりにも正論を言われすぎて、こうやって(※拳を下から突き出す)えぐられた感があるけど、まぁ仕方ない。認めるよ。でも、石森きゅん、俺のYouTubeを見てくれてるそうで、ありがとう! あ!? おやおや!? おやおやおや!? これはもしかして、石森きゅんのツイッターの『相手を知る』シリーズに、もしかしたら出していただけるんじゃないか? もしかしたらそのために、俺のことを調査するためにYouTubeを見てくれてるんじゃないかと、俺はそう受け取りました。
楽しみだね。あまりにも楽しみ過ぎて、あまりにも神宮が楽しみ過ぎて、石森のことをこの手で……(※髪の毛をかきむしり目を見開いて)アアアー! これより先は言ってはいけないんでしたー! これより先を言ってしまうと大変なことになってしまうんで、言いません! ヒロムちゃん、完全にテンションが舞い上がっております! だから、言ってはいけないことを、今言いかけました。ここはカットでお願いします!
さて、ここで問題です。高橋ヒロムは石森きゅんを、果たして何分で仕留めることができるでしょうか? 正解者1名に、石森きゅんのあの、いっぱいある腹筋の1ブロックをプレゼントします。コメント欄にぜひ!」

内藤哲也
「(※ふらつく足取りでインタビュースペースに現れ、座り込む)確かに、俺には後がない。崖っぷちかもしれない。EVILに、『トコトンまで追い込んでやる』って言われてるしね。でもさぁ、残念ながら俺、全然追い込まれてないんだよね。確かに後がないよ。崖っぷちだよ。でもさぁ、この状況なぜか、ワクワクしちゃうんだよ。理由は分からない。でも……ワクワクしちゃうんだよ。なぁEVIL、早く俺をトコトン追い込んでくれよ。こうしてバックステージでコメントもできないぐらい、追い込んでくれよ。神宮大会当日が、イヤでしょうがなくなってしまうぐらい、トコトン!追い込んでくれよ! じゃなきゃ、俺に敗れ、皆様の予想通り、王座から転落してしまう、そんな未来しか見えないよ。ディック東郷と仲がいいことは分かったよ。『EVILこそ正義』なことも分かったよ。そんなことはどうでもいいからさぁ、さっさと俺を、追い込んでくれよ。カブロン!」

第6試合


 NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメントの決勝はCHAOS同門対決。
 先発を買って出たYOSHI-HASHIが「ウエーイ!」と雄叫びを上げるとオカダは「俺?」と自身を指差しながら前に進み出る。
 ゴングが鳴ると手4つで間合いを計り、指先が触れ合うとさっと距離を取る。ロックアップで組み合って押し込み合い、オカダが離れ際に張ろうとするとYOSHI-HASHIが先にエルボーで先制し、逆水平チョップを連打。さらにロープに飛ぶが、オカダはビッグブートでカウンターし、低空ドロップキックで追撃してSHOにタッチ。
 SHOは3人で相手方の得意とする太鼓の乱れ打ちを見舞って挑発して突っ込んでいくが、YOSHI-HASHIがブートで止めて後藤にタッチ。
 後藤とSHOはロックアップからヘッドロック、ショルダータックルの攻防となり、これを制したSHOが後藤をなぎ倒してジャーマンスープレックスを狙うが、後藤が脱出してロープに飛ぶ。SHOはドロップキックでカウンターしてロープに飛ぶが、後藤が追走してニーリフトを見舞い、YOSHI-HASHI&石井を呼び込んで太鼓の乱れ打ち。後藤らは3人でのトレイン攻撃から後藤&石井のサンドイッチキック、YOSHI-HASHIのトラースキックと連撃。
 石井に代わると、SHOをコーナーに押し込んで串刺しの逆水平チョップを連打。SHOはエルボーで反撃していくと石井は「来いよコラ!」と受け止めた上で逆水平チョップ+エルボーを交互に打ち込んでいく。SHOがコーナーダウンするとYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIはSHOをロープに引っ掛けてドロップキックを叩き込み、後藤にタッチ。
 後藤とYOSHI-HASHIはダブルのショルダータックルを見舞い、後藤がSHOへチンロック。さらにミドルキックでSHOをなぎ倒し、コーナーでSHOの顔面を踏みつけて串刺しラリアットを狙うが、これをかわしたSHOがブレーンバスター合戦に競り勝って叩きつけてタッチを求めるが、石井&YOSHI-HASHIがこれをカット。2人でSHOをロープに振るが、SHOは2人まとめてスピアーでなぎ倒して矢野にタッチ。
 矢野は素早くコーナーマットを外し、後藤が向かってくるとコーナーマットを投げ渡し、思わず受け取ってしまった後藤の背後を取ってスクールボーイ。後藤がすぐにキックアウトすると矢野は「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」と命乞いしながらコーナーマットで殴りかかるが、後藤がこれをかわして村正からバックドロップ。後藤は牛殺しを狙うが、矢野が着地するとラリアットでなぎ倒してYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIは矢野に串刺しバックエルボーからラリアットを狙うが、矢野がこれをかわして髪の毛を引っ張って引き倒し、オカダにタッチ。
 オカダとYOSHI-HASHIは正面からエルボーで打ち合っていき、YOSHI-HASHIが逆水平チョップに切り替えると優勢に。しかしオカダはこれをかわしてロープに飛び、ランニングバックエルボー、串刺しバックエルボーからのDDTと得意の連撃を見舞い、ツームストンパイルドライバーの体勢へ。YOSHI-HASHIはこれを着地するとヘッドハンターで叩きつけ、後藤&石井が入ってきてオカダにトレイン攻撃。さらにYOSHI-HASHIのトラースキック、後藤の延髄ラリアット、YOSHI-HASHIのコードブレイカー、石井のジャーマンスープレックスと立て続けに決まり、YOSHI-HASHIがトップロープからダイビングヘッドハンター。YOSHI-HASHIはカルマの体勢に入るが、SHOがドロップキックでカット。石井がSHOを排除しようとすると矢野が石井を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、後藤が矢野をラリアットで排除。さらに後藤はオカダにラリアットを狙うが、オカダはフラップジャックで迎え撃つ。そこへすかさずYOSHI-HASHIがオカダにトラースキックを突き刺し、6人が大の字になってダウン。
 YOSHI-HASHIは雄叫びを上げてオカダにラリアットを狙うが、オカダがカウンターのドロップキックを突き刺してツームストンパイルドライバーから変形コブラクラッチ。YOSHI-HASHIがロープを目指すもリング中央に引き戻され、これで決まりかと思われたが、石井がなんとかカットに成功。オカダはYOSHI-HASHIへ腕を取りながらのショートレンジラリアットを放つも、YOSHI-HASHIは掴まれた腕を引き寄せながらの強烈な左ラリアット。さらにYOSHI-HASHIはオカダのビッグブートを耐えて右のラリアットでなぎ倒してバタフライロック。オカダもタップを迷うほど苦しめられるが、ギリギリで足を伸ばして自力でブレイク。
 YOSHI-HASHIは再びカルマの体勢も、オカダがローリングラリアットを狙うと逆にショートレンジラリアット。さらにロープに飛ぶが、オカダはドロップキックでカウンター。両者タッチ。
 石井とSHOの対面となると正面からラリアットでぶつかっていき、互角と見るや足を止めてのエルボーの打ち合い。石井はSHOのスピアーをガッチリ受け止めてブレーンバスターも、SHOは即座に起き上がってスピアー。SHOは腕を取りながらの左右のミドルキックからトラースキック。そしてぶっこ抜きジャーマンスープレックスを狙うが、後藤がカットに来るとSHOは後藤とのエルボー合戦を展開。背後から忍び寄った後藤が金具むき出しのコーナーに叩きつけ、突っ込んでくる石井にはマンハッタンドロップを見舞ってからシーソーホイップで石井を金具むき出しのコーナーに叩きつけてアシスト。SHOが石井をジャーマンスープレックスホールドで叩きつけ、パワーブリーカーを狙っていくが、石井が振り払うと飛びつき腕十字。石井の腕が伸び切るも、石井は上から体重をかけて潰すとキックアウトしたSHOがミドルキックを連打。石井は正面から受け止めて逆水平チョップ。ここにYOSHI-HASHIが飛び込んできてSHOにバッククラッカーを見舞い、石井がパワーボム。
石井はラリアットを狙うが、SHOがラリアットで撃ち落としてその場飛びのジャンピングニー。さらにロープへ飛ぶが、石井がカウンターのラリアットでSHOを吹き飛ばし、垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、SHOが空中で膝を入れて脱出すると石井がヘッドバッドでSHOを怯ませ、再び垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、SHOは空中で組み付いて腕十字。これはなんとか後藤がカット。SHOはショルダーアームブリーカーの連発からクロスアーム式ジャーマンスープレックスホールドもカウントは2。SHOは雄叫びを上げてラリアットで石井をラリアットで叩き伏せ、弓を引いてショックアローを宣言。石井はショックアローをショルダースルーで切り返し、SHOが再びラリアットを狙ったところで後藤がSHOを担ぎ上げ、後藤の牛殺し+YOSHI-HASHIのトラースキックの同時攻撃。さらにYOSHI-HASHIがランニングダブルニー、石井がスライディングラリアットを見舞い、石井が走り込んでのラリアットから満を持しての垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪った。

 勝者組にはNEVER6人タッグ王座のベルトが手渡されていくが、YOSHI-HASHIの分はオカダが笑顔で握手を交わしたあとにその腰に巻く。そして最後はCHAOSの6人で笑顔の記念撮影を行った。

YOSHI-HASHI「ようやく、ようやく!ベルトを獲ることが出来ました!大体ね、タイトルマッチする前とかね、試合勝ったあとなに喋ってやろうとか、他の人は考えてると思うけどね、俺は今こう、マイクを持っている今現在、ノープランで話してますからね!ただ、俺が言いたいのはね、物事が変わるのは一瞬。ずっと言ってきたけどね、全く変わらなかった。もちろんね、やって毎回変わってたらね、そんな人生楽しいことはないよ。なかなか、上手く行かないからね、すごく楽しいと思うんだ。とりあえず今、ホッとしてるのはね、俺が昨日の試合後に言った約束、ようやく約束果たせたから、もうそれだけで胸いっぱいだから。俺だけじゃないよ?あなたたちも、明日ね、明日もし明日つまずいてることがあっても、なにか大きく変わるんじゃないか?俺はね、願ってるよ。もしもつまずいてもね、また立ち上がればいいんだよ。それだけ!明日以降、俺も、そしてあなた方も、なにか大きく変わりますように!なにかが変わるとき、そう!物事が変わるのは一瞬だぁっ!」

<試合後コメント>
オカダ・カズチカ&SHO
オカダ「まあ、負けましたけど、同じCHAOSでの戦いがね。お客さんのストレスが溜まるような試合が最近多かったと思うんですけど、満足してもらえるような試合がCHAOSでできたと思います。『NEW JAPAN CUP』もそうですし、本当に栄冠の一歩手前というのが凄く悔しいことですけど、ただまあやっぱり同じCHAOSがチャンピオンになりましたし、本当にYOSHI-HASHIさんが目の前で俺たちを倒してチャンピオンになったっていうのがね。まあ、今日の戦いを見てもらえれば、NEVERシックスメンの価値も上がったんじゃないかなと思います。こんな激しい戦いをするチャンピオンですから、機会があればもう一回やりたいな。でも、向こうのほうが連携取れていたと思いますし。でも、本当にCHAOS全員でメインイベントをやることができたんで、なんか2020年いろいろありましたけど、忘れられない1試合になりました。ありがとうございました」
SHO「後楽園のメインでトーナメントの決勝まで俺を連れてきてくれたオカダさんと矢野さん、本当にありがとうございました。そして、最後の最後に本当にすいませんでした。俺の長い長い、これからも続くレスラー人生のもう一つの目標になった。YOSHI-HASHIさん、後藤さん、石井さん、あなた方に一人ずつリベンジします。最後に心から俺はCHAOSで本当によかった」
※矢野はノーコメント

YOSHI-HASHI&後藤洋央紀&石井智宏
YOSHI-HASHI「ありがとうございました!」
後藤「お疲れ!」
石井「この3連戦はYOSHI-HASHIが全てだろう。これが獲れたのもYOSHI-HASHIのおかげだ。ここに来るまでさんざん、レスラー、マスコミ、ファンにいろいろ言われてきただろ? でも、本人はよ、着実に一歩ずつ一歩ずつ、ゆっくりだけど着実に前を向いて歩いていた。その証だよ。いいんだよ。何言われようが、何を思われようが、何年かかろうが辿り着きゃいいんだよ。辿り着いただろ、今日。これからよ、今までいろいろ言ってきた野郎共をよ、黙らせるぐらいの試合をすればいいんだよ。なあ、YOSHI-HASHI?」
YOSHI-HASHI「そうっすね。あの、1個やって、3個進む人間もいれば、10個進む人間もいるしね。その半分の人だっているよ。多分、今こうやって見ている人たちっていうのはね、一歩進んでもそんななかなか進めない人が多いんじゃないかなと俺は思っているよ。別に何言われたって構わないけどね。お前はじゃあ、その生き方ができるのかと。自分自身のことを俺の生き方と照らし合わせてできんのかと。それだけだよ。俺がここまで来れたのはもちろん運もあったし、いろいろあったよ。諦めつかないでやってきたっていう、それの自負があるから。自信あるよ、それだけは。だから、何言われたってね、『お前、それやってみろ』と。俺はそれだけ。もう自分を信じるしかないから。誰も助けてくれないから。でも、石井さん、後藤さん、タッグリーグに一緒に出て、あと一歩のところで栄冠掴めなかったし、今日こうしてベルトを掴んだのはめちゃくちゃうれしいですね。結構僕、感動するような映画を見ても涙出たことないけど、今日はさすがに泣きそうになっちゃいました(笑)。それも正直なところ」
後藤「本当、俺はYOSHI-HASHIから夢をもらったよ。もらった。一つ言えることだけど、諦めなければこうして結果がついてくるっていうことだよ」
YOSHI-HASHI「俺ら3人はしゃべりが達者じゃないけど、もう後藤さんも石井さんもずっと世話になってきたから、しゃべるぐらいのことは俺ががんばろうと思って(笑)。それだけ。そんなしゃべるのは得意じゃないから。でもね、気持ちだけは伝わったかなって、見ている人にね」
後藤「俺にも伝わってるから。見ている人たちにもきっと伝わっていると思うよ」
YOSHI-HASHI「大事なのはね、カッコつけて、上辺の何かを見せるだけじゃないんだよ。俺が見せたいのは、明日生きていく力。それだけ。別に俺のことをリスペクトしろとか、カッコよく見てくれなんて、俺は一切思ってないよ。俺たちしゃべり下手だよ。でもね、戦って、あなた方に明日生きていく強さを見せたい。それだけ。あんましゃべり上手くないから伝わるかわかんないけど、それだけは言いたいかな。あとリング上でね、泣かなかったのは、これで終わりじゃないですよ。NEVERをこの3人で獲ってさ、個人的にはだよ? 後藤さんがIWGPのヘビー獲るの、俺は見たいからさ。もちろん石井さんもそういうのを見たいから。もちろん俺もね。NEVERというのが今後IWGPとかそういう所に行く鍵だと思っているから。このまんまじゃ絶対終わんないから。戦って、戦って、俺たちは屈しないから」
石井「よし(と言って腰を上げる)」
YOSHI-HASHI「よし、また明日から戦っていくから。ありがとうございました。3人でベルト獲れて、心から本当によかった。これで次シングル獲ったら、泣いちゃうよ、俺はね(笑)。泣いちゃうから」
後藤「この3人で、この3人で獲れて、それが一番よかった」

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