【試合結果】6・1 DDTプロレス東京ドーム大会 高木三四郎vs鈴木みのる
『路上プロレス in 東京ドーム』
会場:東京ドーム
観衆:0人
▼メインイベント 東京ドーム全域を使ったノーピープル路上プロレス 時間無制限1本勝負
●高木三四郎
33分54秒 ホームベースでのゴッチ式パイルドライバー→片エビ固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)
東京ドーム初の路上プロレスに天龍や里村など様々なゲストが参戦!無人島路上プロレスを発表!
メインイベント
まずは高木三四郎が東京ドームのグラウンドに登場。一塁から三塁、ホームベースへと入場曲にノッて移動し腕を振り上げる。Tシャツを脱ぎ捨てた三四郎はピッチャーマウンドへ。
続いて鈴木みのるの入場曲が流れ、NEVER無差別級のベルトを持ちピッチャーマウンドへ。
ピッチャーマウンドを挟み対峙する二人。だがここで国歌斉唱が行われるとアナウンスされ、登場したのはアジャコング!
アジャコングが『君が代』を歌うが、その正面で鈴木と三四郎が揉めると、アジャはここに割って入り国歌斉唱を続ける。アジャは歌いきると鈴木のベルトを受け取りマウンドを去る。
試合開始。「5年越しのリベンジ果たすぞ!」と叫んだ三四郎に「コイオラ、口ばっかじゃねーかやれんのか!」と挑発した鈴木とチョップ合戦。鈴木がエルボーからロックアップ。鈴木がエルボー連打も三四郎は膝蹴りからラリアットも、鈴木は脇固めで捕らえると三四郎は一塁へ手を伸ばしレフェリーは「セーフ!」とブレイクさせる。
納得しない鈴木がレフェリーに抗議するが、三四郎は背中にハンマーからエルボー。鈴木は首相撲から膝、さらにエルボーを打ち込んで二塁側へ。鈴木は髪を掴んでエルボーから走り込んでビッグブーツ。二塁へ吹っ飛んだ三四郎が立ち上がりエルボーからショートレンジラリアット2連発で倒すとフォールもすぐに返した鈴木に逆片エビ固め。鈴木は二塁に手を伸ばしセーフ。ブレイクさせられた三四郎もレフェリーに不満を露わにする。
鈴木がサミングから三塁へ歩き、鈴木はビッグブーツからアームバー。レフェリーは「ベース遠いぞ!」と注意し、鈴木は「ベース関係ねーだろ!」と抗議。そのすきに三四郎は膝蹴りからヘッドロックで捕らえ三塁を踏むと客席側へそのまま歩く。
グラウンドから客席を上がっていくと、その先にはスーパー・ササダンゴ・マシンがぽつんと座ってノートPCを叩いている。
ササダンゴは「オーロラビジョンを見てください。東京ドームでプレゼンをしたいと思います。今日は土井善晴さんに学ぶ一汁一菜でよいという提案」と説明するが、コードが刺さっておらずビジョンに映像が流れない。
鈴木と三四郎はチョップ合戦を続けるが、鈴木は「邪魔なんだよ!」と横で説明を続けるササダンゴを叱りつける。プレゼンを続けようとするササダンゴに鈴木はチョップから「お前そう言えば引退したよな?何やってんだコラ」とマスクを剥がし「坂井じゃねーかコラ」と頭をはたく。
「すいません引退してしまいました。そしてまた復帰してしまいました」と恐縮するササダンゴに「こないだ言い忘れたけどよ、お前引退したよな?引退試合の相手してやったよな?」と鈴木が詰め寄るが、三四郎が消化器を持ち出し「そんな事どうだっていいんだよ!」と二人まとめて噴射。「鈴木みのるバーカバーカ!」と客席から通路へ移動し、鈴木もそれを追うと階段へ登り二階へ。そのまま四階へ向かうが、その階段の途中でハリウッドGOTA(伊橋剛太)が鈴木の背中にチョップからハンマー。鈴木は無視して三四郎とチョップの打ち合いをしているが、しつこく鈴木の背中にエルボーを続けたGOTAに鈴木は向き合うとミドルキックからローキックでGOTAは階段を転げ落ちていく。
何事もなかったかのように試合は続き、四階につくと鈴木がチョップからトーキック。エルボーからバルコニー席に出て「ここがテメーの死に場所だ」と三四郎を落下させようとするが、そこへビールを売りに赤井沙希が登場。「ビールいかがですか?」と売り歩く赤井に鈴木が「ビールくれ」と要求するが、赤井は「750円です」とお金を要求。鈴木は「持ってるわけねーだろ!早くよこせよ!」とビールを奪おうとするが、赤井は「この貧乏人が!」とビッグブーツ。さらに三四郎にもビッグブーツを叩き込んで「邪魔すんな!」とビールを売り続ける。
三四郎と鈴木はフラフラしながら客席を登り、鈴木は「おいテメーが仕込んだんか!」と三四郎に詰め寄るが、三四郎は「あんなヤンキー仕込んでない!」と否定。鈴木は「あのヤンキーどっから来たんだ!ちゃんとこっち向けよ!ちゃんとこっち向けって!なんで背中向けてんだよ!」と罵倒。赤井は自分の胸元をさすり「これが前や!これが前」とアピールするが、鈴木は「あいつでかい肩甲骨持ってる」と暴言を吐き、これで赤井が崩れ落ちる。三四郎が「それを言ったらダメだろ!」と襲いかかり四階通路へ鈴木を連れ戻す。
そのまま先程登ってきた階段を降りるが、階段から転げ落ちたGOTAが復活しており鈴木がボディブローからローキックでGOTAは再度階段から転げ落ちる。三四郎はストンピングから何事もなかったかのように二階通路へ戻り、鈴木はカメラマンのビブスを脱がすとそれを使って三四郎にチョーク攻撃。そのまま通路を連れ歩くと、通路上でレディビアードが何故かライブを行っている。鈴木は三四郎にサッカーボールキックを叩き込んでいき、ビアードを見なかったことにして通り過ぎようとするが、三四郎はビアードと一緒に『バレンタイン・キッス』を熱唱。
三四郎は鈴木を追い、背中にハンマーも鈴木はミドルキック連発。その先では大家健が東京ドームのスタッフにガンバレ☆プロレス東京ドーム大会を直訴している。大家は自分の財布から一万円札を取り出し「お金ならある!5万円!全財産持ってきてる!ガンバレ☆プロレスをよろしくお願いします!」と土下座するが「ゼロが違う」とまっとうに断られる。
横で試合を続ける三四郎と鈴木に大家が「お前らなんだよ!今ガンバレ☆プロレス東京ドーム大会やらせてもらおうと思って頼んでんだよ!」と割り込むが、「邪魔すんな」と鈴木が蹴散らし大家の5万円を奪うと自らのコスチュームの中へ入れる。「俺の金!」と追いかける大家だったが、三四郎も「俺の金だ!」と鈴木へエルボー。そのまま階段を降りていくと、そこには清掃員さんが場内清掃を行っている。
大家が清掃員さんに突撃すると、清掃員さんはキャップを外しその正体は葛西純。葛西はアルミバケツで大家を殴りつけると、なぜか用意されていた机に大家を寝かせて脚立をその横にセット。三四郎と鈴木は机を押さえ、葛西は脚立からダイビングボディプレスでテーブルクラッシュ。
葛西は鈴木と三四郎とハイタッチ。鈴木は三四郎ともハイタッチをしようとするが、三四郎は「バカ野郎!」とトーキックを叩き込んでバックステージへの扉をくぐり狭い階段を降りていく。
階段内でチョップ合戦から鈴木がアキレス腱固め。これを離して三四郎が階段を滑り落ちると、鈴木はそれを追うが通路を塞ぐようにGOTAが登場。鈴木は「またいんのかこの野郎!」と蹴り飛ばしGOTAは階段を転がり落ちる。
一階に到着し、角で待ち伏せする三四郎に「待ち伏せしてんのわかってんだよ!」と鈴木は進まない。三四郎が仕方なく出ていってエルボー。鈴木はフロントネックロックからゴッチ式パイルドライバーを狙うが、四つん這いになってこれを逃れた三四郎が通路を逃げる。
通路を進むと、そこには謎のムエタイ戦士がウォーミングアップをしており進めない。三四郎が鈴木をけしかけて、そのすきに横を通り抜けようとするがムエタイ戦士は三四郎にケツキック。さらにボディブローを叩き込んでいくが、そのすきに鈴木はムエタイ戦士の横をすり抜ける。
20分経過。そのまま通路を進んでいくと、鈴木は芸人の楽しんごさんと 新宿二丁目ゲイバー『コレステロール』のタクヤさんを含む二丁目メンバーに襲われる。三四郎も楽しんごに「ラブ挿入!」と襲いかかられるが、ここに男色ディーノが乱入し「なんなの!誰の許可を得てここにいるのよ!」とモメる。鈴木は「勝手にやっとけ」と逃げるが、そこへロッキー川村が登場。二丁目チームの標的がロッキーに移行し、ロッキーが襲われ「エイドリアーン!」と悲鳴を上げ続けるがこのすきに三四郎と鈴木は別の通路へ。
お互い「エイドリアーン!」と叫びながらチョップ合戦。そのまま進むと中邑珍輔と棚ボタ弘至がシングルマッチを行っていた。
棚ボタは「HARASHIMAどこだ!」と叫び周り、珍輔は「イヤァオ!」とポーズを決める。棚ボタがエアギターをきめると、珍輔は鈴木に近づきボディに額を擦りつけて脱力。珍輔が「カモーン!」と鈴木を挑発すると、鈴木は容赦ないビッグブーツからローキックを叩き込みストンピング連打。
棚ボタは三四郎に「俺はな、珍しく怒ってるよ。グラウンドで競おうとか、技で競おうとか、そういうことじゃないんだよ!全団体をな、横一列で見てもらったら困るんだよ!」と抗議するが、三四郎は「うるせーんだよ!バカ野郎、偉そうなこと言ってんじゃねー。もう一回言ってみろ、俺になんか言ってみろ」とトーキック。棚ボタは「それでは最後に!東京ドームの皆さん!愛してま~す!」と腕を振り上げるが、三四郎は「馬鹿かお前は!」と蹴り上げ鈴木を追いかける。
ブルペン横でイスに座って休憩していた鈴木を見つけた三四郎が襲いかかると、そのままブルペンへ。
ブルペンの中では埼玉西武ライオンズの黄色いユニフォームを着た石井慧介がピッチャー、オリックス・バファローズのユニフォームを着た中津良太がキャッチャーが肩を作っており、コーチとして天龍源一郎が指導していた。
鈴木が「おい飛雄馬!そんなもんか!」と叫ぶと三四郎は「父ちゃん!」と泣きつき、鈴木が「お前が目指すのは、巨人の星だろ!見えるだろ」と違う世界に飛ぶと天龍監督とグータッチ。三四郎もグータッチしようとするが、天龍は三四郎の顔面を張る。
三四郎はブルペンから逃げ出し、鈴木が硬球を選手たちにぶつけながらブルペンを後にする。
やっとグラウンドに帰って来た二人だったが三四郎が「色々おかしい」と動揺。「何がおかしい?」と言う鈴木に「あれ見て」とピッチャーマウンドを指差した三四郎。その指の先には、ピッチャーマウンドに仁王立ちになる里村明衣子の姿が。
里村は「私と勝負しろ!」と叫び、鈴木も「女だからって容赦しねー」と詰め寄ろうとするが、里村は野球のボールを握り「これで勝負だ」と提案。三四郎が「俺が東京ドームにホームラン打ってやるよ」とバッターボックスに立つが、里村はあらぬ方向にボールを投げる。キャッチャーの中津がボールを里村に投げ返すが、里村はキャッチできずに転がったボールを追いかけ、なんとか掴むと二球目を投げる。これはバウンドしまったくバッターボックスまで届かない。中津はゴロでボールを里村に返す。
ここで天龍コーチが「代打だ」と三四郎の代打に鈴木をバッターボックスに立たせ、里村はボールを投げるがボール球。鈴木は挑発し里村はピッチャーマウンドから降り近くへ近づきボールを投げる。だがこれもバウンドしてキャッチャーに届かずベンチからブーイング。里村は更に近づき投げるが、そのボールは鈴木の頭頂部をカスる。これに怒った鈴木が里村に詰め寄ろうとするが、両軍のベンチから選手がなだれ込み大乱闘。天龍がマイクを使い「乱闘はやめろ」と叫ぶがなかなかなんと言っているか聞き取れず乱闘が止まらない。
天龍はマイクを置いてマウンドを去り、鈴木が三四郎を卍固めで捕らえると乱闘をしていた選手がベンチへ戻る。
これを離すとチョップの打ち合いから野球チョップの打ち合い。三四郎はトーキックから担ぐが着地した鈴木がスリーパー。これをスタナーで迎撃した三四郎がレフト側の外野フェンスまで歩き、そこから走り込んでのラリアット。これを鈴木が避けてスリーパー。そのままホームベース横まで連れていき、バッターボックスでホームランを予告してのゴッチ式パイルドライバー。三四郎はホームベースに手をのばすことが出来ず、そのままスリーカウントが叩かれアウト。鈴木みのるが東京ドーム初の路上プロレスを制した。
三四郎「(去ろうとする鈴木に)待て!鈴木みのる待て!待ってくれ!待て、鈴木さん、いや、鈴木みのる!待ってくれ。2012年、DDT武道館大会で、あなたに負けて、5年後の、東京ドーム大会、今日、この、舞台を!用意しました!あんたは、やっぱりつえーよ。かなわねーよ。でもな、おい、待て、今日来てる、ここにいる、DDTの選手たち、そして、うちの所属の人間、BASARA、DNA、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス、俺達が、育て上げたレスラーが、必ず!お前の!首を!獲りに行く!これ以上の舞台はない!だから、高木三四郎、今日で、引退します。俺も第一戦でバリバリやってるわけじゃない。今、若い連中やみんな、DDTそしてDDTグループの団体を盛り上げようと一生懸命になってるんだよ。俺みたいな、俺みたいな老いぼれが居ちゃいけねーんだよ。だから、今日で、引退します。鈴木さん、俺の最後の対戦相手になってくれて、ありがとう。ありがとうございます(拍手をした鈴木が三四郎の元に歩み寄り握手)俺の最後一緒に看取ってください。ありがとうございました。井上、ゴングを鳴らしてくれ。(カウント7で)馬鹿めー!(ガットショットからスタナー)うそじゃー!おーい!俺が引退するとでも思ったか!嘘じゃー!おい、この野郎、5年、5年たってもまだあんたに勝てなかったよチキショウ。俺はでもな、まだまだ諦めねーぞ。あんた、あんたと次に、あんたと次に闘うのは、ここだ!(モニターに無人島が映る)無人島で、路上プロレスだ!あんたやれんのかおい」
鈴木「やってやるよ!やってやるよ」
三四郎「誰も人いねーぞ」
鈴木「ここ埋めてやるよお前のこと」
三四郎「ここで、お前の最後にしてやるコラ」
鈴木「テメーの最後だこの野郎!」
三四郎「うるせー!」
鈴木「まだこりねーのか!」
三四郎「こりねーよ!引退なんかするわけねーだろ!」
鈴木「さっさと辞めちまえ!」
三四郎「いいか?次の舞台は無人島プロレスだ」
鈴木「やってやるよ」
三四郎「OK決まったな」
鈴木「ふざけんなよこの野郎」
三四郎「これで次の闘い決まったぞ。次の戦いは鈴木みのると無人島で勝負してやる。おい、いいか?俺は引退なんかしねーよ!栄光の!DDTは!永久に!不滅でーす!ありがとう!!!」
三四郎の入場曲が流れる中、ベンチから選手たちがなだれ込み大乱闘。鈴木が三四郎を外野フェンスまで三四郎を連れていき、サッカーボールキックを叩き込んで両者東京ドームに寝そべり東京ドーム初の路上プロレスは終了した。
<試合後コメント>
鈴木みのる
「場所がどこだろうがな、方法がどうだろうがな、高木三四郎が俺に勝てると思うなよ?ガチガチの勝負には3人も4人も5人も、たくさんいたって関係ねぇんだよ。何か道具使おうがおもちゃ使おうが、全部一緒なんだよ。無人島やってやろうじゃねぇか!オイ!無人島ちゃんと用意しろよ?オイ。誰も入れさせんな。誰もだ。テメェ……無人島、やってやるよ……」
高木三四郎
「終わったよ!見てくれ!DDTのロゴマークがついてるこの東京ドーム!誰がなんと言おうと、誰がなんと言おうと、今日の東京ドーム大会は、DDTのみんなの東京ドーム大会だ!!配信を見てた人間も、今日集まってくれたみんなも本当に感謝します。そして、今日の大会を実現するために色々動いて頂いたスタッフの皆様、東京ドームの皆様、本当にありがとうございました!次は、次またここに戻ってくるときは、ノーピープルじゃなくて、お客さんを入れた大会にしたいと思います。鈴木みのるとの戦いは、終わらない。無人島で、無人島でやってやる!本当に、本当にこの大会ができて感謝致します。本当にありがとうございました!!DDT20周年の集大成でした。でも!これで終わるんじゃなくて、次は、満員の東京ドームでDDTの大会をやってやる!以上!」