【試合詳細】7・15 WAVE新宿FACE大会 彩羽匠vs水波綾vs野崎渚 【WAVE認定タッグ】宮崎有妃&旧姓・広田さくらvs高瀬みゆき&有田ひめか 志田光vsHIRO’e

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『Catch the WAVE 2019~波女決定リーグ戦決勝~』
日程:2019年7月15日(月)
開始:12:00
会場:東京・新宿FACE
観衆308人

▼チャレンジwave 10分1本勝負
<1本目>
○桜花由美
6分46秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●Maria

<2本目>
○桜花由美
6分57秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●梅咲遥(ディアナ)

▼エボリューションwave 15分1本勝負
○志田光(AEW/魔界)
12分13秒 魂のスリーカウント→エビ固め
●HIRO'e

▼DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合 30分1本勝負
【王者組/奇跡】○宮崎有妃&旧姓・広田さくら
6分18秒 外道クラッチ
【挑戦者組/The Beginning】●高瀬みゆき(Beginning)/有田ひめか(Beginning)
※第23代王者組が初防衛に成功

▼CATCH THE WAVE2019優勝決定三つ巴戦 時間無制限1本勝負
<1本目>
○野崎渚<ビジュアルブロック1位>
8分7秒 ドルミルⅢ→レフェリーストップ
●彩羽匠<テクニカルブロック1位>

<2本目>
○水波綾<パワーブロック1位>
1分6秒 ラリアット→片エビ固め
●野崎渚

<3本目>
○彩羽匠
3分10秒 場外リングアウト勝ち
●水波綾

<4本目>
○野崎渚
2分25秒 ドルミルⅡ→レフェリーストップ
●彩羽匠

<5本目>
○水波綾
5分18秒 首固め
●野崎渚

<6本目>
○彩羽匠
6分30秒 ランニングスリー→片エビ固め
●水波綾

<7本目>
○彩羽匠
5分42秒 ランニングスリー→エビ固め
●野崎渚
※彩羽が2連勝。第11代波女となるとともに、第14代Regina di WAVEとなる

彩羽が水波、野崎との三つ巴戦を制して初の波女となり封印されたReginaを戴冠!宮崎&広田が半年の時を超えタッグ王座初防衛!奈七永と宮崎のシングル戦が決定

オープニング


7月15日に新生waveが新宿FACEにて「Catch the WAVE 2019~波女決定リーグ戦決勝~」を開催。

大会前の選手入場式では、志田光とシングルマッチをおこなうHIRO’eが「みなさん本日は3連戦の最終日、ご来場ありがとうございます! あ、3連戦? 3連休の最終日……ふふ。えっと、本日Catch the WAVE2019が終わり、今年の波女、第14代レジーナが決まります。私はそのレジーナと8・12後楽園でタイトルマッチをすることが決まっています。だから今日は志田光に胸をかしてやりたいと思います。なので志田光は全力で向かって来てくれたらいいなと思っています。全試合、選手全員気合込めて闘いますので、みなさん応援お願いします!」と挨拶した。

第1試合


今年のCatch the WAVEは予選敗退となってしまった桜花由美。今大会では、ヤングブロックで活躍したマーベラスのMaria、ディアナの梅咲遥とシングル2連戦をおこなった。

まずはMariaが挑んでいく。スタートからMariaは桜花に挑発的な態度。ドロップキックで仕掛けて行く。ボディースラムを狙うが、逆に桜花が叩き付けてカウント2。すぐさまMariaは串刺しエルボーの体勢。これをビッグブーツで迎撃した桜花は串刺しビッグブーツでお仕置き。その後も桜花はラフファイトを展開し、Mariaをいたぶっていく。

劣勢のMariaだったが、その場ドロップキックで流れを変えると、キャメルクラッチでお返し。耐えられると小刻みに桜花の顔を蹴っていく。

すべて受け止めた桜花はエルボー弾。そしてビッグブーツでやり返す。もう一発狙うが、かいくぐったMariaが丸め込みの連発や押さえ込みの連発で勝利への執念を見せる。

だが、桜花も冷静だった。すべてをカウント2で切り抜けるとカカト落としで攻勢。すぐさまビッグブーツを叩き込み3カウントを奪った。

続いて梅咲が登場。選手コールが終わるやいなやドロップキックで飛び込んで行く。そして得意のラ・マヒストラルでカウント2。その後も丸め込みを連発していき桜花を追い込む。そしてリバース・インディアンデスロックへ。耐えられると弓矢固めに移行する。

耐えた桜花が串刺しビッグブーツで反撃開始。エルボー合戦を挟んで、桜花がランニングエルボー弾。バックドロップを狙うが、梅咲が体勢を入れ替えていく。

躍動する梅咲はクロスボディー3連発。キックアウトされるとさらにボディースラムで叩き付ける。ミサイル弾から押さえ込みを連発するが、いずれもカウント2。

桜花のブレーンバスター、ビッグブーツを丸め込みに切り返す梅咲。ラ・マヒストラルに持ち込むが、カウント2止まり。

丸め込みの連続に苦戦する桜花だったが、クロスアーム式DDTを放つと「終わりだ!」とカカト落とし。キックアウトされるとビッグブーツへ。これを梅咲が返すと、ダメ押しの一撃で貫録勝ちを収めた。

試合後、桜花はMariaと梅咲をリングに上げて、握手。Mariaは桜花の顔がゆがむほどギュッと握り返した。

第2試合


8・12後楽園でのレジーナ挑戦が決まっているHIRO’eがアメリカに飛び立つ志田光を相手に調整マッチ。戦前より「胸を貸す」発言をしていたHIRO’eは、志田を相手に本当に胸を貸すことができるのか!?

最初に主導権を握ったのはHIRO’e。アームロック、アームホイップで試合をリードする。髪の毛をつかみ合ったあと、HIRO’eがフェイントのからのボディーブロー。志田をロープに張り付け突進するも、志田がカニばさみ。ロープ際にHIRO’eを転倒させると場外助走からのジャンピング・ニー! さらにはキャメルクラッチ+鼻フックでお返しする。

バイト攻撃で脱出したHIRO’e。すると「手を抜いてんじゃねーぞ。竹刀使えよ!」とあえて挑発していく。志田が竹刀を持ち出すと、これはTommyレフェリーが阻止。その隙に竹刀を奪ったHIRO’eが志田を殴打。そして串刺しスピア、逆エビ固めで捕獲。ロープに逃げられると低空ドロップキックで追撃する。

劣勢を強いられた志田だったが、ブレーンバスターでお返し。HIRO’eもすぐに同じ技でやり返し、ミサイル発射。志田も延髄斬りで応戦するが、すぐにHIRO’eもスピア→ジャーマンSHにつなげる。さらにムーンサルトプレスを放ったが、寸前でかわした志田が至近距離からのヒザ蹴り。

手つなぎ状態のエルボー合戦から、志田がフランケンシュタイナー。そしてランニングニーで攻勢。残り5分となり、志田がファルコンアロー。

キックアウトしたHIRO’eが丸め込みを連発していく。ならばと志田は目突きを放つが、HIRO’eが逆に首固め。続く裏カサドーラは失敗に。

これで再び攻勢に転じた志田が雪崩式ブレーンバスター→スリーカウント→魂のスリーカウントと畳みかけて快勝を収めた。

第3試合


2018年12・29後楽園にて桜花由美&桃野美桜(Boss to Mammy)を破り第23代王者組となった宮崎有妃&旧姓・広田さくら組(奇跡)。その後、waveが3カ月間の活動休止に入ってしまったため、その間のタイトルマッチはお預けに。待ちに待った初防衛戦の相手は、6・19新木場で両リン裁定となり、タイトル挑戦を表明してきたアクトレスガールズの高瀬みゆき&有田ひめか組(The Beginning)だった。

スタートから気合が入りまくっている高瀬。あまりにもハイテンションだったため、味方の有田が引きずるようにして自コーナーに連れ帰る。

試合は有田が先発するも、ゴングが鳴らされると高瀬はリングを降りて場外戦モード!? そのテンションの高さに、ほかの3選手は無視を決め込む。

リング上では試合が進み、奇跡が有田に波状攻撃。一人でしのいだ有田が宮崎にショルダータックルで反撃。逆エビ固めで捕獲するも、これは広田がカットする。

ここで高瀬が出ていき、「場外に落ちろ!」と宮崎にミサイル発射! まんまと宮崎は場外にころげ落ちるも、広田が高瀬を足止め。そのまま高瀬がつかまり宮崎がムーンサルトの体勢。これを有田がアルゼンチン・バックブリーカーで阻止するも、有田に広田がボ・ラギノール。

その間に宮崎が復活し、高瀬にパワーボム。高瀬も切り返してカウント2。ヒヤリとした宮崎だったが、高瀬&有田に両腕ラリアット。場外に落ちたBeginning勢に広田がトペ・スイシーダで追撃する。

そして広田は有田を連れてバックステージへ。リング上では、高瀬VS宮崎が繰り広げられる。宮崎のエルボー弾が決まり、リップロックからの首固め。カウント2。ならばと外道クラッチの体勢。これは読んでいた高瀬だったが、再び切り返した宮崎が外道クラッチでクルリ! 

その直後にバックステージから戻ってきた広田と有田は、ただただ呆然……。

高瀬「ちょっと待てー! なんだこの試合は!×2。ウチは今日はまだ恥ずかし固めもカンチョーも、なんなら場外も行ってないよ。見よ、この2人の美しい顔を! 知ってるのか、私は今日のために1個1000円もするシャンプー、リンス、コンディショナーと、メイク落とししっかり揃えてきた。ボ・ラギノールも持ってきたんだよ! お前ら、こんな試合で満足なのかよ!」
宮崎「いや……そうやって凄い来られると、なんか引くっていうか。逆に絶対行かないぞって思ったしね」
高瀬「私がこういう人間って知ってるだろ!(広田に向かって)わかってんだぞ! その口の中にあるだろ!」
広田「ないよ」
高瀬「さあ思う存分やるがいい!」

グリーンミストを待ち構えるが、広田は高瀬ではなくセコンドが出したバケツに吐き捨てる。

高瀬「なんでだよーーーー!」
広田「あのな、今日はタイトルマッチ。お前はベルトを取りに来たのか、緑になりにきたのか、どっちだ!」
高瀬「み…、みぃ…、みっ(有田が止めに入る)ベルトに決まってんだろーーー! しょうがなくない!×2。確かにちょっと、ちょっとだけおいしい気持ちを捨てきれなかったのは……。ですが、反省してます!」
広田「もう遅いから」
高瀬「いえ…ねっ、ひめか。私たち今度はベルトオンリー。ベルトだけを取りにいきますので、もう1回やらせてください!」
広田「……こんなに言ってるんでって思うんですけど、そんなに引き延ばすことでもないと思うので直近で8月の? 12日の? 後楽園ホール、カードあいてますかね?(宮崎に確認)あいてるって。後楽園、じゃあそこでまたタイトルやってあげましょうか」
高瀬「よっしゃーーー!」
有田「ちょっと待って。ちょい待って×2、待て、待て。私、今日何もしてない。知らない間に試合終わってて、暴走して…。こないだのwaveさんの大会で覚醒したっていろんな人に言われて、今日ひとつも覚醒してない。だから8月12日は覚醒した有田と暴走した高瀬で絶対にそのベルト取りに行くんでよろしくお願いします」

インフォメーション


試合後、そのままリングに残った広田。

広田「煮え切らない思いではありますが、もう言ってしまったことなので、女に二言はないと言うことで8月12日、タッグのベルトをかけてアイツらと再戦やってやりますよ! ベルト取ったのは今日私たちなので……すみません、まだしゃべります。ここからは私の個人的な告知コーナーでございます。ご存じ10月1日、waveを買いとっての自主興行をやらせていただきたいと思うんですが、チケットは好評発売中でございまして、今日発表したいことがございます。なんと無事に志田にオファーをいたしました。それでは志田さん来てください!」

志田は広田興行のポスターを持ってリングへ。

広田「一部カードを発表したいと思います。こちらサブタイトル通り、志田よ永遠に。メインイベントで志田とシングルマッチやらせていただきます。言ってなかったよね。これが日にち的にもきっと私と志田の、ラストシングルマッチ。東京のコミカルラストマッチだと思います。ケンちゃん、(ポスター)2枚持ってきてるんでしょ?」
志田「2枚持ってきています(苦笑)。ありがとうございます。だってこれ(広田興行のポスター)私の鞄の上に置いてるから…、持って来ざるを得ない。私も自主興行やらせていただきます(と志田自主興行のポスターを出す)。10月15日が後楽園ホールでやらせていただきます。これ3連休明けの火曜日なんですけども、ぜひ来ていただきたいと思います。そしてこれの前日、10月14日、大阪でも自主興行やらせていただきます。これはですね、JOSHIPRO OSAKA ASSEMBLE。この3日間で8興行やるなかでウチも一つやらせていただきます。10月14日は大阪なので、15日ホールと2日連続でやらせていただきます。私もひとつ大阪のメインを発表しようと思って、今日……。ちょっとこの流れで言うのは非常に心苦しいんですけども、10月14日、こちらのメインイベントが志田光VS救世忍者・乱丸です」
広田「1日と、14日、15日で志田コンプリートということで。皆様よろしくお願い致します」
志田「ぜひ3興行ともよろしくお願いします。お待ちしています」
広田「チケットは今日も持って来てるんだよね? 私もじゃんじゃか売っていますので、皆様お買い求めください。以上告知コーナーでした!」

<試合後コメント>
奇跡
——おめでとうございます。
宮崎&広田「ありがとうございます」

——防衛戦はいかがでしたか?
広田「いかがでしたかっていうか、宮崎さんですよね」
宮崎「高瀬がね、もう圧が凄いんで、なんかアイツの思い通りに行かせなかっただけですね、ただ。場外行ったのですごく隙ができたと思うので」
広田「そういうところですよね。そういうところが負ける要因」
宮崎「そ」

——次回後楽園で再戦が決まったが。
広田「有田が『私ぜんぜん出てないですよ、覚醒してないですよ』と言ってましたけど、こっちだって私ぜんぜん出てませんよ、悪いけど。任せてください。フルメンバーで後楽園は、4人ちゃんと出場して試合をやって私たちは必ず勝ちます」
宮崎「はい」

The Beginning
——残念な結果に終わったが。
高瀬「大変申し訳ございませんでした。でも、かわりに後楽園だから!」
有田「そうですね」
高瀬「そう。なんか雨降って地かたまる的な? そういうことですよね!? これぞ私の作戦だった!」
有田「本当ですか? でも次、取れば。次、逃したら……」
高瀬「私は言いません。オイシイものが欲しいなんて言いません。緑になんかならなくていい。カンチョーもいらない。恥ずかし固めもいらない。きれいな美しいままカッコよくあのベルトを取って、後楽園でチャンピオンの名乗りをあげたいと思います。次が本番!」
有田「はい」

第4試合


5・5後楽園で開幕した今年(2019年)のCatch the WAVEはビジュアルブロック、テクニカルブロック、パワーブロックの3ブロックのリーグ戦によって争われ、各ブロックの1位が三つ巴戦で波女を争うこととなった。

ビジュアルを制したのは開幕戦で高々と波女宣言した野崎渚。テクニカルを制したのは、現・シードリング・ビヨンド・ザ・シー王者であり、マーベラスのエース彩羽匠。そして、パワーブロックを制したのは、waveのアニキこと水波綾だった。なお野崎と彩羽が勝てばはじめての波女。水波が勝てば、2016年以来、3年ぶり2度目の戴冠となる。

<野崎VS彩羽>
試合は先日の記者会見で決定した通り、野崎VS彩羽でゴングを迎える。開始早々、野崎がドルミル狙い。当然のことながら彩羽は警戒。極めさせずにショルダータックルをお見舞いする。得意のキックを狙うが、かいくぐった野崎がドルミルの体勢。なんとか回避した彩羽がヘッドロック。

脱出した野崎がブレイジングチョップを連発する。野崎式の串刺しビッグブーツやおしゃれキックなどのオリジナルムーブで試合をリードする。

一方、彩羽はカウンターのトラースキックを皮切りに、ミドルキック、サッカーボールキックでカウント2。ランニングキックにつなげる。

今度は野崎がカウンターのビッグブーツ。流れを変えるとミサイル発射。そしてダブルニーアタックでカウント2。すかさずドルミルへ。彩羽がかろうじてロープ。

野崎はリバース式のおしゃれキックから片足ドロップキックを敢行。彩羽もエルボー弾からニールキックをお見舞い。これはかわされるも、パワーボムでカウント2。すぐさまランニングスリーの体勢に入るも、これは未遂。スピンキックで追撃する。

走る彩羽だったが、かわした野崎がドルミルⅢ(チキンウイング式胴締めスリーパー)へ。彩羽の意識が遠のき、レフェリーストップ勝ち。まずは1勝を収めた。

<野崎VS水波>
すぐさま野崎VS水波がスタート。はじめから水波がラリアットで飛ばしていく。カウント2。レッグドロップで飛び込むも、野崎はやはりドルミルを狙い。これを脱出した水波がラリアット。これだけでも十分に説得力あったが、さらにもう一発豪快に叩き込み、66秒で決着!

<水波VS彩羽>
野崎戦を速攻決着で終え、体力が有り余っている水波。ゴングと同時に猛ラッシュをかける。彩羽もカウンターのローリングエルボーを放って攻守逆転。スリーパーで捕獲する。

水波がラリアットを放っていき場外戦となる。彩羽の場外ブレーンバスターが決まる。リングに戻ろうとする彩羽を水波が足止め。振りきった彩羽がハイキックを見舞って先にリングイン。リングアウト勝ちを収めた。

<野崎VS彩羽>
ここから2巡目に突入。雪辱したい彩羽が胴締めスリーパーへ。野崎が脱出すると丸め込みの応酬に。いずれもカウント2。野崎の後方回転エビ固めもカウント2。ここで野崎がドルミルⅡ(胴締め式ドラゴンスリーパー)で捕獲。すると再び彩羽の意識が遠のき、レフェリーが試合を止めた。

ここで野崎にレフェリーチェックが入る。右ヒザに処置がほどこされたあと試合が再開される。

<野崎VS水波>
スタートから走る野崎に水波がラリアット、レッグドロップでカウント2。そして肩固めからのイチジクで攻勢。

しのいだ野崎がビッグブーツを放てば、水波はエルボーで応戦。そこから野崎がビッグブーツ。ダブルニーアタックもカウント2止まり。ここで野崎はドルミルⅡの体勢。担いだ水波がホットリミットへ。しかしカバーにいけない。

野崎のビッグブーツ、片足ドロップキックはカウント2。カウンターのビッグブーツでも決まらない。野崎がドルミルⅢを狙うが、切り返した水波が首固めで3カウント!

<水波VS彩羽>
ゴングと同時に彩羽がハイキックで先制。ニールキック、ローキック、低空ドロップキックと猛攻を仕掛ける。

いきなり攻め込まれた水波だったが、裏投げで抵抗。ならばと彩羽はキックのコンビネーション。水波もラリアットで応戦する。

コーナーに向かう彩羽。水波が雪崩式パワースラムに切り返し、ダイビング・ギロチンドロップにつなげる。カウント2。続くホットリミットも返されてしまう。

彩羽も胴締めスリーパーで形勢逆転。なんとか水波がロープ。彩羽がライガーボムで追撃する。キックアウトされると、スクリューキックからこの日はじめてのランニングスリーで3カウント!

<彩羽匠VS野崎渚>
3巡目。これまで2度野崎に落とされている彩羽が最初から仕掛けていく。エルボーのラリーとなり、野崎がビッグブーツ。カウント2。彩羽もカウンターのハイキック、正面ドロップキックでお返しする。両者ハーフダウン状態。

野崎が先にエルボー弾を放てば、彩羽もキックで応戦。投げっぱなしジャーマンを放つ。すぐに野崎もビッグブーツ。

彩羽はパワーボムからのライガーボムでカウント2。さらにスワントーンボムを投下。しかし切り返した野崎がカウント2。そのままドルミルへ。これは彩羽の足がロープに伸びる。

野崎は片足ドロップキックを連発。カウント2。彩羽もハイキックからランニングスリーの体勢。着地した野崎がドルミルⅡへ。なんとか彩羽がロープ。

反撃に転じた彩羽はキックのコンビから再びランニングスリーの体勢。今度は完璧に決めて3カウント! 計7試合、32分18秒の熱戦に終止符が打たれた。

エンディング


すぐに表彰式がおこなわれ、株式会社ZABUNの二上美紀子会長が「すごかった。2019年、今年の新生waveになってのCATCH THE WAVEも今日で終わりました。みなさんどうだったでしょうか(拍手が沸き起こる)。ありがとうございます。では章の発表にいきます。全試合を見たのが、私と野中リングアナだけなので私の独断と偏見でいきます」とマイク。各賞を発表した。各賞は以下の通り。

【敢闘賞】星いぶき、梅咲遥、Maria(本戦は該当者なしのためヤングを評価)
【殊勲賞】優宇(宮崎有妃に勝利したことを評価)
【技能賞】宮崎有妃(攻守の巧さを評価)
【ベストバウト】野崎渚VS有田ひめか戦(7・1新木場)
※次点は6・16川崎=梅咲遥VSMaria、6・19新木場=桜花VS志田
【功労賞(特別賞)】志田光(これまでのCatch the WAVEを支えてきたことを評価)
【ヤングブロック優勝】HIRO’e
【2位】水波綾、野崎渚
【波女】彩羽匠

続いて大畠美咲がアタッシュケースに封印したRegina di WAVEのベルトが運び込まれ、開封。7カ月ぶりにベルトがお目見えし、彩羽の腰に巻かれる。そして、賞金100万円が手渡された。

彩羽「一言ということでGAMI会長! 三つ巴メッチャしんどかった。死ぬかと思いました」
二上会長「私は本部席で見ていて、来年のCATCH THE WAVE全部三つ巴でもいいかなと思いました」
彩羽「いやー、こんなしんどい思いするからにはもっと大きい会場でやりたかったんですけど、まあ次の防衛戦、8月12日後楽園ホール、HIRO’e選手、決まりましたね。まあHIRO’eはいいや。防衛する前提で次、ビッグマッチ8・25名古屋国際会議場。ちょっと自分つっかかってる相手がいるんですよね。勝てそうに思えて、ぜんぜん勝てない…旧姓・広田さくら! HIRO’eにはちゃんと防衛するんで、その次の挑戦者として、このベルトかけてやらせてください。王者はそのくらいリスクないとやっていけないのでお願いします」
広田「ぜんぜん勝ったことないじゃん。ってことは、次もきっと勝てないけどいいの?(彩羽が頷くと)私、じゃあwaveのチャンピオンにならせていただきますぅ! まずね(HIRO'eには)3割くらいの力で勝てると思うので、余力残してもらって名古屋でやりましょう」

すると今度は宮崎がリングへ。

宮崎「私も8月25日、私もやりたい相手がいます。愛知県・地元で名古屋国際会議場でやりたい相手は…いるんだろ? 高橋奈七永! お前とずっとやりたいと思っていたよ。魂と魂のぶつかりあいをしましょう」

試合を見に来ていた奈七永がリングに上がる。

奈七永「宮崎さん、何年ぶりになりますかね。シングルマッチやりますか。宮崎さんのパッションに、高橋奈七永のパッションは負けませんからね。よろしくお願いします!」
彩羽「(優勝の余韻を消されてしまった彩羽はやりづらそうに)なんやねんホンマ…何がこれがwaveや…。自分、2冠チャンピオンになりました! これから自分が女子プロレスの景色を本当に変えていきます。これはいま来ているお客さんみんなに約束します。だからwaveさん、どんどん引っかき回して楽しくしていきます。第14代レジーナチャンピオン。これでなんて言おうとしたか、頭打ち過ぎてわからなくなっちゃった(苦笑)。これ締めますか?」

勝利者マイクが打ち切られ、激闘を繰り広げた選手たちが記念撮影。そして、改めて波女&レジーナとなった彩羽にリングコール。拍手のなか彩羽が退場すると、HIRO’eが再びマイクを握る。

HIRO’eは「今日はまだwaveの締めをしてない。だから私が締める! waveの選手、上がってください(水波は不参加)。今日、レジーナは彩羽匠に決まりました。個人的にはwaveの先輩たちに取ってもらって、私が8月12日に挑戦したかった! けど、他団体にベルトが流出したってことは取り返さないとダメですよね。なので絶対取り返します」とファンに約束。そして、恒例の締めでCatch the WAVE2019を締めくくった。

<試合後コメント>
彩羽匠
——waveのベルトを巻いた感想。
「いやー、久しぶり感が凄いですね。一度自分もレジーナのベルトを取らせていただいたんですけど、一度も防衛せずに終わったベルトなので凄い心残りがあったベルトで、新生waveになってから初お目見えということで、面白くなるんじゃないですかね。これでwaveの選手がどう思ったかわからないですけ、新生waveになって、レジーナのチャンピオンが他団体に渡るってどういう気持ちなんでしょう。それも聞きたいですよね。自分、2冠になりました。マーベラスには何度も言いますけど、ベルトがありません。だからこそ他団体のベルトを自分は常に狙っています。で、いま自分のもとに2つベルトがきました。まだまだ狙いたいですけど、でもやっぱりベルト集めればいいということじゃなくて、これとともに女子プロレスをどんどん盛りあげていくっていうのがチャンピオンとしての指名だと思うので、そこに期待してもらえればと思います。メチャクチャしんどかったです、三つ巴戦。こんなに三つ巴戦ってやるもんなんですか?(苦笑)こんだけやれたら次、何来ても怖くないですよね。だからこそ、お客さんからしたらどう思うかわからないんですけど、自分からしたら超・強敵の旧姓・広田さくら指名しました。もうこの三つ巴を制したので、怖さも何もないですね。キャッチのときも試合しましたけど、ふざけてるのか本気なのかわからないですけど、自分はあのスタイルがいろんな意味で合わないです。だからこそ、しっかり名古屋国際会議場。広田さくらの出身地・凱旋ということで、しっかり広田選手をひねり潰したいと思います。自分のプロレスを貫き通します」

——HIRO’eについては?
「HIRO’e選手…うーん、どうだろ。最近、口達者になったとは思うんですけど、それに実力がともなってるのか、ともなってないのか。まあヤングの中で1位通過したので、それなり。それなりの力はあると思いますけど、ぜんぜん驚異ではないです。だから、まあ口だけじゃなく、カラダも鍛えておけよっていう感じですかね。やっぱり生え抜きの選手で、waveさんも凄く大事にしてる選手だと思うので、HIRO’e選手が一番、自分にこのベルトが渡って悔しいと思ってくれないと困るし、余裕だから言います。本気で取りに来いって」

——1年ぶりにレジーナが戻ってきて前回できなかったことや、自分が思う王者像みたいなものは?
「そうですね、うーんと、やっぱりもちろん凄い選手、いい選手と当たって、このベルトの価値を高めるのはもちろんなんですけど、いま自分コレを取った時点で、waveさんのトップに立ったということで間違いないですよね? それでいまシードリングさんのチャンピオンベルトも持っています。シードリングのトップとしても間違いありません。じゃあやるべきこと…それは女子プロレスを上手くまとめたいですよね。自分がいま2団体のチャンピオンなので、プラスマーベラスのエースでもあって、3団体を背負っているぐらいの勢いで自分はいると思っているので、面白くひっかきまわしていきたい。女子プロレスを盛りあげる、動員数もそうですし、話題もどんどん作っていきたいし、そしてこのベルト、どんどん価値を高めていけたらなとそう思います。それがやりたいことですね。防衛はもちろん当たり前のことです、チャンピオンだから」

——手にした100万円をどうします?
「100万円ね。どうしましょう。実は自分ですね、このコスチュームあるじゃないですか。コレを取るために、このある意味、高額なコスチュームを作ったので、まあよかったです。ふははは! 100万円凄くありがたいですね。でもやっぱり、もっと面白いことやりたいですね。この100万円でできることは限られてくるかもしれないですけど、女子プロレスを変えるための何かだったり、若い子を増やすための何かに使えたら凄く、有意義なお金の使い方になると思います。ありがとうございます、大事に使います」

——野崎選手になかなか勝てなかったが。
「勝ったことないですかね」

——今日はじめて? 苦手意識ある?
「そうですね、もちろん自分、野崎選手には勝てない。そしていつもスリーパーで落とされる。三つ巴、いま記憶がほとんどないんですけど、たぶんスリーパーで落とされて何回か負けましたよね。そのときに何回、自分、変な夢を見たか、落とされて……(苦笑)。なんか汽車に乗ってましたね、試合中。起きたときにお客さんがいた。そういう状況のなかでそこまでされるっていうのは自分が意識というより、たぶん、カラダ全体が苦手なんだと思います。たぶん手が合わない。それが勝てない原因にもつながっていたと思うんですけど、最後、ランニングスリーが決めれて、やっとやっと1勝。この1勝がコレ(ベルト)になって波女になって、なのでこの1勝は大きいですけど、でもやっぱり負けた数のほうが多いので、またやっていきたいですし、もっともっと水波選手とも、まだ水波選手には今回勝ちましたけど、負けたこともありますし、いいライバルとして、そして女子プロレスを盛りあげる一員として一緒に頑張っていきたいので、まだまだ。今日いっぱい試合しましたけど、たくさん試合しましたけど、まだやりたりない。もっとドンドン、ガンガンぶつかっていきたいですね」

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