頸椎完全損傷の高山善廣を応援するためUWF戦士が集結!「皆さんも高山を応援してください!いくぞー!ノーフィアー!」

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 14日、東京都・後楽園ホールにて『カッキーライド2018』が行われ、メインイベントで垣原賢人と鈴木みのるが対戦した。

 垣原賢人は、1990年代からUWFインターナショナル等で活躍し、その後は全日本プロレス、新日本プロレス等に戦いの場を移すが怪我に泣き2006年に引退。その後一度は復帰するものの2014年に悪性リンパ腫に侵され闘病生活を送っていることを発表。その後、2017年8月に行われた『カッキーライド』の第1試合にて藤原喜明とのスパーリングマッチという形で復帰を果たした。
 昨年、復帰戦を終えた垣原は、頚椎完全損傷によりリハビリ中の高山善廣について「今大変な状況だということで、本当に僕の闘病中に一番励ましてくれて、色々情報を集めてくれて、すごく動いてくれたんです。今度は僕が恩返しする番というか、自分にできることはすごく小さいんですけど、高山選手をサポートしていきたいなと思います。彼が戻ってくるまで続けなきゃいけないなと思いました」と語っていた。

 今年の垣原はメインイベントで鈴木みのると対戦。昨年の復帰戦時は肌を見せない服装でリングに上った垣原だったが、今回は見事に絞った身体を披露した。
 試合が始まると、垣原はスピードのある掌底で牽制し右ハイから左の掌底ストレート、さらに右ハイ連打から左右の掌底連打と畳み掛けるが、鈴木が高速タックルからスリーパー、さらにグラウンドに引き倒しての胴締めスリーパーに持ち込むとレフェリーストップ。わずか1分50秒での決着となった。

 試合後、マイクを取った鈴木は「おい垣原、『俺は克服しました。だから高山に力を与える』?その程度でか?あ?おい、その程度の力で何を与えるんだよ、おい。それがオマエの全てか?あ?オマエの大好きなこのUWF、オマエの一部であって全てではないはずだ!どうだ?そうだろ?プロレスにはな、こんな方法もあるんだ」と垣原を場外に蹴り出して観客席になだれ込みパイプイスで殴打。さらにリングに戻してゴッチ式パイルドライバーの体勢で持ち上げるが、これは途中で解除し、「おい!垣原よ、この続きは、とっといてやる。もっと体鍛えて、出直してこいや!」と言い残して去っていった。

 その後、リングには垣原の息子・つくしさん、娘・綾乃さんを始め、吉水孝宏リングアナ、和田良覚、大江慎、山本健一、桜庭和志、中野巽耀、安生洋二らのUWFに縁ある面々がリングに上がり、垣原にエールを贈った。

 これに感極まって涙した垣原は、「情けない姿を見せちゃいましたけど、鈴木みのるに勝つまで、諦めません!だから、高山もこのトップロープを跨ぐまで回復してくれ。絶対諦めるな。皆さんも高山を応援してください。いくぞー!ノーフィアー!」と魂の叫びで興行を締めた。

 バックステージに戻った垣原は、試合について「鈴木みのるが強くて、垣原賢人が弱かったというだけですね。リングは甘くないということを痛感しました。当たり前ですけどね」と振り返った。
 鈴木との再戦については「力の差がこんなに離れているというのが今日分かりましたので、そんな簡単には相手も受けてくれないと思いますし、僕なりに、自分が『勝てるぞ』と思ったときに再戦したいと思っています」とリベンジを誓った。
 病気の容態と今後の活動について聞かれると「主治医にはまあ、あまり言わずに……こそっと試合出てるんですけど(笑)正式には主治医に言ってないです。反対されるの分かってますから」と苦笑しつつ、選手活動への意欲を見せた。

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