酒呑童子活動休止&KUDOの無期限休養前最後の宴!「必ず戻ってくるので待っててください」
17日、東京都・新宿FACEにて『酒呑童子5周年興行~酒を廻せば人生廻る~』が行われ、酒呑童子活動休止&KUDOの無期限休養前最後の試合が行われた。
KUDOは学生プロレスとキックボクシングをバックボーンにDDTでデビュー以後、DDTを初期から現在まで支え続け、昨年には「KUDO」として15周年を迎えた中軸選手だが、長年かけて身体へ蓄積されたダメージは深く、今後のレスラー活動のためにこの日の大会を以て無期限の活動休止を発表。
KUDOが高梨将弘&坂口征夫とともに2014年から活動しているユニット“酒呑童子”も同時に活動休止を宣言していたが、これについてメンバーたちは「今後この三人のプロレス人生がより良いものになるための決断」と前向きな姿勢を見せていた。
KUDOの活動休止前のラストマッチは盟友・HARASHIMAとタッグを組み、KUDOがDDTに入る前に憧れた“Suicideboyz(スーサイドボーイズ)”のMIKAMI&タノムサク鳥羽と対戦。
HARASHIMAはかつての姿であるHERO!のマスクをかぶって入場し、4人笑顔で握手を交わすなど温かな空気となるが、ゴングが鳴ると一転して激しい打撃戦に。互いにキックボクシングのキャリアを持つ鳥羽とKUDOが足を止めてバチバチと打ち合えば、MIKAMIもミッキーブーメランや450°スプラッシュといった未だ衰えぬ華麗な美技でKUDOを攻め立てていく。
途中、何度も膝を付き倒れ込む場面も見られたKUDOだったが、HARASHIMAの熱いアシストもあり、最後に鳥羽と対面した際には怒涛のラッシュをかけ、スピンキック、バズソーキック、ダイビングダブルニードロップとこだわりの技で試合を決めた。
メインイベントでは、KUDOが見守る中で高梨と坂口がシングルマッチで激突。
坂口は首を、高梨は足を狙いに行くじっくりとしたグラウンド戦で互角の展開で進んでいくが、中盤戦からは打撃で一日の長がある坂口が試合をリードしていく。職人肌の高梨はブレずに坂口の武器である足に攻撃を集中し、坂口がふらついたところに組み付いてバックドロップ。そして試合を見守るKUDOを指差し、KUDOに捧げるダイビングダブルニードロップを放っていく。
しかし、必殺のタカタニックを狙ったところを坂口がジャンピングニーで一閃。たたらを踏む高梨に神の右膝(串刺しジャンピングニー)を放ち、3カウントを奪った。
盟友たちの戦いを見届けたKUDOは大の字になる2人の手を固く握り、「今日で、私はしばらく欠場に入ります。でも、こんな最高の仲間たちと、最高のお客さん、最高の1日に戻ってくるしか無いと思ってます。必ず戻ってくるんで、どれくらいかかるか分からないですけど、待っててください!」とファンに挨拶。リング上で仲間たちと酒盛りをしてプロレス人生の第一章を終えた。