【会見全文】皇治がRIZINへ電撃参戦を発表し那須川天心と武尊へ「必ずやってほしい」とメッセージ!新規参戦選手多数の計8カードが追加発表!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 18日、都内某所にて『RIZIN.22 ―STARTING OVER―』および『RIZIN.23 ―CALLING OVER―』のカード発表記者会見が行われた。

 RIZINは、今月7日のオンライン会見にてクラウドファンディングの開始と、8月9日&10日に横浜・ぴあアリーナMMで10000人規模の50%である5000人規模でRIZIN22&23を開催することを発表。
 9日に行われた記者会見では、扇久保博正vs朝倉海のRIZINバンタム級王座決定戦や、浅倉カンナvs古瀬美月、矢地祐介vsホベルト・サトシ・ソウザといった両日合わせて8カードが発表。この日の会見では、参戦の可能性がある選手として名が挙がっていた那須川天心や大雅、山本アーセンらの去就が注目されていた。

第1部


 この日は2部構成で会見が行われ、第1部では9日、10日合わせて新たに8試合の対戦カードが発表。

 まずは榊原信行CEOが挨拶を行った。

榊原CEO「しゃべるときだけマスクは外させていただいて。いよいよ(チケットが)明日から一斉発売ということで。実はですね、今回大会まで残すところ3週間。選手たちもここから3週間、きっと追い込みがしんどいところだと思いますけども、まず今日は基本的に東京に在住している選手たちに集まってもらいました。追加カードの発表をしたいと思います。天気の悪い中、まだ梅雨が明けませんけども、マスコミの皆さんありがとうございます。そして、まあリモートで会見を見ているファンの皆さん、追加の注目カードを今日ドンと発表させていただきますのでご期待いただけたらと思います。
まず、ここまでに決まってきたことをいくつか事前にカード発表前にお伝えしたいと思います。先程も少しお話しましたが、券売の方、先行予約の方、先着選考をさせていただいておりますが、一斉発売は明日の朝10時から、ぴあ、そしてイープラス、セブンイレブン、ファミリーマートさん、それぞれで朝10時から一斉発売になります。先行予約の状況は、このコロナ禍の中でも大変好調で、みなさんの熱い思いを既に感じさせていただいておりますが、いずれにしても2日間、キャパシティの半分しか会場に入っていただけない状況です。無感染というか、感染防止対策は徹底的に、他のサッカーとか野球に変わらない形で感染予防対策をしっかり当日会場でやらせていただくとともに、ソーシャルディスタンスを取っていただけるような形で、観客の皆さんは市松模様で座っていただくような、格闘技界初の体験になりますが、1万人の会場で約5000名の方に入っていただけるような状況を整えさせていただいております。だんだん少しコロナの数も増えてきて、皆さん観戦に少し躊躇される部分があるかもしれませんが、当日徹底的に感染予防対策を取るのと、あとは観戦に来ていただくお客様にもいろんな形でご協力いただいて、応援の仕方も含めて少し今までの格闘技の応援の仕方と変わるような形でのお願いをさせていただくことになると思いますが、いずれにしても久しぶりのライブで観戦頂ける機会なので、是非この歴史的なRIZINにとってのリスタート。日本の格闘技界にとっても、他のスポーツに負けないような形で格闘技の魅力を全国に、全世界に発信するいい機会だと思いますので、やはり会場の空気を作るのはファンのみんなだと思いますので、是非チケットの方を早めにお買い上げいただけたらと思います。
そして、放送・配信の環境もだんだん整ってきまして、今日発表させていただくことは、スカパーさん、RIZINの2015年のスタートからずっと放送を続けていただいていますスカパーさんでPPV放送を行います。両日ともにやらせていただきます。完全生中継で、高画質・大画面で見ていただける。既に視聴習慣がついていて毎回スカパーで見てると、スカパーのいいところは、その日の模様が録画できるところも1つ大きな大きな魅力だと思いますので、ここまでのRIZINの大会をすべて記録しているという方もたくさんいらっしゃると思うので、スカパーさんのPPVの放送は今回も引き続きやらせていただくということで。ただし、これは皆さんにご理解・ご協力いただきたいのは、金額を少しあげさせていただきます。会場で観戦に入っていただける方が約5000名。通常だったら1万人入る会場での応援になるわけですから、スカパーさんでの金額を3000円から5000円+消費税に上げさせていただきます。これまで視聴いただいた方からすると大きな値上げになると思いますが、会場に入れない分を含めて、この格闘技、RIZINも含めて事業継続していくためのご理解・ご協力いただけたらと思います。逆に、5000円いただくに余りあるファイトを選手たちと見せていきたいと思いますので、よろしくお願いします。あとは金額の値上げと合わせて、スカパーさんとの中では、なにか値上げした分の中から選手に還元できるような、勝利者賞なのか、KO賞なのか、なにか皆さんから少し増額していただく分の中で選手たちへの還元をこのあと考えていきたいと考えています。あとは引き続きスカイパーフェクトTVの中で『総合格闘技DREAMで会えたら』、そして『RIZIN すべて振り返らせていただきます』という番組を絶賛放送中ですので、そちらも是非大会前にご覧いただければと、そう思っております。
そして、既にですね、1600万円以上のクラウドファンディングでの温かい支援を皆さんからいただけていることをこの場を借りて皆さんにお礼を申し上げるとともに、目標5000万円なので、残された3週間、ファンのみんなにホントに支援をもう一度この場を借りてお願いしたいと思います。皆さんからの支援をいただいたものを最高の形で9日、10日にお返ししたいと思いますので、5000万円という目標を掲げた以上は、5000万円ホントに集めたい。ご支援いただきたい。そう思っております。それで、新しいメニューを追加したいと思います。RIZINのクラウドファンディングの中での、オンラインライブ観戦チケット。クラウドファンディングの中でこちら5000円で配信をさせていただきます。それをクラウドファンディングの中でこのあと事前購入頂けるような形を取りますので、クラウドファンディングのリターンのメニューとして配信を付けさせていただきます。こちらは5000円の消費税込みということになります。詳細はクラウドファンディングのHPをご参照いただけたらと思います。詳細はそちらの方に明記させていただきます。是非配信でもクラウドファンディングで支援・応援をするという、そういう志の中で5000円で配信を、これもライブで行わせていただきますので、ご覧いただけたらと、そう思っております。事前のアナウンスというか、お伝えすることは以上となります」


▼RIZIN キックボクシングルール(50.8kg):3分3R ※肘あり
吉成名高(エイワスポーツジム)
vs
優心(NJKF京都野口GYM)

優心(代読)
「タイの二大殿堂スタジアムのラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアムの統一チャンピオンの名高選手と戦えることをすごく楽しみにしています。名高選手とはジュニア時代に試合をし、負けていますが、今回RIZINという大舞台でリベンジのチャンスを貰い感謝しております。必ずリベンジします」


吉成名高
「はじめまして。エイワスポーツジムの吉成名高です。今回RIZINという素晴らしい大きな舞台に一流の選手たちに混ざってやれることを本当に嬉しく思っています。自分はラジャダムナンとルンピニーの統一チャンピオンとして、立ち技最強はムエタイだということを周りの見ている皆様に証明できたらいいなと思っているので、今回はしっかり差を見せて勝って、次につなげていけたらいいなと思っています。皆様応援よろしくお願いします!」


▼RIZIN キックボクシングルール(73.0kg):3分3R
松倉信太郎(TRY HARD GYM)
vs
森興二(FJ KICKASS)

森興二(代読)
「オファーをくれたRIZINさん、試合を受けてくれた松倉選手ありがとうございます!総合出身でまだまだキックボクサーとしてはキャリアの浅い自分がこの舞台で試合できることを非常に嬉しく思います。自分は元々ZST出身で、試合でフィニッシュすることを学んできました。3年前にキックボクシングに転向してからもそのスタイルは変わっていません。勝っても負けてもKOしかないと思っています。当日は殴り合いをお見せします!応援よろしくお願いします」


松倉信太郎
「こんにちは。松倉信太郎です。足元の悪い中、そしてお忙しい中集まっていただいた皆様、ありがとうございます。今の森選手のコメントを聞いて思ったことは、総合の選手で今はキックに転向してるかもしれないですけど、キックvs総合って感じになると思うんですけど、そうやって試合を受けた以上、なんか、『キックの戦歴が浅いから』とか、そういう今から試合すんのに白けること言われて、ちょっとまあ、腹立ったんで。試合を受けた以上、勝てると思って受けてると思うんで、全力で倒しにいきたいと思ってます。個人的には、世の中が今コロナとかですごい大変な中、こうやってRIZINさんが大会を開いたり、それを見に来てくださるお客さん、スポンサーさん、スタッフの皆さん、みんながリスクを背負って、ホントに僕たちはリングで戦うんですけど、みんな戦ってて、ホントにみんなが大げさじゃなく命をかけて、ホントにお金の面もそうですけど、戦ってると思うんで、僕もただ『頑張ります』とか、試合でたらたら勝ちに行ってもしょうがないと思うんで、リスク背負ってバチバチに倒しに行こうと思ってるんで。8月10日、色んなカードがあるし、総合がRIZINの中心になってしまっていると思うんですけど、僕の試合に注目していただけたら、その間だけでもちょっとイヤなことでも、最近の悩み事でも忘れられる試合をしようと思っているので、是非注目してください。よろしくお願いします!」


▼RIZIN キックボクシングルール(73.0kg):3分3R
海人(TEAM F.O.D)
vs
ルクク・ダリ(Honey Trap)

海人(代読)
「シュートボクシングの海人です この度はありがとうございます。コロナウィルスの影響で2月から試合ができていなかったので、 久しぶりということもあり凄くモチベーションが上がっています!ルクク・ダリ選手は身体が大きくて、階級も上の選手なのでパワーが凄そうですし、試合映像を見てもハードパンチャーなので気をつけなければいけませんが、 そのぶん倒し甲斐あるなと思っています。RIZINのリングでシュートボクサーの強さをまたRIZINファンの皆さまに見せられることが嬉しいです!RIZIN必ず俺が盛り上げます!」


ルクク・ダリ
「皆様、コニチハ。ルクク・ダリ・センシュです。今までがMMAやってきたし、ラウェイやってきて、今回、RIZINやらせてくれて、キックボクシングのルールで、海人センシュもつよいし、今回の試合でRIZINで、みんなで、僕の今までのいい試合見せて勝てるように考えてます。お願いします」


▼RIZIN MMAルール(58.0kg):5分3R ※肘あり
中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン)
vs
竿本樹生(BRAVE GYM)

中村優作(代読)
「まず、こんな状況の中試合を組んでくださったRIZIN榊原代表本当にありがとうございます。対戦相手の竿本選手、念願のRIZIN出場みたいですけど、僕の"アタック”で締麗に洗って脱水して洗濯物のように干してやりますよ……"竿"だけに。スベらない試合するために仕上げてくるんで楽しみにしていてください」


竿本樹生
「第4代ZSTフライ級王者の竿本樹生です。まず、ずっと目標にしていたRIZINの舞台で戦えることをすごく嬉しく思います。5年前に高校を卒業して、僕はそのままBRAVEの内弟子として東京に来ました。ずーっと今まで応援してくれた人に1つ結果を出して恩返ししたいと思います。あと、今のRIZINのフライ級の中で僕が出たら、僕が一番番強いと思うので、まずそれを中村選手を倒してそれを証明したいと思います。以上です!」


▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘あり
朴光哲(KRAZY BEE)
vs
青井人(BLOWS)

青井人(代読)
「まず今回このようなチャンスを与えていただきありがとうございます。初めてRIZINのリングで試合をすることに緊張し、興奮しています。 そして、 ここでこのチャンスを掴まないと未来がないと思い、必ず掴んでみせます。対戦相手の朴選手はONEの王者であり打撃が強く巧みでクレバーな選手で、今の自分が世界のトップに立った選手にどれだけ通用するのか試すのが楽しみです。朴選手、俺とやるメリットはないはずなのにオファーを受けてくれてありがとうございます。最後にファンの皆様へ。打投極、全局面で圧倒してフィニッシュするので応援よろしくお願いします」


朴光哲
「こんにちは。“朝倉未来選手とやる予定だった”でおなじみの朴光哲です。ソーシャルディスタンス!……スベってます。とにかくやることに意義があるというか、本当に一時はすごい、どうなるんだろうってなったんですけど、試合ができることが本当に嬉しくて、スタッフ・皆さん含めて本当にありがとうございます。で、もうやるしかないんで。ちょっと。まあこれで負けてもどっちみち辞めると思うんで、ロード・トゥ・朝倉未来めざしてちょっとがんばります。引退勝負なので。よろしくお願いします」


▼RIZIN キックボクシングルール(61.0kg):3分3R
原口健飛(聖武会館)
vs
大雅(TRY HARD GYM)

原口健飛(代読)
「このような状況でRIZINに呼んでいただき感射していますが、『もう少し早く呼んでいたら良かった』とRIZINが後悔させるような試合をします。大雅選手については2回目なので特に印象はないです。YouTubeに力を入れてるなって感じですね。知名度と人気は負けてますが、ファイターとしての実力は僕の方があります。RISEの世界トーナメントもあるので、こんな所で負けられないです。RISE王者として、しっかりこの通過点をクリアして世界トーナメントでも優勝します」


大雅
「こんにちは。大雅です。すごい試合も待っててくれた人も多いと思います。今は世界中がホントに大変な時期で、RIZINもこうしてリスタートということで、ずっと自分も準備してきたんで。自分の人生は格闘技なんで、格闘技のパワーを8月10日、見せたいと思います。楽しみにしていてください」


▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘あり
白川陸斗(志道場)
vs
萩原京平(SMOKER GYM)

萩原京平
「皆さん、はじめまして。大阪のSMOKER GYMから来ました萩原京平です。まず、自分がRIZINという大きい舞台で戦えることになったのも、周りでサポートしてくれる人、応援してくれる人たちのおかげだと思っているので、試合当日はその人達の気持ちも背負って、思いっきり暴れて楽しみたいと思っています。対戦相手の陸斗くんは、昔から知ってて何回も一緒に練習したことも会ってリスペクトもしてるんですけど、リングに上ったら関係ないんで、ボッコボコにしてやりたいと思います」

白川陸斗
「はじめまして。大阪の志道場所属の白川陸斗です。まずね、どういった形であれ、どういった経緯であれ、RIZINの大舞台で戦えることを本当に嬉しく思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。自分ごとなんですけど、今日7月18日は僕の誕生日なんですよ。初出場のRIZINの記者会見と同じ日っていうのになにか縁を感じて、さらにモチベーション上がっております。先程ありましたけど、対戦相手の萩原選手は……京平くんはよく知ってる選手ですけど、これからまだまだ若い選手で、これから期待の持てる選手なんですけど、『まだこの大舞台は早いぞ』と。しっかりね、まあ、僕も初出場なんであんまり偉そうなことは言えないですけど、『キミにはまだ早いぞ』というのをしっかり見せつけて、同じ大阪の喧嘩屋同士が試合したらまた勝手に試合は面白くなると思うんで、皆さん期待していてください。絶対面白いですよ。僕はゆくゆくはRIZINの中心選手になりたいと思っていますので、1つ1つ勝ちを収めて頑張っていきたいと思います。以上です。よろしくお願いします!」

▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
vs
加藤ケンジ(K.O.SHOOT GYM/3PROUD)

加藤ケンジ (書面)
「こんにちは。ケーオーシュート、3POUND所属の加藤ケンジです。前回の地元開催の浜松大会良いところが出せず完敗してしまいましたが、また今回チャンスを頂きありがとうございます。前回大会の翌日からトレーニングは再開して、しっかり準備はできています。今回殴り倒して自分の強さを証明したいと思います」

山本アーセン (書面)
「みなさんこんにちは。山本アーセンです。コロナウイルスで世界中の人たちの生活がメチャクチャになってしまいました。そんな中で榊原さんとRIZINの全ての関係者の方たちの物凄い努力のおかげで、またこうしてリングに立たせてもらうチャンスをいただきました。本当に感謝しています。今回は僕にとっても復帰戦になります。1年以上もリングに立てなくて本当に悔しい毎日を過ごしてきました。必ず勝って、次へのステップに繋げたいと思います。もちろん今の自分が置かれている立場もわかっています。列の一番後ろから必ず這い上がってみせます。みなさん会場でお会いしましょう」

<質疑応答>
――大雅選手、原口選手と前回戦ったときの印象と、それ以降を見ての印象の変化は
大雅「前回やったときと自分は全く違うと思うんで。過去で一番強いと思うんで、今。全く関係ない。初めてやるくらいのつもりでやります」

――吉成選手の試合のルールが肘ありとなった経緯は
榊原「ヒジなければつまらないですよね。何度も言ってますけど、僕ら、あんまりルールとか体重……まあこれ言うとまたファンの皆さんに怒られちゃうんですけど、その試合・その選手同士が一番輝くルールに合わせるという側面がありながらも、ルールがその試合を駄目にすることもあると思うんで。吉成選手が出てくるのにヒジ無かったら、見たか無いでしょう。つまんないでしょう。やっぱり、ムエタイの凄さを見せるためには、優心選手もそうですけど、彼ら2人は共通するところは、あらゆる格闘技の種目の中でムエタイの面白さ、強さを見せたいというのが2人が目指すところなんで、それをキチっと引き出してあげられるルールということで考えました」

――吉成選手、今のお話を聞いてどう思われましたか。また、RIZINの中で立業最強のポジションを目指していきたいですか
吉成「そうですね。やっぱヒジ有りのルールにしていただけたことは本当に嬉しいことだと思ってます。それを存分に生かして、肘打ちを使って、ムエタイの強さを分かりやすく見ている人にわかってもらえるような試合をして、今後RIZINを引っ張っていける中心選手になりたいと思っています」

――朴選手、コロナ禍で引退をかけた試合が流れてしまい、モチベーションの維持も大変だったかと思います
朴「自分は毎日トレーニングしないと逆にダメになっちゃうんで、モチベーション若い時から、毎日朝起きたとき『よしやるぞ!』っていうところから、夜寝るまでビンビンです。まあ、このジムとか使えなかったり、練習環境ちょっと変わったんですけど、ホントに良い期間というか、自分を見つめ直す……まあ、みんな言うんですけど、すごい良い期間だったと思うんで、コロナ前より絶対強くなってると思うんで、それ含めて見てもらいたいですね」

――朴選手、対戦相手の青井選手とは20歳差ありますが、それについては
朴「まあ長くやってると、毎回こういう感じになるんで。『これしか売り方無いのかよ』って思うんですけど、まあしょうがない。ベテランと若手、キッチリそこでヤキ入れたいと思います」

――松倉選手、怪我の治療などでの欠場の期間もありました。その間モチベーションで練習していましたか
松倉「ご質問ありがとうございます。怪我とか、僕も階級的に怪我とかも割と多くて、この前の目のこともあって欠場することもあって本当に沢山の人に迷惑かけてしまって、その場では結構暗くて、立ち直れないんじゃないかくらいになったんですけど、格闘技が僕は大好きで、これ以外やることがわからないし、僕まだ一番になってないんで、一番になれないと次に行けないんで、全然やめようとかモチベーションが下がるっていうのは無くて、コロナ・コロナじゃないっていうのは僕の中ではそこまで無くて。練習が変わったり、その場その場で対応はしてるんですけど、これで格闘技に対する気持ちが変わるっていうのは全然無かったんで、そこはアレでした」

――RIZINは念願の出場だと思いますが、それにかける想いは
松倉「ホントにたくさん試合もあるし、それこそホント一流の選手ばっかりだし、総合中心のアレですけど、キックでしか見せられない面白さっていうのもあると思うし、僕は個人的に70kg以上でやってるんで、その階級だとKOっていうのは必然的に多くなってくると思うし、迫力のある試合を見せられるのは僕の階級だと思っているので、そういうのを含めてヒリヒリした試合を皆さんにお見せしたいと思っているので、勝つことは当たり前で、どう倒すか。僕はそこを意識してやろうと思ってるんで、是非そこのへんを注目していただきたいです」

――ダリ選手、対戦相手の海人選手の印象は
ダリ「海人選手は、シュートのチャンピオンで、リスペクトしてるけど、僕も色々今まで、ラウェイもやってきて、MMAもやってきて、闘うが好きなんですけど、今回はキックボクシングのルールで、ホントに自分の気持ち全部出せますんで、いい試合になると思います」

――ダリ選手、海人選手は68kg前後でいつも戦っている選手です。今回73kgは初挑戦なのですが、この22歳の若い選手の挑戦をどう思いますか
ダリ「海人選手が68kgとか、今回73kgになりますので、多分普通に多分68kgじゃないと思いますので、いつも減量するで、普通に73とか、74で、自分でも普通に77kgで、いい試合になると思うね。がんばります」

第2部


榊原CEO「長時間、ファンの皆さんもそうですが、マスコミの皆さんもありがとうございます。第2部ということでですね、分けてやらせていただきますけど、新たにRIZINに参戦をしてくれることになりました選手の発表をさせていただきたいと思います。
本当に今RIZIN全体がもがいていまして、多分他のUFCもBELLATORも、みんなコロナの中で、どうこのスポーツ・競技を存続させていくかっていうのは、多分今暗中模索の中で手探りだと思います。クラウドファンディングを立ち上げるときも、RIZINとして座して死を待つ、そんなことにならないよう見切り発車のチャレンジ、挑戦が、アクションを起こそうということで、今回この8月9日、10日でのぴあアリーナでの観客の皆さんに入っていただいての大会の開催ということなんですけど、プロモーションと言うか、団体もそうですけど、各選手たちの中でも色んな、突然襲ったコロナの中で、自分の格闘家としての未来予想図が大きく変わることになったと思います。我々も、実は8月の9日、10日と並んで、翌週に大阪での大会を考えておりました。色々、キョードー大阪さん含め、これまでRIZINが大阪でやることのために尽力いただいた皆さんにお力添えいただいて、初の大阪城への進出を考えておったんですが、まあ一向にこのコロナの感染が収まる状況が見られない中で、大阪においても観客は半分までしか入れられないということであったり、大会が続く、期間的な問題も含めてですね、当初はこの8月の大会を企画する2ヶ月前くらいで言うと、言っても、ベトナムとかタイとか、ニュージーランドとか、オーストラリアとか、一部の国からの入国は認められてくるんじゃないかなと。外国人選手たちの参戦も担保できるんじゃないかなと、そういう思いの中で進めておったんですけど、一向に海外との交流も進まない中で、3大会で10試合ずつ組むと全30試合、イコール60人の選手の参戦ということも含めてですね、カード編成的にも厳しいということで、本当は大阪大会のメインで大阪のファンの皆さんに、色んな思いでRIZINの舞台にチャレンジすることを決意して……多分、この決断には色んなジレンマとか、色んなチャレンジとか、色んなものを失って、なにか彼なりにメッセージがあって、この日本の格闘技界に、団体側というか、プロモーション側から大きな渦を起こすこともそうですけど、やっぱり1人の選手の思いが格闘技界に一石を投じて大きな渦になること、きっとあると思うんですね。それはひょっとして高田延彦がヒクソン・グレイシーと試合をするという決断だったかもしれないし、業界を動かす大きなことになるかもしれません。これは分かりません。ただ、色んな思いの中リスクを背負って、このRIZINの舞台に上がることを決意してくれた選手。このコロナ禍の中で、新しい話題としてRIZINにとっては非常にウェルカムです。とても期待しています。残念ながら大阪でのメインの大会は組めなかったんですけど、秋以降に延期するということで、早速今日この会見の場で思いの丈を伝えていただこうと思います。どうぞ皆さん、出てきましたら拍手で迎えていただけたらと思います。私からは以上です」


 ここでスーツケースを引いた皇治が登場し、あたりをキョロキョロと見回し始める。

皇治「あれっ?ちょっと旅行先間違えたかな?K-1じゃない。これなんの会見ですか?……っていうのはもういいですね!ははっ!(笑)」
榊原CEO「若干ちょっとスベり気味で入ってきましたけども(笑)色んな思いでここに来ていると思うんで、恥ずかしさ半分、思いの丈をですね、緊張もあると思うんですけど思い切り話してください」
皇治「えー、K-1から来ました、皇治です!あ、これK-1からのお土産です。これ、色々K-1選手の素晴らしいものが載ってるんで。これはタケぽんと無駄に殴られた試合のパンフレットなんで」
(皇治が榊原CEOにK-1のパンフレットを手渡す)


榊原CEO「これ、皇治選手が一番輝いてた試合の(笑)」
皇治「へへへ(笑)無駄に殴られましたけど(笑)」
榊原「『いやぁ、いい試合だなあ』と思って」
皇治「ありがとうございます(笑)いやあ、いつもだったら宮ちゃんが横にいるんですけど、今日はバラちゃんなんで結構緊張しますね」

 皇治と榊原CEOが雑談を楽しんだのち、皇治が改めて着席してマイクを取る。


皇治「なぜ自分がここに来たかと言うと、自分はもう31歳なんですけど、こうやってここでいっちょまえに喋れているのはK-1のおかげで、K-1があったから今があります。自分は、ホンマはK-1選手としてここに来たいと話をしていたんですけど、それはセ・リーグの選手がパ・リーグにいきなり行けないのと一緒で、ルールがあって、それはルールなんでそれについては文句もなにも無くて。自分はもう31歳ですけど、最後のチャレンジだと思って、大切な、一番大好きなシルバーウルフっていう練習場所も失い、違約金も払って出てきました。なぜその愛するK-1を抜けて、31歳になってまでこういうことをしたかと言うと、ファンと約束したからです。俺は世の中でいちばん大切なのは、K-1も大切ですけど、なによりファンがいちばん大切なので。ファンが新しい景色を見せるってことを約束したんで、お金を払ってでも、なにをしてでも、しっかり男が言ったことを貫こうと思ってここに来ました。
自分がこうして動いた理由はもう1つあって、それは武尊と天心ですよね。やっぱり、ファンがホンマに望んでるカードってそれだと思うんですよ。立ち技の中で。色々他の人がいて、自分らが成り立って、ここでみんなの前で試合ができるわけですから、どこが悪いとか、どこがどうとか無いんですよね。みんなそれぞれで盛り上げてくれたから今の自分達があるので。でも、天心も武尊も、俺はすげぇ尊敬してます。若いのにね、すごい大きな団体の色んなものを背負って、ファンを背負って戦ってることを、すごいリスペクトしてます。でも、アイツらの人生っていうのは1回しか無いんで、後悔してほしくないんですよね。アイツらがこのままおじいちゃんになったときに、絶対後悔すると思うんですよね。『あのときやっとけば良かった』って。アイツらもファンのために戦ってると思うんで、やったらね、大人のどうこうじゃなく、自分の力で、ファンのために動いてほしいと思ってるし、あの2人はそれをやれると思ってるし、あの2人はね、ファンの前で『やる』ってずっと公言してるんで、必ずやってほしいと思っています。それをなにか、ホンマ微力ですけど、力になれれば俺は光栄かなと思ってます。……そうですね、ってことを俺は喋りに来ただけなんで、もう俺は普通に戦わなくていいんで(笑)」

榊原CEO「……ワーッて喋りますけど、話上手いですね(笑)」
皇治「本職なんで(笑)」
榊原CEO「上手いけど、多分ホントに勇気もだし、リスクを背負った、リスクを分かった行動だと思います。僕がこの場で喧々に武尊選手のこととか、言わないし、言うことがこの試合の可能性を遠退ける可能性もあるので。ただ、色んなものっていうのは、色んな人たちの思いが、その最初の一歩が、猪木さんじゃないですけど、『その一歩が道となる』って言いますよね。猪木さんがいつも読んでいた詩ですけど。その一歩が道に、なにかを作っていくんじゃないかなと、その後押しをファンの皆さん、みんなが皇治の熱い思い、こういうひょうきんな明るいキャラですけど、多分ハートの中ではホントに男臭くて、男気に溢れる選手だと思ってるんで。この場で僕としてお願いしたいのが、実は9日のメインかセミか、皇治に出てほしいと、そう思ってます。大阪の試合をやるはずだったんで、天心に実は9日でオファーしてました。ただ天心選手も気持ちを持っていて、格闘技界、1つになってってことでみんな尽力して、本人もそういう思いを持ってくれていたんですが、残念ながら拳を痛めておりまして、全治6週間ということで、昨日最新のMRIを撮って、参戦は断念させるということで、本人も悔しい思いをしたと思います。ただ、皇治にとっての未来を築くためにも、RIZINという舞台を選んだ以上は、RIZINのピンチを、ここは皇治に頭を下げて、男を見せてほしいなと、そう思ってます」

皇治「いや、あのぉ~、ちょっと拳の調子が悪くて。7週間くらいかなぁ~って。へへへ(笑)……っていうのはまあ冗談で、榊原さんにそう言っていただけることは光栄ですし、盛り上がるカードが有ればいいんじゃないかと思うんで。でもまあ、時間が無いんで、このあと、裏で色々……」 

榊原「まあ、相手も含めて当然皇治も、8月の16日で大阪でメインを張るってことで、一旦それがブレイクになってますから、気持ちも切れた部分もあると思うんだけど、日本の格闘技がリスタートして……日本の格闘技っていうとまた語弊があると思うんだけど、RIZINがリスタートして。でも、僕らの志は日本中、世界中の格闘技界の新しい第一歩だと思ってますから。UFCやBELLATORも、未だに無観客で大会を続けてますよね。『配信でみんな見てよ』と。いや、俺たちは違うんです。ホントにライブで、ファンと一緒に作り上げるものなんで、これは他の格闘技のような無観客ではRIZINの作りたいものは作れない。選手とともに届けたいものの世界が違う。だからホントに、5000人のファンの人たちのエネルギーがいるんです。そのファンと一緒に作り上げる舞台、リスタート。それは日本中、世界中に絶対届くと僕らは信じてるし、そのために全力でやります。そのために、皇治選手、どうぞ、一発目、16日にやるはずだったのが一旦心切らしたかもしれませんが、相手しっかり考えますんで、ピックアップ今からしますんで、是非9日出てきてほしいなと。ホント今、この場でみんなの前で公開で口説いてますからね(笑)ホント、ガチンコで口説いてるんで(笑)」

皇治「公開プロポーズみたいになってる(笑)ホント自分は、くどいですけど、世界がこんな時期なんで、さっき榊原さんがオープニングで言ってましたけど、『自分らが盛り上げなアカン』と思ってますし、RIZINもK-1も、野球もサッカーも関係ないと思うんですよ。みんなで一丸となって盛り上げなきゃアカンと思うんで。俺は俺なりに盛り上げますし、武尊も天心も必死になって動いてると。まあみんな変わらず応援してもらって、日本を元気にしましょうって感じです」

<質疑応答>
――RIZINに出場する目的は何なのでしょうか
皇治「それはK-1にいるときから変わらないですよ。『目立ってるヤツをとったろう』って感じなんで。まあまあ、タケぽんと天心がモタモタしてるんやったら、天心先にとったろうかなって思ってますし。まあ俺の人生はチャレンジなんで、勝敗予想みたいのはどうでもいいんで。俺はどんどん狙ってるヤツとやってくし、RIZINって言ったらやっぱおもろいんで。『そことそこやらすか?!』みたいなのが多いんで、そういうのもやっていけたらいいですよね。寝技の選手も、立ち技の選手も、ファンも関係なく盛り上げていきたいですね。だから、べっぴんやったら寝技しますよ(笑)」

――『違約金を払った』という言葉がありましたが、K-1との契約の状況は
皇治「契約はありました。3年契約で、3年未満で辞めるなら違約金を払うっていう。それはルールですし、選手からしたら色んな意見あるかもしれないですけど、俺からしたら、3年間契約したら負けようが勝とうが試合を組んでくれるんでね、選手からしたらずっと食っていけるんで、それはそれで立派なルールかなと思って。自分はルール通りにしただけです」

――言えない部分もあるかと思いますが、違約金の金額は
皇治「違約金はかなり大きいけど、俺からしたらはした金だから。……ウソです、ウソです(笑)家買えるんちゃうかなって(笑)」

――シルバーウルフを辞めたということも仰っていましたが、今はどういう練習状況なのでしょう
皇治「一番それが最大の決断で、すごくシルバーウルフは大切な場所ですけど、ケジメで。もちろん、プライベートでは連絡してますけど、練習は……それがルールなんで、それを覚悟で、すべてを失ってでも格闘技界を盛り上げたい、ファンとの約束を守りたいってここに来たんで。今は先輩のジムで練習してます。左右田さん(左右田泰臣)っていって、K-1ファイターで、もう引退されてるんですけど、その方がフィットネスジムをされてて、そこでやってます」

――具体的な練習内容といいますか、今後見せていきたい部分、伸ばしていきたい部分は
皇治「もともと寝技が得意なんで。寝技は女の子と鍛えてます。……なんか、今日ホンマ暗いですね(笑)お葬式かなて思うて(笑)」

――3年契約というお話が出ましたが、それはいつまでの3年契約だったのでしょう
皇治「えーと、タケぽんとやったときくらいからかな?残り1年くらいですかね。実は、コロナになる前、コロナでみんなが騒ぐ前くらいからK-1とはちゃんと話付けて抜けてたんで。そこからRIZINさんと話をして。まあ、色々発表はしたかったですけど、中々コロナで時間かかったんですけど、そんな感じです」

――シルバーウルフを離れたのもその時期でしょうか
皇治「そうですね、3月、4月だと思います。でも、しっかり円満で、なにもK-1とはケンカしてないですし、俺はすげぇ今もK-1を愛してますし。なんで、旅行バッグを持ってきたっていうのは、RIZINでしっかりやることやって、あわよくばK-1に帰って引退試合でも出来たら一番理想かなと思ってますし。まあなんせ、K-1もRIZINも格闘技なんで、『みんないっしょにバチバチ盛り上げようや』って思ってます」

――違約金について『家を買える金額』と仰っていましたが、それはどこで家を買える額でしょうか
皇治「東京の家くらい買えるんじゃないですか?(笑)まあでも、それは、アレですよ。それはK-1が悪いんじゃないですよ。俺はK-1を悪く言いたくないですし、俺はホンマにK-1があったから今があるんで、そこはしっかり見出しに書いといてください。『K-1愛を語る!』って書いといてくださいよ?(笑)あっ、内山のアニキ(内山高志)にずっと教えてもらってます。ダイナマイトパンチをしっかり覚えて、RIZINで……内山アニキがRIZIN出たら一番盛り上がりますよね?メイウェザーvs内山のアニキとか一番盛り上がりますよね?(笑)」
榊原CEO「……あのー、実は僕、オファーしたことがあるんです」
皇治「マジっすか?!流石やわ!(笑)やることが違う!(笑)」

 質疑応答が終わると、最後に皇治が改めてマイクを取る。

皇治「最後に!YouTube始めたんですよ、自分。ホントに、コロナの期間中にちょっとでもみんなに喜んでもらえたらなってYouTube始めたんですけど、なかなか難しいんですよ。だから、朝倉みくるんくんにちょっとYouTube教えてもらいたいなって。だからみんなチャンネル登録してください」
榊原CEO「なんか、最近天心と未来も絡んだんだよね?なんか未来によってみんなでパイを少しずつシェアしようとしてる」
皇治「賢いですよね。あんだけYouTubeで行けるってすごいですよ」
榊原CEO「まあまあ、皇治だから、天心だから、未来だからってことじゃなくて、YouTubeの番組、チャンネルとしておもろいんだろうね」
皇治「そうなんすよね。いくらここでウケても、YouTubeでウケへんかったら、やっぱ別層なんすよね~」
榊原CEO「YouTuberの中でも、一番タイアップしたい人の一人が朝倉未来だって言うんで、そういう意味では色んな角度で選手たちにも……これは選手だけに限らず、見てくれているファンの皆さんにも色んなチャンスが有るってことだよね。まあ、小学生の一番なりたい職業がYouTuberっていう時代なので。格闘家の皆様もこぞってYouTubeのチャンネル始めてますけど、ぜひ皇治選手のもチラっと見てもらって。あの扇久保選手も、“あの”って言っちゃ失礼か。扇久保選手も頑張っていると聞いておりますので、是非皆様もいろんな選手のYouTubeチャンネルを見てもらえればと思います。……なんか思い残すことあったら」
皇治「もうね、喋ったんで。でも、自分はK-1のときから変わらずファンが一番やと思ってますし、皇治軍団とともにRIZINのリングでしっかり盛り上げて、ともに戦って、ともに進んでいきたいと思ってるんで、みんなメチャクチャ応援してくれたら嬉しいと思いますし、ホントに何回も言ってますけどファンを愛してるんで。男は言ったことを貫かなきゃアカンので、あとは天心くんと武尊くんに頑張って欲しいと思うんで、皆さん温かい応援をお願いします!RIZINのリングでは『そこやる?!』みたいなビックリするカードをやりたいと思ってるんで、榊原さんお願いします。みんなで盛り上げましょう!ありがとうございました!」

<榊原信行CEO囲み取材>


――皇治選手の参戦には皆ビックリしていると思います
「会見で言われてた通りで、本人としてはK-1の……僕らもなんて言うんですか、RIZINのコンセプトとしても、“抜いた”とか“抜かれた”ってのはホントにイヤなので、基本どの選手も契約が満了していること、契約が他の団体……これはK-1さんに限らず、違う競技から転向してくる選手にしても、そこがクリアになってることが大前提で、皇治選手の方からも『色んな話をしたい』ということで、4月後半から5月頭くらいに、そういうことで弁護士の先生を通じてお問い合わせを頂いて、もちろん僕らも興味のある選手でもあるし。ただ、一点、契約のこととかがクリアになっているという大前提は変わらないので、クリアされているという中で、色々。まあ、総合を中心としてっていう、僕らももちろん総合格闘技にだけに特化しているわけではないってことは、もちろん無いことはファンの皆さんもマスコミの皆さんもわかってくれている。どちらかというと総合中心ではある中で、皇治選手がRIZINに来てなにをしたいのか、なんのために闘うのかというテーマを聞きながら、まあ熱い思いをもった選手なんですよね。もちろん格闘家である以上は競技を極めると言うか、結果、白黒、勝ち負けに拘る選手もいれば、どちらかというと皇治選手はプロモーター目線というか、格闘技全体を捉えてなにか自分が捨て石になるじゃないけど、布石になる。その自分の一歩が格闘技界に新しいムーブメントを起こす、そういう波風を立てて大きな渦を作っていくっていうことに本気で貢献したいと。僕もK-1時代をあまりフォローしているわけではないんでアレですけど、ファンにそういう事を言い続けているということは本人がすごく思いがあって、単純にリップサービスではなくて、根っこのところからそうだったんだと思うんですね。先程も言ってましたけど、K-1さんとの契約もキレイにクリアして、僕らも事前にK-1さんサイドにも『こういう話があるが、契約を前に進めていいかどうか』ということと、今日こうやって発表することもK-1さんにもしっかりお伝えして、K-1さんにも『全く問題ないです』という確認も取らせてもらって、『皇治選手の活躍を期待しています』ということも一言もらえたんで、胸を張って発表させていただいて。我々としては、皇治選手と彼の大きな格闘技界に一石を投じてムーブメントを作っていくっていうことに紐付いたようなカード、逆にK-1時代にはあり得なかったマッチメイクとか、そういうことも含めて、チャレンジングなカードを組めたら面白いかなと。当然その先には天心とのカードも……階級的にはね、互いにちょっとずつキャッチウエイトでやればやれるはずだと思いますし、それに限らず総合系の選手たち、キックで、ひょっとしたらキックルールなのかどうか。本人は総合やってもいいって言ってるんで、皇治は。そこも見据えて、本人の格闘家としての集大成……最終章ではないけど、脂が乗り切ったときの中のチャレンジだと思うんで、朝倉海とキックルールで闘うとか、そういうこともありえると思いますし。みんなファンがドキドキワクワクハラハラしていくカードをともに話し合って組んでいけたらと思います」

――横浜大会のカードはどれくらい絞られているのでしょう
「まあ、昨日まで天心選手を待っていたんですね。怪我の回復・状況を。最終的にドクターの診断が出たのが昨日ですから。天心選手が8月の9日に出られれば、当初は、『12日の試合の結果を受けてだよね』ってことでRISEさんと天心サイドと話をしていて、その中で怪我の問題があったんで、この1週間怪我の状況とを含めて話をした結果、断念させざるを得ないという中で、皇治にその話をしたのがまさに今日の朝なんです。『出て欲しい』と。16日の試合が無くなってキャンセルせざるを得ないんだってことは先週伝えてたんで、笑い話程度には。このあと秋の大きな大会に向けてもう一回気持ち切り替えて準備してっていう感じではあったんですけど、出てもらうしか無いなあと。まあここは逆に出てくるタイミングでもあると思うし、相手をしっかりこの後ピックアップして、皇治選手と話をして、男気のある選手だと思いますし、タイミングもわかっている選手だと思いますんで、出てもらう方向で調整が出来たらなと思っています。この数日の中では発表できるようにしたいと思います」

――大阪大会での皇治選手の対戦相手は決まっていたのでしょうか
「ある程度は決めてました。一旦それもバラしちゃってるんで、そこも含めて一旦バラしたものをもう一回回収できるのか。そのへんだと思いますね」

――今回もその選手に声をかける?
「まあ、その可能性もあったんでしょうけど、今日の朝の時点ではちょっと、対戦相手も含めて、相手側が難しいかなってところなんで、全く違うところで探してくるしか無いんだろうなあっていう感じですね」

――前回の会見で『近々貴ノ富士関と会う』という話をされていましたが、コンタクトは取りましたか?
「あぁ~。一応貴ノ富士選手サイドとは……どこまで言っていいのかはアレですけど、コミュニケーションは取りました。会いました。いずれにしても、会ったけどもなんの交渉もしてないんです。まずは契約的なこともお互いにどういう状況なのかっていうところがハッキリしないとだし、色んな筋道があると思うんで、そういう筋道の確認をしっかりした上で、本当にどこまでの思いで……前も言ったと思うけど、力士が総合になるのってホント大変なんだわ。一過性のことならいいですよ?本人が23歳で、その年で総合格闘家として転向するっていうのは相当な覚悟、忍耐力、それなりの練習環境を含めて、整うかどうかですよね。その前段階と考えていただけたらと思っております」

――フロイド・メイウェザーJr.選手がInstagramで来日をほのめかしていることについては
「もちろん、コミュニケーションは前も言ったかもしれないけど取ってます。ホントに本人としては純粋にコロナ禍の中で、アスリートみんなが考えることなんだと思うんだけど、自分たちが闘うことでみんなに勇気とか元気を届けたいと、本当にそう思っているところがあって、僕らがクラウドファンディングをして、RIZINとして存続の危機なんだっていうことを言って、『何か協力できることがあれば俺はいつでも日本に行ってミーティングをするし、RIZIN、そして日本の格闘技のファンが求めるならもう一回リングに上ってもいい』と、そういうところでコミュニケーションは取ってます。ホントに入国の問題とか、対戦相手の問題とか色々あると思いますし、一番大きなのがお金の問題。『分かった。じゃあ出て』というためのお金が無いですし、お金をどうするかっていう問題は現実的にあるけども、本人とのコミュニケーションは前向きに進めているという、そういう状況です」

『RIZIN.22 ―STARTING OVER―』
日程:2020年8月9日(日)
開始:15:00(予定)
会場:神奈川県・ぴあアリーナMM

▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
vs
加藤ケンジ(K.O.SHOOT GYM/3PROUD)

▼RIZIN キックボクシングルール(50.8kg):3分3R ※肘あり
吉成名高(エイワスポーツジム)
vs
優心(NJKF京都野口GYM)

▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘あり
白川陸斗(志道場)
vs
萩原京平(SMOKER GYM)

<既報カード>
▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘あり
関鉄矢(SONIC SQUAD)
vs
内村洋次郎(イングラム)

▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム柔術)
vs
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)

▼RIZIN 女子MMAルール(49.0kg):5分3R ※肘あり
浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
vs
古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)

▼RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R ※肘無し
矢地祐介(KRAZY BEE)
vs
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)

『RIZIN.23 ―CALLING OVER―』
日程:2020年8月10日(月・祝)
開始:15:00(予定)
会場:神奈川県・ぴあアリーナMM

▼RIZIN キックボクシングルール(73.0kg):3分3R
松倉信太郎(TRY HARD GYM)
vs
森興二(FJ KICKASS)

▼RIZIN キックボクシングルール(73.0kg):3分3R
海人(TEAM F.O.D)
vs
ルクク・ダリ(Honey Trap)

▼RIZIN MMAルール(58.0kg):5分3R ※肘あり
中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン)
vs
竿本樹生(BRAVE GYM)

▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘あり
朴光哲(KRAZY BEE)
vs
青井人(BLOWS)

▼RIZIN キックボクシングルール(61.0kg):3分3R
原口健飛(聖武会館)
vs
大雅(TRY HARD GYM)

<既報カード>
▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘無し
斎藤裕(パラエストラ小岩)
vs
摩嶋一整(毛利道場)

▼RIZIN MMAルール(59.0kg):5分3R ※肘あり
伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
vs
神龍誠(フリー)

▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
元谷友貴(フリー)
vs
魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)

▼第3代RIZINバンタム級王者決定戦 RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
扇久保博正(パラエストラ松戸)
vs
朝倉海(トライフォース赤坂)

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る