チョコプロに初参戦の朱崇花が駿河メイとドロー!亡き親友へ「花は私の心の中で永遠に生き続けています。フロウリッシュフォーエバー」
- 2020-5-24
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23日、YouTubeLIVEスーパーチャットプロレス団体『チョコレートプロレス』第16戦『駿河メイvs朱崇花』が行われた。
チョコレートプロレス(以下チョコプロ)はYoutube Liveでの配信を前提とした無観客団体であり、Youtubeの『Gatoh Move』チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC2HtPsU4U7TNSv2mSbPkj0w/featured)で配信中。旗揚げ戦には鈴木みのるが参戦し、その後も田中将斗や水波綾などが参戦している。
冒頭では同日に亡くなった木村花さんに黙祷が捧げられ、代表のさくらえみは視聴者に向けて「無理やりこういう事を書かなきゃいけないという事は考えず、色んな気持ちもいろんな考え方もある。世界中の方が見てくださって10代も60代もいる。特に今日みたいな日は書くことで気持ちが出せたりいろんな事があると思うので、『こういうコメントを書いてほしい。こういうコメントにしよう』という考えはナシでバラバラでいいから自分の書きたいことを書いてほしい。自分に合わないと思う事はミュートしてもらって自分の思うコメント欄を自分で作って欲しい」と呼びかけた。
この日チョコプロに初参戦した“ジェンダーレスレスラー”朱崇花は、性自認と身体のギャップを抱えながら幼い頃から“女子プロレスラー”になることを目指してきた選手。カミングアウトをしてからもその夢を捨てきれず、憧れの浜田文子が所属していたWAVEに入団して16歳でデビュー。その後は卓越した身体能力とセンスを武器に頭角を現し、団体の至宝であるRegina di WAVE(WAVE認定シングル王座)を戴冠した他、木村花とのタッグチーム『FloÜrish(フロウリッシュ)』で活躍。2019年よりフリーになると、様々な団体でその魅力を発揮している。
試合が始まると20歳のメイと21歳の朱崇花がセクシーダンスアピールを行うが、朱崇花の色気にメイが完敗。呆れた朱崇花が長い足を生かしたスピンキックも、低身長のメイがこれをくぐると頬杖をついたニコニコフォールで可愛さアピール。
挑発するメイの顔面へ朱崇花はケンカキックを連発し、逆エビ固めやコブラツイストで絞め上げるがマットプロレスの狭さゆえにすぐエスケープされブレイクとなってしまう。
メイは会場の利点を活かし、窓枠から天井のレールクレーンを掴むとターザン式に飛びついてコルバタで投げ捨てると、ヘッドロックで捕らえ壁に突撃と猛攻。エルボー連打をフェイントにしたデコピンで不意をついていくが、怒った朱崇花がブレーンバスターからその場飛びムーンサルトでフォールも2。
メイのタフさに笑顔を見せた朱崇花へ、メイは竹刀を顔面にフルスイングして走り込むが朱崇花も顔面へのスピンキックで迎撃。メイは丸め込みを連発し、朱崇花はこれを切り返すと関節をとっていく一進一退の攻防を見せるが、ここでゴングが鳴らされ20分時間切れドローとなった。
試合後の歌の時間にも参加して笑顔を見せた朱崇花は「今日、私の大親友の木村花が亡くなってしまいました。ずっとタッグを組んでて、ほんとに彼女がデビューしたての頃、デビュー興行にも呼んで、そこからずっと付き合いが続いてて、プロレス界で唯一と言っても過言ではないぐらいの親しい友達だったんですけども、あまりにも早すぎるお別れとなってしまって、正直あの、試合をするまでほんとに花のことが頭から離れなくて、もう、ちょっとプロレス、今後のプロレスも考えちゃう、ちょっとどうしようかなと考えちゃう今日はそんな日だったんですけど、なんかやっぱり今日試合をやってみて、もちろん花の想いとかっていうのはずっとあるけど、やっぱりプロレスが好きだなというのは私個人的に思いました。きっと花もほんとにプロレスが大好きで、もっともっとプロレスがしたかったと思うけど、きっと間違った選択肢を選んで、しまっちゃったよね・・・。
またフロウリッシュとして、こんなチョコプロさんの場ではあるんですけど、またフローリッシュとして活動できる時を本当に本当に心待ちにしていたんだけど、もうそれが叶うことがなくなってしまいました。だけど、花は私の心の中で永遠に生き続けています。フロウリッシュフォーエバー、この言葉を天国で忘れずに居てくれたら私も前を向いてプロレスを頑張れます。どうか安らかに、天国でも、あの素敵な笑顔をいっぱいいっぱい見せてください。ほんとに大好きでした。ありがとうございました」と、涙を堪えながら亡き親友へのメッセージを贈った。