“武藤敬司の愛弟子”才木玲佳が“堀田祐美子の愛弟子”安納サオリに勝利し王座を奪取!
14日、東京都・新木場1stRINGにて『Actwres girl’Z Beginning新木場大会』が行われ、“筋肉アイドル”才木玲佳が“絶対不屈彼女”安納サオリを撃破しAWGシングル王座を奪取した。
才木玲佳は慶應義塾大学卒業後にBLEA女子高等部で国語と日本史の講師をしながら、武藤敬司が設立したプロレス総合学院の一期生として2016年にプロレスラーデビューしたという文武両道の高学歴の持ち主。
以前は格闘技大会『Krush』のラウンドガールを務めていたが、『第1回K-1チャレンジ全日本大会』で格闘技デビュー。これを卒業すると、DDTプロレス所属の“ヒゲ女装外国人”レディビアードと霊長類最強アイドルユニット『DEADLIFT LOLITA』を結成し、中国やブラジルなど海外での活動を注力的に行っている。
今年2月にWRESTLE-1へ入団すると、堀田祐美子、井上京子、井上貴子、ジャガー横田などと対戦。TVドラマ『焼肉プロレス』にも出演し、8月10日には73万人が参加した『コミックマーケット96』で『ドールズフロントライン(ドルフロ)』ブースに公式ゲストコスプレイヤーとして参戦するなど多忙な日々を送っていたが、この日はアクトレスガールズの絶対王者・安納サオリの持つAWGシングルシングル王座へ挑戦。
クリーンな握手から始まった試合は序盤から才木が自慢のパワーで圧倒。安納は「もっと来いよ!」と叫んで自ら才木のミドルキックを受けに行くなど王者としての風格を見せ、スピードを生かして延髄斬りやウラカン・ラナ、雪崩式フランケンシュタイナーなどで徐々に才木を追い詰める。
得意のラリアットで逆転を目指す才木に安納はジャーマンスープレックス3連発、奥の手のドラゴン・スープレックスまで繰り出していくが、これをすべて耐えきった才木が武藤敬司直伝のシャイニング・ウィザードを叩き込み、ジャックハマーで試合を決めた。
アクトレスガールズのプレイングマネージャーである堀田祐美子が手塩にかけて育てた安納は、昨年11月に当該王座が創設されたときから約9ヶ月もの間王座を防衛し続けてきたが、ついにその玉座を明け渡した。
試合を終えた才木は、「やっぱりアイドルがやるプロレスとかタレントがやるプロレスって、ナメられると思うんですよ。私はそれがすっごく悔しくて。そういうのを覆そうって、『私は違うぞ!』って思ってWRESTLE-1所属も決意したし、片手間でやってると思われたくないんで、そういうのを今後のプロレスでも見せていきたいと思いますし、今回安納さんとやったことで、アクトレスにもそういうプロレスがあるんだってすごく実感ができたので、そういう選手が他にもここにいるんだったらこのベルトをかけて戦っていきたいと思います」とコメントした。
才木は今年4月に堀田とのシングル戦で敗れており、王座をかけて堀田との再戦の意志はあるかと問われると「はい!望むところですね!私は堀田さんにもリベンジしたいと思ってるんで。まあ今回私がベルト獲って、堀田さんは私のことを認めてくれたかもしれないですね。『強くなったな。もう一回やってやろうじゃねえか』と思ってくれるまで防衛し続けますよ」と胸を張った。
才木は9月1日に行われるWRESTLE-1横浜文化体育館大会でのアジャ・コングとのシングルマッチを控えており、この試合の結果如何ではアジャとの王座戦に発展する可能性も考えられる。
レジェンドを追う立場であった才木が、レジェンドから追われる立場になるのかどうか、今後の活躍に注目したい。