【試合詳細】7・23 エナジャイズ!プロレス大阪大会 【KWA選手権】キャプテン・アメムラvsエナジャイザー 小島聡vs守屋博昭 菊池悠斗&晴斗希vs橋本大地&豊浦雄基
『エナジャイズ!プロレス 『Big dreams’s23』』
日程:2023年7月23日(日)
開始:13:00
会場:大阪・天美我堂公民館
観衆:220人(超満員)
▼~ファイヤーボール・サクセション~タッグマッチ~ 20分1本勝負
○内田祥一(ダブプロレス)/シャチ(プロレスリング武骨)
10分21秒 スクールボーイ
●佐野直(フリー)/岩崎孝樹(フリー)
▼女子プロレス専門誌LADYSRING presents~きめてやるサマーラブ~ 30分1本勝負
○杏ちゃむ(信州ガールズ)
10分37秒 あの技
●フライング・ペンギン(2point5女子プロレス)
▼異種格闘技戦~プロレスVSMMA~ ワンミニッツエナジャイズルール(1分1R)
△岩原弘幸
1R1分 時間切れ引き分け
△武士正(A‐TOYS)
※延長戦30秒
△岩原弘幸
時間切れ引き分け
△武士正(A‐TOYS)
▼KWA選手権~Case File 4:SUPER HERO DERBY~60分1本勝負
【王者】●エナジャイザー
16分23秒 エビ固め
【挑戦者】○キャプテン・アメムラ(道頓堀プロレス)
※アメムラが第21代KWA王者となる。
▼カウンターアトラクション~スペシャルタッグマッチ~45分1本勝負
菊池悠斗(道頓堀プロレス)/○晴斗希(道頓堀プロレス)
21分6秒 エル・モモント・デ・ムエルテ→エビ固め
橋本大地(大日本プロレス)/●豊浦雄基(JWA東海プロレス)
▼エナジャイズ!プロレスvs新日本プロレス
スペシャルドリームマッチ60分1本勝負
○小島聡(新日本プロレス)
13分52秒 ラリアット→体固め
●守屋博昭
守屋博昭が念願の小島聡と対決!小島は「大阪で知らない人はいないと言われている守屋博昭と対戦できて光栄」と感服!キャプテン・アメムラがエナジャイザーを破り第21代KWA王者に!
入場式
試合に先立ち、出場全選手が入場。守屋の入場では守屋の先導により館内拍手に包まれた。まずは守屋が挨拶。
「みなさんこんにちは。すごいですね、コロナも明けて、やっとプロレスの束縛してた部分がなくなり盛り上がろうとしています。松原を盛り上げるためにエナジャイズプロレスをさせていただきました。こんなにたくさん集まるとは思ってなかったので、ちょっとびっくりしています。見たいカードいっぱいあると思います。みんなで思いっきり楽しんで思いっきり叫んで今日一日エンジョイしていただければと思います。それではエナジャイズでスタートしましょうか」と四方向に合図を送り「1、2、3、エナジャイズー!」で試合開始となった。
第1試合
まずは天龍プロジェクト認定WAR世界6人タッグベルトを巻いた岩崎と、エナジャイズ!プロレスのオープニングには欠かせない男・佐野が入場。続いて、内田&シャチが登場。内田がリングコールを受けている間に佐野&シャチに奇襲されて試合開始。いきなり会場全体を使っての場外乱闘が繰り広げられる。
佐野とシャチはステージ上に上っての乱闘に発展。ステージ上でブレンバスターを狙った佐野だが、これはシャチが顔面攻撃で回避。いっぽう岩崎は本部席付近の客席に内田を投げつけた。その間にリング上ではシャチがペースを握り、佐野にボディスラム。岩崎も入り、ダブルを狙うがシャチが一人づつ蹴散らしていく。続けて内田が佐野へコーナーストンピング。バックドロップへとつなぐ。しかし、コーナープレスは自爆。ここで佐野がロープを使っての目つぶし。コーナーに追い込んでの地獄突き。岩崎にタッチ。ダブルでのエルボーを決める。
岩崎と内田はチョップ合戦。ダブルチョップで岩崎が打ち勝つ。佐野にタッチ。佐野が低空ボディプレスから低空ブレンバスター。それから執拗にフォール狙いに行く。佐野が岩崎へタッチ。内田は岩崎をかいくぐって、かわず落としを決めるも、タッチに行けず。さらに佐野の攻撃が続き、長時間、内田がつかまる。
その後も、シャチがカットに入り、内田を救出に入るも、再び捕まりタッチできず。岩崎がPKでトドメに行ったがカウント2。ならばとアトミックドロップからテキサスクローバーホールド。シャチがカットに入る。岩崎が佐野にタッチ。岩崎が内田をコーナーホイップしてのラリアットを狙ったが、これを内田がかいくぐり、佐野がラリアット狙いに行ったが、これもかいくぐってスクールボーイ。これで3カウントが入り、内田の逆転勝利となった。
第2試合
エナジャイズ!プロレス恒例のLADYSRINGプレゼンツによる女子プロレス提供試合。杏ちゃむはグラビアアイドル、フライングペンギンはシンガーソングライターとそれぞれ別の顔を持つ同志による異色対決となった。ペンギンはいつものように歌いながらの入場。セコンドには師匠のスペル・デルフィンが就いた。
杏ちゃむがまずはローキックからフォール。カウント2。ペンギンもタックルでお返し。杏ちゃむはヘアホイップからコーナーストンピング。さらにそうまとうを決める。カウント2。さらに背中へのサッカーボールキック。その後もスリーパーに取り、さらにはロープへ張り付けての顔面攻撃、背中へのドロップキックと続ける。
しかし杏ちゃむのローキックを空振りさせるとドロップキックの3連発。そして飛び込み式の回転エビ固めと続ける。カウント2。さらにボディスラムを連発するが杏ちゃむもブレンバスターホールドでお返し。さらにフェースバスター。その後、トップロープからのサマーソルトドロップを狙った杏ちゃむだがこれは自爆。ペンギンがドロップキックからスタナー。カウント2。杏ちゃむはフィッシャーマンズスープレックスでやり返すと、ワキ固め。さらに腕固めへ。そして二度目となるトップロープからのサマーソルトドロップを今度は成功させると、最後は腕、足、首などを複合的に決める“あの技”でギブアップを奪った。
第3試合
エナジャイズ!プロレスでの異種格闘技戦はワンミニッツ、すなわちブレイキングダウンを彷彿させる1分1Rによる対決。1分をどう戦うかで勝敗が左右しそうだ。岩原もオープンフィンガーグローブを着用。まずはパンチの探り合い。武士正が左のミドルキックから左のフック。岩原も右のローを決める。突っ込む岩原だが武士正は懐を取らせず。武士正が右のローからグラウンドに持ち込む。武士正が上に乗るが決めきれずタイムアップ。
ルールにより、1分のインターバルの後、30秒の延長戦となる。「めちゃめちゃきついんですけど!誰か代わりにやってください」と客席にアピールする岩原。延長戦へ突入。武士正が突っ込んでいくが岩原も腰を落とす。テイクダウンしようとするが、武士正が上に覆い被さり、マウントを取りかけたところでドローとなった。
第4試合
まずはタイトルマッチに先駆け、KWA選手権実行委員長・泉井弘之介がタイトルマッチ宣言。
試合前、エナジャイザーがいつものようにエナジャイザー・ポーズを取るが、アメムラもピース・ポーズで対抗。手四つ合戦は互角。その体勢のままエナジャイザーが倒していき、フォールを取る。カウント2。エナジャイザーがタックル。さらに手首のパーツを捨ててのフライングクロスチョップ。これに対してアメムラもピース・ポーズからのインディアンデスロック。さらにロープに振ってのフライングボディシザースドロップ。続けてブレンバスターを狙ったが、着地したエナジャイザーが足を痛めたふりをして、フェイントから背後に回ってのストンピング。そして「エナジャイザーキック!」と叫んでのエナジャイザーキック(ただのキック)を決める。そしてトーホールドから自ら場外へ行き、アメムラを鉄柱に股を挟んでの鉄柱攻撃。さらに電気アンマを決める。リング内に戻ると、インディアンデスロックを狙うが、掛け方を間違えている間にアメムラがロープに逃れる。
それでもエナジャイザーはトーホールド。しかしエナジャイザーダッシュからの攻撃はエルボーで返されるとボディスラムを食らう。アメムラがアメプロパンチからトップロープに上るも、エナジャイザーがデッドリードライブ。続けてエルボーを2連発。さらにブリティッシュホールド。エナジャイズフィックスへ。アメムラはかろうじてロープへ。エナジャイザーがブレンバスターを狙うも、逆に返される。アメムラはスライディングキック。場外へ落ちたエナジャイザーをめがけて、セカンドロープからブーメラン式のプランチャ。
両者リング内へ。「もう一丁飛ぶぞ!」と叫んだアメムラがトップロープからのボディアタック。カウント2。この後、コーナーの攻防は互いの体がレフェリーにぶつかり、巻き添えにしてしまう。レフェリーダウンの間にエナジャイザーがイスをコーナーに立てて、自ら「ぶつけられた!アメムラの反則負けだ」とアピール。アメムラが否定している間にエナジャイザーは横十字固め。カウント2。今度はエナジャイザーがブロックバスターで回すが、これもレフェリーにぶつかって巻き添えに。
レフェリーダウンの間に、エナジャイザーはベルトを持ち出してアメムラを殴打。気が付いたレフェリーがカウントを取るも、カウント2。再びエナジャイザーはベルトでの殴打を狙ったが、アメムラがソバットで阻止。そして、ベルトの上に旋回式フェイスバスター。そして、コーナーに立てかけていたままのイスにエナジャイザーをぶつけると、ここからトラースキックで見事、逆転勝利。王座移動となった。
「生まれて始めてシングルのベルト取りましたー! でも、今は面白い感じのベルトかまじめなベルトかわからないけど、私がチャンピオンになってからは面白い試合を見せたいと思いますので、見に来てください。アー・ユー・レディ!」とアメムラは新王者の決意を述べた。
第5試合
先発は晴斗希と大地。この顔合わせに館内が盛り上がる。グラウンドの攻防は互角。タックルは大地が打ち勝つとブレンバスター狙い。さらにバックドロップキック狙いと続けるが晴斗希がいずれも防御。大地はヘッドシザースを取りにいくもこれも防いで、技に入らせず。
続いては悠斗と豊浦。悠斗がロープ渡りからのアームホイップ。豊浦もタックルからスリーパーで返す。豊浦が大地へタッチ。大地と悠斗がにらみ合い。悠斗が激しい打撃を見せるも、大地は「もっと来い」と檄を飛ばす。ならばとさらに打ち込むが大地が一発のエルボーで吹っ飛ばすと背中へのサッカーボールキック。大地が悠斗へタッチ。豊浦も悠斗へ「来い」とアピール。悠斗がエルボーに行くが豊浦もエルボーでお返し。ここで晴斗希も飛びだし、ダブルによるアームドラッグ、さらに低空ドロップキックを挟み撃ちで決めた。
その後も豊浦が晴斗希、悠斗の交互に攻め込まれる場面となったが、晴斗希と豊浦のエルボー合戦での打ち合いからのブレンバスター合戦でようやく豊浦が投げ返す。ここで大地にタッチ。晴斗希にカウンターキック。さらに悠斗にも正面からの蹴りを2連発。悠斗が気合を込めるとさらに1発叩き込んだ。カウント2。悠斗がドロップキックでやり返すと、セカンドロープからのフットスタンプ。さらに持ち上げようとするが大地がDDTでやり返す。ここで両者がタッチし、豊浦と晴斗希に。豊浦が晴斗希を持ち上げると、コーナーに宙づりにして背中へのドロップキック。そしてスワンダイブ式ドロップキック。しかし晴斗希もカウンターキックからコーナーニー。トップロープからのフライングボディアタックを決めたが、カウント2。
そしてソバットからの延髄蹴り。卍固めとつなげる。背後から大地がエルボーでカット。大地が晴斗希、悠斗の二人をSTOとDDTで蹴散らし、豊浦が晴斗希にスピアー。大地が晴斗希へドラゴンスクリューを決めるとSTFへ。悠斗がカット。大地がキックからファルコンアロー。これも悠斗がカット。今度は悠斗へ豊浦とのダブル攻撃を見せようとするが、ロープの反動で、悠斗がトペレベルサで二人を場外へ落とす。場外へ落ちた二人に悠斗がノータッチトペコン。
リングへ戻った晴斗希と豊浦の展開となり、悠斗もリングイン。悠斗、晴斗希が豊浦をコーナーへ追い詰めて連続の蹴りから合体式のフットスタンプ。そして晴斗希が二段蹴りもカウント2。最後は晴斗希がエル・モメント・デ・ムエルテで3カウントを決めた。
第6試合
メインはついに迎えた守屋対小島聡とのスペシャルシングルマッチ。前夜のラジオ出演で守屋は小島のラリアットを食わないために先にラリアットを繰り出すと秘策を語っていたが果たして…。
スペシャルレフェリーは和田京平。まずはロックアップから守屋が腕を取りエルボーを落とす。小島もヘッドロックに切り返すが守屋は足を取り、エルボーを落とす。グラウンドでは小島が守屋の顔面を捕らえ、トーホールドを離す守屋。
続けて手四つ合戦で力比べ。小島はストンピングからエルボー。ヘッドロックで締めていき、グラウンドへ。守屋はヘッドシザースで小島の顔面を締める。
再びスタンディング。小島がロープに振ると守屋がタックル。小島は倒れない。ならばと守屋が計4発にわたって打ち込むがそれでも倒れない。
ここで守屋はストンピングから再度タックル狙い。小島がラリアットを狙うが空を切り、ここでようやくタックルで倒すことに成功。小島は一呼吸置きに場外へ、イスを手に追いかける守屋。守屋はイスで背中に一撃、さらに鉄柱に持っていく。そして、鉄柱に小島をもたれさせると、水平チョップの乱れ打ち。さらに別の鉄柱でも繰り返す。さらに3つ目の鉄柱にまで持って行ったが、これは小島に切り返され、逆に守屋が水平チョップの乱れ打ちを食らう。
小島は守屋をリング内に戻す。ダウン状態の守屋にストンピングを連打する。そしてタックルを決める。ダウン状態の守屋。館内の“小島コール”に大胸筋を揺らせてリズムを取る小島。起き上がる守屋にネックブリーカードロップ。そして手を広げて守屋の反撃を待つ。守屋は平手打ち、水平チョップと決めるが小島も顔面かきむしりからストンピング、さらにグラウンドでのチョーク攻撃。「守屋、もっといけー、攻めろー」と和田京平レフェリーも檄を飛ばす。
小島はエルボー。再び守屋はダウン。守屋を立たせてコーナーへ押し込むと、水平チョップの乱れ打ち。反対コーナーに振り、ジャンピングエルボーから「いっちゃうぞ!バカヤロー!」ポーズ。しかし守屋もゾンビポーズで蘇生。小島をコーナーに振りラリアット。そしてチョップの乱れ打ちでお返し。さらにはセカンドロープからのジャンピングストンピング。カウント2。ここで必殺のエナジャイズロックを決めたが、小島がロープに逃れる。
守屋は首投げからエルボー。カウント2。そして顔面キックを連打。小島は即立ち上がり、エルボーの連打からローリングエルボー。そしてDDT。再び守屋がダウン。首投げを狙う小島だが、守屋が堪える。ブレンバスターに切り替えるがこれも守屋が堪え、逆にブレンバスターに取り、小島を投げる。さらにシャイニングサンダー。カウント2。ここでストレッチプラムを繰り出す。小島はキックを顔面に叩き込んでこれを脱出すると、スタナーから右のサポーターを外してのラリアット。これで守屋から3カウントを奪った。
「守屋、いや守屋さん、今日はエナジャイズプロレスに呼んでくれてありがとうございました。大阪で知らない人はいないと言われている守屋博昭と対戦できて光栄です。ありがとうございます。こんなにたくさんのお客さんが集まってくださったので、最後はしっかり自分で締めてくれ。今は辛いけど、もうちょっとしたらまた元気になるから。ということでありがとうございました。いっちゃうぞ!バカヤロー!」
ここで小島は退場。残された守屋がようやく立ち上がり、マイクをつかむ。
「小島聡選手、ありがとうございました。正面切って叩き潰してくださってありがとうございました。今記憶が飛んでわけわからんようになってます。今日は、今日は、今日は、熱い中、松原市まで見に来ていただいてありがとうございます。どうでしたか。楽しんでいただけましたでしょうか?でもホンマに効くわー。ちょっと無茶しすぎやわ。もう50超えてるのに。でも、皆さんの声援のおかげで最後はやられてしまいましたが、何とか立ち上がれて、思った以上の力が出せたんじゃないかと思います!ありがとうございました」
文=泉井弘之介