Uの遺伝子を継ぐナイスガイ・大久保一樹がヘビー級王座を奪取し二冠王に輝く!「UWFのスタイルを世に広めていきたい」
16日、新木場1stRingにて開催された『カーベル大感謝祭&頑固プロレス』にて、頑固プロレス代表の大久保一樹が頑固王者&ナイスガイガウン保持者の二冠王に輝いた。
頑固プロレスとは、田村潔司が設立したU-FILE CAMP出身のプロレスラー・大久保一樹が2006年に旗揚げしたプロレス団体。大久保はUWFの血を引いた選手であり、各種キックや関節技に定評がある。過去にはPRIDEやPANCRASE、DEEP等の総合格闘技のリングにも出場経験を持つ本格派だ。
現在はプロレスラーとしての選手活動とともにU-FILE CAMP大森でインストラクターを務めており、後進の育成にも力を注いでいる。
16日の新木場大会では、大久保が持つ、プロレス界で最もナイスガイな選手に贈られるとされるナイスガイガウンと、ジョータが持つ頑固ヘビー級王者のダブル選手権が行われた。
UWFの流れを汲む二人は正面からバチバチに打撃を打ち合い、相手が距離を詰めてくれば関節を極め、距離を取ればダイナミックな蹴り技で追撃するという一触即発の張り詰めた空気の中で進行。
大久保が「技術よりも気持ちを全面に出して闘うファイター」と評するジョータはキャリアで勝る大久保に対しても真正面からぶつかっていく。打撃で不利と見るや石頭を活かしたヘッドバッドを連発し気迫を見せる。しかし大久保は怯まずブレーンバスター、PK、ギロチンドロップと畳み掛け、アームロックで絞り上げる。ジョータがこれを逃れようとすると腕十字に切り替えてギブアップを迫る。
無数の引き出しを誇る大久保はジョータの攻め口を尽く潰していくが、ジョータも意地で食い下がり、延髄斬りで怯ませてからのフライングニールキックやトラースキックなどで応戦。しかし、最後は大久保のキャプチュード連発からの垂直落下式キャプチュードでカウント3。
晴れてナイスガイガウンを防衛し、頑固ヘビー級王座を奪取した大久保はファンに祝福されながら「自分は細かい技術云々じゃなく、蹴ったり張ったり関節技したり、そういうわかりやすいスタイルでずっとやってきています。こういうプロレスのスタイルがあるということを、今日初めてプロレスを見たというファンの方にも知っていただきたいと思います!」と、自らの想いを350人が詰めかけた超満員札止めの新木場1stRINGで叫んだ。
試合後、二冠王となった大久保は、改めて名実ともに頑固プロレスを背負う立場として「今日見に来られなかったファンの皆様、今日初めて頑固プロレスを見に来てもらったファンの皆様にもっと頑固プロレスを応援してもらいたいというのがあります。プロレス馬鹿みたいな感じでやってる自分ですけど、こういう団体もあるんだということをもっと多くの人に知っていただきたいと思います。これからも応援の程、宜しくお願い致します!」とコメントし、決意を新たにした。