Codyらによる新団体『AEW』初の日本人所属選手が壮行試合!親友のケニー・オメガからサプライズメッセージ!
21日、後楽園ホールにてDDTプロレス『Into the Fight 2019』が開催。第3試合では、AEW入りが発表された中澤マイケルの壮行試合が行われた。
AEWはCodyやヤングバックスらTHE ELITEを中心とした団体であり、副社長にケニー・オメガが就任。5月25日の旗揚げ興行にはクリス・ジェリコやPAC(ネヴィル)、チャッキーT(チャック・テイラー)&バレッタの“ベストフレンズ”の参戦も発表済み。CIMA率いる#STRONGHEARTSが所属するOWEとの提携も発表されており、世界中からその動向が注目を浴びている団体だ。
そのAEWの日本人選手所属第1号として、3人目のゴールデン☆ラヴァーズとも言われている中澤マイケルの入団が3月4日に発表されていた。
ケニーがDDTで活躍していた時代、通訳を含めて様々な出来事を共有してきた中澤マイケル。そのマイケルがAEW入りするということで、DDTプロレスをあげてマイケルの壮行試合を行うことに。
中澤マイケルvs高木三四郎&高梨将弘&松永智充&奥田啓介&大和ヒロシの1対5の対戦と発表されていたが、マイケルはAEWシャツを着用して強そうに入場するも袋叩きに。続けて放たれた大和ヒロシのスライディングXで18秒で試合が終了する。
マイケルは「チョット待って!僕のDDTの最後の試合ですよ!?皆さんもうちょっと見たいでしょ?もういっちょいく~?」と叫ぶが会場からはブーイング。なんとか再試合をとりつけるが、スライディングXを2で返したマイケルに奥田が腕ひしぎをしかけ25秒でタップアウト。
マイケルはスネて「だいたい1対5っておかしくないですか?1対1だって勝てやしないのに!もういいですよ、みんな僕の試合見たくないんでしょ?これでおしマイケル。アメリカ行ってきますさようならー」と去ろうとするが、高梨がビンタを叩き込み「中ちゃんのいくじなし!最後ぐらい中ちゃんの頑張る姿みたいですよ!中ちゃん頑張ってくださいよ!」と檄を飛ばすと中澤マイケル&高梨将弘&松永智充vs高木三四郎&奥田啓介&大和ヒロシの3対3で再々試合へ。
一進一退の攻防が繰り広げられる中、マイケルが三四郎の攻撃を受けると「熱くなってきたぜ~!」「火照ってきたぜ~!」とコスチュームを脱ぎ始める。だがマイケルがアルティメット・ベノムアームに入る前に三四郎が丸め込むも2。
マイケルは松永とともに合体アルティメットベノムアームを三四郎に叩き込むと、ゴールデンベノムスラムで叩きつけて3カウント。見事壮行試合を勝利で終えた。
全試合終了後に中澤マイケルのDDT卒業セレモニーが行われ、花束を贈呈した三四郎は「正直、中澤マイケルとはいろいろありました。入団の動機もすごい不純だったし、ましてやDDTの練習生時代に他団体に履歴書送ったのこいつぐらいです。こいつとは14年間ですかね?ボコボコにしたり、時にはスタナーをかましたり色々非道いことをしてきましたけど、正直寂しくないと言ったら嘘になります。でも、DDTにとって、仲間であり家族とも思っているケニー・オメガが彼のこと必要としてるのであれば、快く中澤マイケルを送り出したいと思います。ケニーをサポートしてやってくれ。今までありがとう」と握手。
マイケルは「今日は皆さんありがとうございました。なんだかんだで14年DDTでプロレスを続けてきました。高木さんが言ったように僕の動機は不順で、その当時好きだった女の子と付き合いたいがためにプロレスラーを目指し、言ってはいけないかもしれないですけどプロレスを愛していたかと言えばそんなでもないし、実際嫁さんと結婚したことで目的は果たされてしまった。その僕が14年間プロレス続けてこれたのはDDTが好きだからです。シンガポールに行ってもなんだかんだでDDTに籍は残していて、でも今回ケニー・オメガという親友が僕を必要としています。だからDDTではなくアメリカに行きます。皆さん、アメリカに行っても、ボクを応援してください。そして、AEWもケニーも、僕がいなくなったこのDDTも、皆さんよろしくお願いします」と挨拶し、壮行の10カウントゴングへ。
だがその途中、DDT時代のケニーの入場曲が鳴り響きスクリーンにケニーが映されると「DDTファンのみなさん久しぶりだね!みんなも知っての通り僕はみんなにとんでもなくひどいことをしてしまった。中澤マイケルをDDTから奪ってしまったんだ。しかし、AEWには彼が必要で、中澤マイケルこそこの副社長の補佐としては最適の人間なんだ。でも我々AEWは決して恩を忘れない。僕自身もザ・クリーナー、そしてベストバウトマシーンとして活躍する前のDDTで過ごした日々を大切に思っている。だからここで一つ僕は喜ばしいことを発表したい。中澤マイケルはAEW所属であるが、ずっとDDTにも籍を残したままで構わないということを。つまりこれからもDDTファンのみんなは中澤さんをまた見ることが出来るし、ひょっとしたらこの僕もいつかは・・・?ではみなさんその時まで・・・Goodbye and Good!night!BANG!」とメッセージ。
これを見た三四郎は「おいマイケル!DDTの所属そして、AEWの所属として、一つ言いたいことがある!ケニーをいつかここに連れてこい!」とスタナーを叩き込む。
マイケルは「何も知らなかったんです。とんだお騒がせになってしまいましたが本当に嬉しいです。ほんとにDDTが好きですしここでしかプロレスできないと思うんで、その僕がアメリカに行くっていうのも大きい挑戦だと思うんですけど、ボクを信じて誘ってくれたケニーの気持ちに答えたい。彼に恥をかかせないように頑張ろうと。(飯伏とケニーは)仲違いじゃなく道が離れただけ、新日本でもDDTでもAEWでも、あの二人プラスおまけとしてついていければ。またこの3人が一緒になれる日がくればいいなと僕はほんとに思ってますし、自分の好きな人のために、その人達と一緒に働けるようにプロレスを続けていきたい。正直AEWがどうなのかは僕もわからない。どういう団体になるのか、どこを目指すのかっていうのは始まってみないとわからないし、ケニーCodyヤングバックスの4人がプロレス面では会社を引っ張っていくんで、彼らの頭の中には構想があるでしょうけど、4人共違う人間だし、その中で目指すもの、議論や興行はお客さんの反応を見ながら決まると思う。結局どんな団体なのかっていうと僕みたいな人間が入る余地もあるわけですから、いろんなものが含まれていくんじゃないかな。激しい試合やハイフライだけじゃなく、体を張った試合もあればこういうコメディが入る余地もあるのかなと僕は思っています」とAEWについて語り、マイケルは飯伏幸太ぶりのDDTとのニ団体所属となった。