DDT軍がNOAHの拳王率いる「金剛」に惜敗!高木社長は対抗戦を凍結へ
突如ぼっ発したDDT軍とプロレスリング・ノアのユニット「金剛」による禁断の対抗戦は、熱闘の末、「金剛」が制した。
6日に動画配信サービス「WRESLE UNIVERSE」で、無観客による「WRESTLE PETER PAN 2020【DAY1】」(DDT TV SHOWスタジオ)が放送され、第6試合で高木三四郎(50)、樋口和貞(31)、松永智充(39)のDDTトリオが、「金剛」の拳王(35)、マサ北宮(31)、覇王(34)組と激突。
5月30日配信大会で、「金剛」のメンバー6人がDDTマットを占拠し、リーダーの拳王が、DDTとノアの社長を兼務する高木を挑発。高木は「社長命令」として、直接対決が組まれるに至った。
試合は因縁の高木と拳王でスタートするも、視殺戦が続き、相手に触れることなく交代。タッチを受けた松永と覇王はグラウンドでのレスリングの攻防を展開。パワーファイター同士の樋口と北宮はド迫力のタックル合戦、チョップ合戦を繰り広げた。
再び、拳王と対じした高木はチョップ、ボディスラムで攻め立てると、やおらプラケース(プラスチック製のボックス)を持ち込むも、これは拳王が割って阻止。場外戦になると、拳王がキックを見舞った。リングに戻ると、「金剛」は3人がかりで、高木を攻撃するも、高木はひるまず反撃。10分過ぎ、高木が控室に戻ると、なんと戦闘用チャリンコ「ドラマティック・ドリーム号」を持ち込み、覇王をはねた。さらに、高木はプラケースで北宮の脳天を叩くなど、“らしさ”を存分に発揮。
この後も、一進一退の激しい攻防が続き、拳王は高木にキックを連発するが、耐える高木は一歩も引かず。最後は松永が覇王にラリアットを叩き込み、バックドロップで勝負を決めにいこうとしたところ、覇王が一瞬の隙を突き、トルネードクラッチで丸め込んで3カウントを奪取。白熱の対抗戦はDDT軍が惜しくも敗れ、「金剛」の手が挙がった。拳王は己を貫き、高木の“らしさ”には一切付き合わなかった。
試合後、高木は「拳王! 金剛! 肌合わせてみて感じたことがある。テメエとは全く合わない。プロレス観も、取り組み方も、イデオロギーも全部違う。ノアとは合わねぇよ。だからオメエらはオメエらの自由にやれ。オレたちDDTも勝手にやらせてもらう。DDT、ノアは考え方、やり方が違っても、ベクトルは同じ。てっぺんを狙ってる。オメエらが勝手にやって、二つの存在がでかくなって、減らず口叩くなら、また会うかもしれないな」とマイク。
バックステージで、拳王は「オイ、高木! 高木三四郎、オマエがノアの社長と認めねぇ。ずっと認めねぇ。オマエなんか勝手にやっとけ。オレたちは金輪際、オマエらにかかわらない。オレはオレの道を進む」と吐き捨てた。
高木は「樋口はノアに参戦したことがある。松永はノアの旗揚げからリング屋をやってた。肌を合わせないとわからなかったけど、歴史も教わり方も出自も違う。もともとアイツからブチブチ名指しして言ってきたけど、オレは両方の団体に愛情注いでる。東京女子にも、ガンバレ☆プロレスにも、『まっする』にも全部愛情注いでる。今厳しいよ。道場マッチのノーピープルやって思ったけど、最低限ライティングも整えてやってる。見える部分は。今日やって、『しばらくいいかな』って。樋口は暴れ足りないかもしれないけど。(ノアの)リングには口ははさまない。無観客試合だけど、『WRESTLE PETER PAN』にこだわりたかった。いつもと違うって。(金剛は)ちょっかいかけてくるだろうけど、スルーする。経営者として、二つの団体をまかされてる。お互いに上を目指していきましょう。個人が思って、現場が(ノアと)やりたいと言ったら、動かすのは世論。オレと拳王が試合するって、狙ってるわけじゃない。もっとやる相手がいる。欠場してたわけじゃないけど、(心臓の手術もあって)5カ月ぶりに試合したけど、大丈夫だと思った。これからタイミング見て、試合します」とコメント。高木自身は、「金剛」との対抗戦は凍結する意向を示していた。