秋山準を「親父みたいな存在」と慕うジェイク・リーが“親父超え”を果たし二回戦進出!王道トーナメントは王者の敗北相次ぐ大波乱!
17日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第6回 王道トーナメント[一回戦]』が行われた。
王道トーナメントとは、オープン選手権の流れを汲む全日本プロレスの秋の風物詩として行われているシングルトーナメント戦。この日のセミファイナルでは、同トーナメントの一回戦として、秋山準とジェイク・リーの“師弟対決”とも呼べる一戦が行われた。
両者はともにヒザによる攻撃を得意とする選手であり、ジェイクは秋山にジャンピング・ニーバットの伝授を直訴したこともある間柄。8月26日の流山大会で行われた前哨戦ではタッグマッチながら秋山がジェイクからフォールを奪って勝利していたが、ジェイクは直前の会見でも「秋山さんは超えなきゃいけない壁」と語るなど、秋山戦に向け並々ならぬ覚悟を持ってこの試合に臨んでいた。
試合は、序盤からジェイクがミドルキックやキチンシンクで先制していくが、これにブチ切れた秋山が場外戦でジェイクの顔面を容赦なく踏みつけ、ランニングニー、断崖式のニードロップとヒザで猛攻をかけ、ふらつくジェイクを一喝するなど“キラー秋山”の片鱗を見せる。
秋山はいたぶるようにジェイクの顔面にビッグブートを放つが、これをキャッチしたジェイクが盟友・野村の技でもあるノーザンライトスープレックスで叩きつけ逆転。決着を狙うジェイクに秋山もランニングニーやジャンピングニー、エクスプロイダーと対抗していくが、最後はジェイクがジャイアントキリング(ランニングニー)を立て続けに二発叩き込み、“ジャイアントキリング”を成した。
秋山は、直前の会見でも「母子家庭で育った僕にとって秋山さんは親父みたいな存在」と語り秋山を慕うジェイクを息子のようにかわいがっていたが、この試合後にはノーコメントで会場を後にした。
この日は王道トーナメントの一回戦が4試合行われ、火野裕士がアジアヘビー級王者のボディガーにFucking Bombで勝利し、真霜拳號が世界タッグ王者の石川修司を胴絞めスリーパーでレフリーストップに追い込み、三冠ヘビー級王者のゼウスがアジアタッグ王者の野村直矢をジャックハマーで沈めるなど、全日本プロレスのベルトホルダーの敗戦が相次ぐ波乱が起きた。
全日本プロレスの今後のシングル戦線を占うこのトーナメントの行方に目が離せない。