アジャ・コングが中学生レスラーに圧勝し「一個だけいいこと教えてやる。プロレスって馬鹿じゃ出来ねぇんだ」と高校受験にエール!

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 8日、東京都・後楽園ホールにてアイスリボン『Oktober Iceribbon Fest2018』が行われた。

 この日は、現インターナショナル・リボンタッグ王者である星ハム子の実娘・星いぶきがアジャ・コングとシングルマッチを行った。
 いぶきは現在中学3年生。高校受験の勉強とプロレスの両立を目指して邁進しており、プロレスラーとして成長していくためにとアジャ・コングとの対戦を志願。この試練の一戦を母・ハム子はセコンドに付いて試合を見守った。

 試合は大方の予想通りアジャの一方的な展開。
 いぶきはエルボーやショルダータックルで全力でぶつかっていくも、アジャは微動だにせず余裕の表情。逆水平チョップ一発でいぶきをなぎ倒し、フェイスロック、リバースフルネルソンといぶきをいたぶり、いぶきがブレイクできないと見るや自ら開放してサッカーボールキックを放っていく。
 いぶきは涙を流しながらエルボーを打ち込み、怯んだアジャに丸め込み、母直伝のいぶロールと果敢に攻め立てていくが、アジャは「泣いてんじゃねぇよ」と一喝しいぶきの顔面にビンタ。続けて一斗缶を取り出すといぶきの脳天にフルスイング。グロッキー状態のいぶきにラリアットから垂直落下式ブレーンバスターと畳み掛け、そのままカウント3を奪った。

 試合後、マイクを取ったアジャは「一個だけいいこと教えてやる。プロレスって、馬鹿じゃ出来ねぇんだ。利口過ぎんのも理屈っぽいから出来ねえんだよ?中途半端が一番いけない。でも、いろんな知識を持った利口じゃないとプロレスラーとして上には上がっていけない。自分の体をどうにかしていくこと全部考えなきゃいけないから。相手がどんなことをしてくるか、何をしたらダメージを与えられるのか、そういうことを常に考えなきゃいけない。そのためにも、受験勉強が必要だ。俺は中学を卒業してこの世界に入ったから高校受験の苦しさは知らないし、今となっちゃ高校なんて行かずにプロレスラーになってよかったって思えるけど、大人になればなるほど『もっと色んなこと学んどきゃ良かったな』って。まあ大人になっても学べるんだけど、学べる時期に学んどきゃ良かったって今になって思うことはたくさんある。今日、苦しいし怖いしつらい思いしただろ?多分、これよりは受験のほうがまだマシだぞ。もう一回ちゃんと勉強して、もうちょっとお利口さんになって、受験して、高校生になったらもう一回やろう。それまでは、目一杯ここ(頭)こき使いなさい。こっち(頭)使うこともプロレスラーとしては重要だから。分かったね?」といぶきを優しく諭し、いぶきのファイティングスピリットを讃えた。

 この様子をリングサイドで感涙しながら見守っていたハム子を見て、アジャは「いぶき、お前に一個だけ謝ることがある。泣いてる顔はやっぱりハム子のほうがブスだな(笑)よう、ハム子。いぶきの頑張り見たんだ。メインはお前らがしっかり締めて来いよ」とこの日のメインイベントでリボンタッグ王座戦を控えたハム子にも声をかけ、リングを後にした。
 いぶきと、いぶきの肩を抱くハム子は、深々と頭を下げながら退場していくアジャを見送った。

 尚、メインイベントでは星ハム子&宮城もちの王者組が復活したつくし&くるみのタッグを下し激勝。全日本女子プロレス時代から現在まで最前線で闘い続けるアジャの魂は星親娘に伝承されていった。

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