【試合結果】12・16 アイスリボン道場マッチ 世羅りさ&雪妃真矢vs藤田あかね&松屋うの 星ハム子vs松本都vs宮城もち トトロさつき&華蓮 DATEvs直 DATE&星いぶき 藤本つかさ&長崎まる子vs弓李&尾﨑妹加
『アイスリボン853』
日時:2017年12月16日(土)
開始:14:00
会場:埼玉・アイスリボン道場
観衆:92人
▼第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
藤本つかさ/●長崎まる子
13分13秒 変形ストレッチマフラー→ギブアップ
○弓李/尾﨑妹加
▼第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
トトロさつき/○華蓮 DATE
11分07秒 カサドーラ
●直 DATE/星いぶき
▼第3試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○星ハム子
10分59秒 女の執念
●松本都
※もう一人は宮城もち
▼第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
世羅りさ/○雪妃真矢
13分54秒 スノウトーンボム→片エビ固め
藤田あかね/●松屋うの
前哨戦・因縁試合が勢揃い!弓李が藤本&中島の友情破壊を宣言!もちが技能賞を獲得した鈴木秀樹との対戦を控え「審査員の目が節穴」と批判?!
第1試合
この日の道場マッチは翌日に迫った板橋大会の前哨戦がずらりラインアップされた。
まずはGEKOKU娘vsマブダチ厨2病卍卍の前哨戦。まる子のパートナーに入ったのは藤本。藤本とまる子は同じ干支いのししーズとして、藤本のハイスピードとまる子の猛スピードががっちり重なり合おうと強力な力を発揮するタッグチーム。GEKOKU娘にとっては前哨戦というよりも、タッグ2連戦といったマッチメイクだ。
序盤からまる子がスピーディな動きで仕掛けていく。藤本も動きの速さでGEKOKU娘に迫るが、相手の動きの裏をかいた切り返しをみせる弓李と、どっしりと構えてパワーで勝負に出る妹加のコンビネーションが光り、じわじわと試合の主導権を手中にする。残り時間が3分を切り、弓李とまる子が丸め込みの攻防でフォールを狙うが、この流れの中で、弓李がまる子をストレッチマフラーに決める。そして、マフラーを決めたまま、両足でまる子の首を固定すると一気に絞め上げた。たまらずまる子がタップ。GEKOKU娘が翌日の板橋大会に勢いをつけた。
敗れたまる子は「今日はいのししーズとGEKOKU娘で戦いました。いのししーズが非公認だったらしくて…(「まる子がいのししーズって言うたびに(年齢が)一回り違うことを広めていることになるの。それがすごく嫌なので、もうやめてください!」と藤本に言われ)自分は中島さんより、まる子が隣のほうがいいと思うので、皆さん、いのししーズ公認まで清き一票をお願い致します。そして明日GEKOKU娘と戦うんですけど、明日はこっちに美桜ちゃんがいてマブダチなんで、覚悟しておいてください。」と弓李から妹加に目線を移して挑発的に語った。
一方、勝った弓李は「勝ちましたーっ!GEKOKU娘として勝つことができて嬉しいです。明日も…GEKOKU娘…です!後楽園に向けて勝ち続けていきたいと思います。」と語り、妹加は「(横で卍ポーズで挑発するまる子に)なんだよ!むかつく!いつもこんなちょけたことしてきて、本当にむかつくんで、明日はこてんぱんに…あ、ちょけたっていうのは、ふざけたことを私に吹っかけてくるってことなんですけど、関西弁なんで、それをやり返すつもりで、明日はGEKOKU娘でこてんぱんに…(弓李に)GEKOKU娘でね!こてんぱんにしたいと思います」と弓李にGEKOKU娘で戦うことを念押しした。
第2試合
いよいよ2回戦に突入するヤングアイストーナメント。そこで対戦するトトロと直、華蓮といぶきが両コーナーに分かれてのタッグ前哨戦だ。試合はいきなりトトロvs直でスタート。強烈なタックルのぶつかり合いをみせる。途中、いぶきが集中攻撃を浴びる場面が続いたが、いぶきもここで折れるわけにはいかない。なんとかしのぎ直につなぐ。最後は直vs華蓮のDATE対決となり、蹴りとグランド技の攻防が続くが、華蓮が直の一瞬の隙をついたカサドーラを決め、カウント3を奪った。
華蓮にフォールを喫した直は「華蓮に負けました。すっごくめちゃめちゃ悔しいです。明日はこの悔しさをしっかりと自分の気持ちに刻んで挑みたいと思います。華と法の分もしっかり背負って、あせらずに、あきらめずに勝ちます!」と悔しさ全開。いぶきは「自分からスリーを取って明日に臨もうとしたんですけど、無理だったので、明日は絶対に華蓮から初勝利をしたいと思います。」と語り、トトロは「直の蹴りはすっごく痛いんですけど、明日はそれも全部受け切って、自分が勝ちます!」と必勝宣言。そして華蓮は「明日は絶対にいぶきに勝つんで。同じ14歳ですけど、差を見せつけてやります。今日、勝ったことで優勝が現実味を帯びてきたので、明日はしっかりと確実に勝ちたいと思います。でも油断は禁物なので、しっかり気を引き締めて試合に挑みたいと思います」と語った。
第3試合
板橋大会では藤本の持つトライアングル王座に挑むハム子と都。その前哨戦のトライアングル戦に加わったのがハム子のパートナーのもちだ。らぶりーぶっちゃーずvs都という、またまた都にとっては過酷なハンディ戦となった。
「来い!ブタども!」とらぶっちゃ2人に対する都。らぶっちゃはあえて無視したり、無視するとみせて攻め込んだりと、都潰しを狙った攻撃に出る。しかし、このところハンディ戦2連勝の都はやられながらも、きっちりと試合の流れを見ながら、ここぞという場面に勝負を仕掛ける。しかしフォールこそ取られていないものの、都にハンディ戦で2連敗を喫しているハム子もさすがにずるずると負け続けるわけにはいかない。
ダイビングボディプレスこそ都にすかされたものの、そこに攻めにきた都を久々の女の執念で丸め込み、逆転勝利を奪ってみせ、リング下にいた藤本をガッツポーズで挑発した。
結果的に勝敗にからまなかったもちは「この人(=都)ねえ、試合中、私たちのこと、ブタ、ブタって言っていたんですよ。お前、私より下半身、太いじゃないかーっ!お前もブタだーっ!(「なんなの~、怖~い」とリアクションする都に)お前の顔が一番怖いわ!明日はフランクということで、この1週間、あかねさんが心の闇から抜け出したような前向きなツイッターがあったので、それに賭けて、私たちは一丸となり、チャンピオンチームから2本、ちゃんと取ってやろうと思っています。目指すはストレート勝ち!」と語った。都は「私はデッドリフトとかやって下半身をめっちパンプアップしているから、重いもちさんを今日(ジャイアントスイングで)回すことができてしまったんですけど、今日は最後、ちょっとうっかり丸め込まれてしまって、今日は星ハム子に残された技は1個もないと思って、勝利を確信したところ、昔の技を使われてしまって、先輩の呪いみたいなのをちょっと感じてしまったんですけど、今日、それを使われてしまったことで、その呪いも解放されて、もうすべて読めましたので、明日に向けての肩慣らしが終了しまして、明日はイケます。今日、実質、負けたりしていないので。そして後楽園ホールは鈴木秀樹おじさんとの試合が決まってしまったんですけど、相手が東スポのプロレス大賞の技能賞を取っていて、本当に審査員の目が節穴だなと思ってしまうんですけど、そういう人と大晦日戦うってことは箔がついたことだと思うので、光栄に思ってやりたいと思います。」となんと、この日の負けをないことにしてしまった。
そしてハム子は「今日、このカードを見たときに、嫌いな松本都をもちと結託して一緒に潰したいと思ったし、でももちとも正々堂々と試合をしたいと思いました。明日も境遇が似ていると思っていて、私とつっかは松本都を潰したい。松本都を人として更生したい。その気持ちは今日と似ていると思っていて、私はトライアングルも松本都も大嫌いなんですけど、最近、トライアングルリボンばっかり組まれて分かった気がします。私、やるからにはベルト獲りますから。明日、よろしくお願いします」とベルト獲りを宣言した。
第4試合
先週の道場マッチを欠場した雪妃だが、この日は万全の状態で世羅とのアジュール・レボリューションを結成。あかね&うのの異色タッグと対戦した。前回の道場マッチでは世羅の上から発言に怒ったあかねが、板橋の6人タッグを3本勝負にするよう要求。これを世羅が快諾し、アジュレボ&華vsくるみ、もち、あかねのフランク・シスターズの一戦は世羅vsくるみの成り行き以外にも、軍団対決的な要素も加わった。
そして、この日の前哨戦。気合十分のあかねがうのをコーナーに押しやって先発に出る。対する雪妃に迫るが、強引にあかねの背中にタッチして出て来たうのが、いきなり世羅の周りをぐるぐる回り始め、さらにコーナーからのセイバーチョップをボディブローでかわされ、ストンピングの雨を浴びるなど、試合の流れをかき回す。なんとか軌道修正を試みるあかねだが、タッグとして試合に臨むタッグ王者のアジュレボの流れを崩すには至らず。最後は雪妃が蹴りの連打からスノウトーンボムをうのに放ち、きっちりと勝利をモノにした。
敗れたうのは「今日はトリッキーな動きでチャンピオンチームを惑わしてやろうと思ったんですけど、なぜかいつの間にか自分がチャンピオンの力に巻き込まれてしまって、いつの間にか試合が終わってしまいました。自分が負けてしまいました。すいません、あかねさん。なんかごちゃごちゃにしてしまって、本当に申し訳ないです。気持ちを引き締めて、明日は趙雲さんとシングルなので、まじめに戦いたいと思います。」と反省しきりも藤本からは「いつもまじめじゃないのか!」と突っ込まれた。
不満顔のあかねは「今日は明日の前哨戦だったんですけど、邪魔されたんで、とてつもなくフラストレーションが溜まっておりまして…まあ、いいや。フランク・シスターズ、なんだろうって思う方いると思いますが、自分ともちさんとくるみさん、プライベートでも仲良しな3人組でして、こうなったのも、自分が左膝の手術をして退院したぐらいのときですかね。闇って言ってましたけど、とてつもない闇があったんですよ。何してても笑えない。ごはんも食べれない。やることといえば近所の公園で酒を飲むか、銭湯に行くぐらいで、本当にだめだったんです。そのときに話を聞いてくれて、いっしょに飲みにつきあってくれて、家にも泊まりに来てって言ってくれたのがもちさん。その時期にくるみさんと千春さんと文化祭に3人で行ったんですよ。そのあとにごはんを食べに行って、サイゼリアのドリアが半分も食べれないっていうことがありまして、それを心配したくるみさんが家に泊まりに来てくれまして、何を話したわけでもないんですけど、なんかすっきりして、次の日にまた2人でごはんに行って、全部食べられたら、くるみさんが千春さんにラインをしたんです。あかねがごはんを全部食べられましたって。一回り下に言われて、だから、その2人にずっと助けてもらってきたんです。だから明日は2人に助けてもらう自分ではなく、自分が2人の力になれるように頑張りたいと思います。明日、チャンピオンチーム。アジュレボとしてはタッグも長いし、実績も積んでいるかもしれないですけど、明日は3対3なんで、フランクはなめてもらったら困ります。なめるならフランクについているケチャップだけにしておけ!」とフランク・シスターズへの思いを語り、翌日の6人タッグに気合を入れた。
そしてアジュレボ。世羅は「うまいこと、もっていかれましたけど、フランク・シスターズ…フランクの絆なんて、フランクほどにもろいんじゃないですかね。私たちの絆はもっと深いものでできているんで、今日、うのっちが私と対角線に立って走り始めたときから、嫌な予感しかしなかったんですけど、その予感が的中したというか、最後ね、バテちゃって、前哨戦、もっとやりたかったなって気はするんですけど、なんて言えばいいんだろう。(あかねに)ちょっとまじめなこと、言うけど、首洗って出直してきてください。」と語った。
また雪妃は「私はキャリアがちょうど3年を迎えてしまったことで、ヤングアイストーナメントに出場する権利がなく、同年代というか、ほぼ同期の子たちとシングルで勝ち抜くっていう経験ができなかったんですけど、それはすごく残念だなと思うけど、その前に世羅さんとこうしてタッグ組んでベルトを巻けたこと、私にとって何よりも大きい財産なんで、そのベルトを守り続ける気でいるし、キャリアの近い人に簡単に負けるようではいられないなって気持ちはすごくあります。私は今、2本、ベルト巻いているけど、1本のベルトには1本のベルトで、すごい思い入れはあるし、世羅さんと巻いたタッグのベルトもすごく思い入れのあるものなので、私は二冠を守り続けたいと思っています。なので誰が勝ち上がってきたとしても、タッグのベルトに誰が挑戦してきたとしても、勝つ気でいます。」と語った。
話を聞いていた藤本は「絆、絆と言いますけど、絆を作ってぶっ壊して、またさらに復活して、さらにぶっ壊して、さらにさらにまた復活して強くなるものだと私は学びました。私にも正タッグパートナーがいます。ベストフレンズというタッグを組んでいます。中島安里紗です。24日の両国KFC大会でベストフレンズ、復活しまーす!今日、試合をしてみて思いました。復活の一番最初の相手はGEKOKU娘、あなたたちを指名します。」とベストフレンズとしての出陣を宣言。
対戦相手の弓李は「その友情、またぶっ壊してあげます」とサラリ。藤本は「ぶっ壊れてもまた復活するんで大丈夫です。なんならそっちをぶっ壊してやるよ」と余裕で切り返した。この日から始まったアイスリボンの3週連続の土日2連戦。大晦日までまだまだ新たな展開が生まれそうだ。