【試合詳細】8・31 アイスリボン道場マッチ 世羅りさ&トトロさつきvs雪妃真矢&つくし テキーラ沙弥vs星ハム子 ジュリア&尾崎妹加vs藤本つかさ&星いぶき 松屋うのvs鈴季すず
『アイスリボン987』
日程:2019年8月31日(土)
会場:アイスリボン道場
開始:14:00
観衆:90人
▼シングルマッチ10分1本勝負
○松屋うの
7分13秒 スクールボーイ
●鈴季すず
▼タッグマッチ15分1本勝負
○ジュリア/尾崎妹加(フリー)
9分50秒 ビッグブーツ→片エビ固め
藤本つかさ/●星いぶき
▼シングルマッチ10分1本勝負
●テキーラ沙弥
3分11秒 ハムロール
○星ハム子
▼タッグマッチ20分1本勝負
世羅りさ/●トトロさつき
11分15秒 御神渡り→体固め
○雪妃真矢/つくし
9・14横浜文体大会の決戦に向け世羅と雪妃が「アジュレボの絆を確かめたい」と笑顔で握手!うのがトライアングル王座戦に向け弾み!ハム子がタッグ王者の沙弥を191秒で瞬殺!
第1試合
全対戦カードが発表され、いよいよ後2週間後に迫った横浜文体大会。後楽園大会明け最初の道場マッチでは、文体を見据えた対戦カードが組まれた。オープニングでは絆トーナメントで雪妃のパートナーを務めたうのと、世羅のパートナーを務めたすずの初シングルマッチ。文体のメインで行われる世羅vs雪妃のICE×∞王座決定戦の代理戦争でもある。うののセコンドには雪妃が、すずのセコンドには世羅がつき、それぞれが戦況を見守る中、コーナーでの水平チョップ連打からうのが串刺しドロップキックを決めれば、すずもカウンターのドロップキックをヒットさせる。さらにうのがグランドでのアームバーを決めれば、すずがスピアからのチリンチリンタックル、クロスボディで応戦と、まさに両者一歩も退かない攻防に。最後はスクールボーイの応酬を制したうのに凱歌。文体でトライアングルリボン王座に挑むうのは、腰にベルトを巻くアクションで王座獲りをアピールした。
試合後、すずは「丸め込み対策をしようと思ったんですが、負けてしまいまして、悔しい。悔しいです。悔しい。悔しいですよ。そして、文体…アレ?朝陽さんはいないんですか?今日は、今日はと言うか、いつもいないイメージがあるんですが。いつも大事な時にいない。今日だってここにいない。本当に勝つ気があるのかなと自分は思います。こんなんだったらもう余裕です。自分が朝陽さんからジャーマンでスリーを取る!」と語り、一方のうのは「今年の8月は凄く充実してました。初めての新潟凱旋があったり、上野とか後楽園ホールとか、凄いたくさん試合をすることがあって、色々成長出来たし自信も付いたし、前よりもプロレスを凄く好きになりました。この経験を活かして、文体でチャンピオンから自分がベルトを剥ぎ取って、チャンピオンの面の皮も剥ぎ取ってやりたいと思っております。立つ鳥跡を濁してんじゃねーよ!さっさと去りやがれ!」と都へメッセージを送った。
第2試合
文体でリボンタッグ王座を賭けて対戦するジュリアといぶきはタッグでの前哨戦。後楽園大会で沙弥からフォール勝ちを奪ったいぶきは、スタートからジュリアにエルボー連打で挑むが、いぶきのクロスボディをすかしたジュリアは高々と抱え上げてのスラムから顔面を踏みつけて挑発する。藤本のアシストを受けて反撃に出たいぶきだが、最後はジュリアの顔面直撃のビックブーツにフォール負けを喫した。
試合後、いぶきは「顔を蹴られたのは初めてだ~!ハム子と喧嘩した時、顔は殴られても蹴られたことはないのに、なんで顔蹴られなくちゃいけねーんだよ~!こんな可愛い顔が…。自分たち16年間喧嘩し続けてるんですけど(バーニングロウに)昨日記者会見で言ったように、公園で喧嘩したんですか?あれ?してないんですか?だから仲が悪いんですかね?親子の絆とタッグの絆では…自分たちは昨日記者会見終わって家帰った後も喧嘩したんですよ。喧嘩してこっち(=ハム子)が勝ったんですけど、だから今日自分は負けたんじゃないかなって思います。だから昨日自分がハム子さんに勝っていれば、今日楽勝だったんじゃないかと思います。」と語ると、この発言にジュリアは「いぶきが親にも蹴られたことないのに何をするんだと言いましたけど、これはビッグブーツっていう技で、紫雷美央さん直伝の大事に大事に使ってる技です。あんたが子供だから蹴ったら可哀相だなって思ってたけど、これはタイトルマッチ。私たちと戦うんだったら顔面ボコボコになる覚悟で来いよ。親にも蹴られたことないのに何しやがるって、そんな中途半端な甘い気持ちでこのベルト獲れると思ってんじゃねーよ。親子の喧嘩とかどうでもいい。そんな茶番いつまでやってるつもり?お客さんゲラゲラ笑って、お前もヘラヘラ笑って、面白い感じになってるけどさ~、5月の横浜プロレス祭りあったじゃん。8連戦一緒にやったじゃん。覚えてる?その時。ハム子さんと仲が悪くて、あんなの親じゃないって本気の涙で私に相談して来てた。私はその話を聞いた時に、いぶきのこと可哀相だなって思った。絆なんてねーじゃん。どこにあんの、そんなもん。それをお客さんが笑って面白がるからって茶番みたいにやってタイトルマッチ、横浜文体(ベルトが)かかってるだよ。もう遊びは終わりにしてください。(いぶきが「自分たちの喧嘩は遊びじゃないんで」と言うと)あっそう。じゃあ頑張って。あんたがいくら頑張ってもこのベルトは獲れねーよ。」といぶきの発言に嫌悪感を示した。
また妹加は「私は文体でまたグリーンピースで組ませていただきます。前回は私がフォール負けしてしまったんで、今回こそはリベンジして私がスリー取って勝ちたいと思います。知ってると思うんですけど、この文体で弓李さんが学業専念のために休業されるんです(涙声)。この試合は第一試合であまり注目されてないかもしれないけど、私にとっては結構大きな試合で、最後に勝って、笑顔でまた帰ってきてもらえるように、私は弓李さんと一緒に勝ちたいと思います。」と涙ぐむと、藤本が「あの~、昨日記者会見がありました。終わった後に弓李から連絡がありまして、このタイミングで言うのは非常に申し上げにくいんですけど、文体を機に休業と言いましたが、この前後楽園ホールで試合をしてやっぱりプロレスが楽しくて、試合がしたいと思いました。と、私に言ってきたんです。今後、試合数を減らして文体後も…。」と切り出す。「え~!弓李さんが言ってたんですか?え~!」と驚きを隠せない妹加に藤本は「参戦したいという連絡が昨日の6時ぐらいに来ました。」と弓李の言葉を伝えると「私にはそんなこと言ってないのに。え~!私、ムダに泣いたみたいになってる。でもよかったです。文体は4人で絶対に勝ちます。」と改めて文体での勝利を誓った。
第3試合
第2試合に続き、リボンタッグ戦の前哨戦。沙弥とハム子がシングルで対戦した。沙弥が入場してきたところを、いきなりラリアットで奇襲したハム子。なんとかカウント2で返した沙弥だが、クロスボディをボディアタックで落とされ、さらにミサイルキックを浴びてしまう。ハム子はセコンドのジュリアを意識しながら、STFを沙弥に仕掛けるなど、キャリア差を見せつけるかのような試合運びをみせる。沙弥も必死の反撃に出るが、最後はハム子がグラン・マエストロ・デ・テキーラを切り返してのエビ固めから、ハムロールでフィニッシュ。わずか191で沙弥を仕留めてみせたハム子に、思わずセコンドで顔をアイシングしていたいぶきがリングに駆け上がり抱きつく。
一方、ぼう然とする沙弥にはジュリアが駆け寄り、ハム子を睨みつけるが、ハム子はその視線を不敵な笑みで返してみせた。
試合後、沙弥は「正直、ジュリアの今のマイクを聞いて、いぶきはまだ子供だし、ハム子さんはセクシーポーズとか言っておちゃらけてるなって思ってたから、甘く見てた部分がありました。ジュリアの言葉で気付かされた。文体、超ビッグマッチでタイトルマッチ。いぶきにもこの間のホールで負けて、今日もハムさんに負けた。2人に同じ技で負けた。自分の心の隙をつかれてしまったなと思いました。今日から、今から、心を入れ替えて、このベルトを守りきるために、喧嘩をしなくても仲の良いタッグで、強いタッグでいれるようにやっていきたいと思います。」と語り、ハム子は「私ねぇ、皆さん、はぁ~いとか、セクシーポーズやってますけど、おちゃらけてるわけじゃないんで。私の得意技だって、胸張って言えるんで。今日は私、文体前、アイスリボンでは最後の大会になります。最後の前哨戦で普通に勝ったって楽しくないんですよ。どれだけインパクトを残して勝つか。今日、短期決戦かもしれなかったですけど、私はあえてそれを選びました。10年経って大好きなもちとらぶりーぶっちゃーずでタッグのベルトを巻いたから終わりではない。私にだってプロレスをやっている限り夢はあります。今いぶきと親子関係が良くないと思っていたからこそ、こうやってプロレスで繋がってタッグのベルトを一緒に巻こうという夢が持てて、今それを目指して頑張っているわけであって、プロレスって夢を叶えてもまたどんどん夢が出来て、こんな何もない私でも、夢を叶えられて、お客様に夢を見せ続けることが出来るんだっていうことを証明していきたいと思うので、文体、私たち親子最大の武器である、“親子で女子プロレスラー”を見せたいと思います。」と語った。
第4試合
文体のメインで行われるICE×∞王座決定戦。その舞台に立つのは前王者の雪妃と、タッグパートナーである世羅。その前哨戦がこの日のメインで行われた。試合はいきなりのアジュレボ対決でスタート。ロックアップから世羅がエルボーで先制打をヒットさせると、雪妃もミドルキックで世羅を吹っ飛ばす。世羅の雪妃へのリバースカンパーナから、トトロのセントーン、世羅のダブルニーを腰に決めると、雪妃は蹴りのコンビネーションから仰向けになった世羅のボディにダブルニーを叩き落とす。前哨戦から両者がフルスロットの戦いを展開していった。最後はトトロがカミカゼから世羅とのファンタスティックトトロを決め、フォーリングトトロを狙うが、これをかわした雪妃がバズソーキックから御神渡り(=振り子式ダブルニー)でカウント3を奪取。直接決着とではなかったものの、雪妃が前哨戦を制した。
試合後、フォール負けを喫したトトロは「今日は自分のせいで負けたんですけど、文体の第一試合、勝ちます。だから世羅さんも絶対メイン勝って欲しいです。横浜文化体育館大会の大事な第一試合。自分が一番めだって、自分が勝ちます。」と語り、この日、ルチャの動きを随所に見せていたつくしは「横浜文体はマルセラさんとタッグで対戦なんですけど、マルセラさんて私のお母さんより年上なんですよ。しかも、マルセラさんが持ってるCMLL世界女子ベルトあるじゃないですか。あれ、自分が生まれる前にできたベルトなんですよ。48歳であれだけ動けるって凄くないですか?調べました、めっちゃ。文体までにもっともっとルチャを愛して、好きになって、あとスペイン語ちょっと頑張って…Viva Mexicoって言ってたじゃないですか。あれ意味分かってないで言ってますからね。なのでスペイン語ももって勉強したいと思います。」と語った。そしてアジュレボの2人。世羅は「(いぶきに)羨ましいですよ。思いっきり喧嘩できて。喧嘩してても一緒にいて。一緒にタッグ組んで。ベルト挑戦まで行ったわけじゃないですか。私たちアジュールレボリューションは、仲は良いんですけど、喧嘩したことないんだよね。お互いの発言にお互いがいいよって言うし。今までシングルマッチも7回しかやったことなくて、雪妃を思いっきり殴るなんてことが今まで本当になかったんです。だってタッグパートナーだから。ベルトかかってる試合の時はマジで殴るかもしれないけど、改めて今日思いっきり雪妃を殴って、初めて会話ができた気がします。殴ることで、通じ合えるものってあるんだなって思ったの、私は文体まで、雪妃を殴りに殴って殴り続けて、ベルトを獲ってもう一回アジュレボの絆を確かめたいと思ってます。よろしく。(と、雪妃の方に手を伸ばす。雪妃が躊躇っていると)いいじゃん。どうせ蹴るでしょ?あなたも。」と笑顔を見せ、これに雪妃も応じ2人で握手。
雪妃は「いや~、痛い、楽しい、気持ちいい!さっき世羅さんが言ってた殴り合って会話してるような感覚…会話してるって言うよりも、くんずほぐれつみたいな。私の溜まりに溜まった性欲が殴り合うことによって消化されている感じ。(会場ザワつく)人様に見せるものとしてもちろん提供していますけど。なので、私はすっごい気持ちよく文体のシングルを戦って、見せられるものを全て皆さんにお見せして、ボロボロになっても戦う姿を皆さんにお見せして、愛の結晶としてのベルトを腹に巻いて宿して、私はリングを降りようかなって、今日改めて思いました。凄く楽しみなので、文体までは殴り合って蹴り合ってボコボコの状態で文体を迎える気持ちでやりましょう!」と興奮気味に語った。