“ご当地プロレス王”雷神矢口が悲願の浅草プロレス旗揚げ!浅草の地に全国から2000人もの観衆が詰めかけ大成功!
“ご当地プロレス王”雷神矢口(まち元気プロレス・矢口壹琅代表)が自らのリング生活25周年を飾る集大成とすべく悲願に掲げた「浅草プロレス」の設立。ここに懸ける矢口の強い思いが通じたか、旗揚げ戦11・17隅田公園山谷堀広場の当日は朝から好天に恵まれ、選りすぐりのプロフェッショナルで固めた一座とともに生まれ故郷に凱旋した彼を地元の人々は温かく迎え入れ、何度も傷つき倒れようとプロレス界の底上げのために遠回りの道を歩み続けてきた男を会場に詰めかけたプロレス者たちが讃えた。
11・17山谷堀広場はまち元気プロレス恒例の子どもプロレス教室で幕を開け、続く入場式で矢口が浅草プロレス旗揚げを高らかに宣言。記念すべき門出を祝いに昭和プロレスの立役者たちも駆けつけた。大衆娯楽の王者として津々浦々に浸透したプロレスの原点に立ち返る意義を“過激な仕掛け人”新間寿氏が切々と訴えれば、力道山時代から偏見の目と闘ってきた女子プロレス界のスーパーレジェンド・小畑千代&佐倉輝美ご両人はリングサイドから後進たちのファイトを熱い眼差しで見守った。
オープニングマッチと第2試合には、各地で好評を博してきたローカルヒーロー&ヒロイン勢が登場して、明るく楽しくリングを躍動。第3試合に組まれたSPWF同窓会マッチでは、62歳の世界の荒武者・谷津嘉章が猛ハッスル。大角比呂詩(新宿鮫)とロホ・デルソル、特別レフェリーのメイドインチャイナも懐かしのムーブでマニアを狂喜させ、これに神格闘十字軍トリオ(エキサイティング吉田&デンジャラス内田&ザ・マーダラー)が張り合い、元“女子高生プロレスラー”千春(特別リングアナ)も堂に入ったコールと場内実況の解説で盛り上げに一役、いや“二役”買った。
矢口が師事する青木宏之氏が主宰する天身体道の演武を挟み、後半戦はPURE-J女子プロレス提供タッグ戦(コマンドボリショイ&勝愛美vsLeon&KAZUKI)からスタート。両軍譲らぬ一進一退の攻防の末、ボリショイの好アシストを得た地元出身の勝が得意のダイビングエルボーで殊勲の星を挙げた。昭和スペシャルタッグマッチと銘打たれたセミファイナルでは、浅草正規軍の駄菓子屋戦士ベーゴマン&招福亭今戸キャットとデストロイマン&ミスターアトミコが激突。デストロイマンをチームリーダーとする白覆面&赤覆面コンビの心憎い悪役ぶりに喝采が集まり、客席からここぞとばかりに「いい試合だ~」の掛け声がかかった一戦を初登場の今戸キャットがものにして勧善懲悪が果たされた。
もはや場内は完全に“でき上がった”状態となり、2000人の観衆から沸き上がった矢口コールが降り注ぐ中、メインイベントで闘う6人の先陣を切って矢口がリングに歩を進めると、お祭り騒ぎの様相を呈してボルテージは最高潮に達した。祝福の花束を振袖ガールズから手渡され、初めて同じリングに立つ“力道山3世”力と“大鵬3世”納谷幸男を従えて浅草昭和軍トリオを結成した矢口は、“浅草六区ンロールエクスプレス”ことAKIRA&リッキー・フジ&浅草KIDを迎撃。
自軍への大声援に気をよくして力がデビュー以来のベストファイトとも思える奮闘を見せれば、納谷は巨体に秘めた末恐ろしいまでのポテンシャルの高さをいかんなく発揮する。そして、昭和の大ヒーローの遺伝子を継ぐサラブレッド2人に負けじと、この日このリングの主役である矢口が大いに気を吐いた。AKIRAとリッキーの熟練の技巧、KIDのエネルギッシュな悪童ぶりに手を焼きながらも、昭和軍トリオはKIDに的を絞って集中砲火を浴びせ、納谷の喉輪落としから力のセーバーチョップ、さらに矢口が温めていた秘密兵器・雷門固めに斬って落とし、かくして浅草プロレス旗揚げ戦は万雷の拍手を贈られて必ずや“次”に繋がる余韻を残して幕を下ろした。
雷神矢口コメント
「地元の人たちが浅草プロレスの旗揚げを歓迎してくれたことはもちろん、今日は遠く北海道や青森、九州からも顔なじみのファンの人たちが応援に来てくれて、心から感謝しています。リングと客席が一体になって…お客さんの中にも長年のプロレスファンたちがいれば、地元の浅草でやるならということで来てくれた人たちもいるけど、みんなが一つになって盛り上がって、闘うオレたちを盛り上げてくれた。子どもたちが目を輝かせて応援してたのが嬉しかったな。これですよ! プロレスはこれだけ盛り上がるものなんだ、観ていて盛り上がれるものなんだと、初めて足を運んでくれた人たちにもきっと響いた。浅草プロレス、まち元気プロレス、これからも皆さんと一緒にどんどん盛り上がっていきますよ!」
(小野 仁)
『浅草プロレス旗揚げ戦』
日時:2018年11月17日
開始:13:20
会場:東京都・台東区隅田公園山谷堀広場 午後1時20分試合開始
観衆:2000人
▼第1試合 まち元気プロレス・オールスター戦 シングルマッチ15分1本勝負
○お茶戦士カテキング(沼津プロレス)
7分43秒 逆さ押さえ込み
●エンペラー・ド・アサギリ(富士宮プロレス)
▼第2試合 まち元気プロレス・女子オールスター戦 タッグマッチ30分1本勝負
○サルビアン・レッド(町田プロレス)/藤娘紫音(横須賀プロレス)
17分3秒 フィロソフィー!(※シャチホコ固め)
●プリンセス小桜(三浦プロレス)/川瀬ミーナ(町田プロレス)
▼第3試合 SPWF同窓会マッチ 6人タッグマッチ45分1本勝負
[SPWF正規軍]○谷津嘉章/大角比呂詩/ロホ・デルソル
11分46秒 監獄固め
[神格闘十字軍]エキサイティング吉田/デンジャラス内田/●ザ・マーダラー
(特別レフェリー:メイドインチャイナ、スペシャル・リングアナウンサー:千春)
▼第4試合 PURE-J女子プロレス提供試合 タッグマッチ45分1本勝負
コマンドボリショイ(PURE-J)/○勝愛美(PURE-J)
16分17秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
Leon(PURE-J)/●KAZUKI(PURE-J)
▼セミファイナル 浅草プロレス 昭和スペシャルタッグマッチ60分1本勝負
[浅草正規軍]駄菓子屋戦士ベーゴマン/○招福亭今戸キャット
16分27秒 縁結びプレス→片エビ固め
[浅草ヒール軍]デストロイマン/●ミスターアトミコ
▼メインイベント 浅草プロレス旗揚げ記念・矢口壹琅デビュー25周年特別試合 スペシャル6人タッグマッチ時間無制限1本勝負
○雷神矢口/力(フリー)/納谷幸男(リアルジャパン)
15分30秒 雷門固め
AKIRA(魔界)/リッキー・フジ(K-DOJO)/浅草KID(浅草六区ンロールエクスプレス)