【試合詳細】9・25 琉球ドラゴンプロレスリング新木場大会 【琉王&HWC】グルクンマスクvsウルトラソーキ RYUKYU-DOGディンゴ&ティーダヒートvsTORU&ヒージャー・キッドマン ハイビスカスみぃvsリッキー・フジ
- 2019-9-26
- 試合
- 琉球ドラゴンプロレスリング
『なんくるないサーキットin新木場@令和元年』
日程:2019年09月25日(水)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:162名
▼タッグマッチ 20分1本勝負
美ら海セイバー/●クエルボ・ネグロ
10分24秒 スクールボーイ
○近野剣心(ダブ)/天願牛丸
▼タッグマッチ 20分1本勝負
ポークたま子/●真栄田ミサキ
10分5秒 パンダカッター改→エビ固め
○笹村あやめ(2AW)/進垣リナ(2AW)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○ハイビスカスみぃ with キョーサンマスク
8分44秒 忍法丸め込みの術
●リッキー・フジ(2AW)
▼タッグマッチ 45分1本勝負
RYUKYU-DOGディンゴ/●ティーダヒート
14分10秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
TORU(フリー)/ヒージャー・キッドマン
▼御万人王座「琉王」&HWC選手権試合 60分1本勝負
【琉王&HWC王者】○グルクンマスク
20分28秒 ファイヤーバードスプラッシュ→体固め
【挑戦者】●ウルトラソーキ
※グルクンが琉王の初防衛&HWC王座の2度目の防衛に成功
琉球ドラゴンプロレスが東京で初のタイトル戦を行いグルクンがソーキに激勝!みぃとリッキーが“沖縄vs千葉”の因縁戦!獣神サンダー・ライガーが引退前に琉ドラ参戦決定!
オープニング
3月19日以来半年ぶりとなる東京大会。
オープニングにはヒージャーとリングアナのトニー田口がリングに上がり、前説を行った。
トニー「たくさんのお運び誠にありがとうございます!さあ琉球ドラゴンプロレスリング、半年ぶりのなんくるないサーキット in 新木場。行っていきます。たくさんのお客さんでございますけども、お気持ちは」
ヒージャー「非常に嬉しいと言うか、それしかないですね。3月以来ですね」
トニー「沖縄ではありえないのが、沖縄で平日にやると10名も入らない(笑)」
ヒージャー「この時間に家を出るくらいですよね(笑)」
トニー「そうそう。この時間くらいに家を出て、4試合目くらいからくるっていうね(笑)」
ヒージャー「『今日短かったな』って」
トニー「そうなると思うんですよね(笑)」
その後、対戦カードの発表が行われ、メインイベントでのタイトルマッチの選手権試合宣言&試合終了後の認定証読み上げを行う観客を抽選で選び、ヒージャー「今日も熱く燃えるぞ!行くぞ!(オーッ!)琉球ドラゴンプロレスリング、スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
第1試合
剣心と牛丸が入場すると、セイバーとクエルボが背後から奇襲し、乱闘から試合開始。
リング上では牛丸がセイバーをショルダータックルでなぎ倒し、追撃を狙っていくがセイバーは側転でひらりとかわしていく。
両者代わり、剣心とクエルボの対面となると、正面からエルボー合戦となり、クエルボがロープに振るフェイントから引き寄せてショルダータックル。追撃を狙ったところへ剣心がカウンターのミドルキックを叩き込み牛丸にタッチ。
牛丸はクエルボにエルボーを連打しロープ際まで追い込んでいくが、クエルボはダウンと見せかけて下から牛丸へ急所打ち。そのまま場外に放り出して場外で暴れまわる。牛丸を十分に痛めつけたクエルボはセイバーに代わり、2人でロープを使ったチョーク攻撃。セイバーも顔面への低空ドロップキックやエルボーを叩き込み、軽快にクエルボへタッチを回していく。
クエルボはセイバーとともに牛丸をロープへ降っていくが、牛丸はカウンターのスピアーで2人まとめてなぎ倒し、剣心にタッチ。
剣心はセイバーへトラースキック、延髄斬り、フェイスクラッシャーからPK。さらにトドメのハイキックを放っていくが、セイバーはこれをかわして走るとハンドスプリング式オーバーヘッドキック。ロープへもたれかかる剣心の後頭部へジャンピングニーを放つと、その場飛びのカンクーントルネード。エルボーで粘る剣心に二段階式のヒールキックを叩き込んだセイバーは、追撃を狙って走るが、剣心がカウンターのハイキックをクリーンヒット。
剣心がフォールに入るがクエルボがこれをカットし、剣心を救出に来た牛丸へトップロープ越しのサンセットフリップからロコモーション式ジャーマンスープレックスを3連発。さらにラリアットを狙うが、これを払い腰で切り返した牛丸がその腕を離さぬまま腕十字へ。これをブレイクされるとアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げていくが、セイバーが牛丸のマスクに手をかけこれを妨害。ここに剣心が入ってきてセイバーをコーナーに振って串刺しバックエルボー。牛丸が旋回式スパインバスターで叩きつけて連撃。ここにクエルボが入ってきてラリアットで剣心を狙うが、剣心がかわしたためにセイバーに誤爆。剣心はクエルボにハイキックを叩き込み、たたらを踏んだクエルボをスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。
第2試合
真栄田と進垣でゴングが鳴ると、ロックアップで押し込み合い、進垣がドロップキックで先制。2発目を狙ったところで真栄田もお返しのドロップキックを突き刺し、両者距離を取ってタッチ。
たま子と笹村のマッチアップとなると、笹村の突撃をアームドラッグなどでいなしたたま子がショルダータックル。真栄田にタッチ。
真栄田は笹村をボディスラムで投げようとするが、これを耐えた笹村が逆にボディスラム。進垣にタッチ。
進垣は真栄田の腕をリストロックで痛めつけ、ロープを使ったアームロックからヒザを押し当てていく。
笹村に代わると、進垣との合体カニバサミで倒し、左右から同時に顔面への低空ドロップキックを放つコンビネーションを決めると、串刺しバックエルボーから進垣にタッチ。
進垣は腕取り首投げから脇固めに入り、これをブレイクされるとコーナーに振って串刺しドロップキックを狙っていくが、真栄田がブートで進垣の突撃を止めるとミサイルキックで一矢報いてたま子にタッチ。
たま子は進垣にクロスボディを放つと、救出に来た笹村にもクロスボディ。さらにフェイスクラッシャーからコーナーに上がり、ダイビングクロスボディを投下。進垣がエルボーで粘るとたま子もエルボーで応戦していくが、進垣がドロップキックをクリーンヒットさせて生還。笹村にタッチ。
笹村はたま子をボディスラムで叩きつけ、逆エビ固め。苦しみの悲鳴を上げるたま子だったが、ここで真栄田がたま子のポンポンをリング内に投げ入れ、コレを手に入れたたま子は自分を応援して力をみなぎらせ、自力でロープブレイク。
ロープへもたれかかるたま子の背後から笹村が迫るが、たま子はカニバサミでこれを倒すと逆にロープへもたれかかる形となった笹村の背中へドロップキック。真栄田にタッチ。
真栄田はドロップキックからエースクラッシャー、さらにノーザンライトスープレックスを狙っていくが、笹村がこれを耐えるとドロップキック。笹村も一歩も引かずエルボーを打ち込んでいき、真栄田がふらついても腕を取って逃さず引き寄せながらのエルボー連打。
グロッキー状態となる真栄田だったが、下から組み付いてスクールボーイ。笹村の起き上がりに組み付いてノーザンライトスープレックス・ホールドで叩きつける。笹村がこれをキックアウトすると真栄田はロープへ走るが、笹村が追走してランニングエルボーを叩き込むと、パンダカッター。真栄田がこれを返すとスリーパーホールドへ。たま子がこれをカットしに入ってくるが、進垣が立ちふさがりアームロックで捕縛。それでもたま子は体全体でぶつかる形で笹村をカットし真栄田を救出。
笹村はコーナートップからミサイルキックを投下し、反撃に転じようとする真栄田をフルスイングのエルボー一発で叩き伏せる。さらにダメ押しのパンダカッター改で叩きつけると3カウント。
試合後、笹村は真栄田に握手を求めるが、真栄田が両手を出してこれに応じようとすると直前で手を引っ込めて満面の笑み。たま子と真栄田は悔しがりながら退場していった。
第3試合
みぃの入場とともにキョーサンマスクの名が高らかにコールされると、リッキーは「セコンドのコールする必要ねえだろ!それが沖縄のやり方か?!だったらこっちは千葉のやり方でやってやるわ!」と宣言し、みぃも「ぶっ潰してやる!」と応じてゴング。
リッキーは「元々千葉にいたヤツじゃねーかこの野郎。沖縄ヅラしやがってこの野郎」とヘッドロックでギリギリと絞め上げ、みぃは必死にブレイクしながら「ちょっと!終わっちゃうでしょうが!空気読みなさいよアンタ!ここで終わったら面白くないでしょ!」と怒るも、リッキーは「女だろうがなんだろうがぶっ潰してやるよ」と迎え撃つ姿勢を見せる。
みぃはリッキーをヘッドロックで捕らえていくが、リッキーは軽く抱えあげてロックを外してからみぃを下ろすと大胸筋をピクピクと震わせて余裕をアピール。ならばとみぃはショルダータックルでぶつかっていくが、リッキーは同じく余裕をアピールし、マッスルポーズでくるくる回ってみせる挑発。みぃはリッキーに飛びつき、回転エビ固めを狙いながらリッキーのパンツを下ろそうとするが、リッキーはパンツを押さえながらこれを回避。
場内がブーイングに包まれる中、みぃは「お尻出すのもギャラに含まれてんだよ」とエルボー連打からボディスラムを狙うが、リッキーはこれを耐えてみぃをコーナーに振り、「な~にがみぃだ。アップルゥ~!」とみぃのかつてのリングネームを呼びながらボディブローからスリーパーホールド。みぃが外そうとするとサーフボードストレッチに切り替え「カモ~ン!アップル~!」と絞り上げていくが、みぃはリッキーの足を踏みつけてこれを逃れるが、リッキーは滞空ブレーンバスターからカミカゼと容赦のない追撃。2発目のカミカゼを狙ったところでみぃが再び回転エビ固めからリッキーの尻を出そうとしていくが、リッキーは再びパンツを抑えてこれを回避。
場内がブーイングに包まれる中、みぃはランニングネックブリーカードロップで反撃すると、「よっしゃー!ダブル行くぞ~!」とリッキーをロープに振り、レフリーの李日韓を巻き込んでダブルチョップ。リッキーが日韓に詰め寄って文句をいう中、みぃはコーナートップに上がり、ダイビングクロスボディを投下。そして回転エビ固めからついにリッキーの尻を出すことに成功。
みぃは追撃を狙ってロープに飛ぶが、リッキーは生尻でのヒップアタックでカウンター。さらに2発目を狙っていくが、セコンドのキョーサンマスクが乱入し、リッキーのヒップアタックを身代わりに受けると、その間に復活したみぃがリッキーを忍法丸め込みの術で丸め込み、3カウント。
みぃ「ヘイ!リッキーさん!リッキーさんよ!私は見てましたよ。あなた、ベルトを持っていますね。今!私は!シングルマッチで正々堂々と勝ちました!シングルでリッキーさんに勝ったわけです。じゃあ次の挑戦権、私にもあるんじゃないですか?!」
リッキー「みぃちゃんよぉ、たしかに俺は2冠王なんだよ。2冠王がこんな負け方して恥ずかしいけどよ、1本持ってるシングルのベルト、アレはラテンアメリカってベルトで、古いベルトでな、めんどくせえベルトなんだよ。トップロープからの攻撃は反則、試合中のパイルドライバーは反則、そして、女子に挑戦権は無いんだ」
みぃ「えぇ……じゃあいいですわ」
リッキー「ただもう一個もってるGJPタッグってのがな、これは石頭の富豪富豪夢路をパートナーにしてベルト持ってんだけど、それならいつでも受けるよ。パートナー連れてこい。グルクンさんでもいいぞ!」
みぃ「いや、私は、今日、ここで私の助っ人に付いてくれた……(名前をど忘れして)えっと、あの……キョーサンマスクと!キョーサンマスクと!(笑)組んで、そのタッグベルト、いつか分かんないけど、挑戦してやるよ!」
第4試合
TORUとティーダでゴングが鳴ると、ロックアップから互いの攻撃をリープフロッグでかわしあい、互いに足払いも避けながら低空ドロップキックを放っていくなどスピーディな攻防を展開。両者一旦距離を取るものの、TORUが右手を差し出し握手を要求。ティーダが応じようとすると、直前で手を引っ込めてティーダを挑発。両者タッチへ。
ヒージャーとディンゴの対面となると、ディンゴがショルダータックルを3連打からコーナーに振って突撃するが、ヒージャーはこれをひらりとかわしてドロップキック。ディンゴもブレーンバスターでやり返すとティーダにタッチ。
ディンゴがヒージャーをリストロックで捕らえる中、ティーダはヒジへのダブルアックスハンドルを打ち下ろすと、さらにリストロックからヒジへキック。右腕を足で固定しながら左腕を腕固め+指絡めと腕への一点集中攻撃を展開。ヒージャーがブレイクするとディンゴにタッチ。
ディンゴはヒージャーをサイドバスターで叩きつけ、ダイビングエルボードロップ。グロッキー状態のヒージャーに対し、TORUが観客にヒージャーコールを煽り、声援を受けて立ち上がったヒージャーがエルボー連打で反撃していく。最初は余裕の表情だったディンゴだが、ダメージが蓄積してくるとヒージャーに急所打ち。さらにコーナーに振って突撃していくが、ヒージャーはこれを飛び越えて交わすと、コーナーに上ってスリングショットネックブリーカー。TORUにタッチ。
TORUはディンゴとティーダをエルボーで蹴散らすと、ティーダにフロントスープレックス。さらにブレーンバスターを狙っていくが、これを着地しTORUの股をくぐって背後に回り込んだディンゴが毒霧を噴射。頭部を掴んで引き倒すと、ボディブロー、水面蹴り、セントーンと立て続けに連撃。ディンゴがTORUを引き起こそうとすると、TORUはボディブローで反撃するものの、ディンゴはニールキックを叩き込んでティーダにタッチ。
ティーダが入ってくるとTORUはエルボー連打で突っ張っていくが、ティーダはTORUをロープ際に引き込んでロープを使ったスイングネックブリーカーで怯ませ、コーナーに駆け上がってミサイルキック、さらにその場飛びのムーンサルトプレスを放つ。
ティーダはさらにカナディアンデストロイヤーを狙っていくが、ここにヒージャーが飛び込んできてカットし、ティーダをコーナーに振ってセカンドロープを踏み台に延髄斬り。続けてダブルアームの形に捕らえていくが、ティーダはヒージャーのマスクに手をかけて妨害。怒ったヒージャーは左右のミドルキックからゼロ戦キックを叩き込み、ダブルアームスープレックス・ホールド。これをキックアウトされると即座にPKを叩き込むが、ディンゴがカットし、ヒージャーと救出に来たTORUを2人まとめてドロップキックで場外まで吹き飛ばす。そしてティーダがトップロープを背面跳びで飛び越えてぶつかっていく。
ヒージャーをリングに戻すと、ディンゴがニーリフトでヒージャーを怯ませ、ティーダがドロップキックで追撃。さらにトレイン攻撃を放っていくが、TORUがエプロンを走り込み、突っ込んできたティーダへトップロープ越しの延髄斬りを叩き込んでアシスト。TORUとヒージャーはティーダへ左右から同時にエルボーを叩き込むと、ヒージャーがフェイマサー、TORUがシャイニング・ウィザードを叩き込む。
TORUはフォールに入るものの、ディンゴがレフリーの足を引いて場外に落としてしまい、無法地帯となったリング上へMDCの面々が次々とリングに上がりTORUとヒージャーを袋叩きに。全員でTORUを押さえつける中、ディンゴはクエルボに鎖をわたしてTORUへの攻撃を促すが、クエルボの答えはティーダへのトラースキック。MDCを裏切ったクエルボは全員を蹴散らしていき、解放されたTORUはティーダへ垂直落下式ブレーンバスターを狙う。
ティーダはこれを着地して延髄斬り、トラースキック、ハイキックと叩き込み、ふらつくTORUめがけて突撃するが、TORUはドロップキックでカウンターし、ロープへもたれかかるティーダの後頭部へシャイニング・ウィザード。最後はこだわりの垂直落下式ブレーンバスターで突き刺して3カウントを奪った。
試合後、マイクを取ったクエルボは「MDC!Not Family!」と叫んでMDCのTシャツを脱ぎ捨ててディンゴに押し付け、荒々しく去っていった。
第5試合
琉球ドラゴンの至宝・琉王に加え、北都プロレスの王座・HWC王座のダブルタイトル戦。
選手権試合宣言はオープニングでの抽選で選ばれたキヨセさんが行い、見事な読み上げに観衆からはキヨセコールが起こる。
ゴングが鳴ると、ロックアップで押し込んでいき、体格で勝るソーキが押し込んでクリーンブレイク。グルクンも押し込んでいくが、離れ際に逆水平チョップを叩き込む。これにソーキも応じ、両者足を止めての逆水平チョップで打ち合っていき、これに競り勝ったソーキがショルダータックル。グルクンもドロップキックで反撃するが、ソーキは耐えて組み付くとボディスラムで叩きつけ、グルクンを場外に蹴り出して打撃を加えていく。
グルクンも場外で逆水平チョップを連打してやり返すと、エプロンに上がって走り込みダイビングクロスボディ。しかしソーキはこれをキャッチするとそのまま担ぎ上げ、場外マットへバックフリップで叩きつける怪力を見せつける。
大ダメージを負ったグルクンがリングに戻ると、ストンピング、サッカーボールキック、バックブリーカー、ダブルフットスタンプ、エルボードロップとすべての攻撃を背中に集中させ、逆エビ固めでどっしりと腰を落とす。長時間苦戦しながらもなんとかロープへたどり着いたグルクンは下からアリキックで反撃するガッツを見せるが、ソーキは体重をかけてのエルボードロップで潰していき、足にもハンマーパンチを振り下ろす。
ソーキがグルクンを引き起こすと、グルクンは左右の掌底連打からソバット。さらにソーキをボディスラムで投げきってから場外に蹴落とし、コーナートップから場外へのムーンサルトアタック。さらにミサイルキックからトビウオを放つと、コーナートップからダイビングクロスボディを投下。
しかしソーキはこれを空中でキャッチするとその勢いのままスクラップバスター。グルクンをコーナーに振っての串刺しボディスプラッシュ2発からセントーンを投下しWARスペシャルで絞り上げていくが、グルクンはなんとかロープへ。
ソーキはグルクンが起き上がると張り手を見舞っていき、グルクンもミドルキックで反撃。隙を突いたグルクンが丸め込みのフェイントからドロップキックを放ちロープに走るが、ソーキは横からバウンスでグルクンを吹き飛ばし、正面からラリアット。さらに力皇本人から公認されたという“無双(公認)”でグルクンを叩きつける。
これをキックアウトされるとグルクンに背を向けて距離を取るが、グルクンが背後から延髄斬り。よろけたソーキをジャーマンスープレックスで叩きつけ、コーナートップからムーンサルトプレス。これを返したソーキの側頭部にハイキックをクリーンヒットさせ、グルクンドライバーを狙って組み付いていくが、ソーキが逆に持ち上げてファイヤーサンダー。そして西銘落としからエメリウムスプラッシュMAXを投下。二発目を狙うが、グルクンが追いすがって延髄斬りを放つと、そのままおろして人でなしドライバー。さらにラリアットを2発叩き込み、倒れず耐えるソーキにハイキックからラリアットでなぎ倒すと、グルクンドライバーで突き刺してからコーナートップに上がり、奥の手のファイヤーバードスプラッシュを投下。ソーキも肩を上げることが出来ず、そのまま3カウント。
エンディング
試合後、泣き崩れるソーキへ歩み寄ったグルクンは握手を交わしながらソーキの肩を抱き、マイクを取る。
グルクン「本日は本当に、新宿でも後楽園でも今日はプロレスがあるんですけど、この場所を選んでくださってありがとうございます。ソーキ、ソーキ、沖縄以外でタイトルマッチをやるのは初めて。その相手がお前で俺は心底良かったと思ってる。ありがとう!お前が6年前、18歳のときに学生服で琉球ドラゴンに入ったときは、ホントに何も出来なくて、前回りも、後ろ回りも、ベンチプレスだって50kg上がらなかった。だからもうコイツは辞めさせたほうがいいなと思ってわざと厳しくしました。なのにコイツは、歯を食いしばって、泣きながら残りました。それが、それが今、東京のビッグマッチのメインイベント、タイトルマッチですよ。これを、これを……これを!夢と言わずして、なんと言おうか。ソーキが初めて入ってきたときのことをいまだによく覚えてる。ホントにダメだし、言葉遣いも知らないし、絶対コイツ駄目かもしんないと思ったけど、よくここまで上がってきた。……だけど!夢はかなったわけじゃないよな?まだこのベルトは俺の肩にかかっている。次は、獲りに来い!」
(グルクンがマイクをソーキに手渡す)
ソーキ「……グルクンさん、僕を選んでくれて、ありがとうございました。憧れのプロレスラーになったけど、まだまだ、本当の夢はかなっていません。このプロレス界でまだやりたいことがたくさんたくさんあるんで、負けても負けても堅実に頑張っていきます。世界に通用する男になって、みんなを元気にします!ありがとうございました!」
グルクン「今日、全5試合、琉球ドラゴンプロレスリング、ほとんどフルメンバーでやってきました。みんな沖縄で育った選手です。俺たちはまだ、まだ、まだ!ちっぽけなローカルインディーですか?これでもまだ、俺たちは小さな小さな弱小団体ですか?俺は違うと思う!沖縄でずーっとやってるけど、新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリングNOAH、DRAGON GATE!この団体に上がったローカルインディーが他にいるか?!俺たちは!あの団体に……あの団体に、じゃねえや。アイツらに!一個も負けてない!負けてない証拠に、今日一つ重大発表があると言っていました。今ここで皆さんにお知らせしましょう。11月24日、年間最大のビッグマッチ、琉球ドラゴンチャンプルー2019!沖縄市・ミュージックタウン音市場、メインイベントのカードが決定しました。ヒージャーキッドマン&グルクンマスクvsウルトラソーキ……獣神サンダー・ライガー!俺はライガーさんとの対戦を諦めたわけじゃない。11月24日、俺と、そして沖縄で育った沖縄出身のウチナンチューレスラーと、ライガーさんと……いや、ライガーと!対等に戦って、『これが琉球ドラゴンプロレスリングだ!』というのをお見せしましょう!引退記念に沖縄に旅行こようと思ってたら、甘いぞ!ライガー!俺たちが、俺たちが、引退試合の日まで、痛い痛い痛い痛い!っていうような傷を作ってやるよ!……週刊プロレスさん、よろしくお願いします(笑)えー、今、沖縄の便を調べたら、スカイマークで片道11,600円でした。はい、飛行機取るなら今です(笑)チケットも売店で売ってますから、買っといてください。もうそろそろ、売り切れます。改めまして、本日はたくさんのご来場誠にありがとうございます!年に2回の琉球ドラゴンプロレス、皆さん楽しんでいただけましたか?(観客が歓声で応える)……さっき、リッキーさんのお尻を出してたハイビスカスみぃさん、貴女の耳には今の声が聞こえましたか?」
みぃ「聞こえませんでしたぁ~!(笑)」
グルクン「……聞こえなかったそうです。もう一回聞きます。今日のプロレス、楽しかったですか?(観衆が大歓声で応える)……声が小さい!そんなことでは獣神サンダー・ライガーの耳には届かない!今日のプロレス、楽しかったかーッ?!(観衆がこの日一番の歓声で応える)ありがとうございます!俺たち琉球ドラゴンプロレスリングは、沖縄からプロレスで夢と勇気と感動と笑顔をお伝えします!皆さんの大好きな気持ち、声に出して聞かせてください!俺は!俺たちは!プロレスが!大好きだーーッッ!!」
<試合後コメント>
グルクンマスク
――獣神サンダー・ライガー選手との試合が決まりました
「実は他の団体がどんどんどんどんライガーさんの名前を出すんで、ウチらはなんかこう新鮮味がなくなっちゃうのかなって思ったんですけど、逆に言えば僕らは、今まで発表した団体の中でも一番キャリアが浅い団体かもしれない。そんな団体が面白いことやるんだなと思ってもらえればいいなと思って言ったんで、反応が良くてよかったです」
――獣神サンダー・ライガー選手と試合をしたい理由は
「ライガーさんが前に沖縄に来ていただいたときは、僕とシングルだったんですけど、そのときにデビューしてなかった選手の……ライガーさんが来ていただいた日と同じ日にデビューしたのがウルトラソーキなんですよ。6年前なんですけど、そのときにデビューしたばっかりの若造が対等にこうやってライガーさんと試合できるようになったんだというところをライガーさんには見てもらいたいし、『沖縄のプロレス、なかなかやるじゃねえか』と思っていただければと思います」
――あと残すところ2ヶ月となります
「心の準備は出来てるんですけど、いかんせん、全員のコスチュームの準備ができてないんですよ。全員のコスチュームは僕が作っているので。これから徹夜が続きます(笑)マスク作るのメチャクチャめんどくさいんですよ(笑)まあまだ2ヶ月あるので、沖縄の中でもワーッと熱を上げていって、僕は、最後に沖縄のファンの皆さんとライガーさんに『ありがとうございました』って言いたいんですよ。2月に新日本プロレスさんが沖縄に来たときには、ライガーさんは引退発表の前だったので、言えなかったんですよ。だから、今回はライガーさんに沖縄のファン、レスラーみんなで『ありがとうございました』って言いたいと思います」
――今回の東京大会で、沖縄以外でのタイトルマッチを初めて行った理由は
「沖縄でずっとやってて、沖縄の皆さんにはタイトルマッチを何度も見て抱いて、ある程度は信用ができてるんですけど、今まで東京大会っていうのは全部タッグマッチで顔見せみたいな感じだったので、“本気の琉球ドラゴン”というか、僕らが沖縄でやってる闘い、真骨頂というか、本筋を東京の方に見ていただきたいと。その中でジャッジメントしてもらいたいなというのがあったんです。『沖縄の人にはワーッと言ってもらえるけど、東京の人にはどうなんだろう?』って。今日、結果、あれだけお客さんが来てくださったので、ジャッジは合格だったのかなと思いますね。今まで6年間、沖縄でやってきたことは間違っていなかったのかなと思えました」
――これからも内地に出ていきたいという気持ちは
「そうですね、やりたいですね。まだやったことないところも行きたい。北都のベルトも持っているので、いずれは北海道にも行きたいし、僕は最終的……って言うとおかしいんですけど、後楽園ホールで琉球ドラゴンをやりたいと思ってますね」
――それは近い内にできそうでしょうか
「いやー、近い内かどうかは分かんないですけど、これを足がかりにしてステップアップしていつかやりたいですね」