【試合結果】11・8 我闘雲舞新木場大会 【スーパーアジア】里歩vsさくらえみ 「ことり」vs高梨将弘 アーサ米夏vs橋本千紘

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

『いいな、いいな、新木場っていいな!』
日程:2017年11月7日(火)
開始:19:00
会場:新木場1stRING
観衆:223人・超満員

▼タッグマッチ 15分1本勝負
●紺乃美鶴/新納刃(魔界)
9分47秒 チャイニーズボムズアウェイ→片エビ固め
○趙雲子龍(新北京)/茉莉(REINA)

▼シングルマッチ 10分1本勝負
△志田光(魔界)
時間切れ引き分け
△アントーニオ本多(フリー)

▼タッグマッチ 15分1本勝負
米山香織(YMZ)/●さくらえみW
6分48秒 回転エビ固め
○沙紀(フリー)/関根龍一(BASARA)with帯広さやか

▼シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●「ことり」
17分12秒 トラースキック→エビ固め
○高梨将弘(DDT)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●アーサ米夏
8分6秒 水車落とし→片エビ固め
○橋本千紘(仙女)

▼スーパーアジア選手権 20分1本勝負
【王者】○里歩
14分56秒 そうまとう→片エビ固め
【挑戦者】●さくらえみ
※初代王者が初防衛に成功

里歩がさくらえみ相手にスーパーアジア王座防衛成功!「ことり」がプロレス卒業前に師匠・高梨とシングルマッチ!アーサ米夏と橋本千紘が衝突戦!

オープニング

 アイドルユニット『ガトームーブ』のライブからスタート。『ガトーライス』→『アーサの朝』→『What's your name?』のメドレーを終えるとアーサがマイクを持ち本日はご来場まことにありがとうございます!本日私アーサ米夏、なんと、仙台ガールズ女子プロレスリングの、橋本千紘選手とシングルマッチでございます、橋本さんといえば『ぎゅん!』ですが、橋本さんの「ぎゅん!」は響かせません。なぜならば私が今ここでぎゅんをやってしまうからです。皆さんご一緒に、ギュン!皆さん本日は私の応援よろしくお願いします!我闘雲舞の行き先は、リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクァー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)レッツゴーガトームーブ!」

第1試合

 先発は茉莉と美鶴。ロックアップから茉莉が膝蹴りを叩き込みリストを取る。リストの取り合いから茉莉が走り込むも、お互いを避け合い両者タッチ。

 アームホイップの応酬から刃がフランケンで投げ捨て美鶴にタッチ。趙雲へダブルのビッグブーツからフォールも茉莉がカット。
 コーナーからそれぞれを振るが、趙雲と茉莉は腕を組んで回転しそれぞれに串刺しガットショットからドロップキックを叩き込んで蹴散らす。

 趙雲が美鶴の顔面を踏みつけ往復するとギロチンドロップ。立ち上がった美鶴がエルボーも趙雲はサミングから走り込むが美鶴はドロップキックで迎撃し刃にタッチ。

 刃はビッグブーツからボディスラムで叩きつけてエルボードロップ。フォールも2。
 チョップの打ち合いから刃が投げようとするが、耐えた趙雲が走り込むも刃はエクスプロイダーで投げ捨てフォールも2。
 刃はロープに振るが趙雲はブーメランミサイルキックを叩き込み茉莉にタッチ。

 茉莉はエルボー連打も刃がコーナーに振るが、茉莉は前蹴りからロープに乗っての水面蹴りを叩き込んでドロップキック。フォールも2。
 茉莉はバズソーキックもキャッチした刃がスパインバスターから美鶴にタッチ。

 美鶴はクロスアーム式サーフボードストレッチから、これを離すとバックを取る。茉莉はそのまま下がってロープに押し込むと、前方回転して巻き込みカンパーナ。これは刃がカット。
 茉莉はボディスラム2連発からコーナに登るが、刃がボディブローから肩車し、美鶴がバレーボール式のアタックを叩き込む。美鶴がシーソーホイップから刃が前蹴りを叩き込んで美鶴が丸め込むも2。
 美鶴と刃はダブル攻撃を狙うが、茉莉はそれぞれに蹴りを叩き込むと、二人を避けて趙雲にタッチ。

 趙雲は二人まとめてミサイルキックから刃をコーナーに振って串刺しカンフーキックから美鶴にダイビングカンフーキック。さらに刃をショルダースルーで場外に落とすと、そこへ茉莉が場外ダイブ。趙雲は美鶴にチャイニーズゴリーを狙うが、美鶴が丸め込むも2。美鶴のチョップをガードした趙雲がチャイニーズゴリースペシャルからチャイニーズ・ボムズアウェイ。これで3カウント。

第2試合

 握手から試合開始。ロックアップから志田のエルボーとアントンのナックルの打ち合い。アントンが膝蹴りからヘッドロックで捕らえるとショルダータックルで倒す。アントンがロープに飛ぶと志田にコケそうになるが、耐えて志田にガットショットからバイオニックエルボーを狙うが、志田がガットショットから走り込むもアントンはエルボー。アントンがロープに飛ぶが志田がフランケンで場外に投げ捨てる。そのまま場外を走り込んでの膝蹴りから竹刀攻撃を狙うが、ガードしたアントンが椅子に叩き込みリングへ投げ入れる。

 竹刀を奪ったアントンがリングに入ろうとするがロープに引っかかってコケる。
アントン「ごめん、志田さん、あのね、シングルマッチ楽しみにしてもらってたかもしれないけど今ちょっと転んじゃっれ、膝のお皿が陶器みたいに、粉々にもうダメだ!ギブアップ、ちょっと待って!こんなに早くギブアップしたらさくらさんにギャラ泥棒って書かれて嫌な思いするんで、嫌な思いしたくないんでさくらさんのためにここは昨日徹夜で考えてきた昔話があるんですけどそれを披露させていただいてそれを終わったら速やかに・・・ごんぎつね!」
 志田が容赦ない竹刀攻撃を連打し、串刺しニーから投げようとするも、アントンはボディブローからブレーンバスター。アントンはストンピングから首投げで倒し、顔面を踏みつけてから竹刀を手にする。
 だが志田はガットショットからエルボー連打。アントンはロープに振るとボディブローから顔面を蹴り上げるが竹刀に転ぶ。

アントン「志田さんごめんなの、さっきのはぶっちゃけあんまり膝痛くなかったんだごんぎつねやりたくて、でも今回ほんとやっちゃって、でもごんぎつね志田ちゃん研究してきたみたいで一切聞いてくれなかった。だから違う、志田ちゃんが興味持ちそうな違う話用意してきたから聞いてもらっていいかな?さくらえみ自伝」

 志田はエルボー連打で倒し、投げようとするがアントンはニーリフト連打から投げようとするも、着地した志田が二段蹴り式の膝蹴りからジャンピングニーを叩き込んでフォールも2。志田はファルコンアローからフォールも2。
 志田は魂のスリーカウントを発射しようとするが、
アントン「待って待って、今のお前お前の必殺技じゃないかそんなの食らったら決まるだろ、いやでも負けたよ。もう悔いはない負けを認めよう。でも一つだけ悔いがあるとしたら私の話を聞いてくれなかったこと。最後に本当に本当に一個だけ、キミが興味ありそうな話持ってきたから聞いてくれ、ロッキー4/炎の友情!『俺の名前はロッキー・バルボア、親友がやられてしまった、イワン・ドラゴ、やつを倒しにロシアに行く。ぴゅーん、寒い寒い寒い、よーし、イワン・ドラゴ出てこい、モクモクモク』『I Must Break You』『よ~し戦いのゴングをならせ!ロッキーパンチ、あれ?ロッキーパンチパンチ』『いやーん』『お前、イワン・ドラゴじゃなくて、イヤーン・ドラゴ』」
 アントンのごんぎつねがきまりバイオニックエルボー。これをミドルキックでカットしようとした志田の足をキャッチしたアントンがドラゴンスクリューからシャイニングごんぎつね。アントンはコーナに登りダイビングフィストドロップを狙うが、足を伸ばしてカットした志田が魂のスリーカウント。フォールしようとするもここで時間切れ。
 

第3試合

 さくらWと沙希が先発。米山が出てきてダブルでチームエビスコに串刺し攻撃。米山が走り込むと帯広が身を挺して守ろうとするが、さくらWがさくらTシャツを帯広に着させると、帯広はさくらコールを行いリセットにつく。だが関根がえびすこTシャツを着させると帯広はエビスココール。帯広にTシャツを着せたり脱がしたりを繰り返しているうちに、リングには沙希とさくらW。

 さくらWがモンゴリアンチョップからロープにくくり帯広がエプロンでチョップ連打。関根がさくらWをロープにくくり帯広のTシャツを脱がすと、帯広はさくらWにチョップ連打。米山が帯広にさくらTシャツを着せると沙希にチョップ連打。関根が帯広のシャツを脱がすと帯広はさくらWにチョップ連打。米山は帯広にさくらTシャツを着せると沙希にチョップ連打。

 さくらWは沙希の髪を掴んで引きずり米山にタッチ。ダブルのビッグブーツから沙希を両側から脇固め。帯広が沙希の上にのり「ニューリセット!」とアピール。

 ニューリセットが沙希をロープに振るが、沙希は二人まとめてフェイスバスターからに関根にタッチ。
 関根は米山にショルダータックルからボディスラム。関根はコンバインを狙うが、耐えた米山が走り込むも関根は担いでカミカゼを狙う。米山は強引にアームホイップで逃れ、後頭部にランニングニーからさくらWにタッチ。

 さくらWはチョップ連打からコーナーに振りさくらえみ70kg。さくらWは投げようとするが、耐えた関根にエルボーから走り込むも関根はハンマーブローで迎撃し沙希にタッチ。

 沙希はケンカキック連発からフォールも2。関根はカミカゼから沙希がリバーススプラッシュ。フォールも帯広がカット。
 沙希が帯広を蹴散らし走り込むが、さくらWがカニばさみからラ・マヒストラルを狙うも、切り替えした沙希がスクールボーイの体勢。さくらWは帯広のTシャツを掴んで耐えようとするが、そのままTシャツが脱げて丸め込まれ、さらにエビスコTシャツになった帯広が一緒に押さえ込んで3カウント。

第4試合

 高梨は握手せず試合開始。高梨が近づき体勢を低くするが、さらに低い位置から「ことり」がタックルを狙うも高梨はこれを潰してグラウンドで翻弄。高梨はリストを取っていくが「ことり」はロープへ。

 「ことり」がフロントヘッドロックも高梨は回転して逃れていくが「ことり」は横十字。すぐに高梨は切り返し翻弄していくとフロントネックロック。なんとか抜けた「ことり」はボディブローから手首を掴んでコーナーに登ろうとするが、突き飛ばした高梨が追撃しようとするも、股をくぐって抜けた「ことり」が走り込んでカサドーラ式アームホイップ。
 「ことり」は高梨の手を掴んでコーナーに登るも、高梨はそのまま肩に担いで足横須賀。高梨はアキレス腱固めからインディアンデスロック。「ことり」はロープへ。

 高梨は「ことり」の膝を蹴りつけ、アンクル・ロックからそのまま膝をリングに叩きつける。高梨は再度「ことり」の足を持つが、回転して立ち上がった「ことり」に追撃の低空ドロップキック。
 高梨は「ことり」の足をロープに乗せて踏み潰すとストンピング連打。立ち上がった「ことり」が一本背負いを狙うが、耐えた高梨が腰投げも耐えて足を刈って倒すとSTF。「ことり」はロープへ。

 「ことり」は足を抑えながら膝立ちでエルボーとチョップを打ち込んでいくが、高梨は受け切ると足を蹴り飛ばす。
 「ことり」はエルボーを打ち込んでいくが、高梨は受け切ると強烈なチョップで倒す。
 「ことり」はエルボーも、高梨は髪を掴んで挑発。「ことり」はエルボー連打も高梨は髪を掴むが「ことり」は一本背負いの体勢。なんとか投げきるとコーナーに登るが、高梨はナックルから正面に登る。「ことり」はエルボー連打も高梨は投げようとするが、「ことり」は足を鉄柱に絡めてなんとか耐えるとエルボーからチョップで落としダイビングクロスボディアタック。フォールも2。

 「ことり」は小内刈りから大外刈り。「ことり」はコーナーに振ろうとするが、高梨が逆に振ると飛び越えようとした「ことり」を肩に担いで足横須賀。
 高梨はアンクルホールドで捕らえ、足4の字に移行するも「ことり」はロープへ。

 高梨はトラースキックも避けた「ことり」へエルボー。避けた「ことり」へネックブリーカーを狙うが、「ことり」は巴投げの体勢も耐えた高梨に「ことり」は再度巴投げでコーナーに叩きつける。
 「ことり」は社会人固めからフォールも2。「ことり」は鳥かごを狙うが、耐えた高梨にタカタニックを狙うも、高梨は逆に変形パロスペシャル。なんとか逃れた「ことり」が走り込むが高梨はラリアットで迎撃。
 高梨はショートレンジラリアットからフォールも2。高梨はトラースキックも避けた「ことり」が一本背負いから走り込むと高梨を丸め込むが2。
 「ことり」は一本背負いを狙うが、ロープを掴んで耐えた高梨を強引に丸め込むがお互い切り替えしあい「ことり」が丸め込むも2。高梨はバックドロップで叩きつける。

 「ことり」は強烈なビンタ連発も、高梨も強烈なビンタで返しトラースキックからフォールも2。高梨はトラースキックを再度叩き込んでフォールし3カウント。

<試合後コメント>
「ことり」
――高梨選手との最後のシングルを終えたお気持ちを
「やっぱり、高梨さんとさくらさんのおかげで私はプロレスラーになれて、こうして「ことり」としているんですけど、最後という意味で、高梨さんに『この五年の夢が終わってしまう』と言われて、ショックと……今日、これで高梨さんと最後の試合なんだなって……とにかくつらくて、私もあと1ヶ月半しかプロレスラーとしていないので、自分の気持ちをすべて高梨さんにぶつけられたんじゃないかなと思います」

――今の試合ですべて出し切れたと思いますか?
「思います。自分の力は、男と女の差というのもあると思うんですけど、それでも高梨さんには立ち向かえたし……なんですかね……高梨さんには感謝しか無いです」

――試合中、(過去に「ことり」が高梨にプレゼントした)ニーパッドに気付きましたか?
「気付きました。気付いたときには、『これはダメだ』と思って試合中に涙が止まらなくなってしまって……だから、立ち向かわなきゃいけないと思ったんですけど、やっぱり止まらなかったなっていうのがあります」

――残り一ヶ月ちょっと、卒業までの間どのように戦っていきたいですか
「我闘雲舞を旗揚げして、0期生が私で、卒業という形は自分が初めてだから、次のステップに、次の世界につなぐためにもあと1ヶ月半、12月21日の新木場大会は、もう盛り上げて、私もお客さんもハッピーで笑顔で要られる1ヶ月半にしたいと思います」


高梨将弘
「おう、DDTの試合でもこんなに囲まれることねぇな。おう、いきなり俺をこんな場に引きずり出してきて何が聞きてえんだよ。質問があるならなんでも受けるよ」

――今日はどんな気持ちで「ことり」選手に向かい合いましたか
「いつもと一緒だよ。別に。「ことり」なんて辞めちゃう奴なんだから。辞めちゃう奴とやってさ、なんか気持ち的にどうかって言われてもなんにもならないよ。辞めちゃうやつなんていっぱい見てきたよ。どいつもこいつも辞めて幸せになってっちまうんだよ。我闘雲舞に上がってる男子レスラーたち見てみろよ。新納刃、趙雲子龍、さくらえみダ……うん、アレか。アントーニオ本多。結局社会に出られないやつがこの我闘雲舞ってリングに残ってってよ。精々幸せになっちまえばいいんじゃねぇの?そう思ったよ。他になんかねぇのか?ねぇんだったら、シャワー浴びて、酒飲んで、次の戦いに向かわなきゃいけねぇからよ。わりぃけど俺はまだまだ辞めねーかんな!この業界に居座ってやるからよ!「ことり」のことは知らねーよ。幸せになれよ~!」

第5試合

 アーサがタックルも橋本は全て切っていく。アーサは体勢を低くするが橋本は容赦ないタックルで倒し腕ひしぎもアーサはロープへ。

 アーサはエルボー連発から米アタックをフェイントにたくるで組み付くが橋本はキャッチし俵投げ。橋本はコブラツイストで捕らえるがアーサはロープへ足を伸ばす。

 橋本は首投げからスリーパー。そのまま変形STFで捕らえフロントネックロック。橋本はダブルアームで捕らえ投げ捨てると、アーサをロープに振るとショルダータックルの打ち合い。打ち勝った橋本が走り込むが、アーサは米アタックで迎撃し串刺し米アタック。再度米アタックも、キャッチした橋本がボディスラムで叩きつけサンセットフリップ連発。フォールも2。
 橋本はカミカゼからコーナーに登りダイビングサンセットフリップ。避けたアーサが米アタック連発からフォールも2。
 アーサはボディプレスも剣山で迎撃した橋本にアーサはそのまま回転して立ち上がり後ろに倒れ潰す。再度ボディプレスからフォールも2。
 アーサは投げようとするが、耐えた橋本が逆に投げようとするも着地したアーサがコブラツイスト。橋本は一本背負いで叩きつけるが、アーサは立ち上がりエルボー合戦へ。
 
 アーサは走り込むが、橋本はラリアットで迎撃。さらに起き上がりこぼし式ラリアットからフォールも2。橋本は走り込むがアーサはルーテーズプレスからフォールも2。
 アーサはトラクターも2。アーサは走り込むが橋本はスピアーからダイビングサンセットフリップ。フォールも2。橋本は水車落としで叩きつけて3カウント。

<試合後コメント>
アーサ米夏
――橋本選手との戦いを終えられて、率直な感想を
「でかい。コンクリートに当たってるみたいなデカさを感じました。すごいですね、やっぱり。デビューも8ヶ月くらいしか変わらないんですよ。でも、全てにおいて負けて悔しいなって思いました。我闘雲舞でやっている人間として」

――力の差は感じましたか?
「感じましたね。技をかけても、テクニックで返すみたいな感じじゃなくて、力づくで振りほどいてくるというか。それは我闘雲舞にいたら経験できないことだと思いました」

――試合中は笑顔を浮かべる場面もあり、負けずに向かっていっているように見えました
「ホントですか(笑)アレですね、根っからの……自然と笑えてくるというか、楽しかったです。やっぱり。普段当たれない選手ということもあって勉強になりました」

――この試合を経験して、何か変化は感じましたか
「この試合というか、この大会が決まって、それが日に日に近づいてくるにしたがって、今日で「ことり」さん、後二回じゃないですか。我闘雲舞。今日、自分のほうが後に試合があったんですよ。なんていうんですかね、居なくなる人がいるから、自分が我闘雲舞の未来を見せなきゃいけないのかなと。居なくなっても補える人がいるって、みんなを安心してもらえるようにしなきゃなっていう気持ちは最近ありますね」

第6試合

 ロックアップからリストの取り合い。さくらがフルネルソンで捕らえ振り回すが、里歩がバックを取り返すもさくらがすぐに切り返す。里歩が抜けてドロップキックも避けたさくらが足を刈って倒しフォールしようとするも里歩はこれを抜ける。
 両者しばらく睨み合い、走り込んだ里歩をさくらがカニバサミからロメロスペシャル。すぐに抜けた里歩がドロップキックから619。続けてダイビングクロスボディアタックからフォールも2。
 さくらのエルボーを避けた里歩がジャンピングニーも、さくらはカナディアンで担ぎ上げてコーナーに逆さ吊りにするとさくらえみ70kg。さらにカナディアンで担いで逆コーナーに逆さ吊りにし再度さくらえみ70kg。フォールも2。

 さくらはモンゴリアンチョップ連発からヘアーホイップ。さくらはロメロスペシャルで捕らえロコモーション式のロメロスペシャル。そのままフェイスロックで捕らえる。これを離したさくらがストンピングからボディスラム。フォールも2。再度フォールも里歩はブリッジで返していく。

 さくらは風車式バックブリーカーから背中にハンマーブロー。里歩はエルボー連打もさくらはチョップを打ち込んで倒し、ダブルアームバックブリーカーからフォールも2。
 さくらはリバーススプラッシュも足を伸ばしてカットした里歩が串刺しニー連発。さくらはキャッチすると正面に投げ捨て、里歩は着地するとエルボー合戦。さくらがボディブローからチョップを叩き込んで倒すとフォールも2。

 さくらは担ぐも着地した里歩がカサドーラフットスタンプ。里歩はノーザンライトスープレックスホールドも2。里歩はコーナーに登りダイビングフットスタンプ。フォールも2。

 里歩のそうまとうを避けたさくらが丸め込むも2。さくらは起き上がりこぼし式のチョップも、里歩が避けてチョップ連打。さくらは「負けてたまるか」と担ぐが、里歩は着地しカニバサミクラッチも2。里歩が走り込むとさくらがカニばさみで倒すが里歩が丸め込むも2。さくらが逆さ押さえ込みの体勢からラ・マヒストラルを狙うが里歩がカニばさみで倒しラ・マヒストラルを狙うもさくらはこれを潰してフォールも2。

 さくらのラリアットを避けた里歩が突き飛ばしてから串刺しダブルニー。すぐにさくらがバックを取りバックドロップ。両者ダウン。

 さくらの逆水平チョップと里歩のエルボーの打ち合い。さくらがビンタからローキックも里歩がジャンピングニー。里歩が走り込むがさくらは足を伸ばしてカットし、再度走り込んできた里歩にダブルチョップ。里歩は負けじと走り込むがさくらはタイガードライバー。すぐに立ち上がった里歩はゼロ距離そうまとう。両者ダウン。

 里歩が走り込むがさくらは風車式バックブリーカーで迎撃しフォールも2。さくらはムーンサルトを投下しフォールも2。
 さくらはそうまとうを叩き込んでフォールも2。さくらは二階からのニャンニャンプレスを予告するが、里歩は正面から足を掴んで動きを止めるとエルボー連打。さくらはビンタから前方回転して飛び越えパワーボムを狙うが、着地した里歩がくるくるリボンも2。
 さくらはスマッシュ・マウスからラ・マヒストラルも切り替えした里歩がゼロ距離そうまとう。さらに後頭部にそうまとうを叩き込んでフォールも2。
 里歩はコーナーに上るが、さくらが正面に駆け上りエルボー。さらに左右のビンタ連発。里歩はエルボー連発から太鼓の乱れ打ちで逆さ吊りにすると断崖式フットスタンプからミサイルキック。フォールも2。
 里歩は後頭部にゼロ距離そうまとうからそうまとう。これで3カウント。

エンディング

 関根が出てきて『好きな人の名前を叫ぼう』の説明へ。
さくら「みなさん、今日は用意してあったチケットがすべて完売しまして、さらに追加で入っていただきました!超満員ですありがとうございます!次回新木場大会は12月21日、いよいよこっちゃんがラストの卒業の大会になります。リングで踊るんでステージ席にもお客さん入ってもらってほんとの超満員に入ってもらいます!そしてこっちゃんなんですけど次回新木場の前に我闘雲舞の試合は残り7試合になりました。そのなかで次回11月12日市ヶ谷大会を、この方とシングルマッチをやってもらいたいと思います。シングルマッチ、「ことり」対米山香織!こちらの試合も楽しんでいただき、さくら12日お休みしちゃうんですが明日からシンガポール行ってきます。さらにイギリス行ってきます。さらにイギリスからタイに行ってきます。我闘雲舞の中ではアウェイですが、場所が変われば人は生きられると証明します。誰でも女子プロレスというものをはじめましたが、タイトルマッチで負けた私に教わるなんてあれかなと思うと思いますが、私に習えば里歩さんみたいになれますよ。そんなこんなでまだまだ我闘雲舞盛り上がっていきたいと思います。里歩さんは海外遠征も決まってるのでスーパーアジアのベルト掲げてきてもらいたいと思います」
里歩「この間からさくらさんと私でリーダー論を掲げてたんですけど、さくらさんは突っ走るから勝手についてこいと。自分はみんなと一緒に頑張りたいと言ってたんですね。今日勝ったのでみんなと一緒に頑張っていきたいと思うんですけど、みんなというのはここにいるみんなもです!なので我闘雲舞みんなで盛り上がっていきましょう!我闘雲舞の行き先は、リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクァー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)レッツゴーガトームーブ!」
(橋本千紘がリングへ)
さくら「今日はアーサちゃんと橋本千紘どっちが勝ったの?(橋本ー)最後みんなでレッツゴーガトームーブで終わるんですけど、私もほんとのぎゅんをやってみたい。みんなで頑張ろうというのは他団体の人も含めてですよ!お願いします」
橋本「はいみなさんすいません、私を知ってらっしゃるかわからないんですけど、まず立ってもらって、3,2,1と言ったら下から拳をぎゅんという感じで上げるのでみなさん一緒にいいですか?いきます、3,2,1,ぎゅん!」

<試合後コメント>
里歩
――さくら選手を相手に防衛に成功しましたが、今のお気持ちを
「(さくらさんとは)久しぶりにシングルマッチをやったんですけど、やっぱりさくらさんは団体のトップとして進化されているというか、団体が大きくなることがさくらさんの進化と言うか、変わっていってることになると思うんですけど、自分はその下でやっているので、あまり皆さんには変化というものが伝えられてないんじゃないかって不安だったんですけど、こうやって勝ってスーパーアジアのベルトを、さくらさんから、団体のトップであるさくらさんから防衛したことは意味のあることだと思うので。でも、スタートはまだこれからなので、これから頑張っていきたいと思える一戦でした」

――昔だったら、さくら選手とシングルマッチをやるときに気持ちで負けていたりしたのでしょうか
「しました。してました。すごくしてました。でも、なんか今日は落ち着いて挑めました。今まではさくらさんとシングルマッチをやることがすごく多かったんですけど、そうではなくて、団体が進んでいくに連れて自分と「ことり」がメインを張ることが多くなって、すべての責任がさくらさんというか相手にかけられなくなったということがあって、そういう面では自分が全部今日は背負うみたいな感じで、怖いものはなかったです」

――今日はいつもと違うさくら選手の姿というものは感じましたか
「感じました。コーナー上でやりあったときとかに、いつもは当ててもいい場所を狙ってくるんですけど、こういうときはなりふり構わず頭とかガンガン殴ってきて、やっぱりそういうところだなと思いました。普段はムーンサルトとか飛ばれないんですよ。守りに入ってて(笑)でも、今日とかは飛ばれたので、そういう隠し玉を持っているというのも全部計算して挑めたことが今日の勝因じゃないかと今日は思っています」

――さくら選手のスタミナ面の衰えというものは感じましたか
「普段の試合では感じてたんですけど、今日は正直そんなに感じなかったですね。どうなんでしょう、わかんないです(笑)一生懸命だったので自分も相手のことを見れてかなったんですけど、やっぱイザというときに溜めてるものがある人なんだなっていうのをすごく感じました」

――今後のスーパーアジアの展望について、海外での防衛戦もあるかと思いますが
「スーパーアジアをまだ知らない人がたくさんいると思うので、巻いてたくさん試合をすることが第一だと思うんです。海外に持っていきたいというのももちろんあるんですけど、団体内でも価値を挙げられるベルトにしたいと思っているので。それこそ、アーサちゃんだったりとか美鶴さんだったりとかにもっと意志を変えて頑張ってもらわないといけないなと思っています」


さくらえみ
「「ことり」が抜けると、我闘雲舞で里歩は最年少になってしまうんです。キャリアがどれだけあっても、人間的なものを考えたときに年齢がしたっていうのは絶対何処かで行き詰まると思うので、今日は私が勝ってもう一度秩序ある我闘雲舞にしたいと思ったんですけど、なかなかうまく行かなかったです。ホントに言い争ったりはしないし、言葉はあるし理念もあるんですけど、プロレスって、ホントにシンプルに言えば体力なんだなって思いました。もし私が里歩に……若さでは勝てないですけど、逆転するとしたら民意を味方につけるしか無いんですけど、それが一番の難関だなと思うのと、『みんなで頑張る』って大嫌いな言葉なんですよ。これは里歩が勝ったとしても、みんなが頑張るって、いつか『みんなが頑張らなかったから私も頑張れなかった』みたいなことを絶対言うと思うんですね。だから自分はみんなの中には入らないで、独自の道を歩みたいと思います!誰でも女子プロレスというのを初めたんですけど、誰でも女子プロレスをやっていいよということで、フリーで市ヶ谷でやってるんですけど、なんと!この10回の教室で新しい人が30人来たんですよ!これはね、もっと100人とかにして、誰でも女子プロレス軍団で殴り込んで、スーパーアジアのベルトを全員で奪い返したいと思います。まあ、そのみんなが私の味方かはわからないですけど(笑)そんな感じで、『私に習えば里歩さんみたいになれるよ』というのをキャッチフレーズに頑張っていきたいと思います!」

――さくらさんの時代はまだ終わってないんですね
「終わりませんよぉ!お客さんも年取ってるでしょ?お客さんが年取ってくるとみんな同世代の人を応援したくなるからその人達のために私は残らなきゃいけないし。周りと民意がアベレージしてくる時があると思います。いい平均の時が来ると思います!」

――民意という意味では、今日は超満員になりました
「ビックリしました!当日券100とか言ってんたんです。今朝の段階で125だったんです。『なんでみんな予約しないんだ!』って、平日だから仕方ないのかもしれないですけど(笑)次回は、私たちはステージに上りたいというのがあってあそこの席を空けてるんですけど、あそこにも座ってほしいし、今までの「ことり」を知らないからって、『思い入れがないのに最後だけ乗るなんて』って思わないで、ホントに最後に、最後の試合が初観戦で『今日ファンになっちゃった』で全然かまわないと思うので、一人でも多くの人に「ことり」という存在を知ってもらいたいし、それを最後まで諦めないで1ヶ月間を過ごしたいと思います!」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る