スーパー・ストロング・マシンが亡き妻への想いを叫び40年のプロレス生活に幕!駆けつけた旧友や仲間に囲まれ「私のプロレス人生に全く悔いはありません」

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 19日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『共闘ことばRPG コトダマン Presents KIZUNA ROAD 2018 スーパー・ストロング・マシン引退セレモニー』が開催され、スーパー・ストロング・マシンの引退記念試合&引退セレモニーが行われた。

 スーパー・ストロング・マシンは、1984年に新日本プロレスで初登場し、数々のユニットに所属し活躍。後進に遺した影響は大きく、数え切れないほどの選手がマシンのマスクを模したデザインのマスクを被り活躍中。現在も“マシン軍団”は増え続けている。

 この日、スーパー・ストロング・マシンは、試合こそ行わなかったものの、S・Sマシン・NO.69&S・Sマシン・ドン&S・Sマシン・ジャスティス&S・Sマシン・バッファロー&S・Sマシン・エースという復活したマシン軍団を引き連れて登場し、内藤哲也率いるL.I.Jのフルメンバーと激突した。

 マシンは、初登場したときのようにKYワカマツに先導されて入場し、ファンは大歓声。
 試合が始まると、マシン軍団はマシンをリスペクトした所作や技で攻め入っていくが、L.I.Jの面々は付き合っていられないといった様子で全員でマシン軍団のマスクを剥ぎにかかり、内藤は場外のKYワカマツも襲撃。
 しかし、マシン軍団は全員でL.I.Jの面々をブレーンバスターで投げ捨て形勢逆転。場外に逃れた内藤をバッファローが捕縛しマシンに振ると、マシンはマシン・ラリアットで内藤をなぎ倒す。
 マシンの活躍もあり、リング上ではエース&ドンがBUSHIをセントーンで押しつぶし、No.69が魔神風車固めで3カウントを奪った。


 試合後行われた引退セレモニーでは、まずは将軍KYワカマツより花束が渡される。ヒロ斎藤、垣原賢人、筑前りょう太(魔界2号)、村上和成、柴田勝頼(魔界4号)、井上亘(青義軍)、永田裕志(青義軍)、真壁刀義、KUSHIDA、中西学、天山広吉、棚橋弘至、4代目タイガーマスク、田口隆祐、獣神サンダー・ライガーがリングで別れを告げた。

マシン「1978年、昭和53年、ある青年が新日本プロレスに入門しました。5月の13日のことです。あれからちょうど40年、私のプロレス人生も40年。この青年は、数年後に海外へ武者修行に行き、約2年間、その後、行方をくらましました。そしてある年の後楽園ホール大会に、謎のマスクマンが出現しました。私です。約34年前の話です。
 当時としてはかなり奇抜なデザインとマスクとコスチューム。今じゃなんのことはないですけど、あるマスコミからもよく批判されました。漫画チックだとか、くだらないとか、でもリング上ではストロングスタイルを貫き通しました。それが、私が40年間プロレスを続けられた、一番の宝物です。本来ならば、生涯現役でと思ってましたけど、流石に、古傷がアチラコチラ出てきまして、リングで受け身を取れるような状態ではなくなってしまいました。まあ会社のすすめもあり、数ヶ月悩みましたがこの引退式を決断致しました。なぜ引退することを決断したか、それはけじめです。今まで応援してくださったファンの方々、私のことを一生懸命ヘルプしてくれた新日本プロレスの全選手たち、そして新日本プロレスのスタッフ一同様、そして、今までずーっとずっーと新日本プロレスを応援し続け、これからも永遠に応援していただけると思われるファンの皆様に、きっちりとここで最後のご挨拶をしたいと思い、決断いたしました。
 私も色んなユニットに参加し、数えたらきりがありませんね。こんなに多くのユニットに参加したレスラーというのは私くらいじゃないでしょうかね。マシン軍団から始まり、カルガリーハリケーンズ、ブロンド・アウトローズ、レイジング・スタッフ、もう思い出せないくらいいっぱいあります。でも全部の軍団が私のプロレスのやりがいを起こさせてくれた楽しいユニットでした。私のプロレス人生に全く悔いはありません。やりきったという感じです。次は、第二の人生を考えなくてはいけないんですけど、まず自分のコンディションを整え、それからゆっくりと考えて行きたいと思います。小学校5年生ぐらいからずーっとプロレスのことだけを考えて、約50年近くなりますけど、プロレス以外のことは何も考えられないので、ちょっと時間がかかるかもしれませんけど、第二の人生、目標を早く見つけたいと思います。本当に今まで私を応援してくださったファンの皆様に、心から深くお礼を申し上げます。どうもありがとうございました」

 マシンの挨拶が終わり、引退の10カウントゴングが鳴らされマシンの曲がかかるが、マシンはこれを止め、再びマイクを取る。

マシン「すいません、途中で止めてしまって。もう一つ、これはマスコミの方々にもファンの皆様にも伝えていないことがあります。笑わないでください。もうひとり大事な人に、深い感謝の言葉を、この場をお借りして捧げたいと思っております。本年、1月25日、午前7時12分、28年間連れ添った、我が妻まさみが癌のために天国へ旅立ちました。この場をお借りして、天国の妻へ、感謝の言葉を声を大にして捧げ、私の挨拶を締めさせていただきたいと思います。(マイクを置いて)マサミー!ありがとー!」

 バックステージに戻ったマシンは、「終わった……。これで終わったけど、これからが始まりだ」と穏やかな声で語り、「この引退を決意した理由の一つとして、最後にリング上でも言いましたけど妻の死もありました。ちょうど契約が終わる6日前に、妻が逝ってしまったんですけど、そのダブルショックというか、そういうので精神的にかなり落ち込んでた時期がありました、そういうのを吹っ切るためにも、こういう引退式を会社が勧めてくれて、きっぱりと気持ちを切り替えて次の人生にいこうと、そういう思いで決断致しました。マシンは今日で、消えます。ありがとうございました!」と言い残し、去っていった。

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