RIZINの神取忍vsギャビ・ガルシア戦が直前で消滅!前日計量でギャビが12kg以上の体重オーバー!
29日、さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND』開始前に、本日行われる予定のギャビ・ガルシアvs神取忍に関する緊急会見が行われた。
95kg契約にて試合が決まっていたが、ギャビが前日計量にて12kg以上の体重オーバーを起こし、これに神取が激怒。試合に関しては保留となっていたが、この会見にて詳細が明かされた。
会見に登場した榊原信行CEOは「試合は中止とさせていただきます。神取選手のほうからは『体重差関係なく人生かけて準備をしたし、総合格闘技最後の試合という覚悟で調整したので31日に変更してでも』という思いを伝えていただきましたが、私共も競技としてやってるものですから非常識な組み合わせになるということで決断させていただきました。ギャビもふざけていたわけではなく、真剣に取り組んだ結果今までできていたことができなくなっていたという形でしたので、金銭的なペナルティなどではなく主催者として今後は選手周りの人とコミュニケーションを密にして、健康管理とウェイトコントロールに注意をしていきたいなと思っております。今後は神取選手が望むのであれば、再戦の場を適切なタイミングで用意させていただきたい」とコメントした。
本日ギャビ・ガルシアと神取忍は会場に来場し、リングから思いを語る予定だ。
以下、会見全文
榊原信行CEO
「本当は昨日中に発表してと持ったんですが、結論から言うと試合は中止とさせていただきます。神取忍選手の方からは体重差関係なく人生にかけて準備をしたし、彼女としては総合格闘技最後という覚悟で減量してチャレンジすると、1年越しというか2年越しですね。昨年末の思いが叶わなくて、今年何としてもと不退転の決意で臨んだんですが、ギャビの12kgに及ぶ体重オーバーで、私共も競技としてやってるもんですから、他のプロモーションの皆さんよりかはわりとルールに関しても寛容だしフレキシブルなところはあって、ルールを変更していくことで競技が進化していくと信じてますので固定化するのを是としてないですが、それにしても非常識な組み合わせになるのでこれは断固として主催者として実行しないということで、苦渋の決断ですが決めさせていただきました。神取忍さんには主催者としての力不足も含めて心から謝罪したいと思いますし、今日もギャビと話しているんですけど、協議というかスポーツアスリートの難しさ、これはフィジカルの部分だけじゃなくてメンタルの部分含めて、通常どおりウェイトコントロールしてルーティーンで95kgの数字が作れるとスタートをしていて、食事も制限しのその中でトレーニングもし、これまでは落とせた体重が全く落ちず血圧が高くなりストレスもかかり、そして女性特有のホルモン的な部分も含めて、年末に照準を合わせなきゃいけないというメンタルの部分の苦しんで、セコンドやトレーナーにも直前までコントロールが上手く言ってないと言えなかったというのが現状です。ギャビもふざけていた、決して怠慢でこの95kgという契約体重にトライをしたわけではないと聞き取りの中でもわかってきてますんで、主催者として今回のことを一つ今後の財産として、いずれにしても選手契約をした中で契約体重を遵守して行くために選手周りの人とコミュニケーションを密にして、健康管理とウェイトコントロールに注意をしていきたいなと思っております。ギャビ選手と神取選手の試合、アイディアとしては12月31日にスイッチしようという思いはありましたが、そこで107kgが100kgに落ちたところでギャビの体調やメンタルを考えるとベストパフォーマンスを提供できるわけではないので、ファンの皆さまや関係者の皆様にもご理解いただいて今回の試合をキャンセルさせていただいて、ベストのタイミングで出来る大会を模索したい。神取忍選手もこの後会場に来ますし、リング上に上がってファンの皆様、関係者の皆様に言葉を発する機会を作れればと思いますし、メディアの皆様を通じてご挨拶させて頂く機会を設けさせていただければと思います」
――ギャビへのペナルティは
「通常だとこのまま履行するとイエローカード二枚、ギャラ50%没収が試合が成立した場合はあるんですけど、今回の場合は試合が流れるわけですから、彼女にどういうペナルティを課すか、経済的なペナルティを課したところで解決しないですし、怠慢とかアンプロフェッショナルな姿勢によってもたらされたものであれば厳しい制裁が必要だが、アメリカ周りで一緒に練習していた方からのヒアリングも含めて、経済的な制裁ではなく真剣に向かい合って彼女の次のステップの時に、次のRIZINに出る機会があれば主催者としてもそうだし、彼女としても今回起こした大きなミスの謝罪を戦うことで出来るようにベストを尽くしたいと思っている」
――神取忍選手は最後の挑戦という思いで準備をされていたが、また仕切り直しになるがギャビ戦以外のオファーは
「今回のギャビ戦のオファーっていうのも我々からしたっていうよりかは神取忍選手の志願があって。是非自分の思いを成就させるために一番強い女子選手に立ち向かいたいというのが神取忍の哲学なんで、彼女の適正体重73kgでKINGレイナとやらないかって言っても納得しないと思うんですね。一番高い山に登りたいというのが神取忍の哲学なんで、もう一度再挑戦するかは彼女と話して、その結果がリング上で話してくれるのかなと。その気持ちがあればベストを尽くして叶えられるべく舞台を整えたいと」
――RIZINも自分と同じ体重のマッチメイクするべきだとギャビは前日軽量で言っていましたが
「だから彼女にとっては適正体重が何キロなのかと言うことですよね、95kgなのか120kgなのか、今回は元々は80kg弱の神取さんとのマッチアップですから、体重制限、体重差で言うと日本でしか成立しないカードだと思いますんで、そこもギャビとしっかり話す必要がある。95kgもハードで作れないんだったら最初から100kg。100kgオーバなのか、そうなってくると変わってくる。ギャビの気持ちも十分理解した中で、彼女のベストパファーマンスが出せるものを別のベクトルでは考えている」
――今日ギャビの会見はするのか
「リング上で上がれれば上がらせますし、試合後にプレスの皆様の質問に答えられればと思います」
――答えられるような精神状態なのか
「昨日から今朝にかけては取り乱してましたし、神取さんが31日でもという思いもあったんで、今はギャビも試合があるかもしれないという思いで一晩過ごした。我々は変わらないので、今は神取選手にもギャビにもご理解いただいたという思いです」
――再戦があるとしたら契約体重は95kg?
「見直す必要があるんじゃないですかね。もう一回、2年前やこれまではできたけど、今の血圧とか今のフィジカルでそこまで作れる状態に彼女があるのか?今までできたからといって彼女ができたことができなかったので、何キロまで出来るのかと。そこで神取さんの思いをくんでいいのかと。ギリギリの所で95kgでギャビが作るのであれば、昨日見ると73kgですから、神取さんもは練習を詰めば積むほどウェイトが絞られて体重がつかない。適正なマッチアップになるかは検証はしたい」