高瀬みゆきがアクトレスガールズの革命を叫び安納サオリからの王座奪取と“初期メン”超えを宣言!「私たちの時代だ!」
20日、東京都・新木場1stRINGにて『Beginning新木場大会』が行われた。
Beginningは『女優によるプロレス団体』をコンセプトに、所属選手を“アクトレスガールズ”と呼称して2015年に旗揚げ。堀田祐美子がマネージャーに就任し、現在ほぼ全ての女子団体にアクトレスガールズが参戦するほどに成長。そして10月20日&21日にサンリオピューロランドにて開催された『こすぷれふぇすたX inサンリオピューロランド』に参加しハローキティとのコラボステージを行うなど、プロレス界の内外を問わず急成長中の団体だ。
アクトレスガールズでは今年9月より新設されたAWG王座を巡ってトーナメント戦が行われており、11月の後楽園ホール大会で安納サオリが沙紀を破って王座を戴冠。
この日のメインイベントでは、王者・安納への次期挑戦権を賭けて高瀬みゆきvs関口翔の一戦が行われた。
高瀬は2017年1月にデビューした直後から数多くの団体で試合経験を積み、短期間でアクトレスガールズの中核を担う実力と存在感を勝ち得た選手。「私にとって初期メンは壁」と語るなど一期生への対抗心を燃やしており、新たな時代を創るために安納へ真っ先に挑戦を表明。
対する関口は、2017年3月デビューとキャリアは浅いが、早くからそのポテンシャルを見込まれOZアカデミーに定期参戦。今月2日のOZアカデミー後楽園ホール大会で志田光の持つOZアカデミー認定無差別級王座に挑戦するなどの活躍を見せている急成長中の選手。アクトレスガールズの初代王座決定トーナメントでは準決勝で安納に敗れているが、このとき安納は試合後に関口との防衛戦を約束していた。
互いに王座挑戦への想いは譲れるものではなく、“次世代エース”候補筆頭の両者が激突した。
試合は、高瀬の入場アピール中に関口がドロップキックで奇襲しスタート。脇固め、肩固めと得意の関節地獄に引き込んで速攻を狙う。しかし高瀬はこれを抜け出して打撃戦に持ち込むとマシンガンチョップからのラリアット、ダイビングギロチンドロップと体格を生かして一転攻勢。
劣勢に追い込まれる関口だったが、払い腰6連発からのSTO10連発、さらにダメ押しのランニングSTOと怒涛のラッシュ。高瀬がこれを返すと2発目のランニングSTOを狙うが、高瀬がラリアットで迎撃し、トルネードえびすでカウント3を奪った。
試合後、高瀬は悔し泣きしながらマットを拳で叩く関口に対し「翔のSTOでは、ウチを負かすことは出来ません。翔も次のステップに進まなアカン時、とっくに来てると思うで」とライバルの奮起を促す。そして安納に改めて挑戦状を叩きつけると、安納は来年1月6日の新木場大会でのタイトルマッチを決定。
しかし、高瀬はこれでは満足せず、セミファイナルで安納ら“初期メン”4人により行われた万喜なつみの壮行試合がコミカルなものであったことを「なんですか?あの試合。あれ、セミでやる必要あります?」とチクリ。
さらに、「『みんないっしょ!』って言いながら、ことあるごとに『私ら初期メンなんで』って言われてきました。そんな時代はもう終わりです。これからは、ウチらの時代です!勢いも努力も!試合の内容も!実力も!翔も私もアンタらに負けてないと思ってる!私が初期メンの壁ブチ破って、新時代のベルトを私が取って、新しいBeginningを一致団結で作っていきます!」と団体の“初期メン体制”を批判し革命を宣言。ここに関口、有田ひめかも加わり、“初期メンvs2017年組”で3vs3での対抗戦が23日の尼崎大会で行われることが決まった。
最後は、高瀬が「みなさん、23日からウチらの時代が始まります!本当のアクトレスガールズが、なんの隔たりもない、なんの圧力もないアクトレスガールズが始まるので、見に来ないと損ですよ!尼崎!来てください!」と想いを叫び、大会を締めた。
バックステージに戻った高瀬は、「アクトレスガールズで一致団結と言っておきながらいつまでも“初期メン”と区別するなら、一回ガッツリぶつかってまとまりたいと思います。心の距離的にも『私達初期メンよ』っていうのを取っ払ってほしかったし、私もその中に入っていきたいし、入ってきてほしかったんで」と初期メンへの複雑な気持ちを語る。
そして安納との王座戦については「何が何でも取って、新時代は新年一発目から『私たちの時代!』ってしたいので、絶対に負けられない」と表情を引き締めながら語った。
3年間最前線に立ってアクトレスガールズを牽引してきた安納と、初期メンという壁を超えた先に見える新しいアクトレスガールズの風景を見せたい高瀬の想いがぶつかり合う王座戦は、1月6日に新木場1stRINGにて行われる。