KENTAが“NOAHの後輩”ザック・セイバーJr.に敗北し初参戦のG1 CLIMAXを負け越しフィニッシュ!「人生一回の失敗で終わらない。またやり直せる」
10日、東京都・日本武道館にて新日本プロレス『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』が行われ、KENTAが初参戦のG1 CLIMAXを負け越しで終えた。
KENTAは2014年にNOAHを退団してアメリカに渡りNXTや205 Liveで活躍。その後帰国して今年6月の大阪城大会で盟友・柴田勝頼に率いられて突如新日本プロレスのマットに姿を現し、G1 CLIMAXへの電撃参戦。開幕から破竹の4連勝を重ね、優勝候補筆頭として名を挙げられていたが、“世界一過酷なリーグ戦”とされるG1後半戦では技の失敗が目立つようになるなど動きに精彩を欠き、その後は4連敗。最終戦を勝利すれば勝ち越しで終わるというKENTAにとって重要な一戦。
そしてこの日の対戦相手はNOAH時代に関わりのあったザック・セイバーJr.。ザックはKENTAを「彼はかつて俺の“ダイセンパイ”だった。でも、もう違う」と評しており、KENTAは「ザック、久しぶりで調子こいてるじゃん。ずいぶん成長したみたいで」と余裕の態度を見せていた。
Aブロック最終戦でザック・セイバーJr.と対戦したKENTAは堅実なレスリング戦やバチバチの蹴り合いで渡り合う。
KENTAは中盤から続いたザックの腕攻めを耐え切ってGAME OVERで大ダメージを与え、ブサイクへの膝蹴りからgo 2 sleepを狙っていくが、KENTAがザックを跳ね上げたタイミングでザックが胴絞フロントスリーパーに入り、グラウンドに引き倒して三角絞め、そのままジム・ブレイクス・アーム・バーに移行するというサブミッション技術を見せ、そのまま試合を決めた。
G1 CLIMAX開幕4連勝から5連敗という結果に終わったKENTAは、「負けちゃったね。まあでもこれが今の俺の現在地なんでしょうね。しっかりとこれを受け止めて、この先まあどうしていくか、人生一回の失敗で終わらなくて、またやり直せるっていうのが人生の醍醐味だと思うので、その人生の醍醐味、見せつけてやりたいと思います」と淡々と語り、再起を誓った。
また、ザックは「誰が“ダイセンパイ”だ?誰がお前にとっての“ダイセンパイ”になるんだ?それはこのザック・セイバーJr.だ!まだまだお前は甘ちゃんだ。このサブミッションマスターの前ではいい子にしてないとダメだぞ。俺が倒すべきKENTAはアイツじゃないんだ」と吐き捨て会場を後にした。