【インタビュー】“千の職質を受けた男”良太郎が8・18『K.O CLIMAX 2019』でREBELS王者の意地を見せる!「僕は怖くないので会場で見かけたらすぐに声をかけてください」

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 8月18日(日)大田区総合体育館にて開催される『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』で、雅駿介と対戦する良太郎のインタビューが行われた。

――“千の職質を受けた男”とのキャッチフレーズが付いてますが、最近職質を受けました?
「日暮里と池袋でたまに受けます。日暮里の警官とは仲良くなったので大丈夫ですが、ブクロはひどいですよね。この前、大阪でサミットがあった時はどこ行っても警察はいるし最悪でしたよ。1 日で最高 4 回も職質を受けましたから。4 回目になると笑えますよ。ジムで練習してびちゃびちゃの練習着が溜まってるじゃないですか、格闘技やってるといって納得していただけます(笑)」

──KNOCK OUT 初参戦が決まりました。
「REBELS のチャンピオンとして場所とか関係なく出るだけなので、そんなに気負いはありません。ただ、大田区総合体育館という大きい会場でやりますし新生 KNOCK OUT の一発目興行なので盛り上げないといけないなというのはあります。周りから KNOCK OUT 出たいって言いなよって言われていたのですが、僕はヘソ曲がりなので(笑)。ずっと REBELSさんでやらせてもらっていて REBELS に重きを置いていたので、KNOCK OUT は盛り上がってるな~ぐらいの感覚でした」

──対戦相手の雅選手の印象を教えて下さい。
「オールマイティでうまい選手ですよね。爽やかですし高青年ですよね。意外と僕はぶっ殺しますっていうタイプではないので……(笑)。以前はそういうのを売りにしている団体もありましたよね? あれを解禁していいのなら、僕は全部カットされちゃうと思います(笑)。例えば、そういうのをやれと言われたら、会場一個ぶっ壊れるぐらいの覚悟をしてくれないと」

──対戦相手から挑発されることでモチベーションが上がることはないですか?
「いいんじゃないですか? でも若い頃に散々やりましたからね。モチベーションが上がるとかじゃなく、あん?ってなった瞬間に普通は手が出てますから、そこは大人にならないと。今は team AKATUSKI の代表なので教え子たちに『ジムの代表が暴れているよ』みたいに思われたら嫌じゃないですか。もう立場が立場ですし、もし選手だけの立場だったらSNS とかでばんばん好きなことを言いますよ」

――昔は相当悪かったそうですね。
「昔はアホな感じでやってたんですけど、キックをやり始めた初日ぐらいにプロのランカーに半殺しな目に合って井の中の蛙だとわかってキックって楽しいなと思ったんですよ。僕らはもともと、外で喧嘩をやって 1 人をやったら次に 2 人出てきて、こっちが 3 人出すみたいなことの繰り返しで(笑)。ひたすらそんなアホみたいなことやって、最終的に収集がつかなくなるんです。リング上は 1 対 1 だし、試合後に後腐れないじゃないですか。そういうところも面白いですね」

──最大で何人とやったことがありますか?
「勝ち負け関係なかったら、20 人近くは全然いたと思います(笑)。周りを囲まれて自転車を投げて逃げました。20 人に勝てるとか漫画の世界ですからね。逃げて追い付いたやつをやっつけての繰り返しで……(笑)もうここらへんで止めましょう(笑)」

──場慣れしていることで相手と向き合った時に強さがわかることはありますか?
「わかります。スパーをしてて外だと弱い、外でも強いなっていうのはすぐにわかります」

──試合前に教え子のセコンドに付いて、対戦相手を見てこいつには勝てないとわかることもありますか?
「悪いようになってしまうというのはわかるので、そうならないようにしなきゃいけないじゃないですか。だからなるべく認めたら負けです。教え子がこいつとやるってなった時に、こいつじゃ勝てないと思うじゃないですか。そう思ったら選手に伝わってしまう。当たって砕けろではなく、1%でもあれば勝てる。その 1%を探して勝負させますね。僕は藤ジムの千葉県支部に内弟子で入り、教えてくれる人もいなく、ミット打ちも指導も全部独学でやり、365 日、24 時間キックのことばかりずっと考えてやってましたから」

──藤ジムといえば、あの魔裟斗さんの元師匠の加藤重夫先生の指導を受けていたんですね。
「本部での稽古では縄とびが 60 分。先生が途中で寝てしまうので先生が起きるまで続くんですよ。藤ジム名物のでんぐり返しでは、前転後転 30 分ずつやんですが、先生がまた途中で寝るんです、『終わりました!』って言ったら、『馬鹿やろう!今からだ!』と再延長システムになるんです(笑)。ワンツーはこうだ、蹴りはこうだという指導ではなく、サンドバッグ打ちではひたすら打ての理論なのでひたすら打って、片方の手が離れた瞬間に蹴らないといけませんでした。とにかく手を休めないことが重要なんです。昔所属していた藤鬥嘩裟(元 J-NETWORK フライ級王者)さんには、手より長いのは足だろということで前蹴りをひたすら指導してました。でも藤ジムにいたことで異常にメンタルが強くなったと思います」

──team AKATUSKI 代表でもありながら、選手としての目標はありますか?
「やり始めて欲しかったのは REBELS のベルトでした。僕がルンピニー、ラジャのベルトと言ってもそういう姿を見たいと思う人はいないじゃないですか。格闘技界は強い選手はいっぱいいるし、それこそ華のある選手もいっぱいいるので、僕しか出せない色は出したいですね。願わくば僕が進んできた道で僕の後ろに教えてた子が付いてきてくれて、僕を追い越してくれたら最高ですよね。でも僕が現役中は追い越される気はないです」

――ファンにメッセージをお願いします。
「勝ちに徹するという試合ではなく、バチバチの殴り合いをして盛り上げます。ご要望に応えて、見た目相応の試合をするので応援よろしくお願いします。そして僕は怖くないので会場で見かけたらすぐに声をかけてください。出場選手の中で一番優しいのは間違いないです(笑)」

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