ジェイク・リー&岩本煌史がアジアタッグ王座V4を果たし世界展開を示唆!「所属の層が薄い?だったらまず見に来い。俺らの本気を見に来い!」
11日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 EXCITE SERIES【開幕戦】』が行われ、ジェイク・リー&岩本煌史が大森隆男&ブラックめんそーれを制してアジアタッグ王座V4を達成した。
ジェイク&岩本は昨年6月にアジアタッグ王座を戴冠し、12月には野村直矢も加えたユニット“陣-JIN-”を結成。2AWのエースである吉田綾斗、BASARA所属で全国のありとあらゆる団体に出場するトリックスターの阿部史典をメンバーに加えて勢力を拡大している。
一方、大森とめんそーれはそれぞれ2年ほど前からアジアタッグ王座に強い執念を見せて幾度も挑戦しているものの戴冠には届かず、歴代王者たちから「もういいよ」と言われてしまうこともあった。
しかし今回はめんそーれも底力を発揮して前哨戦で岩本から直接フォールを奪うなど実績を残し、“今度こそは”と期待を集めていた。
めんそーれがハブの手で「シャーッ!」と威嚇したり、フランケンシュタイナーで岩本を場外に放り出してから場外飛びのフェイントを見せての「1!2!3!シャーッ!」とポーズを決めるなどいつも通りの挑発を行うと岩本は呆れ顔で無視していたが、ここに大森が突っ込んできて岩本を場外に突き落としめんそーれがトペ・スイシーダで追撃。
ここで王者組は顔色を変え、連携してめんそーれに集中攻撃を仕掛けていくが、大森もニールキックやアックスギロチンドライバー、アックスボンバーなどでめんそーれをアシスト。めんそーれも岩本の大外刈やジャーマン・スープレックスを被弾しながらもスネーク・スパイクを決め、岩本のバックドロップを切り返してのウラカン・ラナであわやという場面も作り出すが、一瞬の隙を突いた岩本の孤高の芸術がカウンターで決まると肩を上げられず3カウント。
試合後、岩本は「さんざん、約1カ月くらいバカにし続けてきたけれど、なんだありゃぁ。メチャクチャしぶといな。マジで危なかった、本当に。本当にこのアジアに対する並々ならぬ思いっていうのを、ブラックめんそーれからメチャクチャ感じたし、ちょっとでも弱気になったら本当に一瞬で飲み込まれるところだった。本当にメチャクチャ価値のある防衛だよ」とめんそーれの覚悟を評価。
そしてジェイクは「そろそろ俺たちが今まで言ってきた海外の選手、アジアの選手。これをちょっと具現化していこうかなと思っています」とアジアタッグ王者としてのビジョンを語った。
最後に岩本は「今日は同じヘビーとジュニアという組み合わせ。しかも最後はジュニア同士。俺とブラックめんそーれ。所属だけですごい戦い、お客さんが楽しんでくれる戦い、できるんですよ。所属の層が薄いとか、そんな声を聞くけれど、だったら見に来い。すごいぞ、ブラックめんそーれ。マジで。気を抜いたらやられるし、今日は真面目だったとか。いつも命かけて戦ってるんだよ。まず見に来い。俺らの本気を見に来い」と全日本プロレス所属選手としての意地を叫んだ。