引退を控えた獣神サンダー・ライガーが琉球ドラゴンプロレスリング参戦決定!恩返しを熱望するグルクンマスクは「ライガーさんに沖縄のみんなで『ありがとうございました』と言いたい」

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 25日、東京都・新木場1stRINGにて琉球ドラゴンプロレスリング『なんくるないサーキットin新木場@令和元年』が行われた。

 琉球ドラゴンプロレスリングとは、グルクンマスクが2013年に沖縄で旗揚げしたローカルプロレス団体。地域に根ざした活動で地元住民からの信頼は厚く、地方自治体とタッグを組んでのチャリティープロレスなどの地域貢献活動を行うなど、沖縄からプロレスの魅力を発信することに努めている。
 地元・沖縄出身の生え抜き選手も年々増えて力をつけており、FREEDOMSの佐々木貴がプロデューサーを務める日本各地の様々なローカルプロレス団体を集結させた大会『群雄割拠』では、全国のご当地プロレス団体の覇者の証である“天下統一幟旗”を獲得。いずれは他県でも積極的に大会を行っていきたいという野望に燃える団体だ。

 そしてグルクンは今年3月に引退を表明した新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーに対し「今の僕が東京来たり大阪行ったりしてグルクンマスクという名前を認識されるまでのきっかけを作ってくださったのは沖縄でライガーさんと一騎打ちをしてからなんです。そこからSUPER J-CUPに出していただいて名前が知れていろいろな団体に上がらせてもらえるようになった。僕が見たことない景色を見せてくださったのがライガーさんなので、やっぱり引退されるまでに沖縄でラストライガーを僕が送り出したい」と熱い思いを語っていた。

 この日のメインイベントでは、琉球ドラゴンのシングル王座である御万人(うまんちゅ)王座「琉王」と、北都プロレスのシングル王座であるHWC王座のダブルタイトル戦として、2冠王・グルクンが琉球ドラゴンの次世代エースと期待のかかるウルトラソーキと対戦。
 ソーキは力皇本人から公認されたという無双や、グルクンのダイビングクロスボディを空中でキャッチしてスクラップバスターで叩きつけるなど、その恵まれた体格を生かしたパワーファイトでグルクンを圧倒。しかしグルクンも48歳だとは思えない無尽蔵のスタミナで終盤まで攻めの姿勢を貫き、ソーキの隙を突いて的確にハイキックを叩き込んでいき、ムーンサルトプレス、グルクンドライバーと猛攻。最後は数年に一度しか出さないと言われる奥の手、ファイヤーバード・スプラッシュを解禁し3カウントを奪った。

 試合後、マイクを取ったグルクンはソーキが18歳でデビューしてからの6年間の努力を讃え、「次は獲りに来い」と2本のベルトを掲げて見せる。
 そして、「俺たちはまだ、まだ、まだ!ちっぽけなローカルインディーですか?これでもまだ、俺たちは小さな小さな弱小団体ですか?!俺は違うと思う!沖縄でずーっとやってるけど、新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリングNOAH、DRAGON GATE!この団体に上がったローカルインディーが他にいるか?!俺たちは!あの団体に……あの団体に、じゃねえや。アイツらに!一個も負けてない!」とその熱い思いを叫ぶ。
 そして、“負けていない証拠”として、琉球ドラゴンの年間最大のビッグマッチである11月24日の沖縄市・ミュージックタウン音市場大会のメインイベントで獣神サンダー・ライガーが参戦することを発表。驚きと歓喜の声を上げる観衆に向け、グルクンは「俺と、そして沖縄で育った沖縄出身のウチナンチューレスラーで、ライガーさんと……いや、ライガーと!対等に戦って、『これが琉球ドラゴンプロレスリングだ!』というのをお見せしましょう!引退記念に沖縄に旅行こようと思ってたら、甘いぞ!ライガー!」と嬉しそうに叫んだ。

 バックステージに戻ったグルクンは、「僕は、最後に沖縄のファンの皆さんとライガーさんに『ありがとうございました』って言いたいんですよ。2月に新日本プロレスさんが沖縄に来たときには、ライガーさんは引退発表の前だったので、言えなかったんですよ。だから、今回はライガーさんに沖縄のファン、レスラーみんなで『ありがとうございました』って言いたいと思います」と真剣な眼差しで語り、約2ヶ月後に控えたライガー戦に向けて闘志を燃やした。

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