ウルティモ・ドラゴンがDRAGON GATE後楽園ホール大会に参戦し吉野正人&土井成樹の成長に「育てた者からしたらこんなに嬉しいことは無い」

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 7日、東京都・後楽園ホールで開催のDRAGON GATEにて『団体設立20周年記念試合 Vol.7』が行われ、ウルティモ・ドラゴンがDRAGON GATEのリングで勝利を飾った。

 DRAGON GATEのルーツはメキシコでウルティモ・ドラゴンが設立した闘龍門に遡るが、日本で設立された闘龍門JAPANが2004年に“DRAGON GATE”に改称し独立してからは直接的な交流は途絶えていた。しかし団体設立20周年を迎えた今年4月の後楽園ホール大会にて、吉野正人が「20年間続けてこれたのはウルティモ・ドラゴン校長が俺たちをプロレスラーとして売り出してくれたからや。校長がいなかったら今の俺達も、闘龍門も、DRAGON GATEも存在しなかった」と語りウルティモのDRAGON GATE参戦を熱望。
 その後、5月には自身の自主興行にもウルティモを呼ぶほどの交流がある大鷲透がメッセンジャーとなり「ウルティモ・ドラゴンがこのリングに上がるということは、そんな簡単なことではない」と厳しい言葉を贈るなど、やはり壁を超えることは不可能かと思われたが、6月の後楽園ホール大会ではついにウルティモがDRAGON GATEのリングに登場し「こんな勝手に出ていった悪い親父にまた声をかけてくれたころには本当に感謝する。ちゃんとコスチューム持って神戸に行くよ」と述べ歴史的和解。7月21日の神戸ワールド記念ホール大会ではついにウルティモがドラゲーマットで試合を行った。


 そしてこの日は和解後初の後楽園ホール大会。『団体設立20周年記念特別試合 Vol.7』として、ウルティモ・ドラゴン&吉野正人&土井成樹vs斎藤了&K-ness.&Kagetoraの6人タッグマッチが行われた。
 斎藤が土井を挑発し、土井が「校長じゃなくてええの?!」とツッコミを入れ、斎藤が「校長はあとで!」と返すいうやり取りから始まる明るい立ち上がりながら、ウルティモとK-ness.が対面するとピリリと空気が引き締まり、リストの取り合いやアームドラッグの応酬など、互いが培ってきたものを確かめ合うような攻防を見せ、ウルティモが二人まとめてのヘッドシザースホイップや愛弟子・斎藤のサイクリングヤッホーも受け入れる懐の深さも見せる。
 そして吉野&土井とKagetora&K-ness.が今のドラゲーを校長に見てもらおうとするかのごとく目まぐるしく攻防が入れ替わるスピーディな戦いを展開し、吉野がKagetoraへのトルベジーノから「校長お願いします!」と勝負を託し、ウルティモが伝家の宝刀ラ・マヒストラルで勝負を決めた。

 試合後、ウルティモは土井の地元である8月10日の奈良大会、12日の姫路大会、25日の大田区総合体育館大会、8月31日の千葉大会、9月1日の仙台大会にも参戦することが発表され、この場で仙台大会のカードが発表。
 仙台大会では20周年の特別試合として、Kagetora&KAI&B×Bハルク&YAMATOvsドラゴン・キッド&新崎人生&ザ・グレート・サスケ&ウルティモ・ドラゴンの8人タッグが発表されると会場は大きなどよめきと歓声に包まれた。

 マイクを取ったウルティモは「実は昨日の朝キューバから戻ってきて、葉巻の吸いすぎでちょっとコンディション悪いんです(笑)自分は全日本プロレスの巡業出てるんですけど、実は大田区の日は特別に休みをもらいました。……実は8月の終わりから9月って結構暇だったんだよね(笑)」と軽妙なトークでファンの心を掴み、「この間の神戸に引き続き、懐かしいと言うか、昔自分の道場に来てくれたときはホントにまだかわいいおにーちゃんたちだったけど、こんなふうに成長してくれて。カッコつけるわけじゃないですけど、育てた者からしたらこんなにうれしいことはありません。本当にありがとう!」と吉野&土井に語りかけると二人は深々と頭を下げた。
 そして、「1つだけ安心したのが、ドラゴン・キッドが何も変わってなかったところです(笑)」とキッドをいじるものの、キッドをリングに呼び込むとしっかりと抱きしめキッドの右手を高々と掲げ上げた。

 バックステージに戻った吉野は、土井の記念大会にウルティモが参戦することを羨ましがり、自身の記念大会である9月21日の東大阪大会にもウルティモへ出場して欲しい旨を遠回しにアピール。するとウルティモは「勢いというか、流れがあるんでね。僕はそれに逆らうことは無いかなと。せっかく吉野が声かけてくれたんで、これからも出来る限り参戦したいね」と微笑んだ。

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