長州力が秋山準に敗北し「藤波さんが頑張ってるうちはと思ったけどもうしんどい。来年靴は脱ごうと思ってます」と引退を宣言
7月10日、長州力プロデュース興行『POWER HALL 2018~Battle of another dimension~』が後楽園ホールにて開催され、メインでは長州力&関本大介&ヨシタツvs秋山準&橋本大地&黒潮“イケメン”二郎が行わた。
イケメンがいつもの通り長い入場を行うが、これを遮りパワーホールが流れると長州が入場。
試合は秋山と長州から始まり、ロックアップから長州がヘッドロックで捕らえショルダータックル。さらに首投げからスリーパーも、これを逃れた秋山が大地にタッチ。
大地が捕まる場面が長く続き、長州は大地にサソリ固め。大地はなんとか逃れイケメンにタッチし、イケメンは関本相手にスワントーンボムやアラビアンプレスと軽快な空中技で観客を魅了。最後は秋山が長州にランニングニーを突き刺し3カウントを奪った。
この結果に長州は「秋山とは遅すぎたよね。我々のこういう世界って部分もあるし、まあ、もう歳を取りすぎてる。もう少しなんかもうちょっと接点がなかったわけじゃないからさ。今あいつが抱えてる全日本ってものがあるし、一生懸命頑張ってやってるのは間違いないと思います。もうちょっと早く接点があれば。でも秋山は秋山でこれからまだやっていくことだし、別に俺がとやかく言うことではないです」と寂しさをにじませ、秋山も「長州さんの威圧感とかを感じられましたけど、やっぱり身体も悪いだろうし、もっともっと元気なときに、バリバリな長州力とやりたかったというのが正直なところだった」と残念そうな感想を漏らす。
続けて長州は「今日言うことでもないんだけど、来るところはもう来て通りすぎてるっていう状態ではあるんだけど、流石にね、試合に向けてトレーニングするのがすごいしんどいし、やっぱりこの、自分の体の古傷ってのがだんだん、毎年毎年すごくつらくなってきてるし。1,2年前から言ってんだけど、やっぱりリング上がるのが怖いですよね。やっぱり新日本のリングと大きさもぜんぜん違うし、歩数も合わないし、まあそういうアレで、若ければこなせると思うんだけど。視力もやっぱり悪くなってきて、年間、『二月に一回は』と思うけど、これはほんとにナメた考えで、これいつかこのままやってたら自分自身に何かが起きる。
なんか最近色々考えちゃうんですよね。でもね、なんか、今上がったことないところからオファーが来ると『動けてるうちは上がってあげようか』って上がってんですよ。そのためにはまた、1ヶ月2ヶ月近くトレーニングして、っていうのがちょっとしんどくてね。もう、十分ですよ僕は。ちょっと健康な状態を半分くらい残しておかないと。でもあともう何試合か、受けてるところがあるんで、それをこなしたら別にもう引退して……トレーニングしたからやってきたけど、そんなに甘くもないし、まあ、多分来年か、今年あと2,3試合くらいで終わるんですよ僕は。来年、少しのオファーが残ってるけど、それが終わればもう、靴は脱ごうと思ってますね。
なんかホント怖いんですよ。怖いし、体もそんなに調子良くもないし、もう僕なんかもう、スタイルがこういうスタイルでよかったなぁっていう部分もあるし、こんだけで判断するわけじゃないですけど。今はもう、相手を抱えるっていうのがすごい苦しいんですよ。持ち上げるっていうのが。力が決してないわけじゃないんだけど、その、自分の首に体重がかかった時に、どんな小さい人間でも上がんなくなってきちゃった。これはちょっとヒドいなって。今年のはじめくらいから感じてはいたし。いい状態に戻して、自分でもやりたいことはあるし、そういうことを始めようかなと思いますね。
来年ホント少ない試合数があるから、それはこなしてあげて、もう別に発表とかそうじゃなくて、このままこう……(フェードアウトを示すジェスチャー)ってのでいいなあっていう状態で今日こうやって迎えてるから。『もういいな』っていうのがあるのは決まってますね。
藤波さんとは控室隣で言ってはいないんだけど、まあ、藤波さんが頑張ってるうちは少しでも、一緒に並んで立ったり、相手側に立ったりしてんだけど、だから、藤波さんが頑張ってるうちは少しでも協力したいなあと思ってやってきてるけど、如何せんこの、リングに上がるためのトレーニングがちょっともうしんどくなってきたところがね。それでよくここまでやれたなっていう部分が、正直なところ、僕なんかはラッキーな方じゃないかなと思いますね。そんなこう、致命傷な怪我をしたわけでもないし。もう来年多分、自分がプレッシャーでっていうか、しんどいです。そういうところですね僕は」と引退を示唆した。