【試合結果】7・8 高梨将弘デビュー15周年記念大会 高梨将弘vs木高イサミ KUDO&HARASHIMA&大家健vs佐々木貴&GENTARO&タノムサク鳥羽 MAOvsDJニラ 男色ディーノ&ヨシヒコwith猪熊裕介vs竹下幸之介&ヤス・ウラノ
『高梨将弘デビュー15周年記念大会~世の中に下戸のたてたる蔵もなし~』
日時:2018年7月8日(日)
開始:17:00
会場:東京・両国KFCホール
観衆:430人(超満員札止め)
▼アンダーマッチ 10分一本勝負
○渡瀬瑞基(DNA)
2分38秒 ラ・マヒストラルを潰す→片エビ固め
●下村大樹(DNA)
▼オープニングマッチ 両国式ガントレットタッグマッチ 各5分一本勝負
<一組目>
チェリー(フリー)/●大石真翔
3分6秒 里歩の蒼魔刀→エビ固め
里歩(我闘雲舞)/○アントーニオ本多(フリー)
<二組目>
竹下幸之介/○ヤス・ウラノ(フリー)
3分49秒 オーバー・ザ・トップロープ
里歩(我闘雲舞)/●アントーニオ本多(フリー)
<三組目>
○竹下幸之介/ヤス・ウラノ(フリー)
3分2秒 ラリアット→エビ固め
岩崎孝樹(DNA)/●レッカ(DNA)
<四組目>
男色ディーノ/○ヨシヒコwith猪熊裕介
4分40秒 オーバー・ザ・トップロープ
●竹下幸之介/ヤス・ウラノ(フリー)
<五組目>
男色ディーノ/●ヨシヒコwith猪熊裕介
3分39秒 レフリーストップ→TKO勝ち
彰人/○勝俣瞬馬(DNA)
<六組目>
星誕期/○樋口和貞
43秒 ウラカンラナを切り返す→エビ固め
彰人/●勝俣瞬馬(DNA)
<七組目>
○星誕期/樋口和貞
3分49秒 ブエノスアイレス午前零時→片エビ固め
●松永智充/石井慧介
▼第二試合 30分一本勝負
●MAO(DNA)
12分59秒 レフリーの度重なる介入のため→没収試合
●DJニラ(フリー)
▼第三試合 入江軍(仮)vsDAMNATION! 30分一本勝負
入江茂弘/サミー・ゲバラ/“ネオン・ニンジャ”ファサード/●バリヤンアッキ
13分14秒 佐々木式ウラカンラナ
○佐々木大輔/高尾蒼馬/遠藤哲哉/マッド・ポーリー
▼第四試合 30分一本勝負
○赤井沙希/高木三四郎/大鷲透(フリー)/平田一喜/伊橋剛太
7分46秒 ダイビング・ボディーアタック→片エビ固め
バラモンシュウ(フリー)/バラモンケイ(フリー)/ゴージャス松野/さくらえみ(我闘雲舞)/●チュパカブラ(UMA軍団)withハル・ミヤコ(UMA軍団)
▼第五試合 30分一本勝負
○坂口征夫/卍丸(みちのく)
14分0秒 変形コブラクラッチ
梅田公太(DNA)/●上野勇希(DNA)
▼セミファイナル 30分一本勝負
○KUDO/HARASHIMA/大家健(ガンプロ)
11分59秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
X=佐々木貴(FREEDOMS)/XX=GENTARO(FREEDOMS)/XXX=●タノムサク鳥羽(フリー)
▼メインイベント 30分一本勝負
●高梨将弘
27分11秒 勇脚・斬→片エビ固め
○木高イサミ(BASARA)
高梨将弘がデビュー15周年記念大会で木高イサミと壮絶死闘!初期DDTを支えた面々が集結しチュパカブラも参戦!
第0試合
ゴングと共に両者素早いロープーワークで走っていくが、これを渡瀬が制してタックルで倒していく。フォールに入ると下村は下から組み付いて丸め込み。これを渡瀬がキックアウトすると下村は低空ドロップキックで追撃。渡瀬は下村をロープに振っていくが、下村はロープを踏み台にブーメランアタック。下村はコーナーに上がりフライングララリアット。さらにスクールボーイ、ラ・マヒストラルと丸め込み連発していくが、渡瀬が体勢を入れ替えて反転させ片エビ固めで3カウント。
その後、高梨にオープニングコールを託された帯広さやかの掛け声に合わせ、大会がスタートした。
第1試合
最初の組み合わせはアントン&里歩vsチェリー&大石真翔。アントンと里歩が奇襲して試合開始。場外に逃れる二人を追撃すべくアントンがエプロンに出てロープを踏み台に飛ぼうとするが、案の定踏み外して足を負傷してしまう。
リングに戻ったチェリーと里歩が対面すると、チェリーが丸め込みから「調子乗んな!」と叫びながらマウントパンチ。さらにダブルリスト・アームサルトもカウントは2。大石にタッチ。
大石も里歩に「調子乗んな!」とガットショット、さらにグーパンチを入れていくと場内からはブーイング。大石は里歩をコーナーに振っていくが、突撃してくる大石を里歩がブートで止めて、飛びついてフライング・ヘッドシザース。アントンにタッチ。
アントンはナックル連打からバイオニックエルボーを狙うが、大石がガットショットで止めてスタナー。大石がアントンを羽交い締めにし、チェリーがコーナーに上がりミサイルキックでアシストを試みるが、これをアントンが回避し大石に誤爆。里歩とアントンが二人並んでバイオニックエルボー。アントンががコーナーに上りダイビング・フィストドロップを投下も、大石は下から足を突き上げて迎撃。大石がフォールに入るが里歩が蒼魔刀で大石に飛び込んでいき、ひっくり返す形でアントンがフォールしてカウント3。
第三入場組としてヤス・ウラノ&竹下幸之介が入場。
竹下と里歩のマッチアップでゴング。竹下が膝を入れて先制すると場内からはブーイング。さらに竹下は走ってブートを放っていくが、里歩はこれをかわしてコルバタで投げ捨て、コーナー上がってフライング・クロスボディ。しかしこれを竹下がキャッチしてシュミット式バックブリーカー。続けて竹下はバックドロップ狙うが、里歩は回転エビ固めで切り返し、キックアウトした竹下にフットスタンプ、619と続けフォールも2。里歩はロープに走るが、竹下カウンターでブートを入れ中指を立てる。竹下はロープに走るが、里歩は飛びついて丸め込み。しかし竹下が里歩をそのまま持ち上げてブレーンバスター。両者タッチ。
アントンとヤスは、両者ロックアップからショルダータックル合戦へ。ヤスのダッギングを飛び越えようとしたアントンはヤスに躓いて転んでしまい、それを助けに来た里歩も躓いて転んでしまう。
アントン「ゴメン……ヒザを二人でしたたかに打ち付けてしまって、二人のお皿はパックリ。全治50ヶ月。とりあえず今日の試合はできないからギブアップする……あぁっ!ちょっとまって!昨日考えてきた二人でやるごんぎつねが、昔話がやりたいんで、それだけやったらギブアップするから聞いてもらっていいかな?タイトルは『ごんぎつねとりほぎつね』っていうんだけど……いいですか?『ごんぎつねとりほぎつね』ーッ!!……いやぁ、りほぎつね」
里歩「なんですか、アントンさん?」
アントン「今日は折角両国に来たから、ちょっと国技館で土俵でも眺めていきませんか?」
里歩「是非!行きましょう!」
アントン「イエーイ!」
里歩「イエーイ!」
アントン「コンコーン!」
里歩「コンコーン!きつねだけにコンコーン!」
アントン「すみませ~ん、こちら国技館で土俵ありますか?土俵見せて下さーい!ガラガラガラ……うわっ!なんだこれ!これ動物だ!ワーッ!なんてこったー!これ土俵じゃなくて、女豹!」
アントンと里歩がそれぞれごんぎつねを決めると、ヤスへバイオニックエルボーで挟撃を仕掛けていくが、ヤスが回避したため誤爆。その隙にヤスがアントンを場外に放り出し、OTRでヤスが勝利。
第四入場組として岩崎孝樹&レッカが入場
ヤスとレッカでゴング。ショルダータックルでぶつかり合うも、ヤスがロープに走るレッカの後ろ髪を引いて後頭部を叩きつけるが、レッカもアームドラッグから低空ドロップキックで反撃しタッチ。
岩崎はヤスにビッグブートからフォールも2。ヤスはロープを使った攻撃で一矢報いて竹下にタッチ。
竹下はヨーロピアンエルボーから串刺しエルボーと連撃してロープに走るが、岩崎はキチンシンクでカウンターを決めてタッチ。
レッカは竹下をコーナーに振って串刺し攻撃を連発。さらにコーナーに上ってミサイルキックを投下しフォールもカウント2。ここに岩崎が入ってきて、レッカの山突き、岩崎火の玉ボム、レッカの台湾エルボーと畳み掛け、竹下に集中攻撃。さらに連携攻撃を決めて台湾エルボーまで決めるが、岩崎が放った追撃のヒザがレッカに誤爆。その隙に竹下は台湾エルボーに対抗した西成エルボーを放つもレッカが回避しスクールボーイも2。レッカは台湾ボンバー狙うが、竹下がカウンターのラリアットを叩き込み、カウント3。
第五入場組は、男色ディーノ&ヨシヒコwith猪熊裕介。
ディーノが「教えてやってください!」とヨシヒコと猪熊を送り出してヨシヒコと竹下でゴングが鳴ると、猪熊は「グラウンドからちょっと見てみようか」とヨシヒコを残しコーナーへ下がる。竹下は仰向けになって身動きしないヨシヒコを見て怪訝な顔しながらそのままフォールに入ると、ディーノと猪熊が慌ててカット。
ディーノと猪熊は顔を見合わせ「えっ?……えっ?」と戸惑いを隠せない。猪熊は「若いから知らねーのか?」とディーノに問いかけると、ディーノは「大丈夫です、大丈夫です!」と太鼓判。
竹下は、猪木アリ状態を作り出したヨシヒコの周りを回るが、そのままフォールへ。再び二人でカットに入り、再び二人で顔を見合わせ狼狽。猪熊は「スタンディングでいいっすか」とヨシヒコの背後に周りヨシヒコの動きを完全にトレース。竹下とヨシヒコが手四つで組み合い、ヨシヒコが体のすべてを竹下に預けると、竹下はそのままトップロープ越しにヨシヒコを投げ捨てようとするが、三度二人がカット。
猪熊は「プロレスが変わった……?」
ディーノ「ロックンロールは死んでないです!」
猪熊「プロレスが死んだ……?」
ディーノは「死んでないです!」
猪熊「プロレスは終わった……?」
ディーノ「終わってないです!」
猪熊「一旦下がろうか。わけーのをちゃんと教えとけよ。(竹下を指して)練習生?」
ディーノ「デビューしてるよ!」
ディーノとヤスにタッチ。ヤスがヘッドロックで捕らえると、ディーノはヤスの尻に手を出す。ヤスは「入ってる!入ってるよ馬鹿!」と嬌声を上げて距離を取り低空ドロップキック。これをかわしたディーノは尻を狙って頭から突っ込むがヤスはこれを回避しクリーンブレイク。松井レフリーが「なんかちょっと懐かしいね」と感想を漏らす。
再び竹下とヨシヒコのマッチアップとなり、竹下はヨシヒコをトップロープ越しに投げ捨てるが、猪熊がヨシヒコの首にくくりつけられた紐を引いてリング内に引き戻すアシスト。さらに竹下とヤスの首にヨシヒコの腕をかけ、紐を思い切り引っ張るとヨシヒコはブルドッギングヘッドロックで二人まとめて叩きつける。
ここでディーノがファイト一発!で竹下をトップロープ越しにエプロンに出すと、ロープ越しにリップロック。猪熊がヨシヒコの紐を振り回し、ヨシヒコが竹下にクリーンヒットすると竹下は場外に落下し敗退。
第六入場組は勝俣瞬馬と彰人。
猪熊が「今度は大丈夫か?」と問いかけると、ディーノは「大丈夫です。ロックンロールは生きてます」と即答。
勝俣とヨシヒコのマッチアップでゴングが鳴ると、猪熊は「まずはグラウンドからじゃい!」とヨシヒコに猪木アリ状態を作らせると、勝俣がヨシヒコを即フォール。二人は慌ててカット。ディーノは「恥かかすなよ!」と悲痛な声を上げながら猪熊に頭を下げる。
ヨシヒコが彰人と勝俣にボディスラム、さらに二人まとめてブルドッギングヘッドロックで叩きるけると、ヨシヒコは勝俣へ監獄固め。さらに勝俣の眼前でディーノが男色ナイトメア。彰人がこれを救出に来るが、ファイト一発!でふっ飛ばしてディーノは男色ドライバーの態勢に入るが、彰人、勝俣、松井レフリー、ヨシヒコ、猪熊の全員がふらふらとリング上をさまよい始め、一向に男色ドライバーが決まらない。最終的に猪熊の頭が吸い込まれたため、ディーノは猪熊に男色ドライバー。この隙を狙って彰人がディーノにスクールボーイも2。彰人が水車落とし、勝俣がフットスタンプとディーノに攻撃を畳み掛けるが、ヨシヒコが滑空して飛来し全身で勝俣にぶつかってカット。
彰人がヨシヒコの首にくくられたヒモを猪熊の首にグルグルと巻き付け、トップロープ越しに放り出して猪熊を絞首刑。勝俣がヨシヒコにDDT、パイルドライバーと攻撃を畳み掛けてリングの外に放り出すと、ヨシヒコの様子を見たレフリーが試合を止めた。
第七入場組は星誕期&樋口和貞。
樋口が突っ込んでいくが、彰人と勝俣がコーナーで挟撃し、勝俣がコーナートップからフライングヘッドシザースを狙って樋口に飛びつくが、樋口が勝俣をキャッチしてそのままパワーボムの形で叩きつける。続けて樋口が喉輪落とし狙うが、勝俣がウラカンラナで切り返すが、樋口がこれを切り返して逆にフォールし、樋口が勝利。
第八入場組は松永智充&石井慧介。
二人がリングインすると相撲対決が始まるが、松永と石井はこれを回避して樋口と星を同士討ちさせる。石井と樋口がエプロン上の攻防を展開し、エプロンで激しく打撃を打ち合っていく。樋口が奈落式チョークスラムを狙っていくが、石井が耐えて奈落式ネックブリーカー。松永がアックスボンバーで樋口を場外に落とすと、松永と石井は星にダブルブレーンバスター。石井はプランチャで樋口を追撃し、松永は星にアックスボンバー。中々倒れない星を3発目のアックスボンバーでなぎ倒してフォールも2。ならばと腕固めに持ち込むが、樋口がカット。
松永は星に追撃を狙うが、突っ込んできた松永をキャッチした星が喉輪落とし。さらに星が樋口を背負ってダブルの新百合ヶ丘夜明け前で松永を押しつぶしてフォールも石井がカット。石井は二人を相手にエルボーで突っ張って行くが、二人はダブル喉輪落としで石井を叩きつけ、星が松永をブエノスアイレス午前零時で押しつぶしてカウント3を奪った。
第2試合
腕取り合戦からヘッドロックの掛け合いになり、MAOがヘッドロックをするとニラが倒れて動かなくなったのでMAOは手を離す。すると蘇生して「こういう脱出方法だったのさ!」と復活。
ニラがMAOロープに振ってチョップも効かず。MAOがドロップキックを放つとニラは場外へエスケープ。MAOは観客を煽って場外飛びを狙うが、ニラがゆっくりとリングに戻ってきたため不発に終わり、MAOはペースを乱される。
ニラがロケットパンチを放つとMAOは回避してフォールも2。MAOは「3だろー!」とレフリーに抗議。MAOはフェイスロック、これをニラがロープブレイクするとMAOは「3だろー!」とレフリーに抗議。フォールも2。MAOは「1!1・2!3だろー!」とレフリーに抗議。
MAOは「恥かかせやがって!」とニラをコーナーに押し込んで顔を踏みつけ、レフリーに反則カウントを取られると「3だろー!」とレフリーに抗議。ニラが踏みつけられたままMAOの足を持って立ち上がり、MAOのヒザをマットに叩きつけるニークラッシュ。ニラはハーフダウンのMAOのヒザに乗ってシャイニング・ニースタンドでギブアップを迫るも勝負は決さず。
続けてニラはコーナーに上るが、MAOが下からドロップキックで対空射撃。MAOはコーナーに上ってウィスパーインザウインドもニラが回避し自爆。ニラはアキレス腱固めもMAOはもう片足でけとばしてこれを外そうとする。ニラはその足も取ってニークラッシャー。さらに自らの足でMAOにニーロックをかけながら肩肘を突いて寝転がり、MAOがロープを掴んでレフリーがブレイクの指示を出しても「あんだって?あたしゃ神様だよ?」と聞く耳を持たない。
ブレイクしたニラはMAOが起きるのを待ってヒザにガットショットを放っていくが、MAOが払腰。連発を狙うが、ニラが体勢を入れ替えゆっくりゆっくり逆さ押さえ込み。MAOが素早く反転してフォールも2。ニラはダブルアームでニラを捕らえるが、MAOはこれをショルダースルーで切り返す。ニラは腕を離さぬまま着地してみせるが、MAOが尻餅をついたことでリバースDDTのような形で後頭部を叩きつけられてしまう。
MAOがフィニッシュを狙って走ると、ニラはカウンターで延髄斬りを放とうと飛ぶ。MAOは頭部をガードするが、ニラは着地寸前に足延髄。ニラはコーナーへ上がるが、MAOは追いすがってコーナーへ登りエルボー。しかしニラがMAOの顔面にくしゃみを吹きかけ、MAOは悶絶しながら落下。
コーナーから降りたニラは木曽大介レフリーと合体。そのまま合体攻撃を試みるが全く息が合わず失敗し、「徹夜で考えた合体技が!このっ!この役立たずが!」と木曽レフリーを傘で殴打。
さらにニラは「クソッ!こんなんで終わらせるのかこの試合!そもそも、こんなリングに上がる気なかった!そもそも、オメーが『ニラさんの試合は全部自分が責任持ちますから』って言って!その気持ちが嬉しかったからリングに上がったんじゃねーか!だからさ、責任取るって言ったんだから、この試合オメーが全部面倒見ろ!これは、アイツと俺の試合じゃねぇ。アイツと……」と木曽レフリーに熱い想いを語り、木曽レフリーを背負ってゆっくりとMAOに歩み寄るが、MAOのガットショット一発で合体が解除されてしまう。
するとニラは「かつて日本全国のちびっこたちを恐怖のどん底に陥れた人間爆弾の恐怖を再び味わってもらう。行くぞ!」と木曽レフリーをハンマースルーでMAOにぶつけていくが、MAOがキャッチしてニラに投げ返すとニラにヒット。
これでニラと木曽レフリーが仲違い。ニラが木曽レフリーの頬を張ると、木曽レフリーも突っ張りで返す。ニラが木曽レフリーをコーナーに振ると、木曽レフリーはロープに飛び乗って虚空へブーメランアタック。少々の空白の時間が出来た後、木曽レフリーが没収試合を宣言し試合を強制終了した。
ニラは「この団体は相変わらずなにもやらせてくれねーな!」と悪態をつきながら退場していった。
第3試合
DAMNATIONの奇襲で試合開始。そのまま全員入り乱れての場外乱闘へ。
アッキと高尾のマッチアップへ。ロープワーク合戦からアッキがドロップキックでこれを制し、両者距離を取ってタッチ。
遠藤とサミーのマッチアップへ。ショルダータックル合戦となり、サミーは遠藤のタックルを宙返りでかわしてドロップキックを放つ離れ業を見せる。さらにエプロンからスワンダイブ攻撃を狙うが、ロープに飛び乗ったところで佐々木が下から足を引いて妨害し、遠藤が場外へ飛んでいきサミーに身体を浴びせる。遠藤はサミーを自軍コーナーに連れていきポーリーにタッチ。
ポーリーはサミーをロープにもたれかからせ顔面踏みつけ。相手コーナーに控える入江を挑発してからサミーにエルボードロップもカウント2。さらにロープ捕まりながらサミーを踏みつけ、カウント4で解放して佐々木にタッチ。
佐々木とサミーのマッチアップ。サミーは逆水平を佐々木に打ち込んでいくが、DAMNATIONの面々が全員出てきてストンピングで袋叩きに。高尾にタッチ。
高尾とサミーのマッチアップ。高尾はサミーを持ち込んだヒモを使って首絞め。これを咎められるとコーナーに振って串刺しのニーリフト。セカンドロープ上がってフットスタンプも2。遠藤に繋ぐ。
遠藤とサミーがバチバチと打撃戦を展開し、遠藤はサミーにサミングからブレーンバスターを狙う。サミーがこらえて着地すると遠藤はロープに走り、ハンドスプリング式で延髄斬りを放っていくが、これにサミーがジャンピングニーを合わせてカウンター。ファサードにタッチ。
ファサードは全員にブートを入れて蹴散らしていき、遠藤にアルゼンチンバックブリーカーを仕掛ける。遠藤はこれを着地してロープに走るもファサードはハイキックでカウンター。さらにスワンダイブ式でブルドッギングヘッドロック。フォールも2。遠藤はエルボーを打ち込んでいくが、ファサードはコンビネーションキックで遠藤を怯ませコーナーに走る。遠藤は追走してブートを入れ、スワンダイブ式でジャンピングエルボー。両者タッチ。
ポーリーと入江のマッチアップ。両者走ってタックルでゴツゴツとぶつかり合うが、これをポーリーが制して倒すも、入江はすぐに立ち上がってエルボーで突っ張っていく。ポーリーもエルボーからポーリーハンマーと連打していくが、入江はヘッドバッドで怯ませコーナーに振って串刺しラリアット。続けてブレーンバスターを狙うが、ポーリーがこらえて逆にブレーンバスターで叩きつけ、佐々木にタッチ。
タッチを受けた佐々木はコーナーからフライングラリアット。さらにロープに走って追撃を狙うが、入江はパワースラムでカウンター。佐々木はなおも走るが、十字ロープワークで走った入江が横からぶちかまし。アッキにタッチ。
アッキは佐々木にエルボーや膝蹴りなどのコンビネーション打撃からブーメランアタックの形で飛び膝蹴り。フォールに入るも高尾がフットスタンプでカット。その流れでDAMNATIONの面々がアッキを捕らえてトレイン攻撃。佐々木&ポーリー&遠藤が合体パワーボムの形で持ち上げ、落とすタイミングで高尾がバッククラッカーを合わせる4人の合体技を決め、佐々木がコーナーからダイビング・エルボー・ドロップ。アッキがこれを回避すると、サミーが佐々木にトラースキック。コーナーにもたれかかった佐々木へ入江が大暴走。さらにファサードが対角線コーナーからのミサイルキックを浴びせ、アッキがランニングニーもカウント2。場外へ散ったDAMNATION勢に向け、アッキ以外の三人が各々場外へ飛んでいき、勝負をアッキに託す。
アッキはバックフリップからコーナーへ上がり、ファイヤーバードスプラッシュも佐々木がこれを回避。逃れた佐々木がレフリーを人質にとり、アッキが戸惑っている間にレフリーを解放し急所打ち。ひるんだアッキに佐々木が飛びつき、佐々木式ウラカンラナでカウント3。
第4試合
入場とともにバラモン軍が奇襲し、全員入り混じっての乱闘に。
最初にリングで対面したのは高木と松野。松野が高木にドロップキックで先制し619。続けてコーナーへ上がってクロスボディを放つも、高木はキャッチしてファイヤーマンで担ぎ上げるとハリケーンドライバーもカウント2。兄弟がリングに上がり高木にマーライオンでアシストし、松野は高木をロープに振ってクロスチョップ。フォールも2。
続いてバラモン兄弟が赤井を捕まえ、顔面にボトルから水をかけていく。続けてバラモン兄弟が会場にチュパカブラコールを起こしてチュパカブラをけしかけると、チュパカブラが赤井に突撃。
そこへ伊橋が颯爽と立ちふさがり、「俺のさっちゃんに手を出すな!」と身を挺して赤井を守ろうとするが、チュパカブラのビンタ一発で轟沈。ケイは「いつお前のものになったんだ!」と伊橋に蹴りを入れる。
さらに兄弟は全員を同じコーナーの前に並べて座らせ、先頭の平田の股間にチュパカブラの頭部突き刺し、チュパカブラの前にスーツケースを設置してボウリング。見事ストライクを決める。さくらが平田に風車式バックブリーカー、ケイが平田の顔にマーライオン。平田は「潔癖気味だからぁー!」と嫌がるがお構い無しで噴射されてしまう。ケイは平田をコーナーに振るが、平田はコーナーに飛び乗りミサイルキック。大鷲にタッチ。
大鷲は全員をブートでなぎ倒すと、高木らを呼び込み4人それぞれが相手をヘッドロックで捕縛。4隅のコーナーから中央に走ってぶつけていこうとするが、バラモンやさくらはこれを抜け出し大鷲ら4人をぶつけていき、自らもその環に加わる。その環の中央に平田が飛び込み、メガネをかけて踊り始めようとした瞬間にさくらがガットショットで妨害。ケイは「なぁにがマグナムTOKYOだ!なぁにが闘龍門だ!なぁにがウルティモ・ドラゴンだ!終わりにしてやる!金返せこの野郎!」と悪態をつきながら平田にスーツケースを投擲してフォールも2。
赤井とチュパカブラに勝負が託され、チュパカブラが赤井を捕獲。シュウが赤井めがけてスーツケースをぶん投げるが、これがチュパカブラにクリーンヒット。そこへ赤井がダイビング・ボディーアタックを投下し、チュパカブラから3カウントを奪った。
試合後、ハル・ミヤコは赤井に「オイ、赤井!IWA JAPANは黒い影!どこまでもつきまとう黒い曇天のようになぁ!私が何度でも何度もでも産み落としてやるよ!」と突っかかり赤井と乱闘寸前に。
しかし、平田が仲裁に入り、最後は赤井&ハル・ミヤコ&チュパカブラも交えた4人でTOKYO GOを踊り平和的に終わった。
<試合後コメント>
赤井沙希
「えっと、先週先々週とちょっと前からチュパカブラにストーカーされてて、いやもうほんとめちゃめちゃ正直迷惑でした。けど今日久々に帰ってきた眼鏡のおかげで、なんかUMA?わからへん生物ともわかりあえたかなと思いました。ほんとすごい迷惑の一言だったんですけど、今日一緒に踊ってみて他にどういう生き物がいるのか、IWA JAPANに興味をもってしまいました」
――この先も付きまとわれるとのことでしたが
「ね。めっちゃむかつく。でも私ムーとか毎月読んでたんで好きは好きだったんで、いやでも、ちょっと、今日はお腹いっぱいです。でも高梨さんの周年にふさわしいハチャメチャなお試合だったのかなと思いました」
第5試合
坂口の梅田のマッチアップでゴング。
両者ステップを踏んでジリジリと距離を詰め合っていき、坂口が組み合っていったところを梅田が即座にロープブレイク。両者タッチ。
上野と卍丸のマッチアップ、両者エルボーで打ち合い 上野が走るが 卍丸は顔面にカウンターのブートを入れる。続けて上野を場外に放り出すと坂口がエプロンから上野にPKを狙っていくが、上野が坂口の足を獲って場外に引きずり落とすと4人入り混じっての場外乱闘へ発展。これを優勢に終えた坂口が上野をリングに放り込むと、卍丸が上野に強烈なエルボーをフルスイング。坂口にタッチ。
坂口は上野の顔面を踏みつけて挑発していき、上野に「来いオラ!」と両手を広げる。上野が突っ張っていくと、強烈なPKで蹴り倒しチキンウイングアームロック。上野はロープに逃れてブレイク。卍丸にタッチ。
卍丸は上野の髪を掴んで起こすとボディスラム。フォールも梅田がカット。卍丸は続けてストンピングを浴びせ上野が立つのを待つと、ハーフダウンの上野の胸板に強烈なミドルキック。さらに逆片エビでどっしり腰を落として痛めつけていくも、上野はロープへ。坂口にタッチ。
坂口は上野を起こしてミドルキックでなぎ倒す。卍丸にタッチ。
卍丸は上野を起こすとエルボーを打たせていく。これを正面から受け止めた卍丸はブレーンバスターを狙うが、上野が着地しドロップキックで一矢報いて梅田にタッチ。
梅田はバックエルボーで二人を蹴散らすと、卍丸へランニングビッグブート。カウントは2。さらに卍丸をコーナーに振って串刺し攻撃からスワンダイブ式フットスタンプを狙うが、卍丸に回避されるとブートに切り替えていき、コーナーに追い詰めて串刺しドロップキック。カウントは2。
梅田はエルボーで打っていきロープに走るが、卍丸がカウンターのキチンシンクからサイドバスター。坂口にタッチ。
坂口はミドルキックで梅田を倒してマウントパンチ。体勢を反転されると下から梅田の腕を取って三角絞めに移行しようとするが、梅野がロープへ。坂口はさらに梅田の腹部にミドルを入れていくが、梅田も坂口の胸板へミドルで反撃し、足を止めての打ち合いに。梅田が連続で畳み掛けて坂口からダウンを奪うと、上野が逆エビ固め。坂口はロープへ。梅野がスパインバスターの形で持ち上げ、上野がドロップキックを打ち込んだ勢いで叩きつける合体攻撃を見舞い、梅田がドロップキック、さらに上野がミサイルキックで連続攻撃をかけていく。
上野は坂口をコーナー下に設置してコーナーに上るが、卍丸が下から打撃を入れてこれをカット。そしてデッドリードライブで投げ捨て、ロープチャージしてラリアット。さらに上野をコーナーに振って串刺しラリアット、そしてコーナー上にうつ伏せに寝かせ、下から腹部へ飛び膝蹴り。それでも上野は踏ん張って坂口を裏投げで叩きつけロープへ走るが、カウンターの払い腰で坂口は反撃し、そのままグラウンドで変形コブラクラッチ。上野が立ち上がってロープを目指すも、坂口はこれを離さず再びグラウンドに持ち込んで変形コブラクラッチで締め上げて勝利。
第6試合
Xらの正体は、タノムサク鳥羽、GENTARO、佐々木貴の三名であることが判明。
先発はGENTAROとHARASHIMAでゴング。
早速アームホイップを挨拶代わりに放ったGENTAROが素早く組み付いていき、HARASHIMAを相手にグラウンドで優勢。足を固めてから弓矢固めへと繋げていくが、HARASHIMAが即座に身体を反転させてフォールも2。両者タッチ。
鳥羽とKUDOのマッチアップへ。鳥羽はパンチ、KUDOはキックで互いに距離を詰めていくが、先にクリーンヒットしたのは鳥羽の拳。KUDOが蹴りのキレを高めていくと鳥羽は顔面への右ストレート。KUDOはダウン。鳥羽のダメージも大きく両者タッチ。
大家と佐々木のマッチアップ、互いにショルダータックルでぶつかり合っていき、打ち勝ったのは大家。佐々木をコーナーに叩きつけ串刺しエルボーを連打。さらに対角コーナーに振って突撃するが、佐々木は延髄斬りで反撃。一転攻勢の佐々木は大家をロープに振ってニールキック。ここにGENTAROも介入しダブルのバックエルボーから手を組んでエルボードロップ。
GENTAROに代わり、大家の顔面にエルボードロップを落とし、顔面かきむしり。自軍コーナーに押し込んで鳥羽へタッチ。
鳥羽は大家の顔面に連続パンチ。コーナーダウンの大家にも構わずラッシュをかけ、ボディブローで倒してフォールも2。佐々木にタッチ。
GENTAROが大家を押さえ、佐々木は大家のランニングシャツをめくって素肌にチョップ。さらに腹部へ膝を入れていく。さらにストンピングを連打し挑発すると大家も立ち上がってエルボーで応戦。雄叫びを上げて気合を漲らせるも、佐々木のソバットが腹に突き刺さると膝を着く。佐々木がブレーンバスターで投げようとするも、逆に大家が投げ返してHARASHIMAにタッチ。
HARASHIMAは佐々木にミサイルキック、GENTAROが妨害に来ると佐々木と同時にドロップキックで吹き飛ばす。さらに佐々木をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスター。ニードロップもカウントは2。HARASHIMAは佐々木の胸に強烈なミドルを放って行くが、蹴り足をキャッチされるとフランケンで切り替えす。両者タッチ。
KUDOとGENTAROマッチアップ GENTAROにダイビングダブルニードロップもGENTAROが回避。バックの取り合いとなり、KUDOがGENTAROを抑えているところに大家が炎のスピアーで突っ込むも、回避されKUDOに誤爆。GENTAROはKUDOにエルボードロップを入れると、コーナーに上ってダイビングエルボードロップ。さらに卍固めでKUDOを締め上げるが、これはHARASHIMAがカット。鳥羽にタッチ。
鳥羽はKUDOの顎先にジャブ、フックと高速で打ち込んでいき、頭部へ裏拳を試みるがKUDOが回避。KUDOはスピンキックを見舞い、ここで大家が炎のスピアーで援護。それでも鳥羽は踏ん張り、KUDOの顔面に的確なストレートをクリティカルヒットさせるが、KUDOも意地で耐え、パンチを回転で流しながらスピンキック。これで鳥羽が倒れると、コーナーへ駆け上がってダイビングダブルニードロップを投下し、これで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
佐々木貴&GENTARO&タノムサク鳥羽
――高梨選手の15周年記念興行でXとして参戦されました
佐々木「正直曲が鳴っての登場だったんで、僕の曲がなって『誰?誰?』みたいな空気になるんじゃねーかなって思ったんですよ。なんせ僕自体DDT相当久しぶりだし、一番最近出たの何年か前の大阪大会だったんで、都内で出ること自体ほぼいつぶりかも思い出せない前なんで。でも思いの外反応もあったしな。な?」
GENTARO「俺達が入場してね、お客さんがワ~って言ってくれてよかったね。よかったよ」
佐々木「バキューンもみんなやってくれてよかったよ。まあでもほんと、向かい合って彼らと対戦すること自体相当久しぶりですけど、かつて入ってきたのと練習生時代から教えて、僕が先にDDT旅立って久しぶりに会って、お互いいいおっさん同士にもなって、こうやって向かい合ってすごくいい時を過ごさせてもらったと思います」
GENTARO「もうおっさんだね。そうだね」
――鳥羽選手からは
鳥羽「なんもないよ」
佐々木「なんもないの!?」
鳥羽「久しぶりだね」
GENTARO「リベンジしなきゃ」
鳥羽「嫌だリベンジとか」
佐々木「鳥羽ちゃん動き良かったよ。KUDO勝てるよ」
鳥羽「やめてくれ。とりあえず、安心感はありました。久しぶりで安心しました」
佐々木「またやろう」
鳥羽「また、はい」
GENTARO「またDDTでアカレンジャーズやんなきゃ」
佐々木「お客さんがかなり入れ替わって、昔の僕らがDDTに居たって事自体知らない、『え?そうなの?』って思うお客さんもいっぱい居たと思うんですけど、それはそれで知らない方々にも僕たちがどうやってDDTを動いてきて頑張ってきて、結果今のDDTに繋がってるかって知ってもらいたいし見せなきゃいけないし、またこういう場をいただけたら嬉しいなと思います」
――高梨選手の15年というものに関してはいかがですか?
佐々木「ほんと15年前入ってきた時は覚えてますけど、デビュー前とかのエキシビジョンも何回もやりましたし、正直ですけど、正直15年も頑張る選手になれるとは思わなかったです。身体も小さかったですし、でもセンスはすごいあったんで、そういう所で彼なりの努力はあったんだろうかなと思います。恵まれてないものを努力で補ってきたんだろうなと思います。嬉しいっすね、15年」
GENTARO「俺がね、DDT退団したあとだったんだけど、高梨のシングル見たんですよ。高梨のデビュー戦ね。それですごいセンスがあったんですよ。これなんか絶対経験者だと思ったんですよ。オマエなんか経験あったんだろと言ったんですけど、僕は何もしてませんってしらばっくれてね、結局あとで闘龍門ていうのがわかっちゃったんだけどさ、それぐらいあいつは良かったねほんとに。闘龍門で良かった」
鳥羽「しまんねーじゃねーか(笑)」
――では最後鳥羽さんから15周年に
鳥羽「え?頑張ったねあいつね。はい。まあ、でも、正直まだ15年なんだと思いますけどね。なんか古い感じがします。まだ、20年も頑張れるんじゃない。まだまだ15年なんで」
GENTARO「あいつのコンディションはすごいよやっぱり」
佐々木「まだまだいけるね」
鳥羽「まだ15年ですよ。以上」
第7試合
ゴングが鳴っても、両者は睨み合ったまま動かず会場は緊張感に満ちた静寂に包まれる。
互いにゆっくりと歩み寄ってじりじりと手4つを仕掛け合い、バックの取り合いからグラウンドに持ち込み腕や首を取り合うなどの堅実な序盤戦で互いのコンディションを探り合う。高梨が多彩な腕取りパターンを見せ、その全てに対処していくイサミを更にトリッキーな形で技をかけ返すなどの高度な駆け引きが行われ、クリーンブレイク。
高梨がイサミをヘッドロックで捕らえると、イサミはすぐにロープに振って外そうとするが高梨は離さずグラウンドヘッドロックに持ち込み、ハングオーバーからキックアウトに合わせてフロントネックロックへと捕らえていく。イサミが体勢を入れ替え上を取り腕十字を狙い、三角絞めに発展させていくが、高梨は冷静に頭を抜き、流れるように弓矢固めへ。イサミも即座に反転させてフォール、高梨もカウント1でキックアウト。
倒れる高梨を上から攻めようとするイサミだったが、高梨は下からヘッドシザースで捕らえ、イサミの動きに合わせて少しずつ形を変えながらもヘッドシザースを離さないという重厚なグラウンド合戦。
イサミがブレイクして場外に逃げるも高梨はすぐにリングに戻り、両手を使ったネックロック。イサミはボディスラムで投げて外そうとするが、高梨は持ち上がった状態でもこれを離さず、イサミは高梨を降ろしてエルボー、低空ドロップキック。高梨もスライディングキックを放ち均衡が破られる。
イサミはアキレス腱固めで高梨を捕らえるが位置が悪く高梨がすぐにロープへ。しかしイサミは即座にローキックで追撃し低空ドロップキックを連発と、高梨の足に狙いを定め集中攻撃を開始。イサミはグラウンドのレッグロックに持ち込むが、高梨が体勢を反転させて上を取ると、ロメロを狙うがイサミはその前に這っていってロープへ。イサミは即座に反撃に転じサッカーボールキック。すぐに再びアキレス腱固めへと移行。高梨はローリングしてどうにかロープへ。
イサミは高梨が起きるのを待って逆水平。高梨も足を止めて逆水平でバチバチと打ち合っていく。高梨はガードのフェイントをかけ、首を取ってネックブリーカー。さらにじっくりとした動きから腕を決め、電光石火のアームロックDDT。ここから首を離さずさらにフロントネックロックへ。イサミがブレーンバスターで持ち上げようとするが、高梨はスタンディングの状態から胴締めをプラスし、イサミを消耗させると再びグラウンドに持ち込み胴締めフロントネックロック。イサミはなんとかロープへ。
高梨はバックドロップを狙うが、イサミが身体を反転させてプレス。そのままフォールも2。両者は距離を取るが、イサミが即座にジャンピングハイで攻めにかかり、高梨をコーナーに上げて雪崩式フランケン。 さらにイサミは勇脚を狙うが、高梨がガード。高梨は突撃するも、イサミがロープを下げて高梨をエプロンにいざない、エプロン上の攻防へ。
高梨はエプロン上でのタカタニックを狙うが、これをイサミに抵抗されるとロープを使った変則三角絞めへ。反則カウント4で離した高梨はそのまま奈落式パワーボムを狙うが、イサミはフランケンで切り返し、即座にリングに戻ってトペ・スイシーダ。場外でダブルダウン。
イサミは高梨を連れてエプロンに戻ると、エプロンでブレーンバスター、クラッチを離さずリング中央でブレーンバスター。カウントは2。イサミはコーナーに上がり、ダイビングダブルニードロップを狙うも、高梨は回避しコーナーを背に。串刺し攻撃を狙うイサミの足を取ってグラウンドに持ち込むが、それを呼んでいたイサミはアンクルロックで切り返す。高梨はイサミの足の間を抜けて逆に足首を獲ろうとするが、イサミはそれを許さずグラウンドアンクルロックへ。しかし高梨は体勢を入れ替えつつ丸め込み、キックアウトの隙を突いてクラッチしそのままロメロ・スペシャル。体勢が崩れると三角絞めへ行こうしようとするが極まりきる前にイサミがロープへ。
高梨はイサミの足をロープにくくりつけた状態でネックブリーカー、さらにタカタニックを狙うが、イサミが足の間を抜けて脱出するとSTFへ移行。高梨は時間はかかったがロープブレイクに成功。
高梨の体力を奪ったイサミは満を持してコーナー上からダイビングダブルニーもカウント2。さらにフェイントをも交え勇脚をクリーンヒットさせるも高梨は肩を上げる。
イサミはハーフダウンの高梨に勇脚・斬を狙うも、高梨は力なく仰向けになると、レフリーがダウンを宣言。カウントを始める。イサミはそれを許さず高梨を無理やり引き起こすと、高梨は雄叫びを上げて足を止めての掌底連打。これでイサミをふらつかせるとイサミに突撃。しかしイサミもこれを読んでおり、高梨をコーナーへ自爆させるとコーナーへ上げ、雪崩式を狙うが高梨は逆に雪崩式タカタニックを狙う。イサミがこれをこらえると高梨は先に着地してパワーボムへ移行しようとするが、さらにそれを飛び越えて着地したイサミが勇脚。それでも高梨は食らいついてタカタニックも2。さらに高梨は「負けてたまるか!」と叫びながらバックドロップ、バッカスも2。さらにタカタニックを狙っていく。しかし、イサミがこれを堪え、インプラントのような形で頭から突き刺し、さらにイサミは高梨の脳天に踵落とし。高梨もトラースキックを放つも、イサミは怯まず絶槍、崩れ落ちる高梨をイサミは髪を掴んで引き起こそうとするが、高梨はイサミの足にすがりついて抵抗。イサミはステップキックのように連続で高梨の顔面に膝を入れ、倒れた高梨が雄叫びを上げて飛びかからんとしたところへカウンターで勇脚・斬が突き刺さり、これでカウント3
リング上にマイクが投げ込まれるも、高梨はそれを手に取ることなく無言で会場の四方に深々と頭を下げる。そして、退場ゲートの前でも深々と頭を下げ、割れんばかりの大歓声を背にバックステージへ消えていった。
<試合後コメント>
木高イサミ
「あのね、僕の大好きな古畑任三郎っていうドラマに、こういう言葉があるんですよ。最近のドラマは喋りすぎる。最近のドラマは喋りすぎよって、佐々木高代の言葉があるんで。僕の古畑任三郎担当は高梨さんになったんで。でも、前の竹田戦の蚊取り線香の話しじゃないですけど、また、巡り合って試合ができたこと感謝します。僕からはほんとそれだけにつきます。あとはなんか質問があれば」
――高梨さんはこの試合に今後のプロレス人生を賭けてるとおっしゃってましたが
「あえて、そういうの僕読まないで来たんですけどなんて言ってたんですか?」
――自分が主人公でいられるようにやっていきたいと
「なんかそれはどういう意味合いなのかわかんないですけどね。でも高梨くんとか、僕らの世代がもっともっとまだ踏ん張らないと、まだまだっすよ。まだまだ若い奴らには負けないっすよ。だって俺らが20歳前半の頃って、35,6の先輩にボコボコにされてましたもん。それで毎日プロレスしてるなって思ってましたもん。やっぱね、俺たち最近甘いっすね。自分も含めて。ちょっとね、ちょっと甘くしすぎてましたね。もっと、厳しく接します。生活態度とかそういうのじゃなくて、プロレスラーとしてのあるべき姿っていうんですか?今年36の、もう37になるおっさんのやつをもっと、今の若い奴ら、特に20代ぐら
いの奴らにはもっと思い知らせてやんねーと。今日の、前もね似たようなコメント出しましたけど、今日の俺と高梨将弘の試合見てて何も感じねーのかって。いいなーとか、俺もいつか高梨みたいに興行買ってこういうのやろうとかっていうのを野望に思ってもいいし、いつか俺も倒してやろうと思ってもいいし、いつか高梨を倒してやろうと思ってもいいし、そういう欲みたいのをいい試合でした、いい興行でしたねって終わるんじゃなくて、なんかそういうのをもっと感じてもらいたいですね。今日はあえて、DDT本体だけど高梨将弘自主興行ということで、俺はBASARAの人間は連れてこずにやったけど、見る機会があるなら見て欲しいですね。DDTユニバース流れるでしょ?見て欲しいっすね、うちの若いのにも」
――最後などはそういった気持ちから厳しい攻撃を
「いや離さないんすよ。逆だって。気持ち強かったの向こうですよ。普通普段なら折れてるとこだもん。離してくんないの何しても!足を。いやこれだなと思って。いや今の自分、自分周り、自分含め自分周りに足りないのこれだなって。この気持ちだなって。技を返すだけじゃない。必死に堪えるだけでもあんなにカッコいい。ほんとに叩き潰さなきゃこれ殺されると思って。だから殺気ですよ。下にいるのに殺気を感じて、これ多分振りほどかなかったら殺されると思いました。ほんと蛇に掴まれたような、そんな感覚でした。何しても離さない気がしたから無理やり殴る蹴るするしかなかっただけです。僕の気持ちが厳しかったんじゃなくて、高梨将弘の気持ちが強かった。恐ろしかった。ほんとに怖かったですね」
――高梨選手は数年前からいつかイサミ選手とのシングルマッチにたどり着くと言っていましたが、イサミ選手にとってはどんな存在なのでしょう
「僕はどうですかね、存在っていうのはとくになくて、同期ぐらいで頑張ってる、ただ僕がDDT本体に出ることが滅多にないんで、なんていうんですかね?言い方は語弊があるかもしれないですけど他団体で頑張ってる同期、同僚という感じですね。だからやっぱり、酒呑童子のみんなとかいつも殺してやるとか言ってるけど、やっぱりユニバースやサムライで見てる人には彼がこうやって頑張ってるというのがわかればと思うし、なんかそうですね、俺を殺してやる事がモチベーションになってプロレスが向上してるんだったらいいんじゃないですか(笑)殺されるまで付き合いますよ」
KUDO&坂口征夫
坂口「まあ、兄弟らしい興行だったかなと。自分の隣では刺激の強いパートナー用意してくれて」
KUDO「ほんと入場してくるまで相手わかんなかったんだけど、考えてみたらあの6人で俺が一番DDT長いという。ほんと懐かしい気持ちで気持ちよく試合できましたよ。まあメイン、高梨負けたけど、全然俺たち終わんないし、俺たちやっぱ本領発揮できるのビアガーデンなんで。まだなんも考えてないけど必ず、楽しいビアガーデンにしますんで。皆さん期待してください。今日は酒盛りできなかったんでここでしちゃいます。酒盛りだー!(ビールを一気飲み)」
坂口「もうこれでビアガーデンにはずみがついた」
KUDO「頑張りましょう」