【試合詳細】12・17 全日本プロレス後楽園ホール大会 宮原健斗&黒潮“イケメン”二郎vsTAJIRI&ヨシタツ ジェイク・リー&野村直矢&岩本煌史&大森北斗vsYAMATO&KAI&ヨースケ♡サンタマリア&箕浦康太 秋山準&ゼウス&ウルティモ・ドラゴン&カーベル伊藤vs大森隆男&西村修&佐藤光留&青柳亮生
『AJP Prime Night』
日程:2019年12月17日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1193人(満員)
▼6人タッグマッチ
青柳優馬/ブラックめんそーれ/●田村男児
8分58秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
佐藤嗣崇(フリー)/○UTAMARO(フリー)/三富政行(フリー)
▼8人タッグマッチ
秋山準/ゼウス/○ウルティモ・ドラゴン(DRAGON GATE)/カーベル伊藤
8分12秒 横入り式エビ固め
大森隆男/西村修(フリー)/佐藤光留(パンクラスMISSION)/●青柳亮生
▼世界ジュニアヘビー級王座 決定トーナメント 1回戦
●岡田佑介
11分16秒 車懸
○Kagetora(DRAGON GATE)
▼スペシャル 6人タッグマッチ
諏訪魔/石川修司/○渕正信
11分53秒 首固め
グレート小鹿(大日本)/バラモンシュウ(フリー)/●バラモンケイ(フリー)
▼世界ジュニアヘビー級王座 決定トーナメント 1回戦
●丸山敦
8分41秒 ジャンボの勝ち固め
○横須賀ススム(DRAGON GATE)
▼スペシャル8人タッグマッチ
ジェイク・リー/野村直矢/岩本煌史/●大森北斗
14分41秒 全知全能のフランケンシュタイナー
○YAMATO(DRAGON GATE)/KAI(フリー)/ヨースケ♡サンタマリア(DRAGON GATE)/箕浦康太(DRAGON GATE)
▼スペシャルタッグマッチ
○宮原健斗/黒潮"イケメン"二郎(フリー)
17分55秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
●ヨシタツ(フリー)/TAJIRI(フリー)
イケメンが宮原とともに元WWEタッグを撃破し海外遠征へ弾み!初参戦のYAMATOが「全日本プロレスはこの業界を背負う義務と責任がある」と未来を託す!渕正信がバラモン兄弟と初邂逅で大波乱!
第1試合
男児が強く直訴して先発を買って出ると、佐藤がこれを迎え撃つ姿勢を見せてゴング。
ロックアップで押し込み合い、ヘッドロックからショルダータックルの攻防。ぶつかり合いを制した男児がショルダータックルでなぎ倒すと両者タッチ。
三富と青柳の対面となると、三富がショルダータックルで青柳を倒すことを宣言して何度もぶつかっていくが青柳は倒れず。すると三富がサミングやボディブローを見舞って「PPP!」と叫んでスイングネックブリーカー。両者タッチ。
めんそーれとUTAMAROの対面となると、めんそーれが「シャーッ!」と威嚇していき、ロックアップで組み合って押し込み合い、めんそーれがサミングからコーナーに振って行き、コーナー上からブレーンハブクローを狙うがUTAMAROはこれをキャッチしフランケンシュタイナーで場外に放り出し、場外飛びのフェイントで挑発。
これにイラついた三富と佐藤が入ってきてめんそーれを袋叩きにすると、青柳が「中島さーん!」となぜか全日本プロレスから姿を消した中島洋平の名を叫んで応援。三富も「お前中島だろ!」とモンゴリアンチョップを放っていくと、青柳が「なっかじま!なっかじま!」と中島コールを煽って応援するも、めんそーれは動揺して反撃に移れず、三富のニードロップ、佐藤のエルボードロップと集中被弾。しかし佐藤のブレーンバスターを背面着地しためんそーれは「馬鹿にしてんだろ!」とスライディングキックで一矢報いて青柳にタッチ。
青柳は佐藤の顔面にビッグブートを放っていき、フライングフォアアーム、ブーメランアタックと猛攻。さらにロープに振っていくが、佐藤は倒れ込み式ラリアットで叩き伏せるとUTAMAROにタッチ。
UTAMAROはコーナー上からダイビングクロスボディ、バックドロップと決めてロープに走るが、青柳がカウンターのドロップキック。ここで男児が猛烈にタッチを要求したため青柳は男児に勝負を託す。
男児は俵返し、バックフリップと続け、ダイビングショルダーを放つがUTAMAROがこれを回避して自爆させると、佐藤と三富がトレイン攻撃を見舞い、UTAMAROが火の玉ボム。青柳&めんそーれが急襲に入ってくると三富&佐藤がドラゴンスクリューで蹴散らし、UTAMAROがコーナー上からムーンサルトプレスを投下して3カウントを奪った。
第2試合
全員入場すると、カーベル伊藤からのクリスマスプレゼントということで“カーベルタイム”が行われ、餅投げのように観客席へお菓子や雑貨などの詰まった袋を投げ込んでいく。
カーベル伊藤と亮生でゴングが鳴ると、ロックアップから腕の取り合いになり、測点で腕を取り返したカーベル伊藤が引き込み式ラリアットで速攻を狙うが、亮生はこれを回避してドロップキック。さらにロープに振ってドロップキックを狙うが、カーベル伊藤がロープに捕まってこれを耐えて亮生を自爆させるとエルボードロップから「後楽園ホールの皆さん!回すぞ!数えてください!」とジャイアントスイングで15回転振り回し、目を回した両者はタッチへ。
ゼウスと大森の対面となり、ショルダータックルのぶつかり合いからチョップの打ち合いに。大森が優勢となるとゼウスはブレーンバスターで叩きつけ、両者タッチへ。
秋山と西村の対面となり、チョップを打ち合った後に秋山がロープに飛ぶと、西村は従事ロープワークで追随してコブラツイストを狙う。しかし秋山が逆にコブラツイストで捕らえ、西村もバックを取ってコブラツイストでやりかえし、秋山を捕まえたまま光留にタッチ。
光留は秋山に「今年もお世話になりましたァ!」とお礼を言いながらミドルキックを打ち込んでいき、「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、秋山は素足にレガースの光留のつま先を何度も踏みつけていき、光留は悲鳴を上げながら倒れ込んでヒクヒクと痙攣。
ウルティモに代わるとウルティモが顔面を、秋山がつま先を踏みつけていくが、光留は痛む足で延髄斬りを放って亮生にタッチ。
亮生はコーナー上からミサイルキックを投下も、ウルティモはこれを回避し回転足4の字固め。これを大森がカットすると全員入り乱れ場外にもつれ込んでいき、カーベル伊藤が場外へカーベルスプラッシュを投下して全員まとめて押しつぶす。
ウルティモは改めて足4の字固めを狙うが、亮生は下から組み付いて首固め。これをウルティモがキックアウトするとロープに飛ぶが、ウルティモがカニバサミで倒して伝家の宝刀ラ・マヒストラルで試合を決めた。
<試合後コメント>
カーベル伊藤
――全日本プロレスの後楽園ホール大会には約13ヶ月ぶりの参戦となります
「久しぶりですねえ。国内のデビュー戦が後楽園ホールで、プロレスのスタートであるこの場所で2019年の最後を全日本プロレスの後楽園ホールで終われて。今年17戦しましたけど、まだ1敗もしていないですから!全勝で2019年を終えられたなと。今日はヘビー級の中でしたからね。当たりがキツかったです。相手のサイズ感とかパワー感とか、プランチャしても、ヘビー級の選手にはガツンと当たるんですけど、まだまだダメージを与えられていないので、もう少し技を磨かないといけないですね。今までは1人で参戦してましたけど、来年からはパートナーも参戦しますからね!」
――愛媛プロレスの四国統一タッグ王座のパートナーであるライジングHAYATO選手が来年1月からレギュラー参戦しますね
「愛媛プロレス、タッグチャンピオン同士!HAYATOと“チーム愛媛”として、全日本プロレスでこれだけ出来るんだぞ、なんら遜色はないぞというのをこのリングで見せたいなと思います。愛媛で一緒に戦って同じベルトを巻いたパートナーと全日本プロレスのリングに上がれるのは感慨深いですよ。まず全日本プロレスの選手の反応を、今は『ローカル団体のチャンピオン』くらいに思われてると思うんですけど、我々の実力を見せていって、全日本プロレスの若手選手に刺激を与えていきたいですね」
――タッグチャンピオン同士が同じ団体に参戦するということで、タッグ王座戦も見えてくると思います
「愛媛プロレスのタッグチャンピオンが揃って参戦するので、全日本プロレスから挑戦者が現れてほしいですね。それでキッチリ防衛して、このペアでアジアタッグ王座に挑みたいです。そのためのステップをHAYATOと一緒に上がっていきたいと思います!」
第3試合
故・青木篤志さんの想いを背負い、弟子としてこのトーナメントに意気込む岡田がKagetoraに挑む一戦。
ロックアップから岡田が押し込んでいき、リストロックの取り合いからグラウンドで岡田が足関節を取っていく。さらにヘッドシザースの攻防となるが、両者互角のままブレイク。
ヘッドロックからロープワークの応酬となり、これを制した岡田がランニングエルボーをクリーンヒットさせると「来いよオラ!」と挑発しながらサッカーボールキック。さらに走るが、Kagetoraは低空ドロップキックでカウンターし、「ナメんじゃねーオラ!」と岡田のヒザをグリグリと踏みつけていく。
岡田はエルボーで粘るが、Kagetoraはさらにヒザへのキック、逆水平チョップ、ヒザへの低空ドロップキックとじわじわと岡田をいたぶっていき、「俺が勝つぞ!」と雄叫びを上げる。
しかし岡田は痛みに耐えながら「来いやオラ!」と闘志を剥き出しにしながら受けきってエルボーを連打。それでもKagetoraは岡田の足へ攻撃を集中させ、両足を決める逆エビ固めで絞り上げる。
岡田がこれをブレイクするとKagetoraはロープに振っていくが、岡田がドロップキックでカウンターして場外に叩き出し、トペ・スイシーダで追撃。さらに膝を押さえながらも串刺しエルボーで連撃していくが、Kagetoraはカウンターの錐揉みエルボーで迎え撃ち、トラースキック、水面蹴り、延髄斬りと畳み掛けてロープに飛ぶが、岡田が追走してエルボーを叩き込み、スイングDDT。さらに対角線で飛んでいく長距離ダイビングヘッドバッドからフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、Kagetoraはこれを飛行機投げで切り返しエルボー連打から強烈な張り手を見舞い延髄斬り、張り手の連打から一騎当千。これを岡田が返すと車懸を狙うが、岡田はバックスライドで対抗。さらに岡田はロープに飛んでラリアットを狙うが、これをキャッチしたKagetoraが車懸で叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
Kagetora
「まずは岡田選手!あなたはすばらしい選手だ。青木先輩の残した遺伝子。すばらしい!いつでも、いつでもやってやる!いつでもかかって来い。そして俺が1回戦勝ち抜いた。俺が獲らなければ誰が獲る?佐藤選手か?全日本さんのファンの方はそれを望んでいるだろうが、俺も青木さんの後輩っちゃ後輩なんだよ。いいか!ジュニアのベルトはこのドラゴンゲートのKagetoraがもらうからな。覚悟しておけよ。」
第4試合
渕正信とバラモン兄弟が初めてリング上で邂逅することとなったこの試合。
まずは渕と小鹿でゴングが鳴り、両者ロックアップで押し込み合い、渕がレフリーの目を盗んでグーパンチ。これに怒った小鹿も脇腹へのボディブローやチョーク攻撃、顔面噛みつきで対抗していき、これを耐えた渕がボディスラムを狙うとバラモン兄弟が渕の顔面へ2人で水を噴射。これに怒った諏訪魔&石川がリングに上ってくるとバラモン兄弟はバケツで2人に水をぶっかけ、そのまま場外戦へ。
場外で渕を痛めつけた兄弟は渕をリングに上げてスーツケースをセットし、ボウリング。しかし石川がスーツケースを奪って小鹿をコーナーにセットすると渕にボウリングの玉を渡してスーツケースをセット。渕が小鹿へボウリング攻撃を決めてみせる。
さらに石川がネックハンギングツリーで小鹿を痛めつけ、諏訪魔が「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、ケイが諏訪魔の顔面に水を噴射。諏訪魔と石川は小鹿へサンドイッチラリアットを狙うが、小鹿が回避したため誤爆。
リング上は渕とケイとなり、渕がボディスラム連発からバックドロップを狙っていくが、ケイが渕の股間を蹴り上げてシュウを呼び込み、ケイが渕を羽交い締めにするなかで「絶対離すなよ!」と交通標識を振り下ろすが、渕が回避したためケイに誤爆。大ダメージを受けたケイを渕が首固めで沈めた。
<試合後コメント>
渕正信&諏訪魔&石川修司
――バラモン兄弟と初めての対戦でした
渕「急所を3回もやられちゃったよお前。まだお前、使うつもりでいるのによ」
石川「まさかそっちに来るとは思わなかったっす(笑)シモネタ、シモネタ(笑)」
渕「まだ独身なのにお前……」
石川「まだ渕さんが若いなっていうのを感じました。ありがとうございます(笑)」
グレート小鹿&バラモン兄弟
シュウ「クソ!」
ケイ「大丈夫か?・・・無理があるだろ、このカード!不利だよ不利。(暴走大巨人の)ふたりもでかいけど渕もでかいじゃねぇかよ!」
シュウ「どこがジュニアなんだよ!」
ケイ「あと(こっちのパートナーは)今年もたないヤツだろう?勝てるわけねぇじゃねぇかよ!」
小鹿「チームワークが悪かった・・・。」
シュウ、ケイ「お前のせいだよ!」
*しばらく喧々諤々とやり合ってから
ケイ「落ち着こう!」
シュウ「お前もいい歳なんだからよぉ。大人なんだろう。」
ケイ「血圧がピューっと上がって死ぬぞ!」
シュウ「まぁミルク飲もう、ミルク。おじいちゃん飲みに行こうぜ。」
*小鹿だけ先に控室に戻る
シュウ「クッソー!なんであんなジジイと組まなきゃいけないんだ。」
ケイ「渕は許さねぇぜ。クッソー屈辱だ。まだ俺たちの戦いは始まったばかりだ。」
シュウ「俺たちは今度渕を狙って全日に上がってやるぜ。そして小鹿!お前も殺してやるからな!」
ケイ「渕と小鹿をいっぺんに地獄送りにしてやるぜ。」
シュウ「ふたりとも今年乗り切れるかわからないけれど、俺たちが引導を渡してやろうぜ。」
ケイ「あいつらは俺たちが倒してやるよ。あいつらは死んで地獄に落ちて、今度生まれ変わったら・・・。」
シュウ、ケイ「ウジ虫になるぞ!」
第5試合
ロックアップから押し込み合い、ススムをコーナーに振った丸山がトラースキック、延髄斬りのコンボを決め、タイガースープレックスの構えに入り速攻を狙う。しかしススムは背面走で丸山をコーナーに叩きつけて脱出し、コーナーに上る丸山を地対空ラリアットで場外に突き落とし、さらに場外DDTで追撃。
リングに丸山を戻すと、首を痛めた丸山にスイングネックブリーカーを2発、さらにジャイアントバックブリーカーでじわじわと痛めつける。なんとかブレイクした丸山はエルボー連打からのゼロ戦キックで意地を見せ、ラリアットを狙うススムの腕を取ってアームロック、ショルダーアームブリーカーと腕への集中攻撃。さらにバズソーキックからタイガースープレックスホールドと決めていくがカウントは2。さらにバズソーキックの構えに入るとススムは頭を下げて回避の体勢を取るが、フェイントを入れた丸山はススムの腕を蹴り飛ばす。さらに丸山はロープに飛ぶが、ススムは痛む腕でラリアット。
ススムはアイカタを狙うが、丸山が着地。ススムはラリアットを狙うが、これを丸山がハイキックで撃ち落とし、ミドルキック連打。ススムはふらつきながらロープに飛ぶとラリアットで叩き伏せ、アイカタからジャンボの勝ち固めで試合を決めた。
KOされて倒れ込む丸山の元へUTAMAROが現れ、丸山を介抱しながら退場していった。
<試合後コメント>
UTAMARO
「覚えてる?『面白いことを考えた』って言ってたでしょ?それにはまずマルちゃんが必要なのよ。まあまあ、楽しみにしといてよ。ここ(頭)にアイディアはいっぱい詰まってるから。今日はそれだけ。それ以上は言えない」
第6試合
マリアが先発に出ていくと皆が先発を譲り合い、逃げ遅れたジェイクが先発に。
マリアは色男のジェイクの尻を撫で、マリアがロックアップからジェイクの素肌に唇を寄せていくとジェイクは悲鳴を上げて逃げ回る。さらにロックアップで組み合うと、今度はマリアが唇へキスを狙うとジェイクは急いでロープに押し込み、紳士的に胸をポンポンと叩いてからお辞儀してブレイクするが、マリアは胸を触られたショックでた起これんでしまい、場内はジェイクに大ブーイング。マリアはヒップアタックを見舞うが、ジェイクがショルダータックルで吹き飛ばすと急いで北斗にタッチ。
北斗と箕浦の対面となると、両者エルボーで打ち合っていき、北斗が押し勝って足のすくい合いから空中でドロップキックの相打ち。
岩本とYAMATOの対面となると、パワーの岩本、スピードのYAMATOという様相でショルダータックル合戦となり、YAMATOがこれに打ち勝って髪をかき分けるポーズ。岩本も即座に一本背負いで反撃し、髪をかき分けるポーズを真似ていく。
野村に代わり、野村がノーザンライトスープレックスで叩きつけると北斗に代わり、北斗がロープに飛ぶとYAMATOはドロップキックでカウンター。ここにDRAGON GATE勢が入ってきて北斗に太鼓の乱れ打ちからストンピングの雨あられと4人で袋叩きにしていくと、KAIが北斗をコーナーに宙吊りにし、マリアが北斗の顔面に尻を押し付ける。さらに北斗がえづく中でナイトメアを見せ、KAIにタッチ。
KAIは北斗にエルボー連打からコーナーに振っていき、ラリアットでなぎ倒す。
YAMATOに代わり、両手を広げて北斗に攻撃を誘うと北斗はエルボー連打で反撃。YAMATOもエルボーで応戦し、両者足を止めての肉弾戦へ。これにYAMATOが打ち勝つと北斗をコーナーに振っていくが、北斗はセカンドロープに飛び乗ってミサイルキックでカウンター。ジェイクにタッチ。
ジェイクはYAMATOにビッグブートからレッグラリアート。キスをせがむマリアを場外に突き落としてからYAMATOへジャイアントキリングを放つが、これをキャッチしたYAMATOが「絶対絶対!上げるぞー!」と体格差の大きいジェイクへブレーンバスターを狙って何度もトライ。ジェイクはこらえたものの最後はYAMATOが投げ勝ち、投げきったYAMATO自身も驚きの表情。
マリアに代わるとマリアは両手を広げてキスをせがんでいくが、ジェイクはキチンシンクでカウンターし野村にタッチ。
野村はマリアをショルダータックルで吹き飛ばし、さらにマキシマムを狙っていくが、マリアはスカイラブで迎え撃ち、箕浦にタッチ。
箕浦は怒涛のドロップキック連打も野村は倒れず、カウンターのスピアーを突き刺して北斗にタッチ。
北斗と箕浦はエルボーで打ち合っていき、箕浦が組み付いてシュミット式バックブリーカー。ここでDRAGON GATE勢が飛び込んできて北斗にトレイン攻撃を見舞うとYAMATOとKAIがダブルの延髄斬りを2連発、さらにYAMATOがギャラリアを狙っていくが北斗はこれを着地してローリングエルボー。ここにジェイクらが入ってきてトレイン攻撃を見舞い、北斗がYAMATOへコンプリートショットからガンスタン。カットに来たKAIは野村がスピアーで蹴散らすが、箕浦が野村へシュバイン、その箕浦へ岩本がラリアット、岩本をマリアがドロップキックで排除し、さらにジェイクの唇を奪う。
YAMATOは改めて北斗にギャラリアを狙うが、北斗は背面着地してジャーマンスープレックス。さらにロープに飛ぶが、YAMATOはカウンターの全知全能のフランケンシュタイナーで押さえ込み、3カウントを奪った。
YAMATO「おい全日本プロレス!この俺がDRAGON GATEのYAMATOだ!今日がこの俺の記念すべき初参戦の日。おい、ブーイングの一つでも飛ぶかと思ったらよ、大歓声じゃねえかよオイ!(笑)おい、北斗。聞くところによれば、お前この中で一番の若手らしいな。中々やるじゃねえか!敵ながらアッパレだ!岩本、野村、お前らの顔も名前も俺の頭にしっかり刻んだからな!それから!ジェイク・リー!お前はデカ過ぎる!俺もお前みたいな怖いやつと当たった前例がない。もっともっと強くなってよ、この業界引っ張ってけよ!今な、DRAGON GATEは業界第2位なんて言われてるが、1位との差は歴然だ。見ての通り、俺たちは小さい。色眼鏡で見られることも多々ある。正直、DRAGON GATEは今後どんなに大きくなったところで、俺たちが業界を引っ張るべきじゃないんだ。でもお前らは違うぞ。お前らには歴史と伝統がある。それと同時に、この業界を背負う義務と責任があるんだ!もっともっとお前ら若い力でこの業界、ひっくり返してみせろよ!そしたらよ、プロレス界はもっともっと面白くなるからよ!期待してるよ、ジェイク!」
ジェイク「あたりめーだろこの野郎!まずはよ、YAMATOさん、またここ来てくれよ。そういうことで、今後とも宜しくお願いします!」
(全日本プロレス勢とDRAGON GATE勢が握手を交わしていき、マリアがジェイクにキスをして両軍退場)
<試合後コメント>
ジェイク・リー&岩本煌史&野村直矢&大森北斗
岩本「ジェイクさん!ジェイクさん!」
*ようやく姿を見せたジェイクに
岩本「何回唇を奪われた?」
ジェイク「二回・・・。」
岩本「YAMATOさんが『ジェイク、デカ過ぎるぞ』って言ってたけど、アイツはヤバ過ぎるぞ(苦笑)。一番若い北斗を狙うと思ったら、歳は一番上だけど、やっぱりイケメン好きだね。怖いわ。まぁでも結果、刺激的な遭遇というか、楽しかったですよ。これで終わりたくはないなっていうのが正直な感想ですね。本当にYAMATO選手に触れたのもほんの一瞬だし、他の選手はほとんど触れてないですからね。北斗だっていい気持ちを見せてくれたし。今後楽しみだと思うし、新たなライバルを見つけたんじゃないかなって思うんで、なんかあれば・・・」
北斗「・・・」
ジェイク「はっきりしゃべろ、北斗。はっきり。」
岩本「(激しく)やってたのいるだろ、やってたの。」
北斗「はい。箕浦の方が三カ月か四カ月、僕よりデビューが早いんですよ。同期っていう目でしか見れないし、今日は押されちゃいましたけど次はシングルでもなんでもいいし。」
野村「今日はドラゴンゲートの選手とやったというのは自分にとってもすごい、初めてやったんでうれしいことですけど。ただ試合後のヨースケ選手、あれは許せないですね。次あったらボコボコにします。」
ジェイク「次にあるのを作るんじゃないですよ。俺なんか二回唇を奪われてるんですから。これが美人だったらいいよ。美女だったらウェルカムだよ。ただ男に二回だよ。しかもケバイ顔だぞ。想像してみてください。まぁいいや、それはそれで。」
岩本「まぁ楽しかったですし、ドラゴンゲートの皆さん、また会いましょう・・・と言いたいところですけど、僕も世界ジュニアのトーナメント、相手がドラゴンゲートの横須賀ススム選手に決まったんで。年明けすぐにドラゴンゲートの選手とやるんで、楽しみにしてますし、必ず勝って決勝進出して、世界ジュニアのベルトを巻きます。」
ジェイク「今日の試合は今日の試合。三冠はこうはいかないよ。しっかり切り替えてやるつもりだ。」
第7試合
イケメンの入場に宮原が競演し、リングインしそうでしないパフォーマンスを一緒に行った後しっかりと抱き合う。
宮原とヨシタツでゴングが鳴ると、ロックアップで押し込み合い、ショルダータックルの攻防となるが互いにかわし合ってクリーンヒットのないまま距離を取り両者タッチへ。
イケメンとTAJIRIの師弟対決となると、イケメンは側転しようとするが和田京平が導線上にいたため「邪魔だよさっきから!」とあろうことか京平に八つ当たり。TAJIRIはイケメンと握手を交わして頭を撫で、ロックアップから腕の取り合いに。イケメンはリストロックを決めながら「どうですかあ?」と得意顔になるも、TAJIRIが奇妙なレッグスプレッドからレッグロックに取るとイケメンは悲鳴を上げる。ブレイクしてから手4つで組み合うが、TAJIRIが手首を取っていき、そのまま押さえ込むが先程のやり取りを根に持っていた京平が高速カウントを取り始め、宮原が猛抗議。すると「もうお前ら勝手にやれよお」と京平がリングを降りてしまうが、大・京平コールが起きるとリングへ復帰。
TAJIRIとイケメンはショルダータックルでぶつかり合い、倒されたイケメンがネックスプリングで起き上がってポーズを決める。しかしTAJIRIがイケメンの髪の毛を踏みつけるとイケメンは跳ね起きられず大苦戦。イケメンが起き上がるとTAJIRIは優しく頭を撫でてからヨシタツにタッチ。
イケメンは「俺、アイツぶっ潰していいっすか?」とヨシタツに喧嘩を売っていくが、ヨシタツのガットショット一発で倒れ込んでしまう。ヨシタツは容赦せずエルボーを連打も、イケメンがカニバサミでロープにもたれかからせると宮原がエプロンからドロップキックで追撃して場外に落とし、イケメンがトペ・コンヒーロで追撃。
ここd絵TAJIRIが拍手をしながら入ってきてイケメンにもう一回トペ・コンヒーロを誘うが、イケメンがロープに飛ぶと足を引っ掛けて倒し、イケメンが「だましたなあ~!」と断末魔の悲鳴を上げる中でめちゃくちゃに踏みつけていき、レフリーの気を逸してチョーク攻撃。イケメンは「京平!お前肝心なとこ見てねーな!」と抗議。
ヨシタツはイケメンをサーフボードストレッチで痛めつけ、起き上がらせて河津掛け。TAJIRIにタッチ。
TAJIRIは首投げから後頭部をひっぱたき、ヨシタツとともにジャケット剥ぎを狙う。さらに顔面をロープにこすりながらヨシタツにタッチ。宮原が京平へ「アンタどっちの味方してんだよ!」と抗議すると京平はTAJIRIらを指差す。
TAJIRIに代わり、ヨシタツと2人でイケメンにバックエルボーを放ち、TAJIRIがグラウンドでスリーパーホールド。なんとかこれをブレイクしたイケメンがミドルキックを放つとTAJIRIはドラゴンスクリューからバズソーキックを狙うが、これをかわしたイケメンが延髄斬りで一矢報いると両者タッチ。
ヨシタツが飛び出してくると宮原はドロップキックのコンビネーションを決め、コーナーに振って串刺しブラックアウトを狙うが、これを回避したヨシタツが顔面ウォッシュからフォール。これを黒潮“イケメン”二郎がカットに来るが、ヨシタツがさっとどいたためストンピングが宮原に誤爆。のたうち回る宮原にイケメンは必死に謝り、ヨシタツ幻想で捕らえられた宮原をミサイルキックで救出。宮原は串刺しブラックアウトからジャーマンスープレックス、さらにシャットダウンスープレックスを狙うが、ヨシタツは振り払ってハイキックからヨシタツ幻想。これはイケメンがカットし、宮原のブラックアウト、イケメンのトラースキックが立て続けに決まるが、宮原のフロントハイキックがイケメンに誤爆。
イケメンはジャケットを脱ぎ捨ててリングに叩きつけて怒りを顕にし、宮原はたじたじに。ここにヨシタツが向かってくるが、ブチ切れたイケメンはジャケットでヨシタツの首を絞めあげ、TAJIRIがイケメンにグリーンミストを噴射して救出を試みるが、イケメンが回避したためヨシタツに誤爆。視界を塞がれたヨシタツを宮原がシャットダウンスープレックスホールドで沈めた。
宮原「帰ってきたぜ!後楽園!改めて、2019年プロレス大賞、MVPを取りそこねた男!宮原健斗です!俺は真摯に受け止めました。ということは、今年の賞は、2020年へのプロレスファンの皆様、そしてプロレスの神様からのメッセージだと受け取っております。そのメッセージは、『宮原健斗はこんなもんじゃない』ってことだな。まだまだプロレスファンの皆様、この宮原健斗に何を期待しているのか俺は理解しているつもりなので、2020年も俺に付いてきてくれ!そこでだ!そこで2020年、1月3日、何が行われるか皆様御存知でしょうか?1月3日!チャンピオン宮原健斗vsチャレンジャージェイク・リーの試合が行われます。2020年!中心にい続けるためにも防衛しないといけない。そこで!今日ご来場の皆様の正直な声を聞きたい!1月3日、宮原健斗vsジェイク・リー、ご来場の皆様はどちらが勝つことを望みますか!(宮原、ジェイクのコールが乱れ飛ぶ)どちらが勝つことを望みますかーッ?!×3満場一致で!……宮原健斗です!以上です!」
(宮原が退場しようとするが、会場からイケメンコールが飛ぶとイケメンに語りかける)
宮原「イケメン!久しぶりだなあ。そして、長々とマイクを待ってくれてありがとう!これだけお客様がイケメンイケメンとあなたのことを言ってるんだ。なにか一言、お話してあげなよ」
イケメン「じゃあ、2つだけ。いや……2つだけ!全日本プロレスのファンの皆さん!あんたら最高ッ!後1つ!宮原健斗……健ちゃん!健ちゃん!あんた最高!そして、宮原健斗に並び、満場一致で!最高の男!×2そう!(「イケメン!」の声)……気持ちいいっすね、これ(笑)」
宮原「おいイケメン!俺ら2人の講演会じゃないんだよ!ただ、俺の締めは知ってる?」
イケメン「俺があなたのことどんなに好きか!」
宮原「準備はいいですか!後楽園ホールの皆様に聞きたい!全日本プロレス、最高ですか?!」
イケメン「後楽園ホール、最高ッ!フィニッシュ!」
<試合後コメント>
宮原健斗
「年内最後のあと、2試合残すところの1試合が終わりました。まあ今日はね、黒潮“イケメン”二郎&宮原健斗というタッグ、いま間違いなくプロレス界1明るい選手だと彼のことを思っているので、いい刺激をもらいました。あと来園の1月3日、宮原健斗は2020年も主役を譲る気はないからね。このプロレス界の流れは新たな力が2020年に生まれそうなところですが、俺は今の宮原健斗はまだまだやらなきゃいけないことがあるからね。防衛あるのみ!1月3日だ!」
ヨシタツ
「TAJIRIさん、最後アレ無いわ……」